駒田一さん、山崎育三郎くん、原田夏希さんの3人だけのミュージカル。
初演は見逃しましたが、うさぎさんから「育ちゃんのファンになること間違いなしですよ。」とタイコ判をもらって行きました。まさにそのとおりでございましたよ。
家族を大事にする韓国発のこのミュージカルは、結婚をあきらめて弟妹のために尽くした兄の誕生日のささやかで心温まる作品でした。山崎育三郎くんは駒田さんの弟役。ちょっとしたトラブルから夢をあきらめなければならなくなり、荒れている風ですが、実はすごーく兄想い。モーツアルト!の主役ヴォルフガングに抜擢されたばかりの育ちゃんですが、心優しく繊細で傷つきやすいのにつっぱった態度をとる弟をキュートにこなし、ヴォルフガングも期待大~と思わされました。
駒田さんは、もうもう、せつなくどこまでも優しく大きな心の兄。なんとなく「ひとつ屋根の下」の「あんちゃん」を思い出してしまいました。自分の幸せよりも兄弟の幸せを願う兄に、思わずウルっときました。
原田夏希さんは、NHKの朝ドラ「わかば」で、造園家を目指すヒロインデビューだったかと思いますが、賠償美津子さんのようなしっかりしたあごとくっきりした目鼻立ちが印象的。こんな可愛い系のキャラが似合うのかしらと思っていましたが、なんの、歌はともかくとってもキュートで、ボイストレーニングしたらヴォルフガングの妻、コンツタンツェなんかいいんじゃないかと思いました。「勉強嫌いで、努力がでっきなーい」と歌っている姿が浮かびましたよ。今回コンツタンツェにキャスティングされたhiroさんは、頭が軽くておバカキャラで努力できない自分に苦しむようにはあんまり見えないなあ・・・なんて思ったりして。
今回サビタはカーテンコール後にゲストのトークがあり、本日は新納慎也さんでした。なんとM列に座っていらしたようで客席から登場。まあ、お顔の小さいこと、おみ足の長いこと。5月には本多劇場でDAIGOさんたちとリトル・ショップ・オブ・ホラーズをされるとのことでした。
サビタは観客参加型ミュージカルとのことで、劇にまきこんでしまったお客さん二人に韓国のりのプレゼントがありました。両サイドで雨を降らせた二人の方には「思い出だけお持ち帰りください。」とのことでしたが、気のまわる新納さんが「それだけじゃ申し訳ないでしょ」と、その方々に握手サービスをされていました。好感度アップですね~舞台役者たるもの、そうでなくちゃね!
ロビーには、駒田さんと育三郎くんの次回出演作、「キャンディード」と「モーツァルト!」のポスターが並んで飾られていました。