pippiのおもちゃ箱

舞台大好き、落語大好き、映画大好き、小説大好き、猫大好き!なpippiのつれづれ日記です。

「ハプスブルグ展」@国立西洋美術館~「ゴッホ展」@上野の森美術館はしごの巻

2019-12-27 21:27:43 | ミュージアム

「ねーねーゴッホ展いこ」

「そんならハプスブルグ展もいっちゃお!」

と、友人と話がまとまり上野へ。最近の上野の混雑ぶりは半端ないので、午前中の比較的空いている時間を狙いました。JR上野駅についたあたりからもう美術館を目指すらしい方々多数。

まずは西洋美術館ハプスブルグ展へ。時間が早いせいかすっと入場できました。音声ガイドは伝説のエリザベート花總まりさんと声優の梅原裕一郎さん。

さすが「日の沈むことのない帝国」ハプスブルグ家のコレクション皇帝の甲冑、角杯「グリフィンの鉤爪」、精緻なタペストリーに数々の王侯貴族の美しい肖像画や豪華絢爛な宮廷、装飾品がずらり。

あのベラスケスの王女の絵や宮廷画家渾身のマリア・テレジア、マリー・アントワネット、エリザベートの美しい肖像画などがずらり。

老年のフランツ・ヨーゼフ一世の青い軍服姿の肖像画、若いころの輝くようなエリザベートの肖像画に、ふたりの物語が浮かびました。

そして一族を襲った様々な悪夢も。

そして、私が一番惹かれたのは、ヤン・ブリューゲル(父)「堕罪のある楽園の風景」でした。

色とりどりの鳥や動物たちの奥にはアダムとイブが。動物たちがとても生き生きと描かれています。この絵の絵葉書が欲しかったのですが、売店には見つけられなくてちょっと残念

常設展も興味あったんですが、ゴッホ展が混まないうちにと急いで上野の森美術館へ移動。

こちらもまだ午前中だったせいかすっと入れました。いや、先ほど西洋美術館で見た豪華絢爛な世界とは180度の別世界。暗い背景色で庶民の生活を描いたハーグ派の作品からの展示。ゴッホはこのハーグ派から影響を受け、印象派へと歩みを進めていったそうです。ゴッホと言えば明るい色調と激しい筆使いというイメージでしたが、こうして彼に影響を与えた画家たちの作品を見ながら進んでいくと、変化がよくわかります。今まで見たこともなかった暗い背景に描かれた洋梨が、本当にこぼれおちるようにリアル。

そして、印象派に出会ってからの明るい色の爆発は本当に衝撃的。まさにトンネルを抜け出たような。作品には、弟で画商だったテオとの書簡が添えられていますが、ゴーギャンとの出会いや精神の崩壊などが生々しく描かれていました。こちらも音声ガイドでより深く知ることができました。最も有名な「ひまわり」や「包帯をしてパイプをくわえた自画像」などがなかったのがちょっと残念でしたが、「ひまわり」は来年3月開催のロンドン・ナショナル・ギャラリー展で見られそうです。

ランチはおなじみ韻松亭おいしかった

帰りに本屋さんでこんなの買いました。面白い!

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

メリークリスマス❗️

2019-12-24 22:50:27 | 手仕事

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「決算!忠臣蔵」そして「カツベン」@ユナイテッドシネマ

2019-12-22 22:53:54 | 映画/DVD

監督・脚本:中村義洋
原作:山本博文『「忠臣蔵」の決算書』(新潮新書)
出演:堤真一、岡村隆史、濱田岳、横山裕、妻夫木聡、荒川良々、竹内結子、石原さとみ


日本人なら誰でも知ってる忠臣蔵。大石内蔵助を堤真一さんが!浅野内匠頭を阿部サダヲさんがやるんじゃ、いかなくっちゃ!

でも、これは通常の美談ではなく、「決算書」なので、浅野家のリアルな台所事情が面白かったです。討ち入りシーンがなくても成り立つのね・・・が、やっぱり堤内蔵助の討ち入り見たかったな

監督 周防正行

出演 

染谷俊太郎  成田凌
橘琴江   井上真央
青木豊子  渡辺えり
栗原梅子  黒島結菜
永尾虎夫  音尾琢真
橘重蔵   小日向文世
山岡秋声  永瀬正敏
木村忠義  竹野内豊
茂木貴之  高良健吾
青木富夫  竹中直人

あらすじ

一流の活動弁士になることを目指す俊太郎(成田凌)は、隣町のライバル映画館に客も人材も取られて閑古鳥の鳴く映画館・青木館に流れ着く。人使いの荒い館主夫婦、傲慢で自信過剰な弁士、酔っぱらってばかりの弁士、気難しい職人気質な映写技師といった曲者ばかりが残った青木館で、雑用ばかり任される俊太郎。そんな彼の前に、大金を狙う泥棒、泥棒とニセ活動弁士を追う警察、そして幼なじみの初恋相手が現れ……。


「わろてんか」でヒロインの息子役だった成田凌くん、いいです スクリーンを見て初めて周防監督作品だと知ったのですが、本当に面白かったです!活動写真て、あんなだったのね。。。弁士によってギャグにもシリアスにもなっちゃうとは。どこからどう見たって活動弁士には見えない成田くんがいい声!素晴らしい!「活弁士ってこんな感じ」というイメージがないからこその自由さなのかなとも思っちゃいました。それほど軽やかでのびのびしてて、素敵

また、天下の二枚目 竹之内豊さんを銭形警部みたいにしちゃうとこ、高良健吾さんの色気を悪玉に利用しちゃうとこ、あの永瀬さんを酔払いの落ちぶれ弁士にしちゃうとこ、成河くんをニューシネマ・パラダイスの映写技師みたいにしちゃうとこ、城田くんや萌音ちゃんや奥さんの草刈さんやシャーロットさんまで無声映画のスクリーンに登場させちゃうとこなど、本当におしゃれで心憎いったらなかったです。うきうきしちゃうじゃないですか

そんな中、一点、音尾琢磨さんのヤクザが本当に恐ろしくてたまりませんでした

よく見てみれば、あのShall we ダンス?のメンバーいっぱい出てますね役所さんはいないけど。あー楽しかった。もう一回みたいほど。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ブダペスト~ヨーロッパとハンガリーの美術400年@国立新美術館

2019-12-15 22:57:12 | ミュージアム

友人のMさんが書道の公募展に入選作品を展示しているので、国立新美術館へ。彼女はものすごく多才で、美大で油絵を専攻し書道、陶芸、ピアノやギターもこなすスーパーウーマン

今回の古代文字の作品も素晴らしかったです

ひと回りした後は、同時開催の「ブダペスト」を観てきました。ブダペスト国立西洋美術館とハンガリー・ナショナルギャラリーのコレクション、ルネサンスから20世紀初頭までの130点がずらり。

ポスターになっているシニェイ・メルシェ・バール「紫のドレスの婦人」も素晴らしい色合いでしたが、ルカス・クラーナハ(父)の「不釣合いなカップル」・・老人と若い女のカップル、老婆と若い男のカップルの絵が面白いです。「老人と若い女」では、いやらしい目つきで女の胸に触れるおじいさん、そのふところの財布に手を伸ばす若い女。「老女と若い男」では、着飾ったおばあさんが若い男にすりよってお金を握らせています なんともはや。

特に目を惹いたのはヨハン・パブテスト・ライター「小さな宝石商」

透き通った宝石をながめる少女のきらきらした瞳が印象的で、絵葉書を買い求めました。

同時開催の「カルティエ 時の結晶」は、明日までなためか、50分待ちの長蛇の列でした。ブダペストはすんなり入れておすすめです。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

さん喬・喬太郎親子会@IMAホールH列上手

2019-12-15 22:36:53 | 落語・講談

久しぶりに大好きな さん喬師匠と喬太郎師匠の親子会。

以前、このホールで親子会があった際、さん喬師匠より後に楽屋入りした喬太郎師匠に係の人が「お父様は先にいらしています」と言ったとか まあ、「お父様」ですよね

前座のやなぎ君がみっちり30分「牛ほめ」。お待ちかねのさん喬師匠は火の用心の話題から鮮やかに夜回り番屋の「二番煎じ」さすが!

喬太郎師匠は二日酔い(ゆうべSWAの打ち上げがあったらしいです)と自分でばらしてました おじいちゃんと孫が出てきたので、「ハワイの雪」かな?と思ったら、任侠流山動物園でした。「今日は古典だと思ったでしょう」とにっこり。何度聴いても面白すぎな豚次の任侠噺。

仲入り後はおふたりの貴重なトーク。喬太郎師匠が太り気味だからなのか、さん喬師匠がやけに細く見えたのは気のせいかな?

トリはさん喬師匠の「文七元結」やっぱり師匠の人情噺は絶品!トークでは「本当は滑稽噺が好き」とおっしゃってましたが、やっぱり師匠はこういうしんみり聴かせる噺がいいなあ。

大満足の親子会でした。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

SWAリターンズ~SWA傑作選@よみうりホール1階N列センター

2019-12-12 22:11:02 | 落語・講談

創作話芸Association、SWAが活動休止して8年。あの最終公演からもうそんなにたつのね

再開と聞いてさっそくチケット確保

年月を経て、皆さんそれぞれ出世しておられますが、新作落語への挑戦意欲は衰えず、今回も「傑作選」とはなっていてもちゃんと4つの噺につながりがあってめちゃくちゃ面白かったです

「雨乞いを成功させるコツはな、雨がふるまでやめないことだよ」という最終公演の昇太師匠の名言を地でいく落語会でした。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

講談社創業110周年記念企画第二部「えほんの講談」の会@講談社講堂E列下手

2019-12-01 21:00:51 | ミュージアム

出演:神田松之丞 神田阿久鯉 石崎洋司、出水麻衣

もう、ほんとに人気者になってしまったらしく全くチケットのとれない松之丞さんですが、奇跡的に行かれることになりウキウキしながら護国寺の講談社へ。おお!近くは通るものの、初めて入る講談社は歴史的建造物といった感じ。こんなところで働ける人いいな

6階の講堂は、学校の講堂風。舞台を囲むように創業者野間一族の肖像画がずらり。ちょっとダンスオブヴァンパイアの「ご先祖様」のシーンを思い出しました

会は、まず松之丞さんと、講談を文章におこして絵本の文章にした作家の石崎洋司氏、司会の出水アナが登壇。石崎氏は。松之丞さんが実際に目の前で演じる講談を聞いて文章を作っていったとか。「講談は4ビートなんです」と、音を拾って数えて文章を構成したというお話がとても興味深かったです。だから、この絵本を声に出して読むと誰もが松之丞になるという

続いては、このシリーズの絵を担当されたイラストレーターの3人が登場!なんと大岡越前を描いたのは若い女性の作家さんでした。宮本武蔵を描いたのは、私も大好きな飯野和好氏。絵本「くろずみ小太郎旅日記」とか「ねぎぼうずのあさたろう」シリーズの作家さん。講談絵本にこんなにぴったりな方がいるかしら!と思うほどぴったり!72歳の飯野先生は、お孫さんの前で声を出してちゃんばらシーンを描いていったとか。そんな場面も見てみたい!

  

講談は、松之丞さんが西行「鼓ヶ滝」と宮本武蔵「山田真龍軒」、阿久鯉さんが大岡越前「しばられ地蔵」

今日の第一部は親子の会でしたが、講談に出てくる昔の言葉を、子どもたちがわかるのかしらと思ったら、びゅーん!とか、ぶん!ぶぶぶん!とか、迫力のある表現でとても盛り上がっていたとか。なるほど。理屈ではない、芸の迫力おそるべし。そんなわけで、十分にその迫力を堪能させてもらいましたが、松之丞さんばかりでなく、阿久鯉姐さんの「しばられ地蔵」が面白いのなんの!大岡裁きの見事さにうなり、演者のど迫力にうなったひとときでした。

なんと全員にこの「宮本武蔵~山田真龍軒」1500円也の講談絵本プレゼントなんという大盤振る舞い!帰宅して声を出して読んだら、もう気分は講談師でしたちゃめもびっくり

いつか孫が生まれたら読み聞かせてあげよっと 泣くだろな

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする