pippiのおもちゃ箱

舞台大好き、落語大好き、映画大好き、小説大好き、猫大好き!なpippiのつれづれ日記です。

もういくつねると、おひなさま

2014-02-23 21:58:03 | 私の好きなもの

先日の残雪もまだ溶けきっていませんが、夫と買い物に出たら店内には「たのしいひなまつり」の音楽が流れ、ひなあられの山の側にこんな可愛いチロルチョコおひなさまも。

さっそく購入して、箱にかいてあるとおりに組み立ててみました。可愛い

我が家には尻尾のはえたシマシマ王子がいるので、何年もお雛様を飾っていません。でも、これなら大丈夫。

ひなまつり前に茶髪の大ネズミ2匹に食べられる心配はあれど、それを見越してか箱の中には2セット分、20個のチョコが入っているので安心です

ひなまつりが終わったら美味しくいただくという楽しみも。ちなみにお味は「ひなあられ」「ビス」「いちごバニラ」の3種類です。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

蒼白の少年少女による『カリギュラ』@さいたま芸術劇場インサイドシアター

2014-02-22 20:37:55 | 観劇/コンサート

作◇アルベール・カミュ  翻訳◇岩切正一郎  演出◇蜷川幸雄

出演◇さいたまネクスト・シアター
カリギュラ…内田健司
セゾニア…浅野 望
エリコン…小久保寿人
シピオン…砂原健佑
ケレア…川口 覚
老貴族セネクトュス…手打隆盛
第一の貴族…堀 源起
貴族メテリュス…松崎浩太郎
貴族レピデュス…浦野真介
貴族オクタヴュス…鈴木彰紀
財務長官パトリシュス…松田慎也  ほか

 溺愛する妹ドリュジラの突然の死をきっかけに失踪した若きローマ皇帝カリギュラ。3日ぶりに姿を現わした彼は、ローマ市民の財産の没収と無差別に市民を処刑することを宣言し、以後、ローマ帝国を恐怖のどん底に落とし入れる。
3年が過ぎ、屈辱に耐えかねた貴族たちはクーデターを画策するが、貴族ケレアは時期尚早だといさめる。ケレアはカリギュラの狂気に何か大きな理念を感じており、カリギュラの論理が錯乱するのを待つつもりだった。一方、若き詩人シピオンは父親をカリギュラに惨殺され、彼もまたカリギュラを憎んでいたが、カリギュラと言葉を重ねるうちにカリギュラの想いを理解し始める。
カリギュラの情婦セゾニア、カリギュラによって奴隷から貴族に重用されたエリコンは、カリギュラを理解し、彼を支え続ける。しかし、貴族たちのクーデターはすぐそこまで迫っていた――。


 小栗旬くんの衝撃的なカリギュラ から、もう6年以上。今回はネクスト・シアターの若者たち(蜷川先生的には少年少女)による作品です。最近の小栗くんは、太ったわけではないけれど貫録がついてきましたね。カリギュラやったころは本当にナイフのようにとんがってたなあ。。

ネクスト・シアターのカリギュラ、内田くんは、チラシ写真では男っぽいごつごつしたお顔に写っていましたが、インサイドシアターに登場した彼は、嵐の二宮君かいやもっと若いけどと思うほど華奢そして少年みたいな線の細さ蜷川さんいわく、「割りばしか鉛筆みたいな少年たち」のひとりなようです。奴隷で出てきた役者さんたちも細い!

でも、ひとたび語り始めると、ナイフを背にして血を吐きながら針の山を渡っているような、孤独と狂気の塊、カリギュラ像が見えてきました。膨大な台詞の海。

次に暴君が何を言い出すのかと怯え狼狽える貴族たちの緊張が、びしびしと伝わり、正直ものすごく疲れる芝居でした。

2幕最初のシーンで小栗カリギュラがバレリーナ姿で登場した前作でもびっくりしましたが、今回はさらに露出が多く・・・というより  ビーナスの誕生スタイルなんでした。衝撃、というよりも、最近の若いお兄ちゃんたちの体って、ああなってるのか・・・と思った私はただのおばちゃん でも、あまりに「割りばし」すぎて、なんか観てるのがつらくなってしまい、白いお衣裳を着てくれた時にはやっと一息つけたのでした

今回のお目当ては、若き貴族のケレア、川口覚くん。小栗版では今をときめく長谷川博己さんが演じた、知的で気高く、相手が残虐非道の暴君でも、自分の考えを臆せず伝える真っ赤な衣装のケレアもう、文句なしのはまり役でした。絶えず下向きで拗ねたような毒吐きカリギュラ(病んでるからね)に比べ、まっすぐに相手に向かう凛とした姿ひたすら怯え、保身に走る老貴族たちを束ねる若きリーダーにぴったり。シンベリンでの可愛い弟王子とは別人のような気高さです。演技の幅の広いこともう絶賛貴族はみな赤い衣装ですが、若いケレア、シピオン、エリコンと情婦のセゾニアだけがきれいな真っ赤で老貴族たち心情的にもとくっきり色分けされているのがわかりやすかったです。

あんなやりたい放題の暴君なのに、父を殺した相手だというのに、何故か慕ってしまう詩人シピオン砂原健佑くんは、朝ドラ「ごちそうさん」でコックになりたくて海軍に志願してしまった西門家の二男カツオくんを思わせる初々しさ。彼も好演そして、オイディプス王では堂々たるタイトルロールを演じた小久保くんはカリギュラの奴隷あがりの側近エリコンでしたが、こちらも堂々とした安定感。川口君とともに今後の蜷川さんの作品を支えていく存在になるんんだろうと思います。目を閉じるとまるで吉田剛太郎さんが喋っているのかと思ってしまうほどです。

15分の休憩をいれて3時間15分の大作。これだけの作品で4000円(メンバーズ3600円)は安いです!当日券もあるようなので、与野本町に近い方はおすすめです!

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

もっと泣いてよフラッパー@シアターコクーン1階B列センター

2014-02-16 22:01:55 | 観劇/コンサート

【作・演出・美術】 串田和美

【ミュージシャン】
佐橋佳幸(Gt)、Dr.kyOn(Pf)、黒川修(B)、
木村おうじ純士(Drs)、黄啓傑(Tp)、花島英三郎(Tb)

【出演】
松 たか子、松尾スズキ、秋山菜津子、りょう、大東駿介、
鈴木蘭々、太田緑ロランス、大森博史、真那胡敬二、小西康久、
酒向芳、内田紳一郎、片岡正二郎、串田和美、片岡亀蔵、石丸幹二 他

1920年代の空想のシカゴで繰り広げられるクラブの踊り子、
落ち目のギャング、八百長ボクサーたちの恋物語を
キャバレーショウのように散りばめた舞台
俳優自らが演奏する音楽、フラッパー達の蠱惑的な唄と踊り、
ある時ドタバタ三文芝居、そしてほのかに苦い後味・・


 

自由劇場の時代はラジオでしか知らず、3年前の「十二夜」ですっかり串田ワールドに魅了された俄かファンな私は、この豪華なキャストの舞台を本当に楽しみにしていました。

そして、本当に期待を裏切らない素晴らしい作品でした!

舞台はローリングトゥエンティーズ( Roaring Twenties)、1920年代。 第一次世界大戦が終了して、好景気によって大衆文化が花 咲き、ジャズやアールデコ様式がもてはやされた時代。あの、華麗なるギャツビーの時代ですねジャズが流れ、ギャングが横行し、キラキラしたフラッパーたちが歌い踊る猥雑で、きらめくような世界。
しょっぱなに串田さん扮するバウバウ小僧が、この物語が作りものの絵空事であることを告げます。そして、りょうさん、秋山菜津子さん、太田緑ロランスさん(この人キレイ)が、まさに膝丈の短いスカート、ショートヘアのボブカットのフラッパースタイルでジャズにのせて歌って踊ります。

もう、わくわくしっぱなし。絵空事なので、物語は飛躍し、まるで夢の中の物語のようにあっちへいったりこっちへ行ったりします。歌ったり踊ったり、陽気で楽しい物語。でも、そんな中に、愛しい存在の突然の死や絶望や哀しみがちりばめられ、ほろ苦いスパイスとなっています。それが人生なのかもしれないと感じさせる味わい深い物語でした。音楽にのせ、幻想のように亡くなったものたちが行きかうシーンでは、なんだか涙が。陽気なバカ騒ぎのうしろに潜む悲しみや苦しみ人生は思い通りには行かないけれど、それでも明るく生きていかなければならないよね、と、フラッパーたちに優しく語りかけてもらっているような舞台でした。

松さんが本当に可愛らしく美しいこの舞台では、夫の佐橋さんが舞台の上の方で演奏し、時には降りてきて役者さんたちと一緒にギターを弾きます。思ったよりたっぷりした素敵な方でした。

そして大東駿介さんこの方、あんなにムッキーでしたかボクサーのクリンチ・チャーリー役なので頑張って体を作ったとパンフにありましたが、新感線の「港町純情オセロ」ではオカマ役だったせいか体つきにガッチリな印象はなかったのですが、今日のチャーリーはすごい筋肉隆々で、体もかなり大きく見えました。あら、困ったな、ファンになっちゃったんですけどはじめて挑戦したというチューバも、大きな体にお似合いでした。この作品、役者さんたちが演奏するのも見どころですね。すごい迫力でした。石丸さんのサックスも素敵でした~

13:30開演でしたが、カーテンコールが終わると17:00近かったです。でも、おもちゃ箱のようにいろんなものが飛び出して、ちっとも長さを感じません。

大雪による交通機関の乱れで、行きも帰りも地下鉄は遅延があったり終点が変更になったりで相当混乱していました。開演時間に遅れて着席するお客さんもみられました。先週も今週もですからね~2月のチケットとりは危険かなあ・・・

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

今度は愛犬家

2014-02-13 23:48:46 | 私の好きなもの

先日のチャメのスマホスタンドを職場のデスクに置いたら、結構評判が良く、

調子に乗って同僚の愛犬家に「おたくのワンちゃんのも作ってあげようか~」などと口走ってしまい、
ミニチュアダックスちゃんのを作ってみました。

猫ばっかり作っていたので、ちょっと不安でしたが、送ってもらった写真を元に頑張ってみました。

犬も可愛いなあワンちゃんのしょってるスマホの待ち受けが猫というのもちょっと気の毒?

フィギュア男子シングルの放送を待ちながら、なんとか完成

気に入ってもらえるかな

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

国民の映画@PARCO劇場I列下手

2014-02-11 21:56:08 | 観劇/コンサート
作・演出 三谷幸喜
出演 小日向文世 段田安則 渡辺徹 吉田羊
シルビア・グラブ 新妻聖子 今井朋彦 小林隆
平岳大 秋元才加 小林勝也 風間杜夫

舞台は1942年、第二次世界大戦下のドイツ・ベルリン。ありとあらゆる芸術は国家社会主義労働者党、つまりナチスのプロパガンダのために利用され、彼らは厳しい検閲の中で芸術活動を行っていた。すべてはナチスのためと言わんばかりに。
政治に翻弄される映画人、政治にとり憑かれたナチス高官たち。それぞれがそれぞれの立場でぶつかりあう、人間の誇りをかけて。。。


この作品の初演は、まさにあの東日本大震災の時。震災当日のソワレは中止、再開後も震災後の大混乱で劇場に行くことさえできない人たちもたくさんいたことを思い出します。三谷さんがそう間をあけずに再演に踏み切ったのも、あの時観たくても観られなかった観客への配慮なのかな、と感じました。

初演と少しキャストも変わり、石田ゆり子さんが演じたゲッペルスの妻マグダは、あの時女優の卵エルザ・フェーゼンマイヤーを演じた吉田羊さんが、そのエルザ・フェーゼンマイヤーは元AKBの秋元才加さん、白井晃さんのゲーリングは渡辺徹さんにかわっていました。

ホロコースト前夜のゲッペルス邸の一夜の物語ですが、一度に2000人を殺すガス室について無感情に語るヒムラーがカイガラムシの命について慈悲深く語ったり、ユダヤ人大量殺戮計画にドン引きして国力誇示の映画製作から手を引こうとする映画人たちに「分けて考えるんだ!」とゲッペルスがなんのためらいもなく言い放ったり、反政府の立場をとっていたケストナーが保身のためにゲッペルスにすり寄ったりと、じわりとした恐怖を感じました。特にぞっとしたのは、ヒムラー長官の「生物学的処分」という言葉。「あいつらをこの世界から絶滅させる。それが『あのお方の意志』だ」という言葉。それが事実となることを知るだけに、本当に背筋が凍りました。

「分けて考えるんだ」という概念、やっぱり怖い。それとこれとは別。遠い地域で現実に起こっていて、解決しない限りいずれは自分の身にも降りかかってくるかもしれないことに目をつぶり、目先の利益に飛びつこうとすること。。。

もっとちゃんと想像力を働かせて未来を見て生きなさい!と言われたような気持ちで劇場を後にしました。

それはそうと、今日は建国記念の日(建国記念日じゃないのよ「の」が大事なんだって。)だったせいか、渋谷の街は装甲車が並び、防弾チョッキと黒いヘルメットに黒いブーツのSITだかSATだかみたいなスタイルの警官が集団で警備にあたっていて、物々しい雰囲気。何か事件があったのかと、びっくりしました。。。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

今日は大雪

2014-02-08 23:08:35 | 私の好きなもの

東京は何十年ぶりかという大雪になり、朝から家の周りに融雪剤をまいたり雪かきしたりで大忙しでした。・・・が、いくら雪かきしてもきりがなく、あきらめてオリンピック見ながら久しぶりに紙粘土とりだしてスマホスタンドを作ってみました職場で使ってるのはどうも色気がないので、チャメの背中にしょってる風に。なかなかいい感じに仕上がりました

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

小さいおうち@ユナイテッドシネマズ

2014-02-04 20:35:45 | 映画/DVD

あらすじ:健史(妻夫木聡)の親類であった、タキ(倍賞千恵子)が残した大学ノート。それは晩年の彼女がつづっていた自叙伝であった。昭和11年、田舎から出てきた若き日のタキ(黒木華)は、東京の外れに赤い三角屋根の小さくてモダンな屋敷を構える平井家のお手伝いさんとして働く。そこには、主人である雅樹(片岡孝太郎)と美しい年下の妻・時子(松たか子)、二人の間に生まれた男の子が暮らしていた。穏やかな彼らの生活を見つめていたタキだが、板倉(吉岡秀隆)という青年に時子の心が揺れていることに気付く。


タイトルを聞いた時、まっさきに思ったのはバージニア・リー・バートンの水色の絵本の表紙でした。でも、舞台は昭和初期。幻となった昭和15年の東京オリンピック開催に夢をもつちょっと裕福な家庭に起きた、小さな事件。そのできごとを心に刺さる針として生涯持ち続ける女性のお話でした。

農村に生まれた女性が上流家庭に行儀見習に入るということはよくあったようです。そこで掃除の仕方、四季折々の行事や冠婚葬祭の作法などを身につける。

黒木華さんが、そんなタキさんをまっすぐに演じていました。そして、赤い屋根の小さなおうちの奥様、松たか子さんの美しいこと男も女も惹きつけてしまう魅力的な若妻でした。松さんやっぱりすごいな~

奥様に過ちを冒させてはいけないという配慮からした決断を一生悔いてたった一人で生き、生を終えたタキさん。その生涯を追い、最後にその悔いを許すことのできるただ一人の人物にたどりつく健史。その人が許しの言葉を口にしたとき、タキさんの魂は本当に天国に行ったんだろうなあと涙がでました。

どんな人にも歴史があって、どんな人にも自分だけの秘密がある。それを生涯かかえて天国までもっていくんだな。。。と、しんみりしました。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

シャーロックホームズ 前楽@東京芸術劇場プレイハウス1階H列上手

2014-02-03 23:04:35 | 観劇/コンサート

前楽のロンドンへ行ってきました~ 今度は上手どうしてもH列より前には進めませんでした

ネタバレは絶対いや!という方も多いですが、こういう推理ものはやっぱり2回目でようやくストンと落ちて納得いきますね。

前半のあの部分は前振りで~・・・と、だいたいわかるので、前回見逃さないようにと前のめりになっていた部分は楽に見て、よ~くみなくちゃいけないところはしっかりオペラで確認というように、今日は余裕をかまして観ておりました。

そして、結末を知ってあらため観ると、双子の次男エリックは、あの時点からもうエリックだったと気づき、そうなるとこの話、2重3重の悲劇的展開なんだとわかったのでした浦井エリックが、何故あんなに慟哭していたのか、涙やあんなものやこんなもので顔がぐっしゃぐしゃになっていたのかも納得。

節分ということで、カーテンコールにはいままでいじられていなかったコングさんのリードでソウル豆まきThat's the way まめ!まめ!の大合唱に合せて豆まき大会で客席は大盛り上がりでした

最後にコングさんから、「今、豆もらった人は、岩手・仙台公演が厳しいのでお友達に声かけてくださいね~」と営業がありました。

コングさんが言うとなんかあったかいですねロンドンの白い狼なのに。

明日の千秋楽も行きたかったです。この楽しいカーテンコールだけでもキャストの熱意が伝わってきます。仕事帰りは寒いかな~と迷ったけれど、行ってよかったで~す

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

シャーロックホームズ アンダーソン家の秘密@東京芸術劇場プレイハウス1階H列下手

2014-02-01 20:02:56 | 観劇/コンサート

【脚本・作詞】ノ・ウソン【演出】板垣恭一 【訳詞】森雪之丞 【上演台本】中谷まゆみ

【キャスト】橋本さとし/一路真輝/浦井健治/昆夏美/石井一彰/宇野まり絵/竹下宏太郎/コング桑田/大澄賢也

【あらすじ】
19世紀末のロンドン。クリスマスの夜にイギリスの名門アンダーソン家で2発の銃声が響く。邸宅にいたのは家長アダム・アンダーソンと双子の弟エリック・アンダーソン、そして2人に愛され、今はアダムの婚約者となったルーシー。
その事件直後から、ルーシーは行方不明となり・・・。

難事件解決が人生の楽しみそのものであるシャーロックホームズの元に、アンダーソン家の3人の男が次々と調査依頼にやって来る。
一人は、アンダーソングループの会長でもある長男のアダム。
一人は、兄の陰に隠れるように生きる弟エリック。
そしてもう一人、ボディーガードを伴って現れたのは、2人の叔父でアンダーソングループ副会長である野心家のポビー。
単純な失踪事件ではなさそうなこの案件にホームズは彼自身の偏執的好奇心をそそられ、本格的捜査に、助手のワトソンと共に本格的に着手する。
ほどなくアンダーソン家の周辺人物が一人ずつ殺害され始め・・・。


シャーロックホームズシリーズは、子どもの頃にはまってたくさん読みました。バスカヴィル家の犬とか、まだらの紐とか。アンダーソン家の秘密・・・いかにもありそうなタイトルだと思ったけれど、これはコナン・ドイルの作品じゃなく、韓国発のオリジナルミュージカルなんだそうです。同じところが舞台でも、ジキル&ハイドのようなロンドンの香りがしないのは、私の先入観でしょうか。

今回は推理ものということで、全く何の予備知識も入れずに劇場に行ったので、結構新鮮でした。一幕終わったところでも謎が謎のままなので、あちこちで推理してる声が聞こえて、ふんふん、それもありか。。。などなど、考えるだけでも楽しかったです。4日が東京千穐楽ですが、地方公演もありなので、ここでのネタばらしは控えますね。

推理部分もほとんど歌であらわされているので、ミュージカル慣れしているつもりの私でも聞き逃しそう。曲調も難しいので、橋本さとしさん大変だろうなあと思いました。久しぶりに観る一路さん(名古屋でみた「モーツアルト!」以来かも。)も難しいメロディーの連続。でも、さすがにお二人ともベテランの貫録でした。さとしさんは、歌い上げるシーンも多く、お上手になられたなあと実感。

そしてそして、この舞台の最大のお目当て、双子のアンダーソン兄弟2役の浦井くん
朝日劇評でも扇田先生がほめていましたが、まるでジキル&ハイドの「対決」のように瞬時にして人物が入れ替わる難しい場面を素晴らしい集中力で演じきって歌いきって・・・もう、母のような心でその成長ぶりを見守ってしまいましたよ。特にどちらかというと傲慢冷徹な長男アダムの時の浦井君は、これまで見たこともない(「暗くなるまで待って」の犯人もちょっとそんな感じだったけど。)ような、とがったナイフのような人になっていました。

バックに流れる音楽はいかにも推理物といったポップな感じで、とっても良かったです。さとしさんはさとしさんなんで、随所に「関西おやじ風」が垣間見えましたが、あの日本人離れした風貌とのギャップがなんとも言えないです。今日は浦井くんとのからみの場面で思わずくすっと笑っちゃうところがあったり、台詞がまわらなくなるアクシデントなどもあり、カーテンコールの時に「今日はいろいろあって土曜日の昼公演らしい舞台で・・・」と、いろいろ謝っているさとしさんでした。

一度ではよくわからない部分もあったし、浦井君の演じ分けももう一度は観たいので、DVDを購入するか、もう一回いっちゃおうか。。。と、画策中です。

次回作、Jack the Ripperに続くよ~みたいな終わり方。でもね、でもね、一路さんが悪いわけでは全然ないけど、ワトソン君は男性にしようよ~

偶然劇場でご一緒だった(帰りの電車でもらったメールで気づいた~)うさぎさん情報によれば、アダムスファミリーでさとしさんとご共演予定の今井清隆さんが客席にいたらしいです。幕間にもっとロビーうろうろすれば良かった~

 

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする