pippiのおもちゃ箱

舞台大好き、落語大好き、映画大好き、小説大好き、猫大好き!なpippiのつれづれ日記です。

春はすぐそこ

2017-02-28 22:07:28 | 雑感

 

職場のお庭でふきのとうを見つけました!ご近所の梅の花も開いて、春はもうすぐそこ!と思ったら、明日はもう3月なんでした。

今日あたりはコートなしで歩いている方もたくさん。もう春ですね、春ですよ

お外でひなたぼっこしたいにゃん

 


ラ・ラ・ランド@ユナイテッドシネマ

2017-02-25 20:54:34 | 映画/DVD

監督 デイミアン・チャゼル

出演 ライアン・ゴズリング&エマ・ストーンほか

あらすじ
オーディションに落ちて意気消沈していた女優志望のミアは、ピアノの音色に誘われて入ったジャズバーで、ピアニストのセバスチャンと最悪な出会いをする。そして後日、ミアは、あるパーティ会場のプールサイドで不機嫌そうに80年代ポップスを演奏するセバスチャンと再会。初めての会話でぶつかりあう2人だったが、互いの才能と夢に惹かれ合ううちに恋に落ちていく。


主演の2人が夜の丘で踊る素敵なCMを観て、早くみたいな~とわくわくしていました。

オープニングは渋滞のハイウェイで突然始まるダンス!これがものすごく圧巻ここでもうハート持って行かれます!このシーンでうだつのあがらないジャズピアニストのセバスチャンと、売れない女優ミアの出会いのきっかけのようなものが生まれます。

ストーリーは冬にはじまり、春、夏、秋の構成になっています。少しずつ近づき、心を通わせ、愛し合い、わずかな気持ちのずれが生まれ、傷つけ合い、別れ、再び出会う。

流れる音楽とダンスがものすごくロマンティックそしてドラマティック夢を持ち、目標に向かって頑張る全てのアーティストへの応援歌のような作品でした。

先日のケラ氏の「陥没」も、「選択」がテーマでしたが、この作品も然り。人生の分かれ道で何を選択するか。何をあきらめるか。そして、もし、その時、別の選択をしていたら、隣りで自分を見つめる大事な人は別の誰かだったかも。全く違った世界にいたかも。そんなほろ苦く切ない、美しい物語でした。最後の10分は本当にミュージカルならでは、映画ならでは。ラスト・ファイブ・イヤーズのように舞台化されるといいな。

ふたりの気持ちがずれ始めた時、セバスチャンがミアに「自分の優越感のために、不遇な僕を選んだんだろう」と言った言葉が胸に突き刺さりました。喧嘩すると、相手が一番ダメージを受けること言ってしまうものですよね。。ハゲとかデブとかオニババとか加齢臭とか。。 あ、うちの旦那様はハゲでもデブでもないですよ(ってか、そういう次元じゃないですね)そんなことを言ってしまいながらも、ミアに訪れたチャンスを届けに必死で走るセバスに、どうしようもない愛を感じました

自分のことよりも相手の大きな幸せを願う。大事な人の幸せこそが自分の幸せと考える。。素敵なことですね。そんな日々も。。。あったかな~・・・遠い目

 


陥没 その2@シアターコクーン1階D列センター

2017-02-22 23:41:53 | 観劇/コンサート

「陥没」もう一度、今度は前方席で観たい、観よう、観なくちゃ、観れるかも、観れた!の五段活用

ってことで願いはお星さまに届き、夜道を駆けてふたたびコクーンへ!

「陥没」の真意は鳩さんの台詞の中にというケラさんのつぶやきが気になってしかたがありませんでした。そこはたぶん、戦後の日本の景気が上向き、お隣やお向かいなどのご近所が「ある選択」をして「お金持ち」になった、でも、鳩さんは自分で何かを決めるということが怖く、留まってしまった。そして結ちゃんもまた、貧しくて修学旅行に行けないとなった時に、援助を申し出てくれた友人の親に対し、「その選択をしたら何か悪いことがおきるような気がして」断ってしまった。何も悪いことなんか起きないのに。良いチョイスとは何なのか、それをしなかった者は周囲の大きな進展から取り残されてしまうのか・・・ってことなのかなあ。。「陥没」というのは、道路の陥没のように平坦な場所が落ち込んでゆくというイメージなので、なんとなくわかったような、わからないような。。。という感じ。

でもね、そんなことよりも何よりも、混乱して落ち込み涙する娘・瞳を見守りそっと手を差し伸べ、再び幸せを掴むきざしを確信すると今度は天上から見下ろして優しく微笑む亡霊の父にうるうるしてしまいました。

父は亡くなってもなお、いつも優しく娘を見守ってくれるんですね。山崎一さんのお父さん、素晴らしい!

小池栄子さんなんであんなにきれいで上手いの?!マジシャン高橋恵子さんのお茶目っぷり、趣里ちゃんのコメディエンヌっぷりも素晴らしい!松岡茉優さんはすごく可愛いうえに演技派!瀬戸康史くんは「HOPE」の超エリートと対極の役をあんなにナチュラルに演じられてすごい!近藤公園さん、山内圭哉さん何役こなすの!?緒川たまきさんみたいな友だちほしい!犬山イヌコさんおばちゃんなのにもてちゃうのわかる!山西さんみたいな先生いたいた!そして生瀬さんエグすぎ!などなど、どのキャストも安心かつ共感できすぎて困るくらいでした。

そしてそして、やっぱり目の前で観たプリンス井上くんはめちゃくちゃキラキラなんであんなにスーツがお似合いなんでしょう!品のよいしぐさでグラスを傾ける姿はもう絵画のようでしたよそんな彼が大事な人を守るために「清春はな!誰よりもきれいな心を持っているんだ!」「これ以上瞳に近づいたらぶんなぐってやる!」と、真っ赤になって荒れ狂う姿を見たらもう、虜になるっきゃないでがんしょう

・・・・と、むちゃくちゃミーハー鑑賞態勢で臨んでしまいましたが、やはり最後にはそれぞれにプレッシャーのようなものを抱えた人々が、お湯を落としたとろろ昆布がお椀の中でふわ~っとほどけるように解放されてゆく姿に、たまらない幸福感を感じたのでした。私も欲しい!神様の七つ(?)道具「本音語りの砂」「あゆみの地図」「ホレチマーウ」「ホレチマーウの毒消し」に「毒りんご」に「普通の」6つじゃん。。。

今日のおやつは再びの伊藤園茶寮・抹茶パフェ

ドウ・マゴ・パリではザ・ミュージアムで明日から始まる「これぞ暁斎!」関係者のパーティーが開かれていました。最近は日本画をこういう風にプロデュースするのが流行っていますが、すごくエキサイティングでいいなあと思います。

 


陥没@シアターコクーン1階BL前列

2017-02-19 22:12:22 | 観劇/コンサート

[作・演出]ケラリーノ・サンドロヴィッチ

[出演]井上芳雄 / 小池栄子 / 瀬戸康史 / 松岡茉優 / 山西惇 / 犬山イヌコ / 山内圭哉 / 近藤公園 / 趣里 / 緒川たまき / 山崎一 / 高橋惠子 / 生瀬勝久

〔あらすじ〕
雨の降る中、工事現場に立つのは、会社社長(山崎一)とその娘の瞳(小池栄子)、会社の広報部を任された優秀な娘婿の是晴(井上芳雄)だった。そこは東京オリンピック開幕に合わせて建設するホテルを含む複合施設の建設現場だ。施設の完成と未来への夢を語る仲の良い親子に仲睦まじい若夫婦-。だが会社社長は帰宅途中に交通事故に遭い急逝、幸せに溢れていた3名の運命は大きく方向を変える事となる。そしてそれから4年後-。ホテルはプレオープンを控えていた。その場には瞳も是晴も居るが、既に二人は夫婦ではなく、会社も負債を抱える状態に陥っていたのだった-。


このシリーズ1作目「東京月光魔曲」がわたし的にはちょっと怖かったため、2作目「黴菌」は未見でした。この3作目「陥没」を観ようと思ったのはやっぱりケラさんの作品に井上くんが出るというとこだったのです

今回、下手サイド席は見切れが・・という情報だったので、あちゃー失敗かと思っていましたが、1階BL席はセーフでした。

トシがばればれですが、東京オリンピック開会式で、ブルーインパルスが青空に五輪を描いたのを見上げました。が、東京といってもまだまだ畑の多かったわが町では、そんなにどっかんどっかん町の様子が変わって行ったという記憶はなかったのでした。父と姉が「アベベが走ってたよ」と言ってたのをなんとなく覚えています。

オープニングの、舞台全体、客席両サイドを使ったプロジェクション・マッピングすごかった~東京オリンピック前の町の変化のスピードを表しているんですね。

この作品では、そのオリンピックのお客さんを当て込んだ開業前のホテルが舞台になっていました。幸せそうな瞳さんと是晴さんがおそろいのトレンチで傘をさしている場面はまるで「シェルブールの雨傘」井上君似合うのよね~トレンチコート「傘はひとつでいい」なんてラブラブだったにもかかわらず、2年後にはもう別れていたふたり。それぞれには別のお相手が。原因は夫の浮気。。。なんだかな。。。二転三転紆余曲折あって(ざっくりすぎ)元のさやにおさまっていく気配なのですが、そこまでの経過がまるで「真夏の夜の夢」のようにファンタジック

あれれ?あの光は??と思ったら、あの世のお父さんと渋谷を管轄する神、その息子登場。神と息子は声のみで実体がありません 神との将棋に勝って特別に娘の様子を見る事を許された父は、娘の窮状を救うために逃亡。神と息子はその辺の人物に乗り移って追っかけます。

将来有望な青年と幸せに暮らしていると思った娘が不幸になりかけてる!なんとかしなくちゃ!という父親、山崎一さんが笑わせながら泣かせますまた、娘の瞳さんが素敵人の弱みにつけ込んで利用するだけ利用しようと企む再婚相手の大門(生瀬さん怪演!ぴったり!)のことも頭からは否定せず、良いところを見ようとするお嬢様離婚した是晴さんが大好きだったからこそ、浮気が絶対許せなかったんですね。しかも、次は若い女の子と婚約しようとしてるし。

軽い知的障害のある是晴の弟、清晴くん、瀬戸くんがピュアそして超小顔井上くんだって長身小顔なれど、上を行く小顔ふたりのシーンは釘づけでした。

最後の方で大門の悪事がばれ、追い詰められ逆切れし、この清晴くんを罵倒したり、瞳さんを愚弄したりするのですが、それを聞いた是晴の激昂ぶりがものすごかったです。大事な人を守るために、全力で相手に向かって行く是晴モーツアルト!でも、アマデに対して攻撃的に迫るシーンが印象的でしたが、あんなものじゃない、机を振り上げ、真っ赤になって「絶対に許さないぞ!」という体で相手に殴り掛かるプリンス!誰かを守るために体を張って闘う是晴。なんかさー・・泣けてしまいました。あんな風に自分のために闘ってくれる人がいる瞳さんがうらやましすぎ。そして、その姿を見て、この人が本当に愛しているのは自分じゃないと悟って姿を消す結ちゃんが悲しいこの役、松岡茉優さんがとびきりキュートです。

キュートと言えば、54歳でいきなりモテキを迎える是晴・清晴の母、鳩さんの存在感がハンパないです。ケラさんは「陥没」の真意は鳩さんの台詞にあるとつぶやいていましたが、「オリンピックを機に周りがどんどん変わっていくけれど、自分はついていけない」というような台詞があったけど、それなのかな~あまりピンときてません。。そこに注目して、前方席でもう一回観たいかも。

他のキャストもみなさん素晴らしいです。浮浪者チーム、テレビの修理に来るコンビなども、ダブル、トリプルで演じています。浮浪者チームに高橋恵子さんを発見したときにはもうびっくり浮浪者姿もマジシャン姿もほんと美しかったです

帰りはいつも東急本店の地下を覗いて行きますが、今日は昨年オープンした伊藤園茶寮で抹茶ソフトあんみつ(ほうじ茶付)をいただきました。美味しかった~


ロミオ&ジュリエット@赤坂ACTシアター1階I列センター

2017-02-13 22:17:54 | 観劇/コンサート

原作 W.シェイクスピア
作  ジェラール・プレスギュルウィック
潤色・演出 小池修一郎


2011年2013年とこの舞台を観ていましたが、2013年は赤坂じゃなくてシアターオーブだったんだー・・・と、たった4年前の記憶が飛んでる自分に愕然。。。2011年の時は台風に巻き込まれて大変な思いをしたので印象が強かった。。と、しておきましょう。2013年に宮尾さんの「死」に魂もっていかれたくせに薄情な私

さて、今日のロミオは大野拓朗くん。エリザベートでルドルフ皇太子をやってからミュージカルには参加していなかったとのことで、ビジュアルはものすごーく素敵だけれどお歌はどうかしら。。とちょっと心配でしたがなんのなんの。声も伸びるし良かったです。何よりものすごい小顔な上に甘いマスク。ちょっと前の朝ドラ「とと姉ちゃん」で、大地真央さんの養子さんでしたよね。白いスーツがお似合いのぼんぼん。なんというか、ふわっとした人のよいぼんぼん。

ジュリエットの木下さんはこれが初舞台とは思えないくらいちゃんとジュリエットでした。歌唱力には定評があるようで、ふたりのデュエット「エメ」もとても綺麗でした。これには神父サカケンさんの声も加わってうっとり。

今回、先にご覧になった皆様が、私の新贔屓、広瀬くんのティボルトの熱さについて教えてくださっていたため自分の目でちゃんと観なきゃ!という使命感(笑)にも似た気持ちで臨みましたが、やっぱりね!さっと右上空にひきつけられたかと思うと、キュピレットレッドのメラメラ燃える熱い男ティボルトが「俺はてぃぼーーーーると!」と主張されていました熱い!熱すぎてやけどしそうな〇犬(自粛)ティボルト!な・・なんだあのセクスイな胸筋は市民活動家シュテファンくんじゃない!フェルゼンさまでもない!歌声もオーラも次回主役級狙える貫録ありました!すんごい飛躍

。。。だがしかし。今回私の目をとらえて離さなかったのは、かわゆいロミオ様でもなく、やんちゃなベンボーリオくんでもなく、熱い胸筋ティボルトさまでもなく、    「死」

そう、あなたです。「死」

宮尾俊太郎さんの「死」は、ヴェローナのやんちゃくれの若者たちがどんなに踊り狂おうと大喧嘩してようと、その周りだけまるで時が止まっているように静かなのです。すーっとそこにいる。音もなく。高いジャンプをしても着地に音がしない。。。今回はD列が最前列だったので、私のI列は通路はさんで6列目。他のキャストの足音は響いてくるのに、「死」は全ての気配が消えているんです。そして、影のように静かに纏わりつく。。。すうっと消えてまた音もなく現れる。そのすべてが美しく、手の先、足の先までがぴんと張りつめているんです。その動きの美しい事と言ったら。。。

2幕では、怪しい薬の売人として存在し、ロミオの命を奪う薬を渡す役割。神父の計らいが届かず、ちょっとした行き違いでこの世で一緒になることができなかったふたりを見下ろす「死」は、もしかしたら「神」だったのかもしれないと思えるような幻想的な演出でした下界でモンタギュー家とキュピレット家が和解してたらしいんですが、この上空の「神」に集中していて見逃しました

プログラムで、宮尾さんはこの「死」という存在は手塚治虫の「火の鳥」のような、国も時代も超越し永遠を彷徨い、不意に現れては人間の営みを眺め、時に死という安らぎをもたらす黒い鳥のような存在かもしれないとおっしゃっていました。腑に落ちましたなるほど。「永遠を彷徨い」かなんと素敵な表現ヴァンパイアみたい

今日はジュリエット、木下さんの東京千穐楽だったとのことでご挨拶がありました。まだ現役高校生の木下さんは、ちょっと緊張。ロミオが心配そうにひと言ひと言を見守っている感じがして、微笑ましかったです。広瀬くんと宮尾さんは終始お隣どうしで、広瀬くんがなんとか宮尾さんの表情を崩そうとしているのがわかりました。が、しかし「死」ですから宮尾さん。終始無表情を通してさすが。何度目かのカーテンコールの最後、幕が下がる寸前に高速お手振りバイバイをしてくれましたお茶目な死神


ビッグフィッシュ その2@日生劇場1階F列センター

2017-02-12 22:35:39 | 観劇/コンサート

長女とふたりで再びの日生へ。

今日はラッキーなことにバレンタインウィークということで、来場者全員にビッグフィッシュのレターセットが配られました

今回は1階前方席だったので、2階では気づかなかったこともわかりました。まず、父子が川に石を投げるシーン、平たい石を投げて水面をジャンプさせる、いわゆる「水切り」ですが、今回はぴっぴっぴ。。と、石が水面をはねる音がよく聞こえました。ちょっとしたことなんですが、この音が聞こえるだけでリアリティーが感じられます。

それから猫巨人の噂を耳にした住民たちが、「動物も食べられてしまう!」とパニックになっているとき、上手の女性が猫をぎゅっと抱きしめてました。この猫、竜巻の時には上空でびゅんびゅん回されてます

サーカスのシーンでは、むくむくしたワンちゃんがくるくる回されてました。この子も可愛いなんか動物に目がいっちゃうんですよね~

私よりもこの作品の映画版にはまっている長女は、「なんでこんなにこの作品に惹かれるんだろうね。お父さんのことやおじいちゃんのことと重なるからなのかな」と。

若い日々の冒険、最愛の人との出会い、結婚、家族を守るためのいろんな苦労や葛藤、嬉しい事や悲しい事、様々な人との出会いや別れ、そして神に召される時。いろんな場面が観る者の琴線に触れるんだろうなあと今日も涙してきました。

しみじみと、良い作品だなあと思います。

観劇後、娘とシャンテの東京會舘ティールームでお茶。ビッグフィッシュとコラボのマロンシャンテリー(ブルーのゼリーつき)もありましたが、この前食べてしまったので、今回はリンゴのキャラメルム―スとガトーショコラをいただきました

るんるんしながら帰宅すると、ちゃめがロフトに引きこもってました

「かーさん遊んでばっか。いいかげんにしなよ。。


クリエミュージカルコレクションⅢ@シアタークリエ22列センター

2017-02-10 20:42:42 | 観劇/コンサート

<演出> 山田和也

<出演> 大塚千弘 涼風真世 瀬奈じゅん 保坂知寿 岡田浩暉
     今 拓哉 田代万里生 吉野圭吾 山口祐一郎
     
木内健人 福永悠二 松谷 嵐 横沢健司 天野朋子 島田 彩
              堤 梨菜   橋本由希子 


ひさしぶりのクリエミュージカルコレクション 初演の時はものすごいプラチナチケットだったなあ。。今回はカード会社の先行抽選で早目にGETしたものの、まさかの最後列。あ、その後ろに補助席(背後壁席)もありましたが。こんなに後方に座ったことはなかったのですが、クリエ自体そう大きな劇場ではないし、ラッキーなことに どセンターで前の席が空席だったので、とても良かったです

セットリストが終演後に配られましたが、まさか!あの方があの役を歌うなんて!という、かなりなサプライズがあるので、千秋楽終わってから追記しますね。まじびっくりとはこのことです。オープニングは「今日の日直、吉野圭吾です」と、おちゃめな圭吾さんのトークから。なんか久しぶりにお会いした感じが!見どころはワン・デイ・モアキャストを見れば一目瞭然、元バルジャンもジャベールもマリウスもアンジョルラスもいて、その方々がまさかのシャッフルです!そしてアンジョのあの方の背後からまさかの赤い。。。。これを見られただけでも元はとった気がするのに、2幕では保坂知寿さんの劇場を丸ごと揺さぶるような炎の「レベッカ」で鳥肌が立ちました。次回レベッカで、ぜひ知寿さんにダンヴァース夫人をやっていただきたいです!

アンサンブルのダンスもほれぼれするほど素敵だし、何年かぶりで本家トート閣下にも会えました。若トートもものすごく素敵だけど、やはり帝王はこの方だ!という風格を感じたのでした。

どの方もみな素晴らしい歌声とオーラでお腹がいっぱいになりましたが、アンコールで!アンコールで!まさかのあの曲をあの方が!もうネットなどで流れているのでご存知の方も多いかもしれませんが、これは正真正銘のサプライズでした。もう、劇場の空気がさあっと変わり、神聖ともいえる幸せな時間歌詞ひとつひとつ、メロディひとひとつを大事に愛おしそうに紡ぐ姿に、あの方のこの曲と作品に対する想いの深さを感じたのでした。

今回のコンサートでは事前のリクエストで特別に「私が踊るとき」「闇が広がる」があるらしく、今日は瀬奈さんと祐様の「私が踊るとき」でした。「闇広」も聴きたかった~

記念公演扱いでもいいから、旧ベストメンバーでのレミゼやエリザを観たいです!

アンコールのサプライズがあまりに嬉しくて、東京會舘のマロンシャンテリー買っちゃいました!美味しい

 


ビッグフィッシュ@日生劇場2階B列センター

2017-02-08 21:17:18 | 観劇/コンサート

  

 

脚本:ジョン・オーガスト
音楽・詞:アンドリュー・リッパ
演出:白井晃振付:原田薫/Ruu
衣裳:前田文子

<出演>
川平慈英/浦井健治/霧矢大夢/赤根那奈/藤井隆/JKim/深水元基
りょうた(Wキャスト)
鈴木蘭々/ROLLY
東山光明/大谷美智浩/加賀谷真聡/風間由次郎
中山昇/樋口祥久/遠藤瑠美子/加藤梨里香
小林由佳/菅谷真理恵/谷口ゆうな/真記子

<あらすじ>
 エドワード・ブルーム(川平慈英)は昔から、自らの体験談を現実にはあり得ないほど大げさに語り、聴く人を魅了するのが得意。

 自分がいつどうやって死ぬのかを、幼馴染のドン・プライス(藤井隆)と一緒に魔女(JKim)から聴いた話や、共に故郷を旅立った巨人・カール(深水元基)との友情、団長のエイモス(ROLLY)に雇われたサーカスで最愛の女性、妻・サンドラ(霧矢大夢)と出逢った話を、息子のウィル(浦井健治)に語って聞かせていた。

幼い頃のウィルは父の奇想天外な話が好きだったが、大人になるにつれそれが作り話にしか思えなくなり、いつしか父親の話を素直に聴けなくなっていた。そしてある出来事をきっかけに親子の溝は決定的なものとなっていた。

 しかしある日、母サンドラから父が病で倒れたと知らせが入り、ウィルは身重の妻・ジョセフィーン(赤根那奈)と両親の家に帰る。
病床でも相変わらずかつての冒険談を語るエドワード。本当の父の姿を知りたいと葛藤するウィルは、以前父の語りに出ていた地名の登記簿を見つけ、ジェニー・ヒル(鈴木蘭々)という女性に出会う。

 そしてウィルは、父が本当に伝えたいことを知るのだった-。


 

昨日幕をあけたばかりの「ビッグフィッシュ」に行ってきました。今まで〇〇年生きてきて一番好きな映画の舞台化、しかも浦井君ご出演ということで、かな~り期待して開幕を待ちました。実は今度の日曜に娘と行くつもりが、昨夜チケットが天から舞い降りて。。。急遽日生劇場へGo! 「川」が大きな意味を持つ作品を意識してか、2階席のふちと天井には川を思わせる青い照明。スクリーンには時々水滴が広がるような輪が現れては消えます。舞台美術はティム・バートンの世界そのもののようにファンタジック嫌がうえにも期待は膨らみます2階からの照明は本当に幻想的で美しく、うっとりプロジェクションマッピングがふんだんに使われ、この作品を象徴するような大きな魚が画面に優雅に踊ります。(ちょっと染様のラスベガスの鯉つかみとか思いだしたりして)

ストーリーは映画とはちょっと違うかな?と思う部分もありますが、ミュージカルならではの華やかさがたっぷり。わくわく加減がヴァンパイアを思い出す場面もありました。オケピを池に見立てて人魚がふちに現れたりするのも楽しいです2階からは見えなかったのですが、キャストがオケピから舞台に上がるシーンも何度かあったので、通路使いもあったのかもしれません。サーカス、水仙、魔女に狼男、幻の竜との戦いファンタジック美しく幻想的なシーンと現実の重さとの対比がとても鮮やかです。さすが白井晃さん。全体的にとても丁寧に作りこまれた作品だなあと感じました。

霧矢さんのサンドラが本当に素敵サーカスに現れた少女の頃から、夫エドワードを看取る年齢までを無理なく演じてどの姿も美しかったです。パパの紡ぐ物語を聞きながら子ども時代のウィル(今日はりょうたくん)が、「パパの話に出てくる美人はみんなママなんだ」というのもウケました。うらやましい。あなたと出会った時、ひと目で魅かれ世界が止まる。

川平さんと霧矢さんの夫婦が本当に素敵パパが相当破天荒で大活躍なぶん(川平・霧矢オンステージの感もあり。)浦井君はかなり抑えた大人の演技です。歌い上げる「ストレンジャー」の曲が力強く2階にもズカーンと届きました。ある意味ストーリーテラーのようにパパの物語(ちょっと盛ってたりする)の展開を舞台袖で見守っています。変身()ダンスシーンのかっこよさは必見!お楽しみに!

映画とは味付けが違うなーとか、あのエピソードはカットかな?などと思いながら観ていましたが、パパの最後の病室脱出シーンあたりからだんだんとこみあげてくるものがあり、最後はもう涙で舞台が見えなくなりそうでした。暗い病室のベッドから解放され、自由に大好きな場所へ飛び出し、大好きな人たちひとりひとりにきちんとお別れが言えたらどんなにか幸せなことだろう。亡くなった父の姿と重なって涙がとまりませんでした。

幸福感いっぱいの物語です。

ただ、終演後のロビーでも話している方がいましたが、これは映画を観ていないとわからないだろうなあという部分がいろいろありました。あのラストも、なんで危篤の人が??と思ってしまうとわけがわからないかも。映画DVDつきのチケットがあったのもそのせいかな?などと思ったりしました。


落語の仮面祭りin下北沢演劇祭り@本多劇場最前列センター

2017-02-04 19:53:19 | 落語・講談

出演:三遊亭白鳥

第27回下北沢演劇祭参加作品、春風亭昇太プロデュース「下北沢演芸祭2017」ということで、今回はいくつかある落語の企画公演の中、白鳥師匠の「落語の仮面第1部~第3部」を鑑賞。

「落語の仮面」て??と思ったら、なんとあの美内すずえ先生の「ガラスの仮面」の落語版北島マヤさんや月影先生のあのガラスの仮面。。。白鳥師匠とはどうしても結びつかない・・

が、しかし。私は今回本当に心底、師匠を見直しました!

すごい!なにせ1部40分を3席ですよ!それをひとりだけででこなすって、ものすごいです。まさにガラスの仮面劇中劇『ジーナと5つの青いつぼ』(劇団つきかげの団員ボイコット?で、マヤちゃんが一人芝居したという)

などと書くとさも詳しいようですけど、実はたいして読んでないです。あの絵が苦手で。。 

舞台の上には確かに北島マヤ、もとい、三遊亭はなちゃんをはじめ、女流落語家三遊亭月影師匠がいましたよ~しかも、紫のバラの人じゃなくて、「紫の芋の人」も

3月末の三三師匠との「両極端の会」も楽しみです