pippiのおもちゃ箱

舞台大好き、落語大好き、映画大好き、小説大好き、猫大好き!なpippiのつれづれ日記です。

コクーン歌舞伎 三人吉三 @1階K列(椅子席)上手

2014-06-28 19:40:04 | 観劇/コンサート

初日に観て感激して以来、「もう一回みたい」病が日に日に悪化し、ついに行ってしまいました初日はどうだったか未確認ですが、今夜は立ち見がたくさん出ていて、ものすごい熱気でした。シアターコクーン、冗談抜きの一杯一杯という感じ。椅子席の最も上手寄りだったので、通路使いの役者さんの出入りが足音から感じられ、臨場感たっぷり。七之助さんの「お譲吉三」が右に立っていた時にはドキドキしました綺麗今夜はテレビカメラが入っていたので、きっとまたWOWWOWあたりで観られるでしょうが、この空気感はやっぱり劇場でしょう!オープニングの子役ちゃんたちの踊りが本当にかわいくて、うきうきします。和尚、お嬢、お坊の三人吉三の孤独と対比するように市井の日常描写の中に、わらべちゃんたちがとうちゃんに買ってもらったであろう凧を持って走り抜けたり、肩車してもらう温かい姿が目に残ります。やっぱり子どもはぬくぬくの中で育って欲しいと思うのでした。

それにしても中村兄弟。今夜もきっちりと仕事してました。素晴らしい安定感。あたりまえなのかもしれませんが、ひとつも危ういところのない舞台にため息が出ました。松也くんも、暗闇での惨殺場面は鬼気迫り、美しくも恐ろしかったです

Youtubeで勘三郎さんの和尚吉三、大詰の雪の大立ち回りが見られました。勘九郎さんの和尚、やっぱりお父様が舞い降りてるんだなあと思いました。

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朝ドラ「花子とアン」近所の猫がかわいすぎ❤

2014-06-24 21:21:02 | 

「あまちゃん」のおばあちゃんの飼っていた猫のかつえちゃん、「ごちそうさん」の和枝さんの飼っていた猫のタイチくん、どちらもすご~く可愛い猫ちゃんでしたが、「花子とアン」でも、この間から猫ちゃんが登場

この猫がかわいい鳴き声もかわいい

・・・・可愛いはずだよ、チャメとおんなじ模様

NHKさん、Good Job!

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てんぷくトリオのコント~井上ひさしの笑いの原点@あうるすぽっとB列下手

2014-06-22 00:06:05 | 観劇/コンサート

コント=井上ひさし
脚本・監修=ラサール石井
演出=青木豪
出演=我が家(坪倉由幸、杉山裕之、谷田部俊) 
山西惇、佐藤真弓、市川しんぺー、みのすけ、伽代子


三波伸介さん、伊東四朗さん、戸塚睦夫さんのてんぷくトリオのことはよく覚えていますが、井上ひさし先生がてんぷくトリオのコントを書いていたのは全く知りませんでした。出だしの「大根」のコントを聞いて、ひとつの言葉から それこそおもちゃ箱のようにたくさんのコントがあふれ出てくることにまずびっくりしました。

舞台には、こまつ座を継ぐことになった井上麻矢さん(佐藤真弓さん)と井上先生(山西惇さん)が登場し、井上先生が「自分にはもう時間がない。悲しんでいる場合じゃない。いろいろと教えることが山ほどある」と、麻矢さんに様々なレクチャーをする形をとっています。その中で、麻矢さんが「井上ひさしの原点であるてんぷくトリオのコントを舞台にしてみたい」と提案します。コントと演劇の違いについて語る井上先生。山西さんは井上先生の舞台にもたくさんご出演されていますが、本当にそこに井上ひさしさんがいるようで、そして、残り少ない時間を惜しむようにして娘に指導する姿になんだか胸がいっぱいになりました。

コントは「我が家」バージョン(杉山さん、三波伸介さんに似てる!)と、市川しんぺー・みのすけ・伽代子バージョンで次から次へと繰り出され、結構ブラックだったりシュールだったりする部分もありましたが、どれもくすっと笑える後味の良いものでした。赤ちゃんのコント(三波伸介さんが赤ちゃん)は見たことがあるような・・・2時間、休憩なしでたっぷり楽しめました。公演中、何度かはコント赤信号、ホンジャマカ、ネプチューンなどがゲスト出演しててんぷくトリオのコントを実際演じる日もあるようです。それも見てみたかったかな。

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オーシャンズ11@シアターオーブ1階23列センター

2014-06-20 21:42:05 | 観劇/コンサート

脚本・演出 小池修一郎(宝塚歌劇団)

出演:香取慎吾 山本耕史 観月ありさ  橋本さとし 霧矢大夢 坂元健児 斉藤暁 水田航生 角川裕明 芋洗坂係長 ラッキィ池田 川口竜也、照井裕隆、辰巳智秋、フランク莉奈、谷口ゆうな、青山航士ほか

あらすじ:

4年間服役していた天才詐欺師ダニー・オーシャン(香取慎吾)が仮釈放となるその日、ダニーの妻テス
(観月ありさ)の弁護士が離婚届を手に面会に訪れた。テスはラスヴェガスのホテル王テリー・べネディクト
(橋本さとし)の元で新しい仕事をスタートし、ダニーとは別れる気だという。おまけにテスはベネディクトの新しい恋人だとも噂されていた。今でもテスを愛するダニーは衝撃を受けつつも、ある壮大な計画を思い描く。刑務所を出たダニーが向かった先……そこは、運命を変える街ラスヴェガス。

ホテル王ベネディクトは、テスの前では本性を隠していたが、ショースターのダイアナ(霧矢大夢)を愛人に持ち、冷酷非道な手段でラスヴェガスを牛耳る“本物の悪党”だった。ラスヴェガスのクラブで昔馴染みのラスティー・ライアン(山本耕史)と落ち合ったダニーは、ベネディクトに一泡吹かせるための計画を打ち明ける。それはベネディクトが経営するホテルPARADISOの金庫破りだ。PARADISOの金庫には、ベネディクトが経営する全てのカジノの収益金が集まることになっている。その額は、ひと晩でなんと1億5000万ドル。要塞なみのセキュリティを破るには、様々な分野のエキスパートが不可欠だった。ダニーとラスティは、早速仲間集めに奔走する。

経営するカジノをベネディクトに潰されたルーベン(芋洗坂係長)、老舗ホテルで開催予定だったマジックショーをベネディクトの横やりで潰された 元一流マジシャンのバシャー(ラッキィ池田)、雑技団一のテクニックを誇る芸人イエン(坂元健児)、イカサマがばれてラスヴェガスを追われたディーラーのフランク(角川裕明)、天才ハッカーのリヴィングストン(水田航生)、映像加工の達人バージル(安井謙太郎)とターク(萩谷慧悟)のモロイ兄弟、元カリスマ詐欺師のソール(斉藤暁)……その道のプロフェッショナル達がダニーの誘いに乗った。
そして 伝説のスリの息子という肩書きを重荷に感じているライナス(真田佑馬)も、父を超えたい一心で参加を決意する。こうして選りすぐりのプロ11人が揃った。

果たしてダニーは、目的の為には手段を選ばないラスヴェガスの帝王ベネディクトの裏をかくことができるのか、そして 現金だけでなく、愛する妻テスの心を取り戻せるのか。ラスヴェガス最大のカジノから売上金を奪うという、未だかつてない大胆不敵な挑戦が遂に決行される。
 
いや~面白かったですこの公演は香取くん、山本さんの「新撰組!」コンビな上に、宝塚ファンもかなり注目、さらに観月ありさちゃんが映画版ではジュリア・ロバーツの演じたテス(バービー人形のような抜群なスタイル!小顔!)というので、かなり激戦チケットだったらしいです。私は悪友うさぎさんにちゃっかり取ってもらっちゃって、久々に楽させていただきました。ありがとうございます。(写真の白魚のようなは、うさぎ様様
今回一番びっくりしたのは香取慎吾くんです。近藤勇を演じた時ですら、時々ちらちら見えたあの「スマップの弟キャラ、豪快おちゃめ系の慎吾ちゃん」はどこにもいません。なにせ、映画ではあのジョージ・クルーニーさんがおやりになったダニー・オーシャンですから。台詞も歌も、完全な「大人の男」です。山本さんもキレのあるダンスがかっこいいのなんの。
 
そうは言っても映画版も宝塚版も未見なので比較もできませんが、なにしろのっけからスーツ姿の男性軍団がオーブの舞台狭しと踊りまくる姿がクラクラするほどかっこよく、さすが宝塚の演出!と、うならせるゴージャスな舞台でした。橋本さとしさんはラスベガスの怪しいホテル王ですが、これがまたピタリ賞あて書きなんじゃないかと思うほど。こういう雰囲気をだせる役者さんて稀有だと思います。この役、ヅカ版では一体どなたが演じたんだろ。。。
 
久々に舞台で見た角川さん、照井くん、坂元さんもさすがの歌声、そしてダンス。ため息ものでした。坂元さんの身体能力相変わらずすごいです。さすが元ライオンキング。
 
カーテンコールはスタンディングで、キャストからも簡単なご挨拶がありました。最後に香取くんがはける時に段差でつまづいてしまいましたが、そこは転んでもただでは起きない慎吾ちゃん。今朝のワールドカップの引き分けネタで盛り上げてくれました。
 
舞台下両脇は「ラスベガス・シート」という丸テーブル付の座席(39,000円)で、開演前はそのチケットをお持ちの富裕層の皆様が角川さんや照井くんのリードのもとにルーレットやスロットマシンを楽しんでいました。ちょっとうらやましいけれど、このゴージャス舞台はちょっと後方でもセンターがベストな感じ。最後の方は客席使いもありました。
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今日は父の日 2014

2014-06-15 21:00:03 | 私の好きなもの

ケーキは新宿高島屋のグラマシーニューヨークの「スペシャルサンクス

いつもサザンシアターに行く前にこのフロアのケーキのセレクトショップ. パティシェリアでお茶したりするので、前々から気になっていたお店です。売り子さんも西洋人のお嬢さんですが、接客がとても丁寧すでにケーキの上にDDDD...DaddY Thanks!というカードがあるにもかかわらず、プレートにチョコデコで「お父さんありがとう」と手書きしてくれました。(書いたのは日本人のお嬢さん)

駅から家まで自転車のかごにのせてしまったせいか、裏側ががけ崩れしてしまいましたが、お味は絶品

父(夫)の日頃のj活躍()に感謝しつつ、みんなでいただきました

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青天の霹靂@ユナイテッドシネマ

2014-06-15 00:10:33 | 映画/DVD

監督:劇団ひとり

出演:大泉洋 柴崎コウ 劇団ひとり 風間杜夫 笹野高史ほか

汚れたマジックバーで日々働く39歳の売れないマジシャン轟晴夫(大泉洋)は、幼い頃、母に捨てられ、父とは10年以上絶縁状態が続いていた。そんなある日、晴夫のもとに警察から電話が入り、父の死を知らされる。遺骨を抱え、ホームレス生活だった父の住み家のダンボールハウスに来た晴夫は自らの未来を重ね、「なんで俺、生まれてきたんだろう」と絶望に暮れるのだった……。そこに青天の霹靂――青空に一閃の雷が光り、晴夫を直撃する。気付けば晴夫は、40年前の浅草にタイムスリップしていた。浅草ホールを訪ねた晴夫は、スプーン曲げを披露して一躍人気マジシャンとなっていく。そんな中、同じくマジシャンをやっていた若き日の父・正太郎(劇団ひとり)と、彼のアシスタントである母・花村悦子(柴咲コウ)と出会った晴夫は、ひょんなことから正太郎とコンビを組むことになる。やがて、悦子の妊娠が発覚、晴夫の出生の秘密が次第に明らかになっていく……。


いや、劇団ひとりさん、すごいわ・・・タイムスリップものには激しく好奇心をそそられますが、まさか自分の親に会うとは。

1988年の映画、「異人たちとの夏」というちょっとホラーな映画の中でも、風間杜夫さんが亡くなった両親と浅草で会って今半ですき焼きを食べるというシーンがありました。

今回の映画はホラーっ気はなくて、今の自分の生き方に絶望する主人公が、自分を捨てたはずの母や、軽蔑していた父の真実に触れたたことによって「生きる意味」をみつけるという感動的な作品でした。

大泉さんがいい!「普通に生きるって大変だ」と絶望する場面、生きる意味を見つけ、渾身のマジックを繰り広げる自信に満ち溢れた場面の対比が本当に素晴らしかったです。そして最後のひとこと。私もちゃんと言わなきゃと思いました。

いろんなところにいろんな仕掛けがあって、本当に劇団ひとりさんの手品のような作品でした。

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お帽子作りました~

2014-06-10 00:01:10 | 手仕事

miniさんのブログに刺激され、私もペットボトルキャップでお帽子作ってみました。すご~く昔にコーヒーフレッシュやガムシロップの空き容器で同じような帽子のブローチを作るのが流行りましたが、ペットボトルキャップはあれより幅があってかわいい感じに仕上がりました。麻ひもの麦わら帽子風の物の間にあるのは、グラデーションになったひもを巻いてみたものです。ちょっと大人な雰囲気でしょうか。

壁掛けにしてみたら結構かわいいので、夏の間飾っておこうかな。

miniさん、可愛いの紹介してくれてありがとうございました。ビッグフェラー千秋楽のレポも興味深く拝見しました。いいな~千秋楽。

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2件の訃報

2014-06-09 21:34:57 | 雑感

俳優の林隆三さん、児童文学者の古田足日さんが亡くなりました。

林隆三さんは、その昔、山口崇さんが平賀源内を演じた「天下御免」でユニークな若侍、小野右京之介ではじめて(たぶん)見て一目ぼれした俳優さんでした。たぶん、それまで見た誰とも違うタイプの方だったと思います。深い声、豪快な感じなのに温かく、ピアノの名手という繊細さも素敵でした。どことなくノーブルな感じがしていたので、「たけしくん、ハイ!」で酔っ払いのペンキ屋の親父を演じた時にはなんとなく悲しい気持ちになりました。(これは、麻雀放浪記で鹿賀さんが寅さんみたいな腹巻とステテコで登場したときにも感じた想い・・)

最近は、東北弁で宮澤賢治作品の朗読会などもされていたそうで、一度行ってみたかったなあと残念でなりません。

そして、古田足日さん。

さくら保育園にはこわいものが2つあります。ひとつはおしいれで、もうひとつはねずみばあさんです。

と、始まる「おしいれのぼうけん」という絵本は、子どもたちが擦り切れてぼろぼろになるまで読んでいました。娘は、「ねずみばあさん」がこわくて眠れない夜もあったと今でも話しています。

私は、子どもたちに読み聞かせながら、ねずみばあさんに追いかけられながらとはいえ、押し入れの中にわくわくするような世界が広がってどこまでもどこまでも逃げるスケールの大きさに感動しました。つかまっちゃうんだけど。

今なら、きっと保育士が子どもを押し入れに閉じ込めるようなことがあれば訴えられそうですね

こどもたちに素敵なお話をありがとうございました。

おふたりのご冥福を心よりお祈りしいたます。

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特撰花形落語会@シアター1010 1階9列下手

2014-06-08 19:58:13 | 落語・講談

出演:三遊亭白鳥 桃月庵白酒 柳家三三

開口一番の二つ目、林家木りん(きりん)くんは身長192㎝超え、向井理くん似のイケメン。なんと大関清国氏の息子さんで、林家 木久扇師匠のお弟子さんだそうです。落語はまあまあ、メリハリのある楽しい「動物園」でした。

続く白酒師匠は「佐々木政談」白酒さんのお白洲ものって好きです。ほんわかした見かけと違う鋭い毒舌

中入り後は三三師匠は「青菜」朝日名人会で、権太楼師匠が「このあとの季節はみんな青菜をやるだろから」と言ったのを思い出しました。とっても端正な「青菜」でした。垣根に撒いた水を渡る風が涼しく・・・なんて、風情ありまくりです

白鳥師匠は、まさかの「隅田川母娘」赤坂御料地の〇子様と◎子様のあの禁忌ネタ・・・しかも、桂宮様ご逝去直後なのに(ご冥福をお祈りします)ちょっと引きましたが、以前聴いた時より面白く、「小保方ネタ」「ASUKAネタ」なども織り込まれ、客席大爆笑でした白酒師匠が「白鳥は落語会の秘宝(温泉場の近くの秘宝館にあるようなアヤシイ秘宝)」と言ってたの納得です。

笑った笑った来週も頑張るパワーをもらいました。

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コクーン歌舞伎 三人吉三 初日@1階L列(椅子席)下手

2014-06-06 23:57:23 | 観劇/コンサート

作:河竹黙阿弥
演出・美術:串田和美

 出演:中村勘九郎、中村七之助、尾上松也坂東新悟、中村鶴松、
真那胡敬二、大森博史、笈田ヨシ、笹野高史、片岡亀蔵 ほか

あらすじ:
節分の夜、同じ吉三の名を持つ三人の盗賊が出会い、義兄弟の血盃を交す。僧侶崩れの和尚吉三、振袖姿のお嬢吉三、浪人のお坊吉三。いま、運命が動き出す―数奇な運命に導かれ翻弄されながらも、がむしゃらに命を賭して生きる三人。そして、名刀「庚申丸」と「百両の金」が様々な人々の手を巡りもたらす悲劇の連鎖……。 


昨日梅雨入りしたと思ったらものすごい雨。そんな中、コクーン歌舞伎初日に行ってまいりました。いつものコクーンとは違い、入口前にはたくさんののぼり。東急本店のデリカにも「コクーン歌舞伎は客席でお弁当が召し上がれます」の掲示。

ロビーには演出の串田さんはもとより、歌舞伎関係者多数。勘九郎夫人前田愛さんはもちろんのこと、役者さんもいっぱい。客席には大竹しのぶさんや渡辺えり子さん、ジャニーズ事務所のあの人やこの人も。さすが初日ですね~あちこちでご挨拶風景がみられました。

客席に入ると、与九兵衛の亀蔵さんが「あ~さむいさむい!節分なのにな~」と言いながら通りぬけて行きました。気がつくと金貸し太郎右衛門の大森さんも登場。この2人がやりとりしながら客席から舞台へ。ここのおしゃべりが意外と大事です

三人吉三は、歌舞伎に全然詳しくない私にとっては、「こいつぁ春から縁起がいいわぇ」の名台詞が出てくる話・・・程度の知識でしたが、面白かった!もう、オープニングから、わくわくします。パーカッションのリズムに乗って踊るこどもたちの可愛いこと大人たちの楽しそうなこと!

でも、そんな楽しさからは切り離された孤独な若者たちが複雑な縁で結ばれ、「名刀」と「百両の金」に翻弄されていくという、現実的なのにファンタジーを感じさせる作品でした。

串田さんの信頼厚い笹野さんが渋い!そして、和尚吉三・勘九郎さんのオーラが半端なく、お嬢吉三・七之助さんの妖艶、お坊吉三・松也さんの端正に酔いまくりました。七之助さんのお嬢が振袖姿で啖呵を切るところ、お嬢とお坊が大川端でおでこをつけてメンチを切るところなどは鳥肌でした

3人がそろって見栄を切る場面の美しいこと二幕終わり、和尚吉三が苦しい決断をし、実行したあとの場面は、江戸なのにまるでシェイクスピアの史劇のような印象。色鮮やかな布の使い方が素晴らしいです。

大詰めの雪の場面は美しすぎて、なんだか涙が出そうになりました。ものすごい量の雪。平場席3列目くらいまではお客さんも雪だるまみたいになっていました

序幕 70分
 休憩 15分
二幕 90分
 休憩 10分
大詰 22分 

初日舞台挨拶はありませんでしたが、客席にいた串田さんが勘九郎さんたちからおいでおいでをされて舞台に上がり、役者さんたちをたたえながら深々とお辞儀をされていました。最後はオールスタンディング完成度の高い初日でした。

 

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THE BIG FELLAH ビッグ・フェラー@世田谷パブリックシアター1階F列上手

2014-06-05 23:50:55 | 観劇/コンサート

前回観劇で腑に落ちなかったコステロの心境の変化が日に日に気になり、梅雨入りにもめげず仕事帰りに三茶行っちゃいました。

そして、腑に落ちました(と、感じてます)

英国戦没者追悼の日のエニスキレンでIRAが起こした爆弾テロ事件により、一般市民が無差別に殺されたあたりから、じわりじわりと自分たちの活動に疑問を持つようになってきたのでしょうね。

だって、それまではコステロのみならず、仲間たち誰もが「命令」という言葉に呪縛されているかのように自分の心と無関係に凶行に走っていましたから。「やるべき使命」にもやもやとした疑問や理不尽を感じても「組織の命令だから」と判断と責任を人にゆだねる。怖いなあ・・・本当に怖い 後半、トムが爆弾テロについて「頭に布まいたやつらのやることと俺たちのやることは違うんだ」と笑って語るところは背筋が寒くなりました。

コステロは、エニスキレンだけでなく度重なるテロ事件によって傷ついた人々、亡くなった人々を自分の家族にオーバーラップさせるようになったのかもしれませんね。失った最愛の妻と愛娘・・・「平和」は暴力によって掴み取るものではないと感じはじめるのでしょう。そんな心の隙間に入り込む別の思惑。

だからこそ、最後の演説で自分の秘密を暴露し、ヤジを受けながらも朗読するイェイツの詩

The Lake Isle Of Innisfreeの一節And I shall have some peace there, for peace comes dropping slow,「平和はゆっくりと滴り落ちてくるものだから」という言葉がずしんと胸を打つんでしょうね。原文を「そこなら心穏やかに暮らせるだろう」とか「そうすれば心安らぎ」とする訳もありますが、この作品では「平和は・・・」がぴったりきますね。勉強になります。

コステロ自身が何者であったかの衝撃告白の後、マイケルの部屋でコステロが激昂したトムによってバスルームに追いつめられて行った後の顛末は?観客の想像にまかせるといった演出が好みでした。マイケルはコステロを撃ったのか?痺れを切らせてバスルームに入ったトムがコステロを撃ったのか?はたまた撃たれたのか?銃声の後に聞こえた、人の倒れる音が思いのほか大きかったのは?マイケルがトムを撃ち、コステロを逃がしたという解釈もあるのかな~何せコステロには秘密のバックボーンがあるからな・・・そんな解釈も許されるでしょうか。だめかな

F列最上手は前に座席がないので、すごくゆったり観ることができました舞台はマイケルの部屋と美術館(ここはスポット的)、サッカーチームのペナントがはがされ、レコードプレイヤーがCDコンポにかわり、ダイヤル電話が置いてあった位置にはタイマーにつないだスープジャーになっていました。IRAの凶暴な幹部フランクがドリルで穴をあけてルエリを襲ったあの緑色のバスルームのドアも、経年によってどんどんすすけた色になっていきます。ちょっとした小物への気遣いが年代を感じるように計算されているんですね。キャンベルのスープ缶は30年同じ場所だったけど

あらためてプログラムを見直したら、老コステロの演説の時にヤジとばしてた「声の出演」の中に、大谷亮介さんのお名前がありました。贅沢だわ。

ちゃめの写真を写していたら、コステロがアル中克服したフランクに無理やりのませていたマッカランが写ってました~コステロのは18年物、こちらは12年物の安いバージョンだと思うけど、こんなの飲んでたのかよ夫・・・

 

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