pippiのおもちゃ箱

舞台大好き、落語大好き、映画大好き、小説大好き、猫大好き!なpippiのつれづれ日記です。

DANCE SYMPHONY2013 Beautiful@東京芸術劇場1階J列上手

2013-03-31 20:53:19 | 観劇/コンサート

 

【構成・演出】 荻田浩一

【音楽】 松本俊行
【コレオグラファー・振付】 新上裕也・西島千博・港ゆりか・原田薫・遠藤康行(マルセイユバレエ団)
【出演】 西島千博・東山義久・中河内雅貴・DANIEL・東文昭・加賀谷一肇・梶谷拓郎・小林遼介・竹田純・田極翼・中塚皓平・長澤風海・森新吾・森川次朗・千田真司・高橋真之


 

「プロローグ、空の章、宇宙の章、海の章、大地の章、エピローグ」という、ダンスと音楽だけで構成された舞台でしたいや~美しい森新吾くんのコミカルな導入から、ドラマティックな世界にいざなわれました。西島さん、東山さん、中河内さん、DANIELさんがそれぞれの章のメインを踊ります。DANIELさんは初見。出てきたときはジャンプの見事さとお顔の感じが、首藤康之さんかと思ってしまいました。熊川さんとこのKバレエカンパニーにいらした方だったんですね~

西島さんのお話では、このカンパニーにはバレエの方が6名いらっしゃるそうです。イケメンぞろいのダンス三昧。充実の90分でした。

思うんですけど、やっぱり西島千博さんは天性の王子東山さんは生まれながらの騎士ですね。もう、うっとり。そして中塚皓平くんのやんちゃっぷりにでした。ダンスもいいわ~

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劇場中継「ホロヴィッツとの対話」@WOWWOW

2013-03-30 20:37:48 | テレビ番組

 大阪 イオン化粧品 シアターBRAVA!からの生中継。パルコのステージから約1ヶ月。もう一度観たい舞台だったので、とっても楽しみでした、BRAVA!の楽屋や開演前の段田さんのインタビューもあり、臨場感たっぷり。本番も、最初和久井さんの声が枯れ気味かな?と思いましたがなんのなんの。素晴らしい舞台でした。テレビと生舞台とは空気感が違う感じがするものですが、役者の力と作品の力、演出の力でしょうか。終盤の高泉さんと渡辺さんの独白の迫力には圧倒されました。もちろん日本演劇界の至宝・段田さんの怪演や和久井さんのエキセントリックで可愛い妻っぷりも最高二組の夫婦の愛情物語でもあるな~と思いました。表情のアップや違う角度からの鑑賞ができるのも嬉しい。wowwowやるじゃん!これからも面白い作品たくさん流してほしいです

 

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スマイル・オブ・チャップリン@赤坂ACTシアター2階B列下手

2013-03-28 20:38:23 | 観劇/コンサート

音楽:チャールズ・チャップリン
上演台本・演出:大野裕之
出演:石丸幹二/浦井健治/井出卓也・輝馬/彩乃かなみ
演奏:Everly

第一幕 戯曲『リズム』

第二幕 『マイ・マン・フライデー~チャップリン秘書・高野虎市』

第三幕 ミニコンサート


2014年のチャップリン映画デビュー100周年プレ公演ということで、今回の音楽劇と明日あさっての声優による「ヴォイス・オブ・チャップリン」が企画されたらしいです。

何せ大好きな浦井君と石丸さんのコラボ(お初?)なので、すぐにチケットGETしました。第一幕の「リズム」は、チャップリンの書いた短編小説を戯曲にした作品で、かつて親友だった将校(浦井くん)と歌手(石丸さん)とマドンナ的存在の女性(彩乃さん)が、戦争のうねりの中で破綻していく悲しい物語。浦井君の軍服姿素敵石丸さんはもちろんのこと、彩乃さんののびのある歌声が美しい

第二幕は、かつてチャップリンの秘書を務めたという高野虎市(石丸さん)の目線から語られる物語でした。チャップリンは5.15事件に巻き込まれそうになってたんですね~びっくりです。浦井くんは高野氏にインタビューする新聞記者や、チャップリン(石丸さん2役)回想シーンでは高野氏も演じます。ここでチャップリンの実のお孫さんも登場。チャップリンが亡くなった時には6歳だったそうです。

第三幕はミニコンサート。石丸さんの「エターナル」は絶品カーテンコールでの浦井くん、彩乃さんとの「Smile」のハーモニーも素晴らしかったです石丸さんの存在感が光っていました。

と、いうわけで今日も素敵な時間を過ごしましたが、実は大ポカ。チケット忘れちゃって大汗でした。途中の駅で気が付いたけれど、家まで戻ったら絶対間に合わない。で、チケットをとった「ぴあ」に電話したら、会場と主催者の方針によって入れてもらえるかどうかわからないというお返事。え~ぴあで買ったのに~で、とりあえず劇場窓口に言ったら、その場でなんと「ぴあ」に確認の電話入れてOKになりました。なんだったんだろ。ま、観られたからよかったけれど。出る直前にバックを変えたのが失敗でした

ACTから赤坂見附方面に向かう桜並木がきれいでした8月の「二都物語」熟女観劇会のために人数分のチラシをもらいに帝劇へ行き、有楽町線で池袋に寄って帰ろうと思ったら、今度は寝ぼけて東池袋で降りてしまいました。  もー今日は何やってもダメサンシャインでもぶらぶらしようと思ったら、春休みの子どもたちでごった返し状態だったので、西武まで歩いて「京はやしや」の林家あんみつを食べて帰りました。

 閉店した青山のお店より狭くてあんまりきれいじゃありませんでしたが、お味ははんなりと優しく、十分癒されました

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ロスト・ケア/葉真中 顕

2013-03-24 16:31:17 | 私の本棚

検察官大友秀樹の友人で介護企業『フォレスト』に勤める佐久間功一郎は、顧客データを持ち出し退職するが抹殺されてしまう。
大友たちがそのデータを分析したところ、ある介護事務所の顧客の異常な変死が発覚する…。
社会における様々な矛盾と歪んだ現実の中で、人間の尊厳、もがき苦しむ人々の絶望を抉り出す。


 

日本ミステリー文学大賞新人賞受賞作品。王様のブランチのBOOKコーナーでの絶賛されっぷりがすごかったのと、「ロスト・ケア」というタイトルにひっぱられて書店へ。おんなじことを考える人が多いのか、一軒目の本屋さんにはすでになく、駅前まで行ってやっと最後の一冊を購入。検察官の父は億単位の入居金で高級老人ホーム「フォレストガーデン」という安全地帯に入居した勝ち組。でも、日本は介護保険の導入で家庭介護にウェイトが置かれるようになり、介護される老人の状態によっては、家族や親族が追い詰められるような状況に置かれる・・・そこで。。。というSTORY.

物語は、最近流行りの登場人物ひとりひとりの目線から状況が時系列にあぶり出される構成。ちょっとひっぱりすぎかな~という部分も感じましたが、後半はちょっとしたどんでんがえしや、まさに「現代」を感じさせるデータ分析なども織り込まれ、犯人が動き出すあたりからぐっと惹きつけられます。ところどころに「若さ」が見え隠れするところがもうちょっとかなあと思う部分もありますが、今後が楽しみな作家さんです。

「人間の尊厳、真の善と悪を、今を生きるあなたに問う!」というコピーを見ながら、やっぱり安全地帯で老後を送れるように、無駄遣いはやめようっと・・・と、しみじみ思いました。

 

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春のさよなら

2013-03-21 21:36:51 | 

昨日の春分の日はあたたかい一日でした。車で買い物に行く途中、近くの公園のそばを通ると子どもたちが楽しそうに遊び、おじさんがベンチでうたた寝。春だなあ・・と、ふと花壇に目をやると、その前に大きな茶トラの猫が横たわっていました。その時は「ひなたぼっこかな」と思って通り過ぎましたが、何か気になる。ずっと気になってた。帰りは逆の側から通ってみると、茶トラ君は目を開けたまま最初に見た形のまま動かなくなっていました。遠目でしたが、同乗していた娘は、「頭の上のあたりが赤かったような気がする。血だったかも。。。」

臆病な私は近づくこともできませんでしたが、夫が確認すると、既に息がありませんでした。外傷はあまりなかったそうです。その公園は地域猫がたくさんいて、朝晩餌をやりに来たり、ボランティアで去勢手術費用を負担している人たちがいます。でも、連絡先もわからないので、とりあえず区役所の夜間休日窓口に電話。すると、それは清掃事務所の管轄なのでそちらに電話してくださいと言われました。「清掃事務所。。。」悪さもせずに餌やりボラの人たちを待ち、公園でくつろぐ地域の人たちを癒してくれていた猫ちゃんも、命を落とすと清掃事務所の扱いなのか。。。電話した後も気になって何度か行ってみましたが暗くなっても処理された様子はなかったのに、朝には茶トラくんの姿はありませんでした。もしかしたら、餌やりの方たちが気づいて引き取ってくださったのかもしれないなと思います。

前の晩、娘がその公園で大きな茶トラの猫がきちんと座ってじっと道路の方を見ていたよ、と話していました。何もできない自分を恥ずかしく思いながら、厳しかった冬をやっと越えたのに、こんな暖かな春の日に天国へ旅立った茶トラくんの一生は、どんなだったんだろうな~と、なんだか感傷的な気持ちになりました。合掌。

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芸の饗宴~披き・落語 醸と贅

2013-03-18 22:22:18 | 落語・講談

↑本日の根太にある「月の群雲」は、「月に群雲」の間違い

公益社団法人芸団協主催公演・芸の饗宴に行ってきました。芸団協というのは正式名称が日本芸能実演家団体協議会といい、俳優、歌手、演奏家、舞踊家、演芸家、演出家、舞台監督などの実演家等の団体が結集し、運営する公益法人で、芸術文化の発展に寄与することを目的に設立されたとのことです。会長の人間国宝・野村萬氏は、萬斎さんのおじさんだそうです。

プログラムは能楽「高砂」と、落語芸術協会、上方落語協会、落語芸術協会から精鋭の落語家さんによる落語で構成されていました。

まずは能楽「高砂」和風の結婚式には(たぶん)かかせないあの「たかさごや~このうらふねに~」というあれですね。雅楽と地謡、シテ方観世流武田宗和氏の舞のアンサンブルは思ったよりっずっと迫力があり、古典芸能恐るべし!と圧倒されました。

続いては精鋭による(昼は若手精鋭チーム)落語。古典、新作とりまぜ、概ねひとり25分程度をきっちり守って聴かせていただきました。あ、トリの昇太さんはマクラがロンゲストでどうなるかと思いましたが、残り15分で「花筏」をきっちり。精鋭チームだけあって、どの噺家さんもあの広いプレイハウスでもがっちり客席を掴んでいました。上方落語の笑福亭三喬さんと落語協会代表の桃月庵白酒さんがよかったなあ・・

単に落語家さんの顔ぶれにひかれて行ったのですが、能楽にも触れられてよかったです。・・・・が、能楽は15分1本勝負で、あとの2時間30分(中入15分)が全部落語って、それでよかったんですかね。。。そして、こういう会に立川流とかってやっぱり呼ばれないんだなあと、(協会に所属してないからしょうがないけど)しみじみ思いました。

帰りは暴風雨かも。。と心配でしたが大丈夫。暴風雨は夜中に過ぎて行ってね。

 

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八犬伝@シアターコクーン1階XC列上手

2013-03-17 23:17:29 | 観劇/コンサート

原作:滝沢馬琴 
台本:青木豪 
演出:河原雅彦

出演:阿部サダヲ、瀬戸康史、津田寛治、中村倫也、近藤公園、尾上寛之、太賀、辰巳智秋、二階堂ふみ、田辺誠一、河原雅彦ほか

あらすじ:

強欲な伯母夫婦の策略により父を失った犬塚信乃は、代々受け継がれてきた名刀・村雨を足利家に献上するため、許嫁の浜路を置いて旅に出る。そんな信乃の体には生まれつきのあざがあり、浜路の家の下男・額蔵(後の犬川荘助)にも同じあざが。さらに信乃は「孝」、額蔵は「義」の文字が刻まれた玉を持っていることがわかる。不思議な運命に導かれ、二人は、足利家へと急ぐが…。


 

八犬伝といえば、その昔、辻村ジュサブローさんの人形による活劇を夢中になってみたものでしたが、「玉梓が怨霊」のおどろおどろしさや犬塚信乃くんがかっこよかったとか、仁義礼智忠信孝悌の八つの玉が出てきたくらいは思い出せても、長すぎてストーリー自体はよくわかっていませんでした。今回は河原雅彦さんの演出で、結末が原作と大きく違って勧善懲悪ではありませんでしたが、あ~こういう話だったんだ~とわかりました。「練馬」「大塚」という地名がひんぱんに出てきたのもちょいと嬉しかったかな。

鼓童みたいな太鼓対決(かっこいい!)があったり、殺陣があったり、八犬士がそろい踏みで見栄を切ったりと、見せ場もたくさんあります。瀬戸くんや中村くん、太賀くん、尾上くんなどのアクティブな若手も元気よかったけれど、津田寛治さんと田辺誠一さんの渋さが光っていました。津田さんはシャープで彫の深いお顔立ちなせいか、山伏姿で頭につけている頭襟(小さい帽子のような黒いの)が、かっこいいおじさんが頭にくっとあげているグラサンのように見えてしかたありませんでした。田辺さんは今回どっちかというと悪役で、最後に信乃との大立ち回りがありますが、深い声に存在感と安心感があり、惹きつけられました。

そんな田辺さん。最近ツイッターで「画伯」と呼ばれているそうで、田辺画伯デザインのTシャツが売られていました。ビミョーだけどかわいいかも。

でも、やっぱり何といっても阿部サダヲさん!もう、言うことなし!な~んであんなに軽やかに舞台中を自分の世界にしちゃうんだろうねえ!楽しんで演じているのがびんびん伝わってきて、本当に心地よかったです。お城の屋根の上で犬飼現八と対決する場面で、はずみで屋根じゃないところに着地してしまったサダちゃんはなんと空飛んでるポーズに!これにはたぶんアドリブだと思いますけど客席大爆笑でした。演出の河原さんはちょっとお笑い担当でご出演でした。

さて、渋谷ですが、昨日副都心線が東横線とつながって元町・中華街まで開通し、めちゃ混みでした。東横線の改札は閉鎖されて、な~んか寂しかったです。

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55歳からのハローライフ/村上龍

2013-03-12 22:20:26 | 私の本棚

あの村上龍さんが「13歳からのハローワーク」を出版した時には、あの「コインロッカーベイビース」からずいぶん時がたったんだなあ・・・と思いました。私にとっての村上龍さんは、「限りなく透明に近いブルー」よりも「コインロッカー・・・」の印象が強い作家さんでした。何せ、当時はまじでコインロッカーに赤ちゃんを捨てる事件が続発していたので、タイトルだけでも十分にショッキングだったものです。鷺ノ宮の小さな本屋さんで購入したときのことも、はっきり思い出されます。

でも、テレビのRYU's BARなどで見た龍さんは、しっかりとした知性や教養を感じる方で、しかも地に足のついた大人。この「55歳からの・・・」も素晴らしい短編集でした。

人生の秋を迎えた人々の複雑な感情がストレートに伝わってきました。

定年して家でごろごろするだらしない夫に嫌気がさし、離婚して婚活する主婦、リストラで困窮しながらも、ホームレスに身を落としたかつてのクラスメイトを必死で助ける男性、早期退職し、妻とキャンピングカーの旅を夢見た営業マンにつきつけられた現実、愛犬を失った主婦、古書店で出会った女性に淡い恋心を寄せるトラック運転手。どの物語もなんだかわかる。

その中でも、「空を飛ぶ夢をもう一度」という物語が一番印象に残りました。実はこの本を勧めてくれたのは夫で、当然「ペットロス」に反応するかと思ったらしいのですが、残念、違いました。

「空を・・・」は、高級住宅街で偶然出会ったかつてのクラスメイトが、実はホームレスに近い生活をしているうえに重篤な病に冒され死期が近いと知り、何が何でも彼の母親に会わせなければと奮闘する物語。何に心を惹かれたかというと、どんなに年を重ねても、人って若い頃の輝くような時を共にした友人には、何の見栄も遠慮も持たずまっすぐな気持ちを向けることができるんだなあということを確認できたような感覚を持ったからです。自分にとっては何の得にもならず、相手にとっては迷惑かもしれない事でも、「きっとそれが一番いいに違いない」という青い確信に向かって突っ走る初老。なんだか胸がきゅーんとしました。

コメント (2)
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ホロヴィッツとの対話@PARCO劇場G列上手

2013-03-09 23:04:18 | 観劇/コンサート

作・演出:三谷幸喜
出演:渡辺謙 段田安則 和久井映見 高泉淳子
音楽・演奏:荻野清子(ピアノ)

<あらすじ>
天才とは「神に選ばれし者」。その選ばれし者に従事する者は、「神に雇われた者」となる。代々、ピアノに従事してきた家庭に生まれ育ち、ピアニストの演奏を支え続ける調律師のフランツ・モア。物語は彼が支えたピアニストの1人、20世紀のピアノの巨匠・ウラディミール・ホロヴィッツとのある一夜の会話を中心に展開する。

 


このキャストで三谷さん演出では、観ないわけにはいかないでしょ!というすごい舞台でした。天才ピアニスト・ホロヴィッツは演劇界の至宝・段田安則だし、調律師モアは世界のケン・ワタナベだし、ホロヴィッツの妻ワンダは、あのア・ラ・カルトで芸達者ぶりをたっぷり見せてくれた高泉淳子さんですから。モアの妻エリザベス和久井さんはかなりプレッシャーだったと思いますが、今日は前楽、そんな心配ふっとぶほど頑張ってました。強烈な個性のホロヴィッツ夫妻に翻弄されながらも、夫妻のあまりの言動、行動、非道の数々にさらされ、だんだん我慢できなくなって感情を爆発させるさまが可愛らしかったです。

天才だからこそ許されている()ホロヴィッツの変人っぷり、その上を行く妻ワンダの怪人っぷりはもう、段田さん高泉さんの真骨頂!って感じで、世界のケン・ワタナベも霞むほど・・・でしたが、エリザベスがワンダに子育てまで批判され、我慢しきれずに発した一言から、ホロヴィッツ夫妻の深い悲しみや、モアの背負う戦争の傷跡などが浮かび上がり、モアが独白を始めるシーンは胸に迫りました。ワンダの苦しみ、それを見守るホロヴィッツのまなざしも、それまでのコミカルな芝居との対比が鮮やかで鳥肌でした。全編流れる生ピアノもとても素敵

ワンダがモア夫妻の家にお土産に持っていくチョコはゴディバのグランプラスでした!ホワイト・デーに買ってくれないかな夫。。。無理か

昨日の気温上昇で花粉症がますます悪化し、涙とくしゃみと鼻水鼻づまりで顔面壊滅状態になり、今日は渋谷までゴーグルみたいな花粉メガネと工事現場みたいな防塵マスクして行きました。もちろん目薬と鼻炎スプレーと保水ティッシュ持参。上演中にくしゃみが止まらなかったらどうしよう・・・と不安でしたが、セーフでした。

今年は昨年の7倍強の花粉が飛んでいる上に黄砂だのPM2.5だのいろんなものが飛んでくるので、アレルギーな私には地獄です。。。4月は観劇予定満載なので、しばらくは怪しいおばさんスタイルで劇場に出没となりそうです

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ライフ・オブ・パイ IMAX 3D@ユナイテッドシネマズ

2013-03-04 21:04:22 | 映画/DVD

先日観たばかりのこの映画の感動が忘れられず、結末を知った後でもう一度きちんと観たい、この前は2DだったからIMAX3Dでどんな感じか体験してみたい・・・という思いにスイッチが入ってしまい、再度映画館へ。

いや~・・・・やっぱり素晴らしい!クリシュナ神の口の中の宇宙、青空、澄み切った水、夕焼けの映える鏡のような水面に放り投げられた空き缶が描く静かな輪、嵐の海でパイが神に「何故トラを怖がらせるのですか」と叫ぶ姿、怯え、怖れ、のた打ち回るトラ、リチャード・パーカー。夥しい数のミーアキャットの住む人喰い島。振り向きもせず、別れも告げずジャングルに姿を消すリチャード・パーカー。まるで美しい宗教画をみているようでした。IMAX3Dの良さが全開という感じ。まるで自分も一緒に映画の中にいて漂流しているような気分になります。だけど船酔いしないのは、そうだなあ。。俯瞰しているような感覚というのかな。不思議な感じ。メガネもふつうの3D用とは違うみたいです。

そしてやっぱり孤高のトラ、リチャード・パーカーの気高さにハート持っていかれました。抱いて頬ずりしたいほどです。させてくれないか喰われるかどっちかでしょうけど。

ナルニア国物語の創造主のライオン「アスラン」もすごかったけれど、最近のCGはもう神の域ですね。

生還したパイが大人になってその身の上を語るということで、この冒険の結末に主人公の死はないとわかっている安心感、獰猛なトラと同じボートにシマウマやオラウータン、ハイエナ、人間がいれば当然予想される凄惨な場面があっさりとしか描かれないことも、私のようないくじなしでも目をとじないで最後まで物語にひたれるありがたい設定でした。これは、絶対に劇場で観たい作品です。

なんか、動物園に行きたくなる映画でもあります。上野にトラ観にいこうかな。

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江古田映画祭でした

2013-03-03 22:18:55 | 雑感

                   

ねこのふ~ちゃんストラップ。江古田で今日から16日 (土)まで武蔵大学正門前のギャラリー古藤で開催される江古田映画祭の会場で販売されることになりました。他にも相馬焼の焼き物や手作りのパンなどが売られていました。江古田映画祭では、原発に関連する映画上映と制作者のトークライブが開かれます。

この会場で、ふ~ちゃんを縫ってくださる91歳のふじこおばあちゃんにお会いしました。超高齢とは思えない豊かな表情、ふさふさの白髪、石巻であの未曾有の震災に巻き込まれ生還したなんて嘘のようなおだやかな笑顔の方でした。私もあんなおばあちゃんになりたいなあ・・・ふ~ちゃんストラップ、私は100均のちりめんもどきでサンプルを作りましたが、ふじこおばあちゃんは良質の端切れを利用して素敵に仕上げてくれていました。

30個限定ですが、ほかにも可愛いものがたくさんありました。お時間のある方はのぞいてみてください。

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さん喬 権太楼2人会@IMAホールH列上手

2013-03-02 20:35:15 | 落語・講談

端正で渋い、大好きなさん喬さんと、1月の落語会ですっかりファンになった権太楼さんの2人会がまたあるというので、さっそくIMAホールへ。今回は白鳥ファンの友人と一緒です。彼女も権太楼さんの爆発的に面白いマクラでまんまと権太楼さんのペースにはまりました。そして権太楼さんの本寸法の「らくだ」を一時間近くたっぷりと聴かせていただきました。うまいなあ・・・緩急自在というか、らくだの兄貴分にアゴで使われていたクズ屋が無理やりお酒を飲まされ、次第に酒乱ぽくなって立場が逆転していくさまが鮮やかでした。

続くさん喬さんは「幾代餅」。貧しいつき米屋の職人が幾代花魁にひとめぼれして、純な心で結ばれる素敵な噺を、さん喬さんがしっとりと聴かせてくれました。

若くて勢いのある落語家さんもいいけど、こういう熟練の方々の深い表現の力には、もう脱帽するよりほかありません。と~っても得した気分で帰宅しました。

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ライフ・オブ・パイ トラと漂流した227日@ユナイテッドシネマズ

2013-03-01 23:23:09 | 映画/DVD

ストーリー:1976年、インドで動物園を経営するパイ(スラージ・シャルマ)の一家はカナダへ移住するため太平洋上を航行中に、嵐に襲われ船が難破してしまう。家族の中で唯一生き残ったパイが命からがら乗り込んだ小さな救命ボートには、シマウマ、ハイエナ、オランウータン、ベンガルトラが乗っていた。ほどなくシマウマたちが死んでいき、ボートにはパイとベンガルトラだけが残る。残り少ない非常食、肉親を失った絶望的な状況に加え、空腹のトラがパイの命を狙っていて……。


予告編からず~っと気になっていたこの映画。何度となく機会を逃してしまい、あと1週間らしいとのことで、ようやく観にいけました。

・・・・・・よかったです。なんて美しくてなんて考えさせられる映画なんだろうと、ため息ものでした。インド人キャストの目ヂカラにもぐいぐい引き込まれます。大人になったパイによって語って聞かされるこの形も好み。

予告編で感じたような、ただ「どう猛なトラと一緒に救命ボートで大海原を漂流するはめになった16歳の少年のサバイバル」というような単純な話では全然ありませんでした。宗教観、宇宙観、生命とは何か。人が本当に切羽詰った状況に置かれた時、どういうことが起きるのか。などなど。

映画では、成人した主人公パイ(π)がカナダ人作家に身の上話を聞かせるといった形をとっています。動物園を経営する一家が市からの補助金カットを受けてカナダへ移住し、動物を売って新生活を始めるため、日本籍の貨物船に乗り込み、遭難するところからパイとベンガル虎「リチャード・パーカー」の壮絶な物語が始まります。ここへたどりつくまでにパイの小さい頃のエピソードがたくさん盛り込まれますが、それはすべて伏線となっています。なるほど~そういう経過があって彼はあのサバイバルをあのようにして乗り切ったのかあ。。と、後になってわかります。この虎、「リチャード・パーカー」がめちゃくちゃツボ。CGだというんですが、素晴らしいです。トラ猫飼ってる私は、リチャード・パーカー見てるだけでもううるっとするぐらい。早く帰ってうちのトラ猫パーカーじゃなかった、チャメを抱っこしたい衝動にかられました。リチャード・パーカーが船に這い上がろうとするところや、バカ尿をびしっとひっかけるとこまでもうツボ。そして、次第に衰弱し、振り向きもせず立ち去る場面などはもう胸が詰まってしまいました。気高さと獰猛さ、残酷さ。

身の上話にはもうひとつの真実のあることが、最後にパイの口から語られます。トラの餌食になるシマウマは、オラウータンは、ハイエナは、そしてそのトラは・・・「君はどっちの話が良いと思う?」と問いかけるパイ。どちらの物語が真実かは、おそらくこの物語の読者、映画の鑑賞者の解釈にゆだねられる仕組みのようです。主人公の少年の名がパイ→(π)→どこまで行っても割り切れないというのも作者の意図でしょう。すごい仕掛け。

「人生に別れはつきものだ。だが本当に悲しいのはさよならを言えないことだ。」という言葉が心に沁みました。

 ・・・・で、かえってさっそくチャメを抱っこしましたが、お〇っこした直後だったらしくお尻にシブキが・・こんな災難、パイにくらべりゃ・・・

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