連休初日は大手町で落語。世の中の皆さんのように10連休じゃないんですけどね。。。
最近は大手町よみうりホールへもよく行くせいか、日経ホールへの行き方を失念してしまい、駅員さんに道を尋ねると、「この先行くと経団連のビルがあって、あっちが読売新聞のビルで、そっちが産経新聞社で、日経は。。」と、よく説明してくれました。話を聞きながら、ここってやっぱり日本の経済の中枢なんだなあとあらためて感じました。いつも地下鉄利用なんであまり実感していませんでしたが都内とはいえ、のどかな地域で緑を見ながらチャリ通勤な身にはまぶしいかも。
さて、落語会の方は、贔屓の さん喬・権太楼・白酒師匠のそろいぶみ。期待を裏切らない会でした。今回初めて若手(30才)のホープ、小痴楽くんも登場。友人の評価はちょっと・・・だったのですが、なんの、今っぽい間の取り方が意外に良く、これからはこういう噺家さんたちが新しい落語を作っていくんだなあと感じました。神田松之丞くんや、わさびくんなどとよく一緒に若手の落語会を開いているとのことで、ちょっとそっちにも興味が出てきました。粗忽長屋、とても良かったです。
お待ちかねの権太楼師匠の「疝気の虫」。Youtubeでしか聴いたことがなかったのですが、もう、面白さ大爆発笑った笑ったお隣のエリートっぽい若紳士も拍手しながらの大爆笑でした。この噺、志らく師匠で初めて聴いたとき、ミクロの決死圏(映画)みたい!と感動しましたが、権太楼師匠のはとにかく「虫」がかわいい!疝気の研究者らしいお医者さんに箸でつかまれて「痛いんですけど~」と悲鳴をあげたり、みんなで旦那さんから奥さんの体に移動していくところが遠足みたいでものすごくかわいかったです「地獄八景亡者戯」もそうだけど、こんなすごい噺が江戸時代に作られているなんて、ほんとにすごい!
続く白酒師匠も「権太楼師匠の一番弟子とふたりで、『いいトシしてすげえなあ。。』と、舞台袖で見入ってました。」と。白酒師匠の「お見立て」も楽しかった~
トリのさん喬師匠は、「ほんとは百川やろうと思ってたんですが、白酒が方言のきついやつ(お見立て)やったんで、だぶっちゃうので別の何をやろうか喋りながら考えてます。」と。本当にお客さん見ながらネタを決めるんですねえ。。。そして始まったのは唐茄子屋政談。大店の若旦那が人生を甘く見すぎて勘当され、叔父に救われて唐茄子(かぼちゃ)屋になり、苦労して人の気持ちを慮れるようになる人情噺ですが、師匠、ほんとにすごいです!
貧しい母子に唐茄子で稼いだお金をあげたにもかかわらず、大家にそのお金を巻き上げられ、泣きながら抗議する場面。本当に、こんなに食うや食わずの貧しい母子になんでそんな非情なことをするんだと訴える姿にじわっと涙が出ました。行商に出た先でも、売り声ひとつ出せない若旦那を助けてくれる町の人の人情も。いや、久しぶりに落語で泣きました。吉原近くの田んぼで、華やかに遊んだ昔を思い出して歌う小唄もさすが師匠!堪能いたしました。
G.W.は落語会ふたつとランチとレミゼの予定。あとはたまったお掃除と衣替えをして、猫王子とごろごろします。ハワイで羽のばしてる友達がうらやましいけど、いいもんね