pippiのおもちゃ箱

舞台大好き、落語大好き、映画大好き、小説大好き、猫大好き!なpippiのつれづれ日記です。

田名網敬一~記憶の冒険@国立新美術館

2024-09-30 22:27:06 | ミュージアム

「サイケデリック」という言葉を久しぶりに聞きました。圧倒的な色彩、ものすごい数の作品群。エネルギーの爆発。というか大爆発 あらゆる線と色彩を駆使した絵画、コラージュ、オブジェにピカソの絵画群の模写にアニメーション。。

凄すぎて言葉が出ませんでした

田名網敬一氏は、この作品展開催の数日後に逝去されたそうです。 合掌

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「A Number―数」「What If If Only―もしも もしせめて」@世田谷パブリックシアター1階I列センター

2024-09-30 21:29:40 | 観劇/コンサート

作:キャリル・チャーチル
翻訳:広田敦郎
演出:ジョナサン・マンビィ
美術・衣裳:ポール・ウィルス

【出演】
『What If If Only—もしも もしせめて』 大東駿介、浅野和之、
ポピエルマレック健太朗・涌澤昊生(Wキャスト)

愛する人を失い、某氏は苦しみの中にいる。
もしせめてあのとき、ああしていたら。
もしせめてあのとき、ああしていなかったら。
願わくば、愛する人とまた話がしたい。
ただただ、愛する人に会いたい。
果てしなく続く自分への問いかけと叶わぬ願いを抱えるなか、
某氏の前に、起きなかった“未来”が現れる。
そして、起きえたかもしれない、たくさんの“未来たち”も。
混乱する某氏に声をかけるのは、“現在”だ。
良いことも悪いことも、何が起きても起きなくても、
未来へ向かっていまを生きていくしかない。
やがて来るべき幼き未来が姿を現すだろう。

【出演】
『A Number—数』
堤真一、瀬戸康史

バーナードは、ある日ショッキングな事実を知る。
どうやら自分には“コピー”、つまりクローンがいるらしい。
しかもそれは少なくない“数”が存在するようだ。
自分は数多くいるクローンの一つなのか、あるいは自分こそがオリジナルなのか。
父親ソルターは懸命に説明をしようとする、
「自分は何も知らない、病院が勝手にバーナードの細胞を盗んで違法な“コピー”をつくったに違いない」と。
事情を知らないわけがないとバーナードがさらに問い詰めると、
ついにソルターは重い口を開くが、そこで語られた“事実”は果たして“真実”なのか。
そしてまた別の日、ソルターの前にもう一人の“息子”バーナードが現れて──。


久しぶりに集中力と理解力をフルに要求される舞台。

でも『What If If Only—もしも もしせめて』で、しょっぱなから愛する者の不在を全身で悲しむ大東駿介さんに自分の心情が重なり、胸がしめつけられました。いつもそこにいて、他愛もない話に相槌をうつその存在が、いない。。。そんな時に突然現れる「未来」は、なんと金髪ロングヘア、真っ赤なドレスのあの方。。。って、キャスト少ないからわかっちゃうけど、浅野さんの思いっきりの怪演 そして「現在」としての姿ともまた怪演 もっとすごいのも出てきますそしてティンカーベルの光の砂のような不思議なきらめきとともに、様々な「もしも、せめて」の声、声、声。。本当に不思議な舞台でした。

25分という短編ながら惹きつけられました。

休憩をはさんで次の物語は『A Number—数』

息子の育て方を誤り、やり直すために医師にクローンを作ってもらうよう依頼したものの、知らないうちに20人ものクローンが。。。

そのうち2人のクローンと、オリジナルな息子の3役を瀬戸康史さん、父を堤真一さん。瀬戸くんの3人の演じ分けがすごかったです。不満をぶちまけるクローン、怒りにやさぐれたオリジナル息子、その状況をなんともないと言い切る穏やかそうなクローン。まるで別人。なんとも不思議。自分にそっくりな人間は3人いるというけど、クローンなんかいたらどうしよう。いないと思うけど。

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リア王の悲劇@KAAT神奈川芸術劇場1階3列下手

2024-09-21 22:01:17 | シェイクスピア

作:W.シェイクスピア 
翻訳:河合祥一郎(『新訳 リア王の悲劇』(角川文庫))
演出:藤田俊太郎

出演:
木場勝己/水夏希 森尾舞 土井ケイト 石母田史朗 章平/伊原剛志 ほか


長く蜷川さんの元で修行した藤田俊太郎氏の初のシェイクスピア作品演出!ということで、KAATまで行ってきました。地下鉄が便利になったおかげで最寄り駅から乗換なしで行けるのがうれしい長いけど

おかげで道中、村山由佳さんの「猫がいなけりゃ息もできない」を熟読できましたが、これで泣けてしまい、たぶん「日本大通り」駅に着いた時には顔がむくんでました

さて「リア王の悲劇」。最近プログラムで本棚が崩れ落ちそうなので買おうかどうしようか迷ってましたが、なんとこの公演では、簡素ではありますが入場者全員に無償配布されてました!なんと嬉しい

「リア王」には、クォート版『リア王の物語』とフォーリオ版(シェイクスピアによる改訂版)『リア王の悲劇』があり、この折衷版が『リア王』として上演され続けてきたそうです。なるほど。

石橋蓮司さんがリアを演じた「リア王の悲劇」を世田谷パブリックシアターで観てから20年。あの時のケント伯は辻萬長さんだったことを懐かしく思い出します。そのイメージが強いせいか、今回のケント伯はずいぶん若いなあ

と感じました。グロスター公はあの伊原剛志さん。舞台映えします。そしてなんと、その息子エドガーは土井ケイトさん。なんと女性 腹違いの私生児エドモンドは「姉上」と呼んでたような。。。

この舞台では、女性の出演が多く、兵士や召使のも多くが男装の女性でした。コーデリアの姉たちもすごくエキセントリックちょっとドン引きするくらいでした。

リア王、木場さんは堂々たる王にして狂乱した姿は少しコミカルでもあり。新しい切り口を感じました。ただ、ただねえ。。先日劇団新感線の鮮やかすぎる殺陣を見たばかりだったので、戦闘シーンがいまひとつと感じてしまいました。決して女性が多いからということではないと思うのですが。

1幕はうーんと思うところもありましたが、(でも本水すごかった!)2幕はひきこまれました。悲劇の末娘コーデリアと道化を同じ役者が演じるという趣向も面白かったです。

今月は衛星劇場で吉田羊さんのジュリアス・シーザーにハムレットQ,柿澤くんのハムレットとシェイクスピア作品のオン・エアが続き、マジで嬉しいもちろん生舞台に勝るものはありませんけど。束チラシの中に埼玉シリーズの「夏の夜の夢」フライヤーがありました。そちらも楽しみです。チケット代が良心的なのも嬉しい行けるといいけど。

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2024年劇団☆新感線44周年興行・夏秋公演 いのうえ歌舞伎「バサラオ」@明治座2階6列センター

2024-09-20 22:27:56 | 観劇/コンサート

作 中島かずき
演出 いのうえひでのり
出演 生田斗真/中村倫也/西野七瀬/栗根まこと
    りょう/古田新太/右近健/河野まさと/逆木圭一郎
    村木よし子/インディ高橋/山本カナコ/礒野慎吾
    吉田メタル/中谷さとみ/村木仁/川原正嗣/武田浩二
    藤家剛/川島弘之/菊地雄人/あきり来野良
    藤田修平/北川裕貴/寺田遥平/伊藤天馬
    米花剛史/藤浦功一/西岡寬修/NaO
    大村真佑/清水一光/井上真由子/松本未優
    植公笑里奈/白瀧真由美/さいとらえりね
    高森あゆね/古見時蒡

あらすじ

「俺は好きなように生きる。この〝顔〟を使って」
幕府と帝が相争う、混乱そして裏切りの時代。 島国「ヒノモト」に生きる男が二人。

幕府の密偵を足抜けし、逃亡していたカイリ(中村倫也)は、
〝狂い桜〟の下、麗しき顔で女たちを従えたヒュウガ(生田斗真)が催す〝バサラ〟の宴に出くわす。

そこにやってくる幕府の役人たち。ヒュウガに惹かれ家を出た女たちを連れ戻そうとするが、女たちは嬉々として役人に斬りかかり、散っていく。それを平然と眺めるヒュウガ。
「俺のために死ぬのは最高の至福。それを邪魔する幕府はつぶせばいい」。

その言葉に驚き、惹きつけられたカイリはヒュウガの軍師になることを決意。
二人は咲き乱れる〝狂い桜〟の下で手を結ぶ。

一方、鎌倉では執権・キタタカ(粟根まこと)に、女大名・サキド(りょう)がヒュウガの成敗を申し出ていた。
京都守護への道中、サキドはヒュウガを斬ろうとするが、彼の瞳に魅了されて隙を見せてしまう。
そして流刑のゴノミカド(古田新太)の首を取るともちかけられ、京でミカドの首を待つと告げる。

流刑の地・沖の島にゴノミカドを訪ねるヒュウガ。ミカドを手中に収めようとした刹那、
ゴノミカドの守護役・戦女のアキノ(西野七瀬)がヒュウガに矢を放つ。
だが、ゴノミカドもヒュウガの瞳に魅惑され、再び倒幕の御印となることを決意。京の都に向けて進撃を開始する。
新たに始まるゴノミカドの政。その陰で蠢くそれぞれの思惑、謀りの連鎖。
「バサラの宴は続く。この俺の光がある限り」
眩しい光に飲み込まれ、美の輪廻に堕ちた者の群れ。 たどり着くのは地獄か、それとも極楽か?

〝バサラ〟の宴が今、幕を開ける――。


かなりお久しぶりの明治座。暑くて写真とりませんでしたが、外にはのぼりがたくさん立っていました。

劇団☆新感線客演ではそれぞれ実績のある中村倫也くんと生田斗真くん共演とあって、チケットはかなり激戦。なんとかもぎとったのは2階後方でしたが、どセンターだったので舞台全体がばっちり見えてラッキーでした。「顔が自慢((笑))のヒュウガが非道を繰り返してどんどんのし上がっていく物語。幕府の犬になっていることに嫌気がさしたカイリが彼のバディになっていくのですが、そこにはいろいろと思惑もあり。。といった感じのお話ですが、そこはまあ新感線なんでにぎやかなダンス、華麗な立ち回り、歌にダンスに豪華なセットを存分に楽しんできました。古田さん粟根さん川原はもとより、いつも地味目なインディさんが案外大切な役どころでした。

やっぱり舞うような華麗な立ち回りすごいなーBSでNHKの朝ドラ「オードリー」でも佐々木蔵之介さんがきれいな殺陣を披露してましたが、生田・中村両氏の立ち回りもすごくきれいでうっとりでした。最後のシーンはド迫力!チケットとれないわけだわ、やっぱり。束チラシに11月の歌舞伎NEXT「朧の森に棲む鬼」が入ってました。松本幸四郎と尾上松也のWキャスト!チケットとれるかしら。
   

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モーツァルト!@帝国劇場2階C列センター

2024-09-13 21:29:56 | 観劇/コンサート
 
脚本/歌詞:ミヒャエル・クンツェ
音楽/編曲:シルヴェスター・リーヴァイ
オリジナル・プロダクション:ウィーン劇場協会
演出/訳詞:小池修一郎
【キャスト】
ヴォルフガング・モーツァルト/古川雄大
コンスタンツェ/真彩希帆
ナンネール/大塚千弘
ヴァルトシュテッテン男爵夫人/香寿たつき
コロレド大司教/山口祐一郎
レオポルト/市村正親
 
セシリア・ウェーバー未来優希 
エマヌエル・シカネーダー遠⼭裕介
アントン・メスマー松井 ⼯
アルコ伯爵中⻄勝之
 
アンサンブル
朝隈濯朗 安部誠司 荒木啓佑 奥山 寛 後藤晋彦 木暮真一郎 田中秀哉 西尾郁海 福永悠二 港 幸樹 山名孝幸 脇 卓史
彩花まり 池谷祐子 伊宮理恵 樺島麻美 久信田敦子 鈴木サアヤ 原 広実 松田未莉亜 安岡千夏 柳本奈都子


ものすごーく久しぶりの帝劇。今回、本当にチケットが取れなくて、半分あきらめかけたところでぽろっとチケットGET!
記録をみたら、去年11月のルパン依頼でした。そしてモーツァルト!は6年ぶり。前回は古川ヴォルフのデビュー公演でしたが、あれからたくさんの舞台を経て、素晴らしい表現力、歌唱力を身につけられ、本当にうっとり。大塚ちひろさんは、私の中ではコンスタンツェでしたが、ナンネールのイメージにぴったりだと思いました。そしてコンスタンツェ真彩希帆さん!ものすごい声量とオーラこんなにコンスに圧倒されたのは初めてか。ただ、「勉強嫌いで努力ができない」、将来乞食になるしかないと言われるようには見えないかも

ともかく美しいヴォルフ、男爵夫人、コロレド猊下に貴族の皆様の圧倒的歌声に酔いしれた3時間でした。

あ、コンスのパパ、モナミーは、なんとかつての神父様@レミゼの港 幸樹さん!怪しい動きでご登場の時は目を疑いました


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ありがとう

2024-07-12 20:12:15 | 

19年寄り添ってくれた愛猫ちゃめが旅立ちました。

最期まで家族でさすったり手を握ったり、声をかけながら見守るなか、19歳の誕生日へと日付がかわるころ、息をひきとりました。その瞬間、すべての苦しみから解き放たれたようにふーっと穏やかな表情になり、静かに逝ってしまいました。

家族みんなでかわるがわる抱っこし、お別れをしました。

たくさんのお花に囲まれて、家族それぞれの想いをお手紙に託し、荼毘にふしました。

小さな尻尾の骨も、歯もみんなでていねいに拾い、可愛い骨壺に収まったちゃめ。友人たちが届けてくれたお花や肉球キャンドルやおやつに囲まれ、今は我が家のリビングで静かに佇んでいます。

毎日帰宅すると、にゃーっととんで来て出迎えてくれたちゃめ。夏になると必ずテラスに飛んできたセミを捕まえて見せてくれたちゃめ。ふわふわのきれいな毛をなでると、気持ちよさそうにしていたちゃめ。テーブルの下に、ソファーの上に、階段のかげに、ふっと現れる気がしてなりません。でも、きっと今ごろは広い広い世界で元気に走り回っているんだろうな。いつか私が虹の橋のたもとに行ったら、きっと見つけてね。大好きだよ。今までほんとにありがとう。

お休みなさい、やさしい王子さま。

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未来少年コナン@東京芸術劇場1階R列下手

2024-06-05 22:21:03 | 観劇/コンサート

 

原作 日本アニメーション制作「未来少年コナン」
(監督:宮崎 駿 脚本:中野顕彰 胡桃 哲 吉川惣司)
演出・振付・美術 インバル・ピント
演出 ダビッド・マンブッフ
脚本 伊藤靖朗
音楽 阿部海太郎

コナン:加藤清史郎
ラナ:影山優佳
ジムシー:成河
モンスリー:門脇 麦
ダイス:宮尾俊太郎
ルーケほか:岡野一平
レプカ:今井朋彦
おじい・ラオ博士:椎名桔平

<ダンサー> 五十音順
川合ロン、笹本龍史、柴 一平、鈴木美奈子、皆川まゆむ、森井 淳、黎霞、Rion Watley

<ミュージシャン>
トウヤマタケオ、佐藤公哉、中村大史、萱谷亮一/服部 恵

<あらすじ>
西暦20XX年、人類は超磁力兵器を使用し、地球の地殻を破壊、大変動が起こった。五つの大陸はことごとく海の底に沈み、栄華を誇った人類の文明は滅び去った。それから20年後、孤島・のこされ島では少年コナンが育ての親・おじいと二人で暮らしていたが、ある日、謎の少女ラナが島に流れ着き、コナンの運命が動き出す。島には工業都市インダストリアから行政局次長モンスリーが飛来して、ラナを誘拐してしまう。コナンはラナを助け出すため、いかだに乗って冒険の旅に出ることに。 旅先では謎の野生児・ジムシーやインダストリアの貿易局員・船長ダイスなどと出会ってゆく。一方、自然に溢れたラナの故郷・ハイハーバーには、天才科学者・ブライアック・ラオ博士の居どころを探すインダストリアの行政局長レプカ率いる兵士たちが襲いかかる。コナンは仲間たちと巡り合い、大切な人を守るために様々な困難に立ち向かってゆく。そして人類に残された世界で、新しい未来を切り拓いてゆくのであった。


名探偵コナンじゃなくて未来少年コナンは1978年に宮崎駿が初監督したアニメーションシリーズ。テレビでみたことあったかなあ・・くらいの記憶しかありませんが、この豪華なキャストに惹かれ、観てまいりました。最初は2.5次元みたいな感じかなあ。。と思いきや、なんのなんの素晴らしいコンテンポラリーダンスに、美しすぎる音楽と舞台装置にプロジェクションマッピング。総合芸術という感じの素敵な舞台でした。

主人公コナンは、かつてのこども店長。。なんて言ったら失礼なくらい舞台でもTVでも実力派になってきた加藤清史郎くん。身体能力半端ないです。最初のサメと泳ぐシーンの素晴らしいこと本当に海の中をみているよう。大きなサメの動きにはうっとりでした。海の中のシーンはたびたびありますが、キャストの動きが素晴らしい。ちょっとライオンキング的アートな動きや、リトルマーメイドの水中シーンを彷彿とさせられました。

イスラエルの演出家とのことで固定観念のない自由なキャスティングも良かったです。

恐ろしい破壊兵器による地球の破滅、人類存亡の危機、狂った権力者に被災時のトラウマ。。なんか46年前に描かれた作品とは思えないほど今日的な問題を映しだしているように感じて怖くなりましただからこそ今、この作品が取り上げられたのかも。

脇を固める成河くん、軽やか!コナンのおじいさんとラオ博士の二役・椎名桔平さん渋かったです。舞台で拝見するのは6年前のレインマン以来かと思いますが、他の舞台観てみたいと思いました。今井朋彦さんは悪役のラスボスって感じですが、ソロで歌い上げますよ~いいお声

今回バレエ王子の宮尾さんが愉快な船長さん。

 え~このビジュアルやるの。。と思いましたが、そこは世界的バレエダンサーところどころで隠し切れない王子味を出してました特におじぎの美しさと言ったら台詞もたくさんありますが、まさか宮尾王子の口から「てやんでえ」という言葉がでてくるとは思っても。。。以下自粛

でも、最後は幸せが待っていました

最近はやりの「終了後の舞台を撮ってもいいです」コールがあったのでパチリ。本当に美しい舞台でした。

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ハムレットQ1@PARCO劇場B列センター

2024-05-30 21:38:19 | 観劇/コンサート
作:Wシェイクスピア
翻訳:松岡和子
演出:森新太郎
出演:
吉田 羊 飯豊まりえ 牧島 輝 大鶴佐助 広岡由里子
佐藤 誓 駒木根隆介 永島敬三
青山達三 佐川和正 鈴木崇乃 高間智子 友部柚里 西岡未央 西本竜樹
吉田栄作

公式HPによればQ1とは。
 
『ハムレット』には三種類の原本があり、二つの四折版(Quatro)がQ1Q2、もう一つの二折本(Folio)がF1と呼ばれています。現在では、Q1(1603年刊行/約2,150行)が、Q2(1604~1605年刊行/約3,700行)の原型ではないかという説も多く、Q2は草稿版、F1(1623年刊行/約3,550行)が当時の劇団保管の演出台本で、Q2を参考に制作されたとも言われています。
 
さてQ1。先日の埼玉の熱い熱いほとばしるようなハムレットとは趣の異なる、落ち着いたハムレットでした。なにしろハンサム・ウーマン、吉田羊さんハムレットですから。数年前のジュリアス・シーザーはオールフィメールでしたが、今回は吉田羊さんのハムレットと飯豊まりえさんのフォーティンブラス(オフィーリアと2役)、王の従者以外は男性が出演していました。Q1なので上演時間は埼玉より1時間ほど短いですが、ぎゅっと凝縮されているほかは正統なハムレットでした。ただし、扮装はデンマーク王クローディアスやポローニアス、レアティーズ、従者など一部がスーツで登場ですが、ハムレット、王妃、オフィーリア、ホレーシオはクラシックな衣装でした。
ハムレット、吉田羊さん本当に男前でほれぼれ短くカールのかかった髪も黒い衣装もぴったり。ホレーシオ、牧島 輝さんは初見ですが、滑舌も良く、堂々とした頼りがいのありそうなホレーシオでした。ただ、あまりに前方席で観たせいか、学友には見えなかったかもクローディアスは吉田栄作さん。かつてめちゃくちゃ推してたせい(昔、めちゃくちゃ大きいポスターを自室に貼って崇めてました)もあるのか、どうしても兄王を暗殺してその妃までGETし、王位を簒奪するような悪人には見えなかった むしろ先王の亡霊はぴったり。亡霊もさいたまの亡霊のように饒舌ではなく、慈愛と気品、そして無念さが感じられましたやっぱり亡霊だからその方が私には好み。エコーも効果的だったし。
レアティーズは2枚目枠だと思ってましたが、ここは大鶴佐助さん。堅実な兄。剣さばきはすごく決まっていて、ハムレット負けちゃいそうでした
ぎゅっと凝縮されていると書きましたが、やはりオフィーリアを突き放す場面やフォーティンブラスの登場があっさりだったり、ローゼンクランツ・ギルデンスターンの最期がカット(?)されてたり、個人的に楽しみにしていた「あとは沈黙」「おやすみなさい、優しい王子様」がなかったことがちょっと心残りでした。やけに印象に残ったのは、オフィーリアの埋葬のシーン終盤、主だった登場人物が去った後、墓堀りがひとり残ってシャベルで土をかける音。シャー・・シャー・・やけに悲しみを誘う音でした。それから、劇中劇の担っていたアンサンブルの女性たちがシスターとなって埋葬に付き添う演出も素敵でした。ここでは歌も悲しみを誘います。ポローニアスと墓堀り役の佐藤誓さんはミュージカル・ジキル&ハイドで執事プールを演じた方ですね。美声も聴かれました。(一瞬、山路さんかと思いました)そうそう、羊さんがかつて演じたブルータスネタもさりげなく入ってて笑いました
 
生舞台のほかに内野さんや岡田くんバージョンの録画で予習したり、訳者の異なる戯曲を読んだりと、5月は自分的ハムレットまつりだったのでどうしても比較して観てしまいましたが、単独で観ていたらもう少し違った見方があったかなあと思ったり、いろんな解釈があることを感じたりするひと月でした。やっぱり面白い。シェイクスピア
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ハムレット(2回目)@さいたま芸術劇場1階S列センター

2024-05-22 21:59:16 | シェイクスピア

 ←与野本町駅前の薔薇、ほんとにお見事

再びのハムレット。今回はぐっと後ろに下ってS列真ん中。遠いかと思いきや、通路後方で一段あがってとても見やすいお席でした。1回目の鑑賞では、ハムレットの大熱演に圧倒されまくりで気づかない部分もありましたが、今回あーなるほど、そういうことかと感ずるところが多かったです。一番?だったフォーティンブラスの件。

あの王子の胸は崇高な大望にふくらみ、いかなる結果が待ち受けるかは眼中になく、はかない頼りないいのちを運命にさらし、死と危険に敢然と挑戦する、それもただ卵のかけらほどの問題のためだ。真の偉大さとはなにか。たいした理由もないのに軽挙妄動することではなく、名誉がかかわるとあらば、たとえ藁しべ一本のためにも死を賭して闘う理由を見出すことこそ偉大なのだ。       小田島雄志訳

ボローニアスを誤って刺し殺した後、ノルウェー王子フォーティンブラスが僅かな土地の奪還のためにデンマークを通過する光景に感動し、自らもそうあらねばと思ったんですね。フォーティンブラスを呆然と見つめる静かな姿は激情にかられてのたうち回る姿とは全く違うハムレットでした。

また、あんなに激しく叫びまくらなくたって。。と感じたクローディアスも、後方から観ていると、なんとなく納得してしまいました。

最後にレアティーズとの死闘。剣先に毒を仕込んだレアティーズの剣がぽーんと飛んでハムレットの剣と一瞬で入れ替わる場面。お見事でした!

そしてもうひとつ。これは父の亡霊の意志で復讐に走った王子の話ではなく、「正しくあろう」として暴走した王子の話なんだなと漠然と思いました。一幕最初に新王である叔父は「次の王ハムレット」と明言しているわけですから。黙っておとなしく代替わりを待ち、愛するオフィーリアを妻にして幸せにデンマークを治める道だってあったのにね。

オフィーリアが狂乱し、死を迎えた時、ハムレットに突き返された黄色いドレスを着ていたのが痛々しかったです

それにしてもこのお話の中で一番気の毒なのって、やっぱり父を殺され、妹が発狂の末に事故死、親友と思っていたハムレットを陥れようとして失敗して自分の命も落としてしまったレアティーズだなあ。。

さて、今月はハムレット祭り次回は吉田羊さんの「ハムレットQ]を見届けてきます!

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碁盤斬り〜柳田格之進が映画に!

2024-05-18 21:56:55 | 映画/DVD

なんとなくテレビをみていたら、草彅剛さん主演の映画「碁盤斬り」のCMが。

〜浪人・柳田格之進は身に覚えのない罪をきせられた上に妻も喪い、故郷の彦根藩を追われ、娘のお絹とふたり、江戸の貧乏長屋で暮らしている。

 

しかし、かねてから嗜む囲碁にもその実直な人柄が表れ、嘘偽りない勝負を心掛けている。

え!?なにこれ、柳田格之進私が初めてみっちり聴いた志の輔師匠の落語「柳田格之進」じゃありませんか!STORYを読むと微妙に脚色されてますが、間違いない!しかも父のために自ら犠牲になろうとするお絹さんは清原果耶さんじゃありませんか。こりゃ、観なくちゃ!猿の惑星の新作もあるし、久しぶりに映画館に行かなくちゃ!

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