pippiのおもちゃ箱

舞台大好き、落語大好き、映画大好き、小説大好き、猫大好き!なpippiのつれづれ日記です。

志の輔らくご in PARCO 2024@PARCO劇場K列センター

2024-01-28 20:42:28 | 志の輔らくご

  

久しぶりの志の輔パルコ。新作が聴けるらしいという話を小耳にはさみ、行ってまいりました!

さすが師匠。出だしはまず被災した石川県の人たちに元気を送りましょう!と客席に呼びかけ、割れんばかりの大きな拍手の嵐が巻き起こりました。師匠の故郷、富山はお隣り。とても他人事ではないという気持ちがずんと伝わってきました。

続く新作は、定年退職を迎える同僚の話。「いろいろあったけど、お前がいてくれたから、最後までやってこられた」という言葉にほろり。やっぱりうまいなあ師匠。

あと数日あるので、ネタバレは最後にしますが、どれもいい噺。2席目の演目関連で登場したくまモン、すごーく可愛かったです

  

最後の人情噺、大好きな演目でした。ほんとに素晴らしい

好きな噺家さんは何人もいますが、志の輔師匠はやっぱりスペシャルだなあと感じるひとときでした。素敵なおみやげもうれしかったです。

 


志の輔らくご in PARCO2023@PARCO劇場Q列センター

2023-01-28 22:10:50 | 志の輔らくご

久しぶりの志の輔らくご正月PARCO。

新作「まさか」は、師匠の言葉へのこだわりで大笑い。2席目の狂言落語では狂言とのコラボで楽しませてもらいました。茂山千三郎門下の鈴木実さんとのコラボ。やっぱりうまいなあ師匠✨予定を大幅に超える3時間、たっぷり聴かせていただきました。

ロビーにはヤマザキマリさんによる師匠の肖像画。

この肖像画作成には、間に山下達郎さんが入っているそうです。人脈もさすが✨✨


立川志の輔独演会@練馬文化センター大ホール1階C列センター

2021-07-21 22:17:57 | 志の輔らくご

志の輔師匠、なんと7年ぶりの練馬公演だとか。そういってはなんですが、この公演も急遽決まったような。。でも、さすがの志の輔師匠。前回の緊急事態宣言と今回の緊急事態宣言の間のわずかな期間でチケット出したそうなのに大ホールの客席は、ほぼ埋まっていました。

このところ、師匠の独演会は同じ大ネタを聴くことが多かったのですが、今回は「ちりとてちん」と「ねずみ」。師匠のちりとてちんを聴くのははじめてかも。とても新鮮でした。落語界でも別格の風格を持つ師匠ですが、演じた木彫りのねずみのかわいいこと💕

中入りの後、三番弟子の志の春さんと一緒に登場。志の春さんは昨年4月に真打ち昇進が叶ったそうですが、このコロナ禍で襲名披露興行が思うようにできなかったようで、この場を借りて口上をとのこと。エール大学、三井物産とエリートコースを歩んだ志の春さんが何故⁉️と言いつつ嬉しそうな師匠でした。志の春さんの新作アナザーラベル、おもしろかったですよ!英語落語の解説、「八つあん、熊さん、金坊」=「エイトマン、ベアマン、ゴールデンボーイ」には笑いましたさすがバイリンガル!

すごく久しぶりの志の輔師匠はやっぱり深くて面白い!ねずみ屋主人の身の上話には、ほろりとさせられ、かわいい坊やネズミちゃんにほっこりしました。

あーひさしぶりのマチソワ、充実した1日だった~🎶

もちろん感染対策はいつでもどこでもばっちりしましたワクチン打ったけど安心せずマスクは二重、つり革やドアノブには素手で触らない、マスクしてない人のいる車両からは速やかに移動する、便座は足で蓋を開け消毒シートで清拭してから座る、まめに手を洗う、持参のアルコールで消毒する、食事は公園のベンチでとる。。あーあ、いつまで続くこの苦行


志の輔らくごPARCO劇場こけら落とし公演@PARCO劇場H列センター

2020-01-27 20:56:54 | 志の輔らくご

リニューアルオープンしたばかりの渋谷PARCO。志の輔師匠のPARCO劇場こけら落とし公演に行ってきました。チケットはかなりの激戦でしたが無事ゲット。これはやっぱりはずせませんからね。

新しいPARCO劇場は入口もエレベーターも位置が変わっていて少しとまどいました。それでも以前よりエレベーターの数は増えているので、大勢の入場者にも対応できる感じです。座席数も増え、傾斜も大きいので、本当に見やすかったです。座席の前後の間隔はもうちょっとあるといいかな。

演目は公表されている「こけら落とし噺」「メルシーひなまつり」の他に、師匠の大好きなあの古典一席。賑やかで華やかな、志の輔師匠らしい高座でした。やっぱり引き付ける力がすごい。

帰りは入口とは反対側のドアから出てみましたが、渋谷の町を見下ろせる屋外の階段を降りられるようになっていました。雪の予報もあって寒かったので六階から中に入りました。暖かくなったころには気持ちいいだろうなあ。

 


志の輔らくごGINZA MODE銀座詣@観世能楽堂(GINZA SIX )正面14列目(ネタバレ注意)

2018-01-09 22:18:50 | 志の輔らくご

昨年6月の観世能楽堂杮落とし公演志の輔らくごat NOH THEATERでご縁ができたのでしょう。PARCOが工事中で昨年はさみしいお正月となりましたが、今年の正月志の輔らくごは まさかの観世能楽堂再び!

今回はGINZA-SIXらしくGINNZA MODEにひっかけて「銀座詣」というタイトルです。今回もなんかスタイリッシュ

能楽堂なので、脇正面、中正面、正面のどの席からもちゃんと見えるように綿密に角度を決めたという高座。14列からでもしっかり届きました。銀座の能楽堂という場所だからなのか、はたまたお正月だからなのか、しっかりしたスーツ姿の方や、お着物の方が目立ちました。昨日が初日、このあと10公演続くということなので、ネタばれ対策で改行します。これから行かれる方はご注意を。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この能楽堂の成り立ちや構造の意味などの話題の後は「買い物ブギ」。この新作落語は何度聴いても面白い!同じブランドの住居用洗剤になんで「トイレ用」「お風呂用」「全部に使える用」があるのかっていう視点て、そうだよねえってつい思ってしまいます。日常に転がってますね。笑っちゃうこと。ドラッグストアの店内が見えるよう。

おなじみ松永鉄九郎さんのお三味線や長唄でゆったりして中入り。

2席目は「と~ふぃ~・・・」おお!徂徠豆腐だ。この噺を聴くと、「無償の親切」「物事を一面的にとらえてはいけない」ということを考えさせられます。江戸の大火で全てを失った豆腐屋さん夫婦に朗報がやってくるお正月。一陽来復あらたまの春と、志の輔師匠が言ったとたんにもうお正月の風景が目の前にぱあっと広がる感じがしました。落語ってすごい。「からすカアで夜が明けて」で朝になっちゃうのもすごいですが、この言葉でこれからこの夫婦にはきっと良いことがおきるに違いないという希望のようなものが導き出された感じがしました。貧しい時代の荻生徂徠をさりげなく支えたお豆腐屋さん夫婦に訪れる至福のお正月

「親切はやがて自分にかえってくる」といつも口癖のように言っていた叔母様を思い出しました。


志の輔らくごat NOH THEATER@観世能楽堂(GINZA SIX )中正面11列目

2017-06-13 20:14:09 | 志の輔らくご

  

松坂屋銀座店の跡地にどどーんと完成したGINZA SIX

ディオールにフェンディにセリーヌにサンローランに、まだまだいっぱい、エリア最大241ブランドがそろい、どこよりも早く豊富な品揃えで最新トレンドを発信するという巨大商業施設。その地下3階に、まさかの能楽堂この二十五世観世左近記念 観世能楽堂は、あの松濤にあった能楽堂を解体してひとつひとつを磨き上げ、そっくりそのままこの空間に組み立てたんだそうです。おどろき!

能楽堂の入口は他のフロアとは少し異なった位置にあり、地下2階から下へ向かうエスカレーターは、少し離れた場所にあります。まさにここに見えない仕切りがある感じ。そこからは全くの異空間に入って行く感じです。

この能楽堂のこけら落とし公演としての志の輔らくご、というわけです。志の輔師匠の落語を能楽堂で聴くのは、国立能楽堂での公演に続き2度目ですが、その時に気になっていた中正面の目付柱が・・・ない!

これが、柱がある国立能楽堂の写真 ↓ ほんと、中正面の席からは邪魔。。

この柱をはずすことが可能ということで引き受けられたという師匠。それでも、脇正面、中正面、真正面と、角度のついた客席のどこからでも満足っできそうな角度は。。ということで、高座の位置や照明の調整などに3時間半も費やされたそうです。さすが志の輔師匠

まだ数公演残っているので、ネタバレ注意で、改行します

 

 

 

 

 

 

 

能という芸術が、いかに日本人の心を揺さぶるかについて熱く語ったあと、すうっと入った噺は「バールのようなもの」。

仲入りは無く、おなじみの松永鉄九郎さんの伝の会による長唄三味線のあとは、笑って泣かせる「新・八五郎出世」でした。やっぱりうまいなあ・・・八五郎が田中三太夫に案内されて城の長い廊下を歩いている風景が見えるようでした。


立川志の輔独演会@銀座ブロッサム1階14列下手

2016-04-25 23:45:51 | 志の輔らくご

久しぶりの志の輔独演会。貼り出しにはありませんでしたが、開口一番は志の太郎さんの「狸賽」でした。小さん師匠版をyou tubeできいたばかりだったので、出だしで「たぬきだ~」と、ちょっとテンションあがりました。

仕事帰りに行ったので、仲入り後のお姐さんの唄とアコーディオンは気持ち良くなって船こいでしまいました。ごめんなさい!

志の輔師匠の落語は鉄板だなあ。。。

銀座ブロッサムは「銀座」と言っても新富町が最寄なので、静かで落ち着いた感じ。裏手のレストラン前にこんなオブジェ。猫抱いてます


志の輔らくごin PARCO 2016@パルコ劇場E列上手(ネタバレ注意)

2016-01-06 23:14:26 | 志の輔らくご

今年も行って来ました!正月志の輔パルコ一席目は新作「大黒柱」大事なことはいつ決まったんだかわからないうちに決まってしまう、ということで、マイナンバーや新国立競技場

をマクラにしてるのはさすが!

2席目は、動物のマクラだったので、もしや。。と思ったら、「猫忠」!米朝師匠のとはちょっとちがった内容になってましたが、標準語なのでとてもわかりやすく、感情移入して泣けましたでも、やっぱり「ぬるいさしみ」より上方風「ぬくいつくり」のほうが色っぽい感じ。

仲入り後は、師匠お得意の「大河への道」でした。

ここで重要な報告・・・師匠の口から直接聞きたい方はここから先は読まないでください

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この20年続いた志の輔パルコ、今年で最後だそうです。渋谷パルコの建て替えで、来年はもうこの劇場はないとのことです。

思えば、毎月開かれていた新宿安田生命ホールの「21世紀は21日」という落語会もなくなり、定期的に長く続けるのは、売れっ子で飛び回っている師匠には大変なのかもしれませんね。でも、なんだかお正月が寂しくなるなあ。。


志の輔らくごin PARCO2015千秋楽@PARCO劇場M列下手

2015-02-02 21:58:29 | 志の輔らくご

   

 

   

 

  

今年も行ってきました正月パルコ!今年はいつも確実にとれていた特別先行にはずれ、某カード会社系先行であたったのがなんと千穐楽2月までひっぱったのは初めてかも。事前にネタを知らないようにするのがつらかった~

で、頑張ったかいあって、とても新鮮な気持ちで臨めました

今年は正月パルコ10周年、12月にここで独演会をはじめた時からだと20年になるそうです。そんな志の輔師匠の一席目はスマホがテーマ。スマチュウ、つまりはスマホ中毒の噺でした。おじさんにお金を借りに行っているのにスマホから目を離さない甥っ子。説教しているおじさんもまた、飲み屋のね~ちゃんからLINEが・・・というライトな新作絶妙なマクラと、最後に出てくる巨大スマホ画面(LINE画面だ~)に爆笑でした。師匠、もうすぐ61歳だと思うんですけど、こういうネタが出てくるアンテナすごいですよね。

スマホ愛用者は大爆笑ですが、客席には高齢者の方も結構多く、わからない人もいただろうなあ・・・

と、思ったら2席目は小噺につぐ小噺、す~っと入ったのは古典「三方一両損」で大岡越前様登場プログラムの組み方、絶妙

15分の仲入りの後は、師匠の故郷富山に新幹線、というマクラから新作「先用後利」。富山の薬売り、置き薬の噺でした。あったあった。私が子供の頃、富山かどうかわかりませんが、引出みたいな薬箱を置いていく薬屋さんがきてた。大きなかばんにお薬をいっぱい入れて、帰りには紙風船をくれた。

置いて行った薬を使った分だけお金をもらい、残りは古くならないように交換していくという、番頭さんたちにとっては見たことも聞いたこともない商売。これを怪しんだ紙屋の番頭さんと呉服屋のご主人が、「もしかして、あれは隠密」「置いていった薬って一体いくらもしかして1000両とかどうしよう、奥さんにのませちゃったのに」と疑心暗鬼をエスカレートさせる滑稽噺なんですが、この「先用後利」という考え方は、富山藩のお殿様の「用を先にし利を後にし、医療の仁恵に浴びせざる寒村僻地にまで広く救療の志を貫通せよ。」という訓示に始まっているということです。勉強になります。何故に10年目の集大成に師匠がこのテーマを選んだかというと、いつも客席に束チラシと一緒に配られるアンケートに「富山と言えば?」という質問を設定し、その中で一番関心の高かった「富山といえば薬売り」という答えからひらめいたそうです。師匠のそういうとこって緻密だよなあ・・

全てが判明し、「遠方から重い荷物を背負っていらして大変でしょう。今夜はお泊りください」という呉服屋さんの誘いに「今夜は村はずれのおばあさんに越後でみつけた軟膏を届ける約束なんです。この前伺った時に手がひどく荒れていたんで」という薬売りさんの優しさにほろりでした。

最後は長唄三味線に合せ、恒例の三本締めでした

15分の仲入りふくめてきっちり3時間。帰りはヒカリエのよ~じやカフェで抹茶ババロアをいただきました。ババロアはもとより、添えてあるゆであずきとホイップクリームが絶品でした


立川志の輔独演会@練馬文化センター1階G列上手

2014-08-28 22:47:21 | 志の輔らくご

新幹線が富山まで開通という話題から、故郷富山の素晴らしさを体中で表現された師匠。この表現力は本当にすごい。行ったことないのに、すっかり富山観光をした気持ちになってしまいました。電車ネタだったので、もしかして・・・と思ったら、一席目は生で聴くのは久しぶりの「みどりの窓口」。CDで繰り返し聴いていましたが、本当に面白すぎてお腹の底から笑ってしまいました。そして2席目はこれも久しぶりの「八五郎出世」。お殿様のお世継ぎを産んだ妹・お鶴と、母への愛情に溢れた大工・八五郎の優しい気持ちにじ~んとしました。しっかし志の輔師匠の酔っ払いっぷりはすごい!下戸の私までお酒を飲んだ気分になっちゃいましたよ


志の輔らくごin PARCO 2014@PARCO劇場M列センター・G列下手

2014-01-05 21:46:30 | 志の輔らくご

今年のお初は志の輔らくごから。初日は初めて。しかも、嬉しいことに今年は仲良しさんたちと4人でPARCO劇場へ。(一度の申し込みで2枚しかとれないし、激戦の初日チケットはとるの大変だったのよ~マジで。)

まずは腹ごしらえとおしゃべりのために、地下鉄13番出口近くのcocoti3階グリーングリルへ。ここはモスがやっている野菜のおいしいレストランです。カジュアルコースをチョイスしましたが、女子には十分な量で、なかなかおいしかったです。野菜が美味しいのがナイス

 

さて、いよいよ志の輔らくご。なにせ本日初日なので、ネタバレ注意のため改行~

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

このへんならよいでしょうか。

 

開幕すると、今回もシンプルかつスタイリッシュな高座が出現。照明と志の輔師匠の衣装と座布団が絶妙な色あいで浮き上がって見えます。
軽いマクラの後は「こぶとり爺さん」の話には矛盾がある~というのがテーマ。そうだよねえ、考えてもみないところに着目するところがさすが志の輔師匠。

2席目は今話題のゆるキャラものですが、ここで客席が暗転してポップな音楽が。。。。が、しかし、舞台上のスクリーンにはなんにも映っていません。???と思っていたら、いきなり射水市のゆるキャラ、ムズムズくんが客席通路に登場。実は、スクリーンにムズムズくんの射水市での活躍の様子が映し出される予定だったのですが、アクシデントで画像が出なかったようです。客席ポカ~ン・・・・

師匠の再三のお詫びの後、噺はゆるキャラ「モモリン」の爆笑新作今日ご一緒した友人たちとも、ゆるキャラ話で盛り上がっているので、めちゃくちゃ面白かったです。これはネタばらしできない面白さ。かぶりものも、着ぐるみも、市長室のソファもゆるキャラショーのステージもそこにはないというのに、まるで何もかもが見えるような素晴らしい表現力に脱帽!です。明日からはムズムズくんの映像ちゃんと観られると思いますが、なくてもいいかも。

ここで15分の仲入り。G列にいた2人の友人とお席チェンジ3席目は「くず~い~。。。。」井戸の茶碗ですね。この噺はいろんな噺家さんで聴きましたが、思いがけなく高い値のついた茶碗の代金をどうしても受け取ってもらえないで困り果て、「こんな貧乏な屑屋が大金を懐に入れてあっちいったりこっちいったりする気持ちがわかりますか?!」と叫ぶ屑屋の清兵衛さんに、千代田ト斎が「絶対に正しいということでも、人に押し付けるのはいけないことだな」と悟るあたりが秀逸だなあ・・・と感じました。

友人は、「善良な人ばかり出てくる噺で、なんか、いいね~」と。正直者の意地の張り合い。江戸の昔はそんな風景があっちこっちにあったのかもね。なんだか優しい気持ちになれた「井戸の茶碗」なのでした。

最後は、恒例の生お囃子にのせて3本締め。

ロビーでは、ムズムズくんがお見送りに出ていました。これから約1か月、ムズムズくんもPARCOでがんばれ

仲良しさんたちと美味しいランチたべて、わいわいおしゃべりして、一緒に大笑いして、と~っても楽しい一日でした。明日からお仕事頑張ります

 


志の輔らくごin ACT「中村仲蔵」@赤坂ACTシアター1階B列センター

2013-09-21 23:37:51 | 志の輔らくご

前半はスクリーンを使った志の輔師匠による仮名手本忠臣蔵全11段の詳細な解説、中入り後はそれをふまえた5段目をテーマにした渾身の「中村仲蔵
この噺は何度も聴いたしなあ・・・と、昨年は見送りましたが、ぷ~さんのブログなどでその素晴らしさを聞いて今年こそ!と、ACTへ。

1300席の劇場が満杯で、あいかわらずすごいなあと思います。

師匠の解説で再認識したのは、江戸城松の廊下で浅野内匠頭長矩が吉良上野介義央を切り付けて切腹させられ、恨みを持った赤穂藩の四十七人が集団で吉良家を襲って上野介及びその家人を殺害したのが「赤穂事件」であり、「忠臣蔵」はその事件を題材に架空の物語をつないだ「仮名手本忠臣蔵」であるということでした。歌舞伎の通し狂言を観たことはありませんが、テレビや映画で繰り返し見ていると、全部本当のことのように思えてしまいますね。

そして中入り後は本編「中村仲蔵」本当にすごいの一言。ひとりの噺家さんが座布団に座っているだけなのに、3Dのように画面が浮かんでくる熱演でした。今回は、中村仲蔵扮する斧定九郎がタタタタタ・・・・・とかけてくる花道のすぐ脇の通路席だったので、花道(下手通路)がパッとライトで照らされた時には、本当に定九郎が走ってきた錯覚に襲われました。志の輔師匠、恐るべし。

2時間30分の予定が、3時間を超える熱演でした。ここも師匠、恐るべし。

帰りにTBSショップをのぞいたら、半沢直樹の「10倍返し饅頭」が売り切れ御免になっていました。半沢直樹も恐るべし。。。


立川志の輔独演会@東京芸術劇場プレイハウス1階E列上手

2013-08-26 23:58:26 | 志の輔らくご

久々の志の輔師匠独演会。産経新聞創刊80周年記念落語会ということで行ってまいりました。(うちは朝日だけど。)

ここは、因縁の「おのれナポレオン」の舞台になった劇場(言い方変?)ですが、師匠も「おのれ~」を観に来たそうで、ご自分でも不思議な感じがするとおっしゃっていました。

「この舞台、何か変わってるでしょう?」と師匠。はじめは金屏風があったそうですが、誰もいない客席から見たら、このシックな劇場に金屏風は似合わないと感じて撤去してもらったそうです。金屏風も障子もなく、青っぽい毛氈の上に師匠が座ると、なぜか人物だけが暗闇の中で浮き出るように光って見えました。照明の妙?私が乱視なせいではないと思いますが、不思議な感覚でした。

開口一番の志の輔師匠6番弟子志の太郎くんは結構さわやかな青年でしたが、ちょっと早口な「子ほめ」でした。

志の輔師匠の一席目は、久しぶりに長いマクラのあとに、産経新聞のお祝い会だからニュースネタだろうなあ・・・と思ったらやっぱり「バールのようなもの」何度聞いても面白い

中入りはさんでジャグリングなどの後は、「帯久」をじっくりと。この噺も本当にすごい。CDで聴くよりもやっぱり師匠の独特の「間」やまなざし、所作で人物を演じ分ける姿はすごいなあと思います。篤志家で人望も厚い呉服屋の大旦那が、度重なる不幸に見舞われて落ちぶれ、ついには非道な帯屋に火つけしてしまうあたりから痛快な大岡裁きのくだりは、本当に息をのむ見事さです。予定終了時刻を45分オーバーしての大熱演。師匠の高座は絶対マチソワ危険だと、今日も確信しました。

帰りのエスカレーターで、「本当に一流だよねえ・・」というつぶやきがたくさん聞こえてきました。私もそう思う。滑稽噺でお腹の底から笑かして、人情噺できっちり締める。「帯屋だけに、少々きつめにしめておきました」というサゲが暗い客席にまるで文字が浮かび上がるように効いて、なんかこう、すごく「落語聴いた~」という満足感でいっぱいになりました。・・・と、いうわけで来月のACTも行っちゃいます。秋は忙しいぞ~


志の輔らくごin PARCO2013@PARCO劇場D列上手

2013-01-20 22:00:24 | 志の輔らくご

今年も行ってきました志の輔PARCO今年で8年目だそうです。私は2009年から参加なので5回目。

最初の頃のような派手で目を引く仕掛けはありませんが、舞台美術の堀尾幸男さんによるシンプルで素敵な色合いの高座で、志の輔師匠の新作~古典をじっくりと聴くことができました。

初めて聴いた新作の「質屋暦」も、年末に大騒ぎされた「マヤ暦」の話題から、日本が太陰暦から太陽暦に移行したときのドタバタなどをマクラに(勉強になりました!)。

仲入り後の「百年目」での、旦那さんのお茶の淹れ方がとっても巧みで、美味しいお茶をいただいた気分になりました。やっぱりうまいな~師匠。

客席には千原ジュニアさんがいました。エレベーターでも一緒になりましたが、意外にも印象は物静かなイケメンでした

 


にほんばし演芸館 志の輔壱噺@日本橋三井ホールE列下手

2012-11-17 18:05:45 | 志の輔らくご

10月ACTに行きそこなったので、久しぶりの「志の輔らくご」日本橋へ。ここは、だいぶ前に石丸幹二さんのコンサートで来ましたが、やっぱり椅子があんまりよくないなあ。。「R」のつく後方席の方が傾斜がついて見やすそうです。

今回は、日本舞踊界の若き エキスパートである花柳源九郎さん、映画『座頭市』のタップ ダンスでおなじみのHIDEBOHさんとのコラボでした。その昔は、この日本橋界隈でもこうした演芸がたくさん行われていたそうです。

こんな企画がなければ、日本舞踊やタップを観に行くことはないだろうなあと漠然と感じていましたが、登場した日舞の花柳源九郎さんの素晴らしい日舞の解説に惹きつけられました。また、志の輔師匠の出囃子で踊るなどサービスも心憎い。

扇の動きひとつによって山、霞、雲、櫂、川の流れ、海を表し、体の傾け方や手の位置によって女性の年代を表す。しっかりした顔の造りをした源九郎さんが、色っぽい女性にもなりおどけた奴さんにも動きひとつで変化するのには釘付けになりました。伝統芸能恐るべしです。しかも、その後に続くタップのHIDEBOHさんと日舞「供奴」をなんと天狗の一枚歯の下駄で踊ったんです。この「供奴」、終盤に激しい足拍子(タップのような動き)があり、ただ立っているだけでも大変そうな天狗の下駄で飛んだり跳ねたりする源九郎さんに会場は大盛り上がりでした。

私が落語にはまった時も入口にたい平さんの落語の解説がありました。動きの意味がわかるというのは伝統芸能に親しむ上でとても大切なことだなあと思います。

全部で2時間とは聞いていましたが、なんと中入りなしで引き続き志の輔師匠登場。奄美公演の時、空港で見かけたおじいさんとレストランの方、航空会社の女性の心温まるエピソードをマクラに「とーふー・・・ぃ」で始まる「徂徠豆腐」の一席でした。赤の他人に対しても、困っている人を気にかける日本人の良さ、そして物事を一面的に見ずいろんな角度から考えて「腑に落とす」ことの大切さを語る素敵なお話でした。次のPARCOではどんな企画を見せてくれるのか楽しみです。