pippiのおもちゃ箱

舞台大好き、落語大好き、映画大好き、小説大好き、猫大好き!なpippiのつれづれ日記です。

漂流劇 ひょっこりひょうたん島@シアターコクーン2階B列センター

2015-12-26 16:23:00 | 観劇/コンサート

演出・美術:串田和美
音楽:宇野誠一郎/宮川彬良
音楽監督:宮川彬良

出演:井上芳雄(マシンガン・ダンディ)、安蘭けい(サンデー先生)、山下リオ(博士)、小松和重(テケ)、山田真歩(プリン)、一色洋平(海賊)、内田紳一郎(ダンプ)、真那胡敬二(海賊)、大森博史(海賊)、中村まこと(海賊)、串田和美(警部など) 、小松政夫 (トラヒゲ) 、白石加代子 (ドン・ガバチョ) ほか


いつもだと、ここに【あらすじ】を入れるのですが、この舞台では、あらすじ?う~ん。。。となっています。

私がまだまだ小さかった頃にテレビで見た「ひょっこりひょうたん島」。今でもちゃんとテーマソングを歌えるし、キャラクターもドン・ガバチョ、トラヒゲ、ハカセ、サンデー先生にマシンガン・ダンディーまでは覚えています・でも、「どういうお話だった?」と聞かれると、う~ん。。。なんでした。今回はプリンス井上くんご出演だし、大好きな串田演出だし。と、いうことで私には珍しく友人を誘っていったのでしたが、かなりシュールな作品になっておりました

と、いっても、残念な作品という意味ではありません。井上ひさし先生が「これは死後の世界の物語」と衝撃の告白をされ、今回も「漂流劇」とついているので、そういう風に観ていくと、本当にふわふわとした夢の世界のできごとのように感じられる作品になっています。

マシンガン・ダンディー。かっこいいです!テレビのキャラクターのビジュアルとはちょっと違い、ウエスタン調のお衣裳。あきらかに(失礼!)他の出演者のみなさんとは違う体型、違う動きなので、深く帽子をかぶっていても、すぐに井上くんとわかりました。安蘭けいさんも、さすが宝塚!抜群のスタイルはサンデー先生そのもの。おふたりの素敵な歌声も聴けますよ。ハカセ、山下リオさんも、ハカセのあの子どもなのに知的で男の子と女の子の両方の感性を備えた雰囲気がよく出ていました。白石加代子さん怪演!小松政夫さんはトラヒゲのイメージじゃないんじゃないかな。。と思いましたが、独特のオーラが出ていました。この方は映画「岸辺の旅」でも不思議な雰囲気をまとっていましたが、とてもいいです。

震災のあった年の5月、「井上ひさしに捧ぐ」というコンサートがあり、井上くんが被災したひょうたん島のモデルの蓬莱島にメッセージを寄せていたことを思い出しました。

2月、もう一度チャンスがあるので、次回はステージに近い席からしっかり味わってこようと思います。

おしゃべりに夢中で写真をとりませんでしたが、今回は友人と一緒だったので、開演前にはじめてLES DEUX MAGOTS PARISでお食事しました。敷居が高いかな~と思っていましたがそんなことは全然なく、お値段も良心的。カフェオレはピッチャーでコーヒーとミルクが別々に運ばれ、軽くカップ3杯分ありました。今度は一人でも大丈夫なので、タルト・タタンをいただいてみたいと思います。


才原警部の終わらない明日@世田谷パブリックシアター1階M列上手

2015-12-23 00:03:12 | 観劇/コンサート

 三軒茶屋の駅にパディントン

あまりに面白すぎたので、再び才原警部に会いに三茶いっちゃいました立ち見もいっぱい。前回にも増してオープニングの才原警部と郷原くんのダンスがキレっキレにきまっていました。なんかこう、ふっきれた感じ上地春奈さんの日替わり(?)ギャグのテーマは「豚の耳」でしたが、もう、面白すぎて堤さんが笑いをこらえきえなくて、素になって後ろ向いて笑っちゃってました。終演後、後ろの席の人たちが、「あの人、一体何者すごすぎ」と。私もすっかり上地ファンになってしまいました。本当に役者さんたちも楽しそうミュージカルのオーディションシーンで小池栄子さんが踊りながら苦労話(笑)を語るのは、「コーラスライン」のパロディなんだ!と、やっと気が付きました

いや、堤さんと勝地くんが面白かっこいいのはもちろんなんだけど、小池栄子さんてやっぱりすごいなあと惚れ直してしまいました。あ、今日は新感線ネタもありましたよ!悪そうな人たちがみんなで「はっはっは!」って笑うやつ。「大阪の劇団のパクリやんか!」と、ツッこまれてました。先日wowwowのカメラが入ってたそうなので、チェックしておかなくては!


母と暮せば@ユナイテッドシネマ

2015-12-18 21:35:10 | 映画/DVD

監督 山田洋次
脚本 山田洋次 平松恵美子
企画 井上麻矢(こまつ座) 

出演 吉永小百合 二宮和也 黒木華 浅野忠信 加藤健一 辻萬長ほか 

あらすじ
 1948年8月9日、長崎で助産婦をして暮らす伸子の前に、3年前に原爆で死んだはずの息子・浩二が現れる。2人は浩二の恋人・町子の幸せを気にかけながら、たくさんの話をする。その幸せな時間は永遠に続くと思われたが……。


井上ひさし氏が、「父と暮せば」の長崎バージョンとして生前構想を練っていらしたという「母と暮せば」。山田洋二監督の手によって実現しました。

「人間の・・・すっことじゃなか。」冒頭、墓地から爆心地を眺めながらつぶやく老人を演じたのは、舞台「父と暮せば」で「おとったん」竹造さんを演じ続けている、こまつ座の看板役者 辻萬長さん。二宮くんの婚約者と結ばれる教師は、映画版「父と暮らせば」で、主人公の美津江さんが好意を寄せる木下さんを演じた浅野忠信さん。(今回も素敵です)「父と暮せば」の父子の苗字が福吉で、この映画の母子の苗字は福原。山田監督や脚本の平松さんが、いかに大事にこの作品を作ったかがしのばれます。

とにかく、吉永小百合さんが素晴らしいです。優しくて強い、日本のお母さん。こんな母なら、亡くなった息子(たち)が帰ってきたくなってしまうのがわかります。「夢千代日記」も被爆を扱った作品でしたね。

音楽が好きで、恋もしている普通の若者が、ある日突然ありえないほどの大きな力によって命を奪われることの恐ろしさ。長崎の原爆では、74000人もの人が犠牲になったそうです。長崎医大の階段教室で普通に授業を受けていた学生たち。その光景が、一瞬にして色を失う様が本当に恐ろしかったです。

この母に好意を持つ闇屋「上海のおじさん」、加藤健一さんもとても良かったです。なりふり構わず生き抜くエネルギーと、闇屋のような仕事をしながらも純な心を失わない、人間が根っこに抱える良心のようなものを感じました。

最愛の恋人や友人たちの死。生き残ってしまった自分が幸せになるのは罪だと思い込む町子さんがとても切なかったです。

最後は。。。。ネタバレになるので控えますが、映画館にたくさんいらした高齢者の方々が、「あんなふうにお迎えが来てくれたら本当に幸せだよねえ。。」と口ぐちに言っているのが印象的でした。私もそうだな、と思いましたよ

二宮くんて、もう30代なんだなあ。。。良い役者さんになりました。


忠臣蔵でござる~うなりあいますわ@イイノホール1階B列下手そして東京クリスマスマーケット

2015-12-14 23:00:00 | 落語・講談

出演:春風亭昇太・三遊亭白鳥、柳家喬太郎、林家彦いち
    玉川奈々福 沢村豊子 寒空はだか

今日は忠臣蔵、討ち入りの日。一時間だけ早引けさせていただき、霞が関イイノホールへ。ここは初めてでしたが、とっても素敵なホールでした。霞が関駅から地上に上がると、前方に国会議事堂が浮かび上がっていたので、潮見坂を上がり、近くまで行ってみました。

    

むかしはこの丘の上から海が見えたんでしょうね。政治の中心地霞が関。イイノホールは経済産業省のビルの前にありました。

ここにも素敵なオブジェ

さてさて忠臣蔵でござる。久しぶりにSWAの4人(昇太・喬太郎・彦いち・白鳥)が勢ぞろいということで、期待MAX「忠臣蔵でござる」には、会場を間違えて新宿をひた走った苦い思い出がありますが、今日は大丈夫。一時間も早くついたし。これにはわけがあります。初めて「スマチケ」というのをGETしたため、ちょっと不安だったんです。たびたび不具合を起こす私のスマホちゃん。。。。

でも、今回は大丈夫でした。会場のお姉さんが画面をスワイプするのね~

で、忠臣蔵でござる。今回は国本武春さんの御出演予定でしたが、体調を崩されたということでいらっしゃいませんでした。

まずは三遊亭白鳥、柳家喬太郎、林家彦いち 師匠が客席から三題噺のお題を忠臣蔵に因んだものということで募り、 雪灯り、高田馬場、塩 が選ばれました。即興リレー落語だって!すごい!

3師匠が準備に入っている間、再び幕が上がると、「国本武春さん江」とくっきり染め抜いた青い布のかかった演台に昇太師匠が「こんなことになっちゃいました~」と登場。本来は国本武春さんが浪曲をうなる予定だったらしいです。浪曲の内容も、ちょっと即興っぽかったのは、突然の対応だったからなんでしょうけれど、そこはさすがの昇太師匠。曲師・沢村豊子さんのサポートできれいに乗り切っていました。

リレー三題噺は忠臣蔵を良く知らないらしい白鳥師匠(大石内蔵助)の自由っぷりでえらいことになってましたが、御大・喬太郎師匠がとってもきれいにまとめていました。さすが!

玉川奈々福 さんの30分にわたる「俵星玄蕃」 のあとは鹿芝居なんと客席には討ち入りの鉢巻が配られました。

 平日の霞が関イイノホールには背広姿のビジネスマンも多数で、まるで春闘の総決起集会の趣。「団結ガンバロー!」みたいな感じお隣の席の大企業重役風(官僚かも!?)のおじ様も、ちゃんと鉢巻してました最前列のお客さんには大奮発でネクタイが配られ、新橋の酔っ払いのサラリーマンみたいに頭に巻いて「きーら!きーら!(吉良ね)」とスタンディングさせられてました。客席ノリノリ。喬太郎・昇太の「吉良ーズ」が「恋の季節」やビューティ・ペアの「かけめぐる青春」を歌って踊ってもう、すごいことになっていました。討ち入りの日にこれでいいの~平和のありがたさが身に沁みるひととき

帰り道、日比谷公園の中がなんだかぴかぴか光っているので行ってみると、「東京クリスマスマーケット」がひらかれていました。ちょうど帝国ホテルの前あたりが入口になっています。

            

イルミネーションに彩られたたくさんのお店が出ていて、夢の世界のようでした。10時で閉店なのでもうお店はほとんど閉まっていて残念でしたが、クリスマス当日までやっているようなので、また行ってみようかな。

暖かい師走の夜のそぞろ歩き。討ち入りとクリスマス、なんだか夢のような一夜でした。


プランタン銀座ねこ展~才原警部の終わらない明日~フェードル

2015-12-08 23:00:00 | 観劇/コンサート

振替休日の貴重な平日、どう有効に使おうかと前々からみっちり計画を練って「その日」を迎えました

ねこ展@プランタン銀座

もーねこだらけ!ったって、観光地のお土産屋さんの中に必ずあると言っても過言ではないような「猫ぐっす屋」とは、一味もふた味も違うのがプランタン銀座のねこ展写真のような紙粘土の猫ちゃんをはじめ、革製品も銀製品もお洋服も、半端なく猫好きの心を揺さぶる品揃え!佐藤法雪氏の生きているような羊毛リアル猫も展示されています。あれもこれもそれも欲しかったのですけど、この後、三軒茶屋と池袋を回ることを考えて自粛。でも、こんなのもオーダーしちゃいました!

右のは迷子札で、裏に私の連絡先を入れてもらいました。「ゃ」の下にぽちっとあるのは、ちゃめの誕生石、ルビーです。ちっちゃすぎて穴にしか見えませんけど実物は赤く光ってます。左のはいつも持ち歩いている写真をPCにとりこんでレーザー転写してもらったものです。Chameの後の赤いぽちっとは、お揃いの赤いルビーこの他に、トシも考えず、猫模様を編み込んだセーターを一枚。

才原警部の終わらない明日@世田谷パブリックシアター1階F列下手

作・演出:福田雄一

出演:堤真一、小池栄子、勝地涼、清水富美加、鈴木浩介、上地春奈、池谷のぶえ、志賀廣太郎

あらすじ:
 ある夜・・・。 文部科学省の高官宅では新たな教育方針を決める密談が行われている。
するとそこに一本の電話。なんと娘を誘拐したというのだ。要求は現金5億円。しかも24時間以内に所定の場所に届けなければ、娘を殺すという。
急遽、インターポールから最も優秀な誘拐事件のプロフェッショナルが招集される。
その5人は通称サイバラズ5と呼ばれる一見、全く頼りにならない集団であり、それを率いるのが伝説の警部・才原章一郎だった。24時間という超短期決戦に挑む才原たち。
しかし、捜査に乗り出したその時、同時多発的に、別の家庭でも誘拐事件が起きていた。
犯人は同一犯なのか? それならば複数の誘拐を同時に仕掛けた犯人の狙いは何なのか?
堤真一がいくつものコント構成で演じる役柄の数々!
そこで明かされる驚くべき真実とは・・・。


この日をまっていた!もー最高です!6年前に通い詰めたバンデラスと憂鬱な珈琲以来の歌って踊る堤真一を目撃しちゃいましたこれから観劇する方は、登場シーンから期待しちゃってください!すごいですから!

なにせ、この演技派ぞろいの面子で渾身のバカをやるので、もうマジでお腹の皮がよじれるんじゃないかと思うほど笑ってきました。劇団新感線のネタものに負けないギャグの連発それを「どんな時でも絵になる男」の堤さんが、あの志賀廣太郎さんがあのお姿で、あの声でやるんですからもう、やられた!って感じ。プログラムにも、演出の福田雄一さんと新感線のいのうえひでのりさんの対談がありました。福田さんといのうえさんの演出って通じるところが多いです。

堤さんも何役もこなしていますが、どれも面白すぎ。ミュージカルのオーデション場面では、堤さんが尊敬する故人にそっくりなお姿で登場。「自分、不器用ですから。。。。」ドキュメンタリー番組で、その方が生前、堤さんの楽屋を訪れた場面を見たことがありますが、その方に逢えた!まじですかといったように、あの堤真一が少年のようにに瞳を輝かせたのを記憶しています。今回ギャグでしたが、感慨深かっただろうなあ。。。ラストのあのシーンを観たら、マイ・フェア・レディのピッカリング大佐いけるかもと、うっとり

ギャグの連続なので、ストーリーはともかく、ものすごーく楽しい作品になっていました。池谷のぶえさんの七変化、最高!特に「よのさ~」のあのキャラ。上地春奈さんの捨て身最高!小池栄子さんも突き抜けてるし、勝地くんも「中途半端なイケメン」と言われつつ好ポジションです。「まれ」の一子ちゃん、清水富美加さんも、あと10年したら高田聖子さんみたいになれる予感

この舞台、下手が結構オイシイかも。大満足でした福田雄一さんは、山口祐一郎さんの次回ミュージカルを演出されるようですね~どんな感じになるのでしょう

次の観劇まで時間があったので、劇場近くの「マメヒコ」で、クロカンと牛乳珈琲をいただきました。黒豆がふっくらと炊けていて、こちらも大満足

フェードル@東京芸術劇場シアターウエストI列センター

作:ラシーヌ、翻案:笹部博司、翻案・演出:青山真治

出演:フェードル:とよた真帆、アリシー:松田凌、テラメーヌ:高橋洋、エノーヌ:馬淵英俚可、イポリット:中島歩、テゼー:堀部圭亮

あらすじ:
古代ギリシャのトレゼーヌ。
王妃フェードルは、国王テゼーの前妻の息子、つまりは継子の王子イポリットに恋をしてしまった。
国王の留守中、苦しい胸の内を乳母エノーヌに打ち明けるフェードル。
フェードルと国王の間には、実子もいるため、乳母の驚きと悲しみは尋常ではない。
ところが、事態は急変。国王が旅の途中、死んだという。
乳母は態度を豹変させフェードルにイポリットを口説くよう、アドバイス。継子と後継者争いで揉めるくらいならば、いっそ結婚してしまえという、大胆な発想。
イポリットに愛を告げたフェードルだが、イポリットは困惑した様子で立ち去る。彼は敵将の娘アリシーを愛していたから。
彼の動揺を、「生まれて初めて愛の言葉を聞いてびっくりしたんだわ」と、解釈をする、フェードル。
そんな最中、死んだと思われていた国王が生きて国に帰ってきた。
絶体絶命のピンチに陥ったフェードルがとった行動とは・・・?

久々に高橋洋さんの古典劇が観られる!花子とアンの色男、中島歩くんが王子!と勇んで「才原」とマチソワしましたが、う~ん。。。。

洋さん、なんで国民服なんであのタスキ中島王子イポリット、なんであのお衣裳なんであのメッシュう~ん。。。。

蜷川舞台でよく使われる階段舞台ですが、間口9m、奥行5.2m の小ホールの狭い舞台では、う~ん。。。。

フェードルの道ならぬ恋もその後の運命も、ギリシャの愛の神の呪いによるというのがラシーヌの原作らしいのですが、そこのところが語られたのか語られなかったのか、私にはよく理解できませんでした。ただ、舞台美術や衣裳によって、素晴らしい演技も生かされたり生かされなかったりするんだなあと思ったり、蜷川さんや鵜山仁さん演出による古典劇の衣裳や舞台美術って、やはり並の物じゃないんだなあ。。とか思い知った1時間40分でした。終盤の高橋洋さんの鬼気迫る演技は他を何倍も圧倒していてそこは本当に良かったと思えました。と、同時に舞台はバランスが大事だとも思い知りました。帰り道、やっぱりマチネだけにして余韻を楽しむべきだったかな、とか、次は高橋洋さんと馬淵英俚可さんがプリンシパルな舞台が観たいなとか、ちょっと思っちゃいました。そういう日が来ますように。だっておふたりは本当にうまかったから。

歩数計によれば、本日の歩数17,113歩。頑張りました


海難1890@ユナイテッドシネマ

2015-12-06 23:24:52 | 映画/DVD
日本・トルコ合作映画 
 
監督;田中光敏
出演;
内野聖陽 ケナン・エジェ 忽那汐里 
アリジャン・ユジェソイ 小澤征悦 
宅間孝行 大東駿介 渡部豪太 徳井 優 
 
あらすじ:
日本とトルコの友好の礎と言われていても、両国でもあまり認知されていない1890年の「エルトゥールル号遭難事件」と1985年の「テヘラン邦人救出劇」を日本の外務省とトルコ政府の全面協力を得て映画化したヒューマンドラマ。



 「どこのもんでも構わん。助けなあかん」

和歌山の貧しい小さな村の人々が、座礁したトルコの大型船乗組員の救助にあたる。無償どころか捨て身とも言えるその姿にもう、涙がとまりませんでした。先日、職場で同じような(規模も内容もまるで違うけど)ことがあり、みんなの働きぶりに感動したばかりなので、日本人でよかった!と、あらためて思った私です。なんのことかわかりませんよね、すいませんつまり、何の得にもならないとわかっていながら目標に向かって全力を尽くす人々は本当に美しいということです。
 
内野聖陽さん、素晴らしい!JIN~仁の時の坂本竜馬と仁先生を合わせたようなお医者様。すごい存在感。なめらかなEnglishそしてすんばらしい肉体美にどきどきてきぱきと現場を仕切る行動力、判断力、人を惹きつけまくるその姿!どこまでもついていきたくなっちゃいます!
 
んで、大東駿介さんがいい!荒海に飛び込んでトルコ人の将校を救ったあともあたりまえのように働く姿がたくましく純粋さがキラキラ
 
トルコの人々が日本に好意的ということは知っていましたが、こんな事件があったことは知りませんでした。テヘラン邦人救出劇もろくに覚えていなくて。。。でも、日本人救出を含めた緊急フライトにトルコ人機長たちが全員挙手したという真実のエピソードには感動しました。トルコの人々には、かつて日本に恩を受けたこと以上に、かつて大帝国を築いた誇りというものがあるんんだろうなあと思いました。
 
冒頭の大統領のスピーチには驚きました。それと、ムスタファくんの父上がマーブリングをしていたところが超ツボでした(お水の上に絵の具を流してマーブル模様を作って紙にうつしとる技法です。)