振替休日の貴重な平日、どう有効に使おうかと前々からみっちり計画を練って「その日」を迎えました
ねこ展@プランタン銀座
もーねこだらけ!ったって、観光地のお土産屋さんの中に必ずあると言っても過言ではないような「猫ぐっす屋」とは、一味もふた味も違うのがプランタン銀座のねこ展写真のような紙粘土の猫ちゃんをはじめ、革製品も銀製品もお洋服も、半端なく猫好きの心を揺さぶる品揃え!佐藤法雪氏の生きているような羊毛リアル猫も展示されています。あれもこれもそれも欲しかったのですけど、この後、三軒茶屋と池袋を回ることを考えて自粛。でも、こんなのもオーダーしちゃいました!
右のは迷子札で、裏に私の連絡先を入れてもらいました。「ゃ」の下にぽちっとあるのは、ちゃめの誕生石、ルビーです。ちっちゃすぎて穴にしか見えませんけど実物は赤く光ってます。左のはいつも持ち歩いている写真をPCにとりこんでレーザー転写してもらったものです。Chameの後の赤いぽちっとは、お揃いの赤いルビーこの他に、トシも考えず、猫模様を編み込んだセーターを一枚。
才原警部の終わらない明日@世田谷パブリックシアター1階F列下手
作・演出:福田雄一
出演:堤真一、小池栄子、勝地涼、清水富美加、鈴木浩介、上地春奈、池谷のぶえ、志賀廣太郎
あらすじ:
ある夜・・・。 文部科学省の高官宅では新たな教育方針を決める密談が行われている。
するとそこに一本の電話。なんと娘を誘拐したというのだ。要求は現金5億円。しかも24時間以内に所定の場所に届けなければ、娘を殺すという。
急遽、インターポールから最も優秀な誘拐事件のプロフェッショナルが招集される。
その5人は通称サイバラズ5と呼ばれる一見、全く頼りにならない集団であり、それを率いるのが伝説の警部・才原章一郎だった。24時間という超短期決戦に挑む才原たち。
しかし、捜査に乗り出したその時、同時多発的に、別の家庭でも誘拐事件が起きていた。
犯人は同一犯なのか? それならば複数の誘拐を同時に仕掛けた犯人の狙いは何なのか?
堤真一がいくつものコント構成で演じる役柄の数々!
そこで明かされる驚くべき真実とは・・・。
この日をまっていた!もー最高です!6年前に通い詰めたバンデラスと憂鬱な珈琲以来の歌って踊る堤真一を目撃しちゃいましたこれから観劇する方は、登場シーンから期待しちゃってください!すごいですから!
なにせ、この演技派ぞろいの面子で渾身のバカをやるので、もうマジでお腹の皮がよじれるんじゃないかと思うほど笑ってきました。劇団新感線のネタものに負けないギャグの連発それを「どんな時でも絵になる男」の堤さんが、あの志賀廣太郎さんがあのお姿で、あの声でやるんですからもう、やられた!って感じ。プログラムにも、演出の福田雄一さんと新感線のいのうえひでのりさんの対談がありました。福田さんといのうえさんの演出って通じるところが多いです。
堤さんも何役もこなしていますが、どれも面白すぎ。ミュージカルのオーデション場面では、堤さんが尊敬する故人にそっくりなお姿で登場。「自分、不器用ですから。。。。」ドキュメンタリー番組で、その方が生前、堤さんの楽屋を訪れた場面を見たことがありますが、その方に逢えた!まじですかといったように、あの堤真一が少年のようにに瞳を輝かせたのを記憶しています。今回ギャグでしたが、感慨深かっただろうなあ。。。ラストのあのシーンを観たら、マイ・フェア・レディのピッカリング大佐いけるかもと、うっとり
ギャグの連続なので、ストーリーはともかく、ものすごーく楽しい作品になっていました。池谷のぶえさんの七変化、最高!特に「よのさ~」のあのキャラ。上地春奈さんの捨て身最高!小池栄子さんも突き抜けてるし、勝地くんも「中途半端なイケメン」と言われつつ好ポジションです。「まれ」の一子ちゃん、清水富美加さんも、あと10年したら高田聖子さんみたいになれる予感
この舞台、下手が結構オイシイかも。大満足でした福田雄一さんは、山口祐一郎さんの次回ミュージカルを演出されるようですね~どんな感じになるのでしょう
次の観劇まで時間があったので、劇場近くの「マメヒコ」で、クロカンと牛乳珈琲をいただきました。黒豆がふっくらと炊けていて、こちらも大満足
フェードル@東京芸術劇場シアターウエストI列センター
作:ラシーヌ、翻案:笹部博司、翻案・演出:青山真治
出演:フェードル:とよた真帆、アリシー:松田凌、テラメーヌ:高橋洋、エノーヌ:馬淵英俚可、イポリット:中島歩、テゼー:堀部圭亮
あらすじ:
古代ギリシャのトレゼーヌ。
王妃フェードルは、国王テゼーの前妻の息子、つまりは継子の王子イポリットに恋をしてしまった。
国王の留守中、苦しい胸の内を乳母エノーヌに打ち明けるフェードル。
フェードルと国王の間には、実子もいるため、乳母の驚きと悲しみは尋常ではない。
ところが、事態は急変。国王が旅の途中、死んだという。
乳母は態度を豹変させフェードルにイポリットを口説くよう、アドバイス。継子と後継者争いで揉めるくらいならば、いっそ結婚してしまえという、大胆な発想。
イポリットに愛を告げたフェードルだが、イポリットは困惑した様子で立ち去る。彼は敵将の娘アリシーを愛していたから。
彼の動揺を、「生まれて初めて愛の言葉を聞いてびっくりしたんだわ」と、解釈をする、フェードル。
そんな最中、死んだと思われていた国王が生きて国に帰ってきた。
絶体絶命のピンチに陥ったフェードルがとった行動とは・・・?
久々に高橋洋さんの古典劇が観られる!花子とアンの色男、中島歩くんが王子!と勇んで「才原」とマチソワしましたが、う~ん。。。。
洋さん、なんで国民服なんであのタスキ中島王子イポリット、なんであのお衣裳なんであのメッシュう~ん。。。。
蜷川舞台でよく使われる階段舞台ですが、間口9m、奥行5.2m の小ホールの狭い舞台では、う~ん。。。。
フェードルの道ならぬ恋もその後の運命も、ギリシャの愛の神の呪いによるというのがラシーヌの原作らしいのですが、そこのところが語られたのか語られなかったのか、私にはよく理解できませんでした。ただ、舞台美術や衣裳によって、素晴らしい演技も生かされたり生かされなかったりするんだなあと思ったり、蜷川さんや鵜山仁さん演出による古典劇の衣裳や舞台美術って、やはり並の物じゃないんだなあ。。とか思い知った1時間40分でした。終盤の高橋洋さんの鬼気迫る演技は他を何倍も圧倒していてそこは本当に良かったと思えました。と、同時に舞台はバランスが大事だとも思い知りました。帰り道、やっぱりマチネだけにして余韻を楽しむべきだったかな、とか、次は高橋洋さんと馬淵英俚可さんがプリンシパルな舞台が観たいなとか、ちょっと思っちゃいました。そういう日が来ますように。だっておふたりは本当にうまかったから。
歩数計によれば、本日の歩数17,113歩。頑張りました