pippiのおもちゃ箱

舞台大好き、落語大好き、映画大好き、小説大好き、猫大好き!なpippiのつれづれ日記です。

大晦日

2007-12-31 22:45:02 | 雑感

本棚にたまりにたまった本や雑誌や舞台のプログラム、映画のパンフなどを整理していたら鼻水とくしゃみが止まらなくなり、大掃除はこれにて終了。ひといきついてほっとして、ふとベランダで遊んでいたチャメを見ると、何故か右手が上がって招き猫状態。あれ?どしたの?よく見ていると、右手(前足)が変。大変!びっこひいてる!・・・・と、いうわけで急いで獣医さんへ。

チャメは痛い上に大嫌いなキャリーバックに入れられ、大嫌いな車に乗せられ、大嫌いな獣医さんに連れて行かれたせいか、キャリーバックの中から「んに"ゃ-----っんに"ゃ-----っ」と、すごい雄叫びでしたが、診察台に上がると、観念して借りてきた猫状態。レントゲンをとってもらったら骨には異常がなく、ひと安心。おそらくベランダに干してあった布団かなにかに爪をひっかけて宙ぶらりんになり、足を捻った、つまり捻挫のような感じらしいとのことでした。も~心配させないでよ!


・・・・と、いうわけで思い切り心配した後は、夫のお誘いで「続・ALWAYS 三丁目の夕陽」を観にいきました。贅沢な配役。薬師丸お母さんの昔の恋人役で、上川隆也さんが登場したり、詐欺師で浅野和之さん(何だかね~)が、六ちゃんを想う男の子に浅利陽介君が出たりと、私にとっては嬉しいサプライズがいくつもありました。夫は、前回の「三丁目」で、氷屋をやっていたピエール瀧さんがアイスキャンディー屋になっているとこがツボだったと言っていました。


この場面では「ほら、氷屋!」と私をつっつくし、最後の方で茶川さんとヒロミさんが再会する直前では、「もうすぐ彼女が登場するんじゃないか?そうだよ、きっと。」などとうるさく囁くので、『二度とこいつとは映画見に来ない』と心に決めたのでした。だいたい、私は椿三十郎が観たかったのにさ。風林火山の総集編だって観たかったのにさ。。。まあ、風林火山の方は録画しておいたので、このお正月休みにじっくり観たいと思います。


ちらっとのぞいた紅白では、演歌の人のバックでマッスルミュージカルの人達がすごいパフォーマンス。すご~い!演歌のお兄さん、ちょっとどいて!と言いたくなっちゃいました。この北島事務所の北山なんとか君は、ちょっと吉野圭吾さんに似てました。そして、謙信、ガクトさんかっこよかった!毘沙門天してましたね!ほれぼれしました。ここで生勘助さんが登場したらな・・・紅白はそこまでで、あとは夫がK-1みてました。


昨年に続き、今年も娘らは友人たちとカウントダウンに行き、ふたりっきりの年越し蕎麦を食べました。そばは切れやすいことから一年の苦労や災いを切り捨てるために食べるという説もあるそうです。あと1時間ちょっとでやってくる新年。みなさまにとっても、良い年でありますように。

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東野圭吾「手紙」読了

2007-12-29 21:21:08 | 私の本棚

昨夜読み始めた「手紙」の原作が面白くて、ついに久しぶりの一気読みをしました。421ページ、飽きぬ展開。

映画作品を先に観たせいかイメージがしやすかったのですが、私の読んだ感じでは映画の女性陣はちょっとミス・キャストっぽかったです。周囲の偏見と闘い、主人公をずっと支える由美子さんは沢尻さんじゃないですねーもうちょっと土の香りのする、打たれ強いタイプかな。堀内敬子さんや西尾まりさんみたいな感じの人かな。どんど晴れに出ていた仲居役の川村ゆきえさんなんかいいかも。

まあ映像はさておき、人の絆、償い、ということについて深く考えさせられました。主人公が進路について絶望する中で「通信制の大学」という道を見つけた時の描写がとても印象的。

「真っ暗な洞窟の中を彷徨い続け、ようやくかすかな光をみつけたような気がした。ほかには何の希望もない。ならば、その糸のような光の筋を辿っていくしかない。」


光を見つけては遮られズタズタにされる中、恋人以外で唯一彼をすんなり受け入れてくれたのはこの大学という存在だったんですね。そこがなんだか救われた気がしました。生きていくということは大変なことです。


最後の千葉刑務所での慰問の場面。映画ではお笑いコンビの設定でしたが、原作では「イマジン」というバンド。やはり主人公が客席にいる兄を見つけたときの描写では涙。。。でした。井上夢人さんの解説で、BBC制作のテレビドラマでジョン・レノン役に決まりかけた俳優が、実はジョンを暗殺した犯人と同姓同名だった為にオノ・ヨーコさんに降ろされたというエピソードがあり、非常に印象的でした。「許す」というのは大変なことです。

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仕事納め!

2007-12-28 22:36:42 | 雑感

今日は午前中で終わり、打ち上げ会食という職場も多いことかと思いますが、わが職場はいつも通りのガッツリ勤務でございました。

おじさんたちは終業後、飲み会に行ったようでしたが、私はまっすぐ帰宅。この開放感!・・・ですが、この年末、厳しい経済状況の家庭も多いようです。仕事があって、家庭があって、みんなが健康なら、それ以上のことはないよな~などと感じる仕事納めではありました。さ~て、お正月は何して遊ぼうかな!

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Merry Christmas!

2007-12-25 22:26:35 | 私の好きなもの

一族郎党集まり、七面鳥をメインとする賑やかなクリスマス宴会()は土曜日に終了。昨日のイブは娘たちがそれぞれ友人たちとのクリスマス・パーティーに行ってしまったため、夫とふたりでささやかにケーキを食べ、子供達が小さかった頃の楽しかったクリスマスのビデオを観るという老人のようなひと時を過ごしました。

今年はこんなもんかな・・・と思っていたら、やっぱり今夜は家族揃ってクリスマスやろうよ。と夫。・・・てなわけで、急遽チキンとチーズ・フォンデューメインのクリスマスご飯になりました。朝、目が覚めると枕元にプレゼントというわくわくしたクリスマスが懐かしいなあ・・と、娘たち。子どもたちが目を覚まさないように、夜中にそっとプレゼントを置くという、スリル満点のわくわく感をもらっていたのは、親のほうだったのかもしれないなあと思います。

皆様も、素敵なクリスマスをお過ごし下さい。

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東野圭吾 「手紙」

2007-12-24 17:53:10 | 映画/DVD

昨夜は51週間ぶりに「風林火山」のない日曜。

市村さんと篠原さんの「ハムレット」(なんと、レアティーズは橋本さとしさんだった!)まではまだ時間があるし・・・と思ってつけたテレビで、東野圭吾さんの「手紙」を観ました。ネタバレ満載なので、これから読む方、見る方はご注意を。

 

 


主演は山田孝之さん。「白夜行」にも出てたな・・などと、ぼーっと見始めましたが、、、、、すごかったです。弟の学費のために一人暮らしの女性宅へ盗みに入り、はずみで女性を殺してしまった兄(玉山鉄二)。

「強盗殺人犯の家族」となった弟は、大学進学も、将来の夢も、愛する人も、ことごとく失います。夢を持ち、手を伸ばせば届きそうになると、必ずその事実が彼を谷底に突き落とす。落ちても落ちても歯を喰いしばり、這い上がる弟。山田君、うまいです。時に自室で怒りを爆発させながらも、耐えて耐えて耐え続ける。

やっとのことで安定した仕事につき周囲からも認められた矢先、またも身元が知れることになり、店頭販売から倉庫管理業務につき落胆しているところに、その会社の会長(杉浦直樹)があらわれます。「絶望しているかもしれないけれど、恨んではいけない。人はみんな、犯罪から自分を遠ざけようとするものだ。君の兄さんの罪は、そういうことも含めて『罪』なんだ。」と。逃げても逃げても追ってくる兄の罪による自分への差別。しかし、会長は言います。「差別のない国をさがすんじゃない。君は、ここで生きて行くんだ。」

そして自分を支え、兄からの手紙に内緒で返事を書き続けてくれた恋人(沢尻エリカ)と結婚し、娘を持つ弟。しかし、社宅でも次第に服役している兄がいることが噂になります。孤立する家族。弟は、自分ばかりでなく愛する家族にまで不幸が及びだしたことに衝撃を受け、ついに兄に絶縁の手紙を書きます。そして被害者宅にも改めて謝罪に行く。すると、そこにも兄からの膨大な詫び状が届いていました。被害者の息子(吹越満)は、「返事を出さなければもう来ないと思ったが、定期的に送ってくる。そのうちにわかった。これは彼の般若心経なのです。もう、すべてを終わりにしましょう。」と、最後の手紙を弟に見せます。兄の手紙には、弟からの絶縁、自分の罪が、手紙が周囲を不幸にしていたことの謝罪が綿々と綴られていました。そして、「もう二度と手紙は書きません。」と。号泣する弟。


そして、一度は捨てた「お笑い芸人」の仕事。相方からの「刑務所慰問」の誘いにのり、弟は兄の刑務所で漫才の公演をします。相方がふと、もらした「おまえの兄ちゃん・・」という言葉に反応し、戸惑いながらもネタをつなぐ弟。その時、初めて客席の兄が泣きながら静かに手を合わせているのに気付きます。舞台から、「兄ちゃんやから。俺の兄ちゃんやし・・」と連発する弟。・・・・もう、前が見えないほど泣けてしまいました。


多発している殺人事件。その家族たちはやはりこういう思いをしているんでしょう。やったのは自分ではなくても、周囲はそれを許してはくれない。人を殺すという究極の犯罪。この作品をみたら、普通の人はやはり「悪いことはだめ」と、強く思うでしょうね。【そんなことをしたらどういうことになる】という想像力が欠けている人が増えている気がします。東野さんは犯罪抑止のためにこの作品を描いたわけではないかもしれないけれど、いろんな人に見てもらいたい(特に若い人達に)作品でした。玉山さん扮する兄さんが、泣きながら頭を垂れている姿が焼きついて離れません。

家族ってなんだろう。しっかり生きるとはどういうことなんだろう。などなど、たくさん考えさせられました。。


夜中のハムレットは、初めのほうだけ観て力尽き、後日録画を観ることにしましたが、橋本さとしさんのレアティーズと篠原涼子さんのオフィーリアが登場する美しいシーンは藤原版の井上芳雄君と鈴木杏ちゃんの登場シーンと同じでちょいとびっくりしました。ゆっくりみま~す。

正月初観劇は四季の「ハムレット」なので、しっかり見比べてきます。

 

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鹿賀さん、藤原君のチェーホフ「かもめ」情報

2007-12-23 12:01:30 | 鹿賀さんの舞台

6~7月に赤坂ACTシアターでチェーホフの「かもめ」が上演されるそうです。主人公の作家志望の青年トレープレフは藤原竜也君。流行作家にして「彼の母の愛人」にして「彼の恋人と出奔する超色っぽい男」トリゴーリン が鹿賀さん。おー!こういう鹿賀さんがみたかった!井上ひさし作品「ロマンス」によれば、チェーホフはこの作品を悲劇ではなくヴォードヴィルとして書いたとか。この作品の演出をめぐっては、チェーホフとスタニスラフスキーの間に大きな感情ももつれがあったとか。しかし、主人公が


「君は…、君の道を見つけたんだね。どうやって進めばいいのかもわかってるんだ。 でも僕は、まだ夢と幻想の渾沌とした世界で、それがなんのためなのかもわからない。 信じられない。これが人生だなんて、信じられない。」などと言ってるのを読むと、やっぱり悲劇と感じるかも。


視点を変えてヴォードヴィルとして一回。悲劇として1回、2回はみるかもな作品ですな。自己管理は・・・・いいか。2回なら。しかし、藤原君と鹿賀さんの間を行ったりきたりする女優のたまごニーナは誰がやるんでしょう?息子の恋人に愛人をとられる母は?も~興味津々!

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自己管理。

2007-12-21 22:08:32 | 雑感

先月携帯を変えたのでいろいろダウンロードしたりしていたら、請求額がすごいことになっていました。休憩時間にしょっちゅうチケットサイトをのぞいたり、ミュージカルの曲をダウンロードしまくっていたのがいけなかったようです。

家計の中の通信費のしめる割合は我家でもハンパではなくなっています。「ちょっとくらいいいじゃん。」の積み重ねだなーと反省し、携帯にブックマークしたサイトは削除して、帰宅してからPCで見るだけ、ということにしました。急いでみなくちゃいけないものなんてそうあるものではないのに、手元にあるとついアクセスしてしまうものです。気をつけなくっちゃ。


先日、某有名私立中学の教員をしている知人から、両親面接の時、親が肥満の人は落ちる確立が高いと聞いて驚きました。つまり、自己管理ができない親と判断されるらしいのです。まあ世間一般すべての場面でそういう判断が下されるとも限らないでしょうが、「自己管理能力が低い」というのはやはり大きなマイナス要因なんでしょうね。いろいろ損しちゃうわけだ。

 そうよね、携帯なんかに払わなくて良い分のお金を払うなら、その分でいいお芝居をみたり本を読んだりしたほうがずっと自分のためになります。来る年のテーマはこれだ。「自己管理」

・・・てなわけで、欲望のままにいたずらにチケットをとりまくったり、無謀なマチソワに走ったりせず、スケジュール管理、金銭管理、整理整頓、健康管理、食欲管理をきちっとしていきたいと思います。・・・・いつまで続くかこの決心。でも、思うことが大事よね。思うだけでも。。。。

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ああ年賀状!

2007-12-20 22:25:25 | 私の好きなもの

まだまだ大丈夫とたかをくくってきた年賀状の締め切りが迫ってきます。

もともとこういう作業は嫌いではないのですが、親が年をとってくるとそちらの分までつい「やってあげようか?」と言ってしまうおせっかいな性分なため、今年は夫の実家の分も含めて3軒分を引き受けてしまいました。

昔は自分でイラストを描いたり、プリントゴッコで一枚一枚刷っては乾かし、一晩かけて仕上げたりしたものですが、最近はPCという強い味方があるので結構いろいろ楽しんでやっています。年に一度、年賀状だけのつながりでも、その人のことを思って葉書を書くのも悪くないですね。

最近は演劇好きな友人のために、上のようなスペシャルバージョンも作ってます。さて、今年のスペシャルはどんなのにしようかな。

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ア・ラ・カルト~役者と音楽家のいるレストラン@青山円形劇場Fブロック

2007-12-19 22:04:05 | 観劇/コンサート

昨年に引き続き、ア・ラ・カルトに行ってきました。今年は次女と一緒です。次女は、「王様のレストラン」のファンでしたので、「あのソムリエの大場さんのお芝居」と言ったら、面白そうだとついてきました。


今年のゲストは筒井道隆君。いきなり自転車で登場。筒井さん、「もとの黙阿弥」でも登場は自転車でした。この方は本当に自転車がよく似合います。

この舞台、本当に小粋でおしゃれ。中西俊博さんのヴァイオリン、クリス・シルバースタインさんのウッドベース、竹中俊二さんのギター、林正樹さんのピアノが、本当に生バンドの入ったレストランの雰囲気を醸し出しています。

フル・コースの順番で舞台が展開しますが、食前酒にあたるショート・ショートの話題は「エコ」環境に優しいメニューにこだわるタカハシさん(高泉淳子)と、こういうレストランで場慣れした感じでかっこよく注文することにこだわるノリコさん(白井晃)のちぐはぐなやりとりが笑いを誘います。たしか去年もここで喧嘩になり、ふたりはメインディッシュを食べられずにレストランを出たような。
わが夫もよくギャルソンに無理難題をふっかけるので、見栄っ張りな私は気まずい思いをし、こんな雰囲気になります。それを知っている次女は吹き出して、私をつっつきました。そうなのよ~夫は赤ワインを冷やして持ってきてくれとか、ビールに氷をいれてくれとか、平気で言うんですよ

ギャルソンの陰山泰さんも、変わらず素敵。気配りと粋なユーモアを心得たこんな方のいるレストランなら通ってしまいそうです。

白井さん扮するペギー・富岡のショーでは、会場からの花束を受け取るフラワー・ボーイとして筒井君と陰山さんが登場。白井さんが目の前にいるのに筒井君を待つ女子多し。「あたしへの花束じゃないの」と、白井さんがキレてました。そうだった!去年、「次に行く時は絶対お花持って行こう!」と思ったんだった!筒井君に直接お花渡せたのに~・・・って、私もか。今回は3人でも抱えきれないほどのお花。置き場がないので、テーブルの足元に並べられると、白井さんが「なんだか、事故現場みたいですね~

筒井君が歌う歌う。踊る踊る。でも、筒井君は筒井君。あのぎこちなさはいつでもそこでも健在。でも、許せてしまうところはお人柄なんでしょうね。ソロもありましたよ~


最後は、老夫妻の登場。かつては若い恋人同士として、新婚夫婦として、離婚したカップルとして、このレストランに訪れたであろうふたり。白髪の紳士と、たぶん認知症らしき老婦人が、お互いにプレゼントを交換し、ダンスをします。立ち去る二人のテーブルのキャンドルを吹き消そうとしたギャルソンが、そのともしびで煙草を一服。。。この余韻がたまらなく素敵。


カーテンコールでは、恒例となったハンドベル「星に願いを」

たぶん筒井君が原因で(苦笑)ちょっと音がずれていましたが、温かい雰囲気の中で素敵なメロディーが流れました。

例年幕間にワインのサービスがありましたが、このご時勢なので、ワインのみ有料、ソフトドリンクのみのサービスになっていました。私はアルコールがだめなので影響なしですが、残念な方々もいらしたようです。

たぶん、今年のしめくくりの観劇。素敵なひと時でした。来年こそは夫と行きたいと思います。

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風林火山 第50話(最終回)「決戦川中島」

2007-12-17 19:41:06 | 風林火山

最終回から一日が経ちました。今夜が勘助様の御通夜というところでしょうか。昨夜、番組が終わって放心状態が解除されてすぐに書き込みをしたのですが、不思議なことにアップされずに再ログイン場面に切り替わってしまい、記事はみんな消えてしまいました。

 

・・・と、いうわけで再度の書き込みです。昨夜何を書いたのかはすっかり忘れてしまいましたが、今まで○十年、大河を見続けて、やはり最高の作品だったと感じたと書いたことだけは確かです。

「お屋形様を天下人に」という強い思いに突き動かされ、戦闘の中に突っ込む勘助。嵐のように降ってくる槍、刃、銃弾。最期、凄かったです。本当にリアルな死に様でした。
でも最期に目にしたものが「勝利の兆し」で、本当に救われた気がしました。喜びに満ちて旅立ったと信じたいです。、「お屋形様...我らの勝ちにござりまする...勝ち鬨を...」

力尽き、戦国のならいで斬首。野ざらしになった勘助の胴体を伝兵衛さんが、首級を太吉さんが決死の覚悟で信玄のもとへ連れ帰るという展開には感動しました。ここでも摩利支天が大きな役割を果たしましたね。縁というものの凄さを見せられた気がしました。すべては葛笠村から始まり、終わりを整えてくれたのも葛笠チームだったとは。泣かせます。笑顔であの世に行かれた勘助は、幸せだったのかもしれませんね。しかし、ここまで描いた大河って、初めてではないでしょうか。今川義元もそうでしたが、武将の首というのは、文字どおり首実験が終わったら意外にあっさり持って帰れたりしたんでしょうかねえ・・


まだボロ布を眼帯代わりにしていた若い時代からの軍師となるまでの映像が流れた時には、本当にこみあげてしまいました。人は死ぬ直前に、それまでの色々な思い出がフラッシュバックするといいますが、まさにそんな感じ。孤独で波乱万丈だったけれど、ひとつの事、ひとりの人間を心底信じて突き進む、まっすぐなぶっとい道だったんでしょうねえ。

勘助は、自分の中の花を見つけてくれたミツやんの元へ行ったのか、はたまた由布姫様の元へ行ったのか。。。私は、あの世で、生まれてこれなかった赤ちゃんとミツやん、勘助の3人が闘いのない、白い花の咲く丘で仲良く笑っているような気がしました。


篤姫の予告編が流れたけれど、だめです。まだそんな気になれません。しばらく起き上がれないかも。この一年間、つらつら書き綴ったつたない書き込みを読んでくださった皆様、ありがとうございました。「風林火山」のカテゴリはこれにて封印いたしますが、他のテーマはグダグダ続けて行きますので、引き続き鋭い温かいツッコミをよろしくお願いいたし候。

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ひとがた流し 最終回

2007-12-15 23:26:15 | テレビ番組

あちこちのドラマが最終回を迎えていますが、今夜の「ひとがた流し」最終回は、画面がみえないくらい泣いてしまいました。


乳がんが再発し、激しく動揺するヒロイン千波。最初の手術を乗り越え、精神的にも肉体的にも辛い抗がん剤治療も終わり、一度はあきらめかけた仕事ができるという希望が見え始めた矢先の再発。。。何度も絶望の淵へ突き落とされる感じです。

そんな時に若い恋人からプロポーズされ、「これでも?」と手術した胸を見せるシーンでは、本当に胸が詰まりました。でも、彼は気持ちを変えようとはしなかったんだよね。本当に素敵な人だと思います。

再発した癌がどんどん体を蝕み、いよいよホスピスに入る直前、親友に永遠の別れを告げに行く彼女。しんどくても、親しい人達に、自分の言葉できちんと「今まで本当にありがとう。楽しかった。あなたに会えてよかった。」と言って死ねたら、そんなに素晴らしいことはないでしょうね。エレベーターの扉が閉まり、千波さんの顔が見えなくなった瞬間、私も松田美由紀さんと一緒に号泣してしまいました。

「あなたは、どんなにつまらないことでも、一緒に笑ったり泣いたり、いつも側にいてくれた。私たちが男と女だったら、別れてそれでおしまいになってしまうかもしれないけれど、友だちだから、何年も会わなくても、会えばすぐに元に戻れる」という言葉に、また涙、でした。


沢口靖子さん、NHKの朝ドラでデビューしてからそれこそ20年以上。清楚な美しさを保ちながらも、芯のあるいい女優さんになりましたね。やつれていく場面は、たぶんすっぴん。役に対する真摯な姿勢を感じました。


明日はいよいよ風林火山最終回。号泣する準備はできた。

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モーツァルト!@帝国劇場1階H列センター

2007-12-13 22:37:53 | 観劇/コンサート

念願の井上ヴォルフガングを観てきました。一口で言って、すごかったです。以前の彼はビジュアル的にも美しく、歌声も綺麗だけれど、直感的で破天荒で破滅的なモーツァルトのイメージと少し違い、優等生が演じる不良・・・みたいな感じがありましたが、今回の彼は違いました。中川君のヴォルフガングともまた違うけれど、弱くてどうしようもない自分に苦しむ姿が痛いほど伝わり、天真爛漫な部分との対比が鮮やかになった感じがしました。


何より、井上君てあんなに大きかったっけ??と思う演技の幅がでてきたような、突き抜けた感じがしました。前回のM!から今回までの間にいろんな役を経験し、積み上げていったんでしょうね~若い役者さんの成長っぷりを見るのは嬉しいものです。最期のアマデとのシーンは、まるでピエタのようで、オペラグラスで凝視してしまいました。

今日は市村さんもすごかったなー・・パパの苦悩が痛かったです。山口さんのトイレシーン、今日は「最近、ちかくって・・・」でした。もう爆笑。

帰り道、少し遠回りしてあちこちのイルミネーションを見て歩きました。帰宅後はみなさんが教えてくれたスタジオパークの内野さんの録画をみてうっとり。素敵な一日でした。

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『WILDe・BEAUTY』 ~オスカー・ワイルド、或いは幸せの王子~ 

2007-12-11 22:19:52 | 観劇/コンサート

3月に予定されていた「アル・ジャーノンに花束を」の再演がなくなったという噂が本当になり、浦井君の新しいミュージカルが発表に。詳細は以下のとおりです。


オリジナルミュージカル『WILDe・BEAUTY』 ~オスカー・ワイルド、或いは幸せの王子~ 

 

19世紀、世紀末ロンドン、ヴィクトリア朝のイギリス文学を代表する作家、オスカー・ワイルドの数奇な生涯を、彼の著した作品のいくつかを織り交ぜながら描くミュージカル。

脚本・作詞・演出:荻田 浩一
音楽:斎藤 恒芳
出演:浦井 健治/池田 有希子/森 新吾/小野 妃香里/良知 真次/朝澄 けい/小田島 クリスティン/戸井 勝海/宮川 浩
日時:2008年3月12(水)~23(日)
料金(全席指定・税込):7,800円


「幸せの王子」のお話は、子供の頃から大好きでした。冬になっても王子のそばを離れず王子のためにせっせと働くツバメ、そして、心優しい「王子」せつなくてせつなくて、何度も読んでは泣きました。
本当の美しさって何だろうと、子ども心に思ったものです。「ドリアン・グレイの肖像」も衝撃的でした。オスカー・ワイルド自身は同性愛疑惑で刑務所に入ったりと、晩年あまり幸せではなかったようです。繊細すぎる作家だったのかな~・・・ん?浦井君、また蜘蛛女系か???

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モーツアルト!@帝国劇場1階I列センター

2007-12-10 21:56:26 | 観劇/コンサート

今期お初の中川晃教くんのモーツアルト!

や~・・・感無量です。やっぱり帝劇はいいのう。ホームグランドという感じがするでごいす。

アッキーは、SHIROHとかアワ・ハウスとかTOMMYとかエレンディラとかで頑張ってはいましたが、やっぱりこのヴォルフガングの役が一番ぴったりきますね。と、いうか、彼自身なんじゃないかと思ってしまうほどにキャラが重なります。理解されない自分を歌う時のもどかしさ全開のあの指の動き・・とても演技とは思えない、内から湧き出る感情のほとばしりが痛いほど伝わってきました。

山口祐一郎コロレド様は、今回トイレのシーンでもだえつつ、「さっき行ったのに~・・」とつぶやいておいででした。この辺は日替わりみたいですね。

今回は野沢聡さんや俵くんなどが出ていないのが寂しかったです。アンサンブルで、とってもいい味出していたのになあ・・

男爵夫人は涼風真世さん。名古屋で一路さんが着ていたのと同じ髪型、同じ感じの落ち着いた色のドレス。「星から降る金」良かったです。泣けました。


話題の新コンスタンツェ、元SPEEDのhiroさんは、演技がダメと言われていましたが、なんの。勉強嫌いで努力ができない、母に『お前は将来乞食になる』とまで言われてしまった落ちこぼれの無口で無表情なダメ子ちゃんの心の暗さが良く出ていると思いました。暗い無表情なコンスだからこそ、「ダンスはやめられない」で心のたけを思い切り吐き出す場面が生きるような気がしました。いじめられっこがカラオケで発散してるみたいな・・・深読みしすぎ?

シカネーダー!吉野圭吾さんはますますオーラに磨きがかかり、素敵でした~今回も、あのハンカチがステッキに変わるマジックの仕掛けがわからなかった~何回も観てるのに

そしてそしてこのミュージカルで一番好きな、アンサンブルの厚みのある音楽のシャワーには、今回もずぶ濡れにされました。これでもか、これでもか!と降りかかる音楽のシャワー!この快感!

次回は成長著しいと言われる井上芳雄くんのヴォルフガングです。楽しみ!

 

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テイクフライト千秋楽@東京国際フォーラム2階14列センター

2007-12-10 21:30:37 | 観劇/コンサート

空にあこがれ、空に消えた女性飛行士アメリア・エアハート。

英仏間の単独飛行に成功したリンドバーグ。

独学で飛ぶことへの情熱を実現させたライト兄弟

この時間差のあるエピソードをひとつのミュージカルにまとめた宮本亜門演出「テイク・フライト」

不思議な旋律が多様され、浮遊感のある作品でした。ストーリーはちょっと一回では入り込めない感じがしましたが、今拓哉さん、坂元健児さん、治田敦さんがとっても楽しそうに演じているのを見るだけで嬉しかったかな。まさかサカケンさんがあの格好するとは・・・先日のカリギュラピンクと同じくらいびっくりしましたよ~筋肉質チョウチョ・・・もちろん、天海祐希さんはとても美しく、城田優くんは素敵でした。城田くん、大きい!今さんがあんなに小さく華奢にみえるなんて、どんだけ大きいの・・彼は本当に外人顔なんですね。テレビなどでは黒髪で前髪を長くしているので気付きませんでしたが、ウェンツ君のようでした。
歌も頑張ってます。次期ルドルフに推薦。でも、大きすぎて武田トートとは組ませられないかも。


ライト兄弟、橋本じゅんさんと池田成志さんは、「飛びたい」という純粋で一途な情熱をまっすぐに演じていて好感度抜群でした。でも、いつものギャグも聞きたかったな~じゅんさんは「森の石松」の時も、カツラから出ているひもをアゴの下で結んでましたが、今回は口ひげを輪ゴムのようなもので両耳に固定しているように見えました。ちょっとびっくり。汗ですべっちゃうんでしょうか。。。アメリアのご主人、宮川浩さんは相変わらず良いお声。後から付け加えられたとは思えない重要な役でした。

2階の5列目という、ステージからは随分はなれた場所からの観劇だったせいなのかな、それともこの劇場と肌があわないのか、いまひとつ乗り切れない私でありました。これから地方公演なせいか、カーテンコールにご挨拶はなく、城田くんが自力でピョンピョンとんだり、天海さんをお姫様だっこして登場したりして、ひたすら盛り上げていました。

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