pippiのおもちゃ箱

舞台大好き、落語大好き、映画大好き、小説大好き、猫大好き!なpippiのつれづれ日記です。

こまつ座テレビ放映情報です!

2011-09-30 20:39:33 | テレビ番組

すごーい!こまつ座堪能できます!「雨」はみのがしました・・・・

保存版ですね。リアルタイムではみられないので録画だな。


10月1日(土) 午後11時30分~午前4時10分 NHK-BSプレミアム

プレミアムシアター
◇井上ひさし 作 蜷川幸雄 演出「たいこどんどん」
◇井上ひさし 作 鵜山仁 演出「父と暮せば」

◇井上ひさし 作 蜷川幸雄 演出「たいこどんどん」
【内 容】
演出家・蜷川幸雄が2005年以降、井上初期作品を新たな演出で送るシリーズ第五弾「たいこどんどん」。
本作品は、井上ひさしが直木賞受賞後、第一作の小説「江戸の夕立ち」を自ら舞台化した、1975年の名作である。
江戸日本橋の薬種問屋の若旦那・清之助と、忠実なたいこもち桃八が、ひょんなことから漂流して、拾われた船に連れて行かれたのが東北・釜石。二人は歌に踊りにお座敷芸、笑いを繰広げながら、各地を転々とする九年の珍道中を始める。しかし、二人には思いもよらぬ災難が次から次へと降りかかり、流れ流された挙句、ようやく、江戸に戻ってくるのだが・・・。
出演は、道楽息子の清之助にはコクーン歌舞伎でお馴染みの中村橋之助、たいこもちの桃八には古田新太。妖艶な数役を、舞台11年ぶりの鈴木京香が演じる。
極上の娯楽作品であると同時に、激変する時代と人の心の移ろいを見つめる、井上ひさしの名作「たいこどんどん」をお届けします。

<作>井上ひさし
<演出>蜷川幸雄
<出演>中村橋之助 古田新太 鈴木京香 宮本裕子 大石継太 大門伍朗 市川夏江
      大林素子 飯田邦博 塚本幸男 立石凉子 六平直政 瑳川哲朗


収録:2011年5月18日
シアターコクーン


◇井上ひさし 作 鵜山仁 演出「父と暮せば」
【内 容】
生涯に70近い戯曲を残した井上ひさし。なかでも戦争に巻き込まれ、大切な日常を一瞬にして壊されてしまった市井の人々を描くことを井上はライフワークとしていた。その中の一つ「父と暮せば」は原爆後の広島を舞台にした名作で、2001年のモスクワ公演や2004年の香港など海外公演も実現し好評を博し、2004年には映画化され、大きな話題となった。舞台は昭和23年の広島。3年前の原爆投下で大勢の人々が犠牲となるなか生き残った主人公福吉美津江は、生き残った負い目を感じながらひっそりと暮らしている。そんなある日、原爆資料集めに情熱を注ぐ青年に好意を示され、いつしか美津江も彼に魅せられていく。しかしそんな恋心を美津江は黙殺しようと必死になる。しあわせの一歩手前で躊躇する美津江に、父の竹造が恋の応援団長として、あの手この手で美津江のかたくなな心を解きほぐそうとする。涙あり、笑いありの対話劇の名作。

<作>井上ひさし
<演出>鵜山仁
<出演>辻萬長 栗田桃子

収録:2011年8月23日
紀伊国屋サザンシアター

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キネマの天地@紀伊國屋サザンシアター最前列上手

2011-09-25 21:32:55 | 観劇/コンサート

2度目のキネマの天地は端席ながら最前列でした。本日も正真正銘の実力派のガチンコ舞台で鳥肌が立ちました。そんな中、前方席ならではの発見が!

「豚草物語」読み合わせで横座りになった麻実れいさんの足の裏に縦線が走っているのを発見!次いで、秋山菜津子さんのふくらはぎに目をやると、こちらにもまっすぐな縦線!ストッキングの縫い目だ!つい最近、何かの番組でシームレスストッキングの歴史についてとりあげていましたが、かつてストッキングにはすべてこの「縫い目」があり、シームレスストッキングは画期的な発明であったにもかかわらず「素足に見える」「色っぽくない」などの理由で当時の日本の女性たちにはすぐには受け入れられなかったそうです。保守的だったんでしょうね。

アメリカに輸出されると、品質の高さが評価されて大ブレイク。次第に日本でも大ブームがおき、定着していったそうです。この作品は昭和10年の設定なので女優さんたちはシームありストッキングなんですね~細かい時代考証に脱帽です!

今日はminiさんにもお会いできて嬉しかったですそしてそして、miniさんの通路隔てて2席(?)お隣には、常盤貴子さんがいらっしゃいましたオーラ消してもなおお美しかったです。近い将来こまつ座の舞台にご出演予定かな??

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ロミオ&ジュリエット(山崎ロミオ)@赤坂ACTシアターI列下手&台風15号帰宅難民顛末記・・・・

2011-09-21 22:12:36 | シェイクスピア

2度目のロミオは山崎育三郎くん。今回は下手で、ベンヴォーリオの浦井君がマブだちロミオを探して舞台を降り、2度も私の前を駆け抜けるおいしいお席。何より楽しみにこの日をお待ちしておりましたが、お昼すぎには台風15号首都圏直撃の予報・・・・・どうする私

でも、悪友三月うさぎさんは捨て身のマチソワだというし、早めに出て赤坂に着きさえすれば後はなんとかなる!

・・・・と、合羽をバックに劇場へ!

あら、大丈夫じゃない。雨は強まってるけど思ったほどじゃない。劇場もところどころに空席はあるものの、結構人でうまっています。
山崎ロミオはもとより、良知マキューシオ、平方ティボルトもいい!良知くんはキレのあるダンスで、トンボも切って絶好調!メロスのようにロミオを探して走り回り、倒れたベンヴォーリオに水を飲ませている姿を見て「授乳」と叫んでいたのはアドリブ浦井ベンヴォーリオがブーっと吹いてました。良知マキューシオ、ヴェローナ大公の甥という品も見え隠れする感じです。平方さんは上原ティボルトほどの濃さはなく、ビジュアルは宝塚男役のよう。オペラ畑の上原さんとは歌い方が違いますが、声もきれいに良く伸びていました。山崎ロミオは身長はもとより昆ジュリエットの幼さとのバランスがよく、本当に若く一途なカップルという感じがしました。とにかくかわいい!山崎くんの喜び溢れすぎなロミオは見ていて思わずにやけてしまいそう。だからこそ、最後の悲劇がつきささります。そしてそして、「死」の中島周さんに今回も釘付け。動きがとにかく美しくしなやかで、しかも凄味があり、ぞくっとします

最後。ゴルゴダの丘のキリストの形で宙に佇む姿は神々しくもありました。「死」のダンサーは死神ではなく、神?運命?いろいろな解釈ができそうです。

そんな風にうっとりしつつ、エンディングのノリノリダンスにスタンディングしつつ、カーテンコールの山崎くんの「こんな悪天候の中、ご来場くださり、ありがとうございました。気をつけてお帰りください。」のご挨拶で我に帰りました。そうじゃん、とっとと帰らねば。。。

千代田線のホームには私を待っていたかのように我孫子行きがドアを開けていました。やった!動いてるじゃん、千代田線!しかし、車内アナウンスで「小田急線が運休で代々木上原のホームがあふれており、危険なため、この電車は表参道止まりとなります。」

そうか、じゃ、表参道から半蔵門線で永田町に回れば有楽町線に乗れる。と、まあその段階では危機感ゼロ。そしてスムースに乗りかえ有楽町線へ。し・・・・しかしここからが問題でした。17:11、江戸川橋で停車した有楽町線で車内アナウンス。「新木場が強風で危険な状態ですので、有楽町線は全線運転を取りやめます。」え~っここで止まるの・・・でも、まだ甘かった私は「良かった~文庫本持ってきて。」と、浅田次郎「日輪の遺産」復習。どのくらいたったかな~しばらくして「この電車は池袋止まりで運転を再開します。」

まあ、池袋まで行ければホームでベンチ探して座れるから復旧まで待とう。と、つっかえつっかえ(各ホームで電車が詰まってたらしい)池袋へ。うまくホームのベンチに座ることができてひと安心。いいや、ここで待ってれば電車動くっしょ。ベンチで一緒だったおじさんが、「子どもにおみやげに買ったんですけど、溶けちゃうんで食べてくれませんか?」と、みんなにアイス・シューを配ってくれたので、ひとついただきました。なんか楽しいかも。・・・・しかし、待てど暮らせど電車はこない。そのうち、「台風通過まで運転の目途は立ちません。」という悪夢のようなアナウンスが繰り返され、不安マックスに。。。通過っていつよ~

ここで夫に電話をしたら「大江戸線は動いてるぞ!」。だけど、大江戸線に乗れる駅までの電車動いてないよ~と思ったら、「副都心線は池袋から渋谷まで折り返し運転を行っております。」という天の声。すわっとベンチを立って階段をかけあがり改札に行くと、入場規制をされていた人、人、人、、、、ものすごい数の人たちが。ホームが意外に静かだったのは、ここで止めていたからだったんだ!そして東新宿経由で大江戸線に。「電車が動いている」というだけのことが、こんなに安心感のあることだったとは。。。赤坂から約4時間。(いつもなら30分)最寄駅に到着した時は、ほっとして泣きそうになりました。強風ではありましたが雨はあがっていました。でも、そこここに折れてめちゃくちゃになったビニール傘が散乱し、台風のものすごさがしのばれました。

早めに退社して無事帰宅していた家族は、「傘なんか役に立たないほど物凄かったよ~」と口ぐちに言っていましたが、みんなご無事で何よりでございました。マチソワ組のうさぎさんもスムースに帰宅されたようでひと安心。何もそこまでして観にいかなくてもね~私たちってバカかもね~でも、病気だからしょうがないです。

それにしても、電車通勤の人たちって大変なんだなーとつくづく思いました。あれだけの大混乱でも、みんな怒鳴ったり騒いだりせず、整然と運転再開を待ったり、う回路の情報交換をしたりしている姿が印象的でした。あ、ロミジュリのソワレには、ダンサー西島千博さんがいらしたそうです。西島さん、ご無事で帰れたかしら。

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映画「日輪の遺産」

2011-09-20 17:55:55 | 映画/DVD

あらすじ

終戦間近の昭和20年8月10日。帝国陸軍の真柴少佐(堺雅人)は、阿南陸軍大臣ら軍トップに呼集され、ある重大な密命を帯びる。山下将軍が奪取した900億円(現在の貨幣価値で約200兆円)ものマッカーサーの財宝を、秘密裡に陸軍工場へ移送し隠匿せよ―。その財宝は、敗戦を悟った阿南らが祖国復興を託した軍資金であった。真柴は、小泉中尉(福士誠治)、望月曹長(中村獅童)と共に極秘任務を遂行。勤労動員として20名の少女達が呼集される。御国のため、それとは知らず財宝隠しに加担するが、任務の終わりが見えた頃、上層部は彼女らに非情きわまる命令を下す。果たして少女達の運命は。そして財宝の行方は……。


10年ほど前に体を壊して通院していた時、待ち時間があまりに長いので厚い文庫本ばかり選んで読んでいた時期がありました。この作品はそんな時に読んだ一冊でした。映画化になるということでもう一度読もうと思ったら見つからず、Book offで半額GET.

映画は封切りして3週間たっているせいか、小さい会場で1日1回だけの上演になっていました。もう秋なのにまだ夏休みを取りきっていない私。この連休狭間の3日間を休ませてもらい、ひんしゅく買いつつ長いお休みを有効に使わせてもらってゆったり鑑賞。

映画は原作とはちょっと設定が違いますが、コアとなるマッカーサーの財宝をめぐる軍上層部の思惑と陰謀、少女たちの純粋でまっすぐな思いが呼ぶ悲劇、その死に大きな責任を感じた二人の若い将校の命がけの行動というストーリーはしっかりと描かれています。現代人には想像もつかないような少女たちの決意に、客席からもすすり泣きが聞こえてきました。(観客はパラパラしかいませんでしたが・・・)

真柴少佐の堺雅人さんはもちろん、小泉中尉を演じる福士誠治さんがものすごくいいです。味噌屋の若旦那で朝ドラに出ていた時とは雲泥の差。良い役者さんになりましたね~少女の中でひとり生き延びる級長さんは、ちびまるこちゃん実写版に出ていた子。しっかりしたお嬢さんになって・・・・また、教師役のユースケ・サンタマリアさんが素晴らしかったです。少女たちが非業の死をとげた後、「僕は彼女たちを引率しなければなりませんから・・・」と濠に入っていく姿に泣かされました。

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志の輔らくご 一刻壱噺@本多劇場J列下手

2011-09-19 23:17:43 | 志の輔らくご

一刻壱噺(いっときいちわ)

 1席目  東野圭吾作「屍の行方」

休憩

2席目 森鴎外「高瀬舟」

一刻とは2時間のこと。前回「半刻壱話」と銘打って前座なし中入りなしの1時間一本勝負をやった志の輔さんでしたが、やはり一時間ではおさまらなかったとかで、今回は「一刻=2時間ノンストップ」ということで一刻壱噺。・・・しかし、開演前に「本日は休憩をはさんで2席となります」という、異例のアナウンス。一瞬客席もざわっとしました。。。?なんか変更あったかな?

30分近いマクラではパルコ劇場の「幕末太陽伝」、小林幸子さんのコンサート、ボローニャ歌劇団のオペラ(52000円のお席!)での感動などなど。そして、何故2席になったのか・・・というお話。

今回は、「落語のようなものを・・・」とのことで「屍の行方」と「高瀬舟」。SF的ナンセンスと純文学古典。どちらも聴きごたえがあってさすがの安定感だったのですが、新しい噺を一席聴きたかったかも。帰りは気味が悪いほど電車のつなぎが良く、コンビニで買い物しても10時前にはおうちにつきました。

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ちゃめのおめめ

2011-09-18 23:29:53 | 

紙粘土でどうしても表現の難しかったちゃめのぱっちりのおめめ。筆で描くのも平面的だし、貼り付ける動眼も変だし、ビーズやビー玉もいまひとつ・・ということで、いろいろ工夫した結果、良い方法をあみだしてトライしてみたら、良い感じに仕上がりました。リアルな話ですが目玉を別に作って埋め込むやり方です。ちゃめは結構アニメ顔なので、イメージどおりな出来上がりになりました。

今日はヴァンパイアのナビザーブ先行に惨敗でしたが。ちょっと気が紛れました

yakoさんからのリクエストで、後ろ姿もアップしました。なで肩がかわいいでしょ耳の下が茶色なのは、ちゃめの毛色そのままです。

  

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キャッツがキャッチ!

2011-09-13 21:32:46 | 

                               

毎年夏になるとお中元にヤモリやセミやカマキリをつかまえて持ってくるチャメですが、今年はせっかくとってきたカナブンを、私がゴッキーと見間違って大騒ぎしてしまったため(だって似てたんだもん)写真におさめることができませんでした。

毎年作るチャメカレンダーの夏バージョンにはこのお中元写真を入れていたのですが、、2012版には無理かな~と思っていたら、キッチンの窓にでジージー音。え?と思って見たら、足をひっかけたのかわざわざとまったのかわかりませんがセミが網戸に。ふだんはボーっと寝てばかりいても、この瞬間を見逃す猫ではなかった!やっぱりチャメは昼行燈。。。大石茶目之輔を襲名させたいと思います。

・・・・が、そんなチャメも6歳。猫的には中高年の域に入りました。最近、家族によく踏まれます。トシとって反射神経が鈍くなったのでしょうか。。今日は、いつものように追いかけっこして遊んでいて2階の手すりの上から落っこちそうになり、崖から落ちる人のように必死になっているところを私に救助されました。あのまま落ちたら、ちゃんとキャット空中3回転着地成功シーンが見られたのでしょうか・・・

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ロミオ&ジュリエット@赤坂ACTシアターI列センター

2011-09-12 21:39:45 | シェイクスピア

【CAST】
ミオ:城田優             ジュリエット:昆夏美
ベンヴォーリオ:浦井健治      ティボルト:上原理生 
マーキューシオ:石井一彰     パリス:岡田亮輔
キャピュレット卿:石川禅       ロレンス神父:安崎求
モンタギュー夫人:大鳥れい    ヴェローナ大公:中山昇
モンタギュー卿:ひのあらた     乳母:未来優希
キャピュレット夫人:涼風真世

死のダンサー:中島周
R&Jダンサー:穴井豪 飯田一徳 大野幸人 丘山晴己 鈴木明倫 末廣昇 仙名立宗
遠山大輔 遠山裕介 永野亮比己 西田健二 三井聡 宮垣祐也 六車和也 廻修平
新井希望 岩江蓮花 碓井菜央 尾久葉ゆい 小嶋亜衣 佐伯理沙 鈴木貴絵 
高橋里衣 玉城晴香  松田尚子 MEDUSA 矢野祐子 吉江麻里菜 吉元美里衣

コーラス:家塚敦子 池谷京子 今泉由香 三木麻衣子 未来優希
笠嶋俊秀 中山昇 西野誠 ひのあらた 山口正義

潤色・演出:小池修一郎
作:ジェラール・プレスギュルヴィック
振付:TETSUHARU(増田哲治)
上演時間:2時間50分(含・休20分)

城田優くん、山崎育三郎くんという、かなりタイプの違うロミオに、このもったいないほどの豪華キャスト、ジュリエットは未知数ですが、かなり期待してチケットをとりました。今回はラッキーにも2回とも前通路のI列です。初日をご覧になった面々からも、かなり素敵とのご報告があり、期待はうなぎのぼり。


まさにそのとおり!の、かなり好みのミュージカル出だしからのわくわく感はエリザベートのオープニングにも似てここでもうすっかり入りこんでしまいました。最初の美声は誰と思ったらヴェローナ大公、中山昇さん。そして、最初っから目に飛び込んできたのが浦井王子ベンヴォーリオかっこよすぎです!メイクもお衣装も、ベッジ・パードンの時の情けない弟とは180度違う美しいお姿でした聴きどころ満載。ロミオの親友です。そして、キャピュレットの甥であるティボルト上原理生さん。アンジョルラスの凛としたさわやかさとは違い、屈折した黒いイメージですが、劇場を支配する朗々としたお歌はさすが。


ストーリーはあまりにも有名ですが、今回はヴェローナを近未来都市のような設定にし、衣装も斬新。対立する両家は黒い大蛇柄(?)と茶色の豹柄をアレンジして鮮やかに分けています。携帯やFace bookが出てきたりしますが、そういう今風の演出の中でも古典的なふたりの幼く切ない愛の物語はくっきりとしています。出会いの場面、バルコニーの場面も美しく、若いふたりもとても初々しく、あの立派なガタイの城田ロミオが一生懸命かがんで小さなジュリエットにキスする場面は本当に可愛かったです。新人ながらジュリエットの昆さんは伸びのある安定した歌声で、これが初舞台とは思えないほどでした。井上君のハムレットでオフィーリアを演じることも決まっているそうで、これから活躍が期待されているのがよくわかります。


キャピュレット夫妻、石川禅さんと涼風真世さんは、マリーアントワネットの時の純真無垢な王と王妃だったことが嘘のようなダークなご夫妻。禅さんのソロには泣かされました。乳母の未来優希さんも、ユーモラスなお姿とは裏腹に、素晴らしい歌声を聴かせてくださいました。


今回特筆すべきは死のダンサー中島周さん。「死」はにぎやかな場面にもふたりの愛の場面にもさりげなく佇み、舞い上がり舞い降りる。最後の場面は本当に美しかったです。ヴァンパイアダンサーやトート閣下よりももっと静かにそっと忍びよる「死」の気配が人の運命の残酷さを表現しているような気がしました。


召されてもなおしっかりと手をつないで眠るふたりを、ひとつの棺に入れてあげたいと漠然と思いました。


客席には、現役宝塚さんたちがぞろっといらっしゃいました。私は宝塚には触れないようにしているので(宝塚BOYsは別)どなたかわかりませんが、お客さんが話しかけるたびに「今度カナリアやりますから来て下さい」など、にこやかに対応されていました。周りの方の話では、ファントムに主演した方もいらしたようです。やけに目立つ男役風の美女がいたのでその方かも。さて、来週は育ちゃんロミオ行きます!





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rakugoオルタナティブ№6「若旦那反抗期」@草月ホール1階C列上手

2011-09-11 22:52:40 | 落語・講談

開口一番 立川らく次・・たぶん「初天神」かな???と思ったら、ほかの方のブログで「雛鍔」だったとわかりました。聴きたかったな~らく次さんの雛鍔

今村ねずみ「紙屑屋」

橘家文左衛門「火事息子」

仲入り

桂米團冶「親子茶屋」

古今亭菊之丞「山崎屋」

沿線で人身事故があり、開演時間を10分ほど過ぎて草月ホールに到着。開口一番はらく次さんがオチをつけているところでした~残念!金坊が何とか・・で終わっていたので、「初天神」ではないかと思いますが、終演後に演目の貼りだしがなかったので不明です。

落語は最初で最後というコンボイの今村ねずみさん。登場から客つかみうまい!たい平さんに稽古をつけてもらったという「紙屑屋」もなかなかのもので、プロ根性を見ました。最後のトークで、米團冶さんがブレスのタイミングが絶妙!と絶賛していました。

続く「火事息子」ネタ下しの文左衛門さんは、「にぎやかな落語の後で地味な噺ですが・・」と。なんか不機嫌そうなのはなぜ?トークの時も何故か不機嫌。野球が気になって・・・と言ってましたが、司会者にもちょっとつっかかりモードだったので、ご機嫌ななめだった?米團冶さんが懸命にもりあげていました。

今日のお目当て米團冶さんは、もう、絵にかいたような若旦那。この方が登場するだけで自分がにやけてしまうのがわかります。

続く菊之丞さんもうまい!ちょっと見た目が神経質そうな菊之丞さんですが、落ち着いた語り口で安心して楽しめる感じです。菊之丞さんの噺の最中に客席がグラッ!!!一瞬ざわっとしましたが、菊之丞さん冷静に噺を続けていました。さすが。でも、一瞬どうしよう・・・と思ったと、後から話しておられました。

トークは例によって例の空気読めてんのか・・・・な司会者さんが、文左衛門さんに「江戸の夜が見えました」と感想を言って「何言ってんだおめえは?」みたいに返されていました。「若旦那を演じることについて気をつけることは?」みたいな野暮な質問で、ちょっと苦笑いなみなさんでした。いつもながら思います。いらないよね、このトーク。

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第96回二科展@国立新美術館

2011-09-10 20:37:12 | ミュージアム

親友チェシャ猫さんのお知り合いが出展しているということでお誘いをいただき、初めての二科展、初めての国立新美術館へ。乃木坂駅直結なんですね~感動しました。

今まで「THE ハプスブルク」など興味ある展示も山ほどありましたが、行きたい展示は新聞やテレビでものすごい混雑っぷりが報道されるので敬遠していました。でも、これなら平日夜でも行けるかも。金曜夜は20時まで開館しているそうですから。

まずは館内にありながら、まるで聖火台の上にあるような天空フレンチレストラン「ブラッスリー・ポール・ボキューズ ミュゼ」でランチコースをチョイス。メインはお魚にしました。

 

 白身魚のエスカベーシュ爽やかなハーブの香りのゼリーと共に

このクオリティーで2000円は格安。展示を見る前に食事を済ませたのは大正解で、私たちが食事を終えるころには順番待ちの人が文字通り長蛇の列でした。

1階は会員の大作展示なので公募作から見た方が・・・とのことで、3階から見始めました。が、公募作とは言え、どれも100号前後の大作ばかり。驚いたのは、展示を見ている人たちがカシャカシャと作品の写真をとっていた事。「え~!?いいの?」中には、作者らしき方と作品の前で記念写真をとる姿も。普通の美術館ではありえませんが、公募展だからなのでしょうか???かなり気がひけましたが、そんならと、私も気になった絵を一枚とりました。写真では分かりづらいですが、黒い背景の猫の絵から立ちのぼっているのは金色のオーラです。猫にはそんな不思議なオーラがあるのを、この絵の作者も感じているんだなあと思いました。

 

2階には、二科展常連の工藤静香さんの作品もあり、写メを撮る人でいっぱいでした。「ふたりも子供がいて、いつ描くのかしらね・・」
「学校行ってる間じゃないの?」という主婦の会話が聞こえてきて、思わず笑いました。

絵画・写真・彫刻・デザインなど、おびただしい数の作品群を見終えるのに約3時間半。もっとかな。どの作品も「この1作」と気合を込めた作者の想いが伝わってきて、とても濃い空間となっていました。半端でない作品数の写真会場は、やや込み合っていましたが絵画や彫刻の展示はゆっくりと見られて、またもう一度見たい作品の場所に戻るのも容易で、ここち良い時間を過ごすことができました。こんな大きな作品は無理ですが、私ももう一度油絵に挑戦してみたくなりました。誘ってくれたチェシャ猫さんに感謝!

帰りはミッドタウンの虎屋茶寮で美味しい白玉あずきをいただき、超シアワセな一日となりました

また来年もぜひ行ってみたいです

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立川志の輔独演会@練馬文化センターG列センター

2011-09-09 23:51:33 | 志の輔らくご

新しい自転車を買ったので、仕事場からるんるんしながら風をきって劇場へ。新しいというのは素晴らしいです。しかもミュージカル1回分のお値段。いままでズタボロチャリをだましだまし乗っていたのはなんだったんだろう・・・と思うくらい軽快。

開口一番の志の彦くんは「元犬」。この噺、大好き。犬の気持ちと、人間になった犬を(もちろんそんなこととは知らず)温かく受け入れる御隠居さんがいいなあ。志の彦くんの口元が犬っぽいのもいいです。

志の輔さんのマクラはゲリラ豪雨や新政権などの時事ネタふんだん。「いままで『やってやるぞ!』と出てきて『あれ?』という感じで終わった総理が多かった中、どじょう政権はこう、下からくる感じがいいですね。」と志の輔さん。でも、また大臣の失言があり、出鼻をくじかれてますね~

1席目は「ハナコ」黒毛和牛食べ放題が売りの、「あらかじめ説明」をモットーとする旅館の爆笑噺。未解明の「和服のまま長靴はいてシャベルをかついだおかみと、金庫で頭を殴られた仲居さんの謎」が知りたい!すべての理由が説明される中で、この噺の最大の謎が解明されないで終わるところがミソですね。志の輔さん、「続・ハナコ」作って~それにしても、温泉に入っているおじさんたちの様子が浮かんでくるようなしぐさがリアル!うまいよね~

仲入り後は

待ってました!「中村仲蔵」
この噺は何度も聴いていますが、今回は仲蔵の演じた忠臣蔵五段目以外の歌舞伎場面もすごくクリアに入ってきたように思います。終演後、お隣の二人連れも「何度聴いても聴き入ってしまう噺だよね。」と話していました。まさにそう。効果音など一切なく、舞台以外の場所に特別な照明などないのに、練馬文化センタ―にあるはずのない花道が見え、いるはずのない小野定九郎が傘のしぶきをあげながら真っ白な足でたったった!と走ってくるのが見えました。

終演後、ふたたび幕があがり、震災後は恒例となった復興へ向けての、また今回は台風で被害を受けた方々にも向けての気合いの一本締め。3.11以降は欠かさず行っているそうです。みんなの願いが届きますように。

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猫屋敷

2011-09-08 23:28:24 | 手仕事

友人の猫、マルちゃんの写真があまりに可愛く、初めて茶トラミックスで作ってみました。

あら、可愛いモノトーンのサバトラもいいけれど、明るい色の猫もいいですね。今度はK邸のほたるちゃんとコタちゃんも作ってみようかな

・・・・・たいやき市場の次は猫軍団か。。。そんなに作ってどうすんだと溜息の夫でした。

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天声人語書き写し

2011-09-07 21:58:45 | 私の好きなもの

               ・・・・ 彼はこのようにして毎晩私の邪魔をするのである。

朝日新聞社が「天声人語書き写しノート」を販売しているというので早速購入しました。
仕事もOA化で自分のメモ以外(メモも携帯にしたりする・・)ほとんど字を書く機会がなくなりました。通信手段もほとんど電子だし、日記は寝る前にベッドで適当に書くのできちんとノートに向き合って万年筆を使うという機会自体ない。そんなこんなで試験対策とかでなく悪筆修正や文章のリズム堪能などなど・・自分のために楽しんでやってます。

このノートは右上に「天声人語」を貼るスペースがあり、字数や文字の配列も、そっくりそのまま写せるようになっています。そして、毎日ぴったり603文字。天声人語おそるべし。しかも210円と格安価格。

時事に沿ったコラムなので、最近はやはり震災や台風被害関連の内容が多く、胸がしめつけられそうです。昨日は結納を翌日に控えていたにもかかわらず台風の被害により亡くなった那智勝浦の町長のご家族の話に言葉もありませんでした。

一日も早く、楽しい話題の続く明るい日々がやってきますように。

そしてチャメが私の邪魔をしませんように。。。

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キネマの天地@紀伊國屋サザンシアター4列下手

2011-09-06 22:56:53 | 観劇/コンサート

作◇井上ひさし

演出◇栗山民也

出演◇麻実れい、三田和代、秋山菜津子、大和田美帆、木場勝巳、古河耕史、浅野和之

 

一九三五年、日本映画華やかなりし頃、築地東京劇場の裸舞台に、小倉虎吉郎監督に呼ばれて集められた銀幕のスター女優、立花かず子、徳川駒子、滝沢菊江、田中小春。自分こそが日本映画界を背負っていると確信する女優たちである。ただ顔を合わせると口から出るのは、お互いを牽制しあう皮肉たっぷりの言葉と自慢話。そして興味あるのは自分のアップの数と台詞の量。
  スター女優たちは監督の次回超特作『諏訪峠』の話と思っていたが、出演依頼されたのは去年好評を博した舞台『豚草物語』の再演話、しかもこの場で稽古まで始めようとする監督に、しぶしぶ稽古につきあう女優たちであったが、そこには小倉による思惑があった。
  実は一年前『豚草物語』の上演時、彼の妻であり出演女優であった松井チエ子が舞台上で頓死したのである。死後見つかった彼女の日記には「わたしはK.T.に殺される」と記されていた。
  殺人? 犯人はこの中にいる?
  うだつがあがらない万年下積役者を刑事に仕立て、松井チエ子殺人事件真犯人追及劇『豚草物語』の幕が開く。
(公式HPより)

 

 

いや~おそれいりました!
今日はちょっと仕事が立て込んで、終わってから新宿はキツイかな~と思いつつ、電車の中で爆睡しつつ、なんとか自分をだましだまし(そこまでやるかと自分にツッコッミ)サザンシアターへ。

見る前からこの眠気では、始まったら舟こぎかな・・・・などというのは全くの杞憂でした。

何せ、このキャストですから新国立研修所出身の古川さんと岡江さんちの大和田美帆ちゃんは若手ながら落ち着いた演技。あとの皆様はもう、日本の至宝ともいうべき方々。この皆様が、みごとなまでのアンサンブルを見せてくださいました。

世代の違う麻実れいさん、三田和代さん、秋山菜津子さん、大和田美帆さん、がそれぞれに持ち味の違う4大女優を演じていますが、これでもかこれでもかと個性を主張しあいながらも見事な調和。女優のすごさを見せつけられます。特に麻実れいさん素敵!大女優、大スターの貫録と強さ、そして可愛らしさ万点!かっこよすぎです衣装もとびきり素敵秋山菜津子姐さんの色っぽさ、三田和代さんのはじけっぷりもお見事です

そして、ベッジ・パードンで11役を演じた浅野和之さんが仕掛ける仕掛ける!浅野さんは今回1役ですが、木場さんが4役。木場さんの最後のシーンには鳥肌がたちました。まだはじまったばかりなのでネタバレは避けますが、お芝居好きにはたまらない作品です。疲れもふっとびました。

映画版「キネマの天地」と同じ役名の俳優さんたちが登場しますが、まったく別のストーリーになっています。

ストレートにはめずらしく、3度のカーテンコール。客席には熊谷真美さんのお顔も見えました。

 

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天変地異か!?

2011-09-05 21:59:02 | 雑感

                  アヒル救助隊出動!

台風12号にはびっくりです。ひとつの台風の影響が一週間も続いたなんてことがあったでしょうか・・・

和歌山あたりはえらいことになっているようですね。私の住む東京23区西部も、毎日のように雷注意報がでたり、晴れていたかと思ったら急にどしゃぶりになったり、もうめちゃらくちゃらです。。。昨夜は怖ろしいほどの雨音でした。

職場のおじさんたちは、地震に津波に豪雨ときたら次は季節外れの大雪かも。日本沈没も近いだろうけど定年前にはやめて欲しいよなあ・・・などとのんき。そんなこと言ってないで雨どいに入り込んだゴーヤのつるでも払えと、心の中でつぶやく私でした。

テレビでは土砂が流れこんだ台所や、濁流になった道路の前で立ちつくす人々の映像が流されていました。近畿に住む友人に安否をたずねると、自宅は大丈夫だけれど裏山を抱える人たちはみな、雨におびえていると言っていました。

夕方のニュースでは、都知事が「大島あたりで地震が起きたら首都圏にも津波がくる。」と。地下鉄が津波にやられたら、もう絶望的・・・・なのにこれから観たい舞台はめじろ押し・・・・やはりこれは、ドラえもんにお願いしてどこでもドアを借りるしか生きて帰る術はないのか・・・などとはげしく妄想モードに入った私でした。

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