pippiのおもちゃ箱

舞台大好き、落語大好き、映画大好き、小説大好き、猫大好き!なpippiのつれづれ日記です。

猫には花が良く似合う

2011-10-31 23:06:38 | 

最近作りまくって家のあちこちにおいてある樹脂粘土の猫。トイレの窓辺に置いておいたら、いつのまにか床に落ちていました。
(たぶん、犯人はこの方)→

そこで、次女が高校の修学旅行でおみやげに買ってきたハイビスカス・シーサーのそばに置いたら、あらすてき。

モノトーンの猫には黄色と赤が似合うなあと、あらためて思いました。

話は変わりますが次女は今、新入社員のスランプ地獄にどっぷりはまり、毎日泣き事の嵐です。聞く方も辛いけど、本人が一番大変だろうなあ・・しっかし、この地獄を這いあがらないと未来は見えないのよ。頑張れ若造!

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秋のハンター

2011-10-30 21:37:54 | 

 

お天気の良い日曜日の朝。

ゆっくり寝ていると、いきなりバサバサっと羽音。何?鳥?

・・・・かと思ったら、チャメが何かをつかまえて部屋の中に連れてきたようです。よく見ると瀕死のトンボ。

「とったよ!」と、見せに来たようです。部屋に連れ込まれてもなお逃げようとするトンボをいたぶるように前足でころがすチャメ。

サガ・・・なんでしょうねえ、狩猟せんと生きていけなかった先祖の血か。。。。

ところで、この「猫が獲物を飼い主に見せにくる」という行動は、実は見せに来ているわけではなくて、猫には親猫が仔猫に狩りの仕方を教えるという習性があって、「ほれ、こうやって捕ってくるんだよ」と行動で示しているらしいのです。

つ・・・つまりチャメは私にトンボのとり方教えてくれたわけか・・・ 

チャメは一年に一度、必ずこうして獲物をとってきます。ヤモリ、蝉、カマキリにかなぶん。ヤモちゃんはともかく、

虫はごめんだよ、チャメ

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志の輔らくご in ACT@赤坂ACTシアター1階H列下手

2011-10-29 23:22:56 | 志の輔らくご

異議なし

みどりの窓口

仲入り 20分

柳田格之進

 

ああ・・この前この劇場に来た時は台風だったんだ・・・と、ちょっと感慨深いものがありました。

「抜けるような青空の土曜午後、こんな暗闇へようこそ。」と志の輔さん。27日・28日は夜公演だったので、今日は客層が違うと思います、と仰ってました。

今日は前座なしの3席。ACTも三年目。初回はスクリーンをしつらえてテレビシリーズ「24」のような仕掛けやめったにきけないという「政談・月の鏡」など斬新な試みがありましたが、今回は落語本来の楽しさ、深さをたっぷり味あわせていただいた感じです。

特に「柳田格之進」は格別で、今回もやっぱりひきこまれてしまいました。

ブリッツ前の広場でなんとかマルシェと銘打って東北産の野菜や加工品の市のようなものがあったので、帰りにお野菜や果物をたくさん買って帰りました。

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眠れぬ雪獅子@世田谷パブリックシアター2階B列センター

2011-10-23 21:23:50 | 観劇/コンサート

[演出・振付] 謝珠栄
[脚本] 大谷美智浩 
[音楽] 玉麻尚一

[出演] 東山義久/伊礼彼方/小西遼生
      今井清隆・保坂知寿/
      照井裕隆/滝沢由佳/小野妃香里/小林遼介/中塚皓平/麻尋えりか/上口耕平/山田ジルソン/他

[あらすじ]
「黒い帽子の踊り」―それは、チベットに伝わる“悪霊を鎮める祈りの舞い”であったが、9世紀、仏教を弾圧した暴虐王ラン・ダルマを暗殺するために、僧侶のラルンが踊り手の一人に扮して忍び寄ったことで伝説の踊りとなり、ラルンは王を殺して、自ら“眠りを殺した男”となった。
そして1951年。東チベットの古都チャムドで旅芸人のテンジンは詩人のドルジェと出会い、乞われるままにこの踊りの手ほどきをする。行く手に待ち受ける大きな黒い影と、その影に翻弄される二人の運命も知らぬまま。
チベットの人々の心に根付くターラ菩薩の光が二人を正しき道へと導くのか…。(公式HPより)


東山さんに小西くんに照井くんに皓平くんに今井さん。。。このメンツでかなり惹きつけられていたものの、このところ遊びすぎで週末お出かけは控えようかと思っていた矢先、「行かれなくなっちゃったんですけど、代わりにいかがですか?」とお声がかかり、タガが外れて速攻三茶へ飛びました。

東山さんが踊る踊る!歌う歌う!あて書きのような旅芸人テンジンをめちゃくちゃ嬉しそうに演じている姿が印象的でした。

そして久しぶりの小西くんは、マリウスの「貴公子風」からはすっかり脱却し、仏の教えを守るために、仏の教えを破るという、身を斬るような苦渋の決断をする渾身の演技。しばらく見ないうちにうまくなったな~

今井さんはたぶん初めて(?)の超悪役。その暴虐ぶりは、亡くなったリビアの大佐を思わせました。でも、劇場を圧倒する歌声はさすがというより他はありません。そして保坂千寿さんはターラ菩薩、占い師、高僧と大活躍。やはり伸びやかな素晴らしい歌声と存在感で劇場を圧倒していました。今井さんと保坂さんが並ぶとものすごい安定感でした。

チベットというと、ブラッド・ピットの「セブンイヤーズ・イン・チベット」の、近隣諸国からの絶え間ない脅威にじっと耐える静かな仏教国というイメージでしたが、こんなに激しい時代もあったんだな~

身を挺して暴力の連鎖を断ち切る、平和への思いを感じました。2階からは舞台~客席を覆い尽くす照明がものすごく美しかったです。
アンサンブルの方々も、新体操出身の方もいて並はずれた身体能力を感じるすばらしくキレのあるダンスでした。

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泣き虫なまいき石川啄木@紀伊國屋サザンシアター11列上手

2011-10-20 22:35:35 | 観劇/コンサート

作/井上ひさし
演出/段田安則
出演/稲垣吾郎、貫地谷しほり、段田安則、渡辺えり、西尾まり、鈴木浩介


三谷幸喜さんの「ろくでなし啄木」は、啄木の青春時代という感じでしたが、これは啄木が結婚して家庭を持った後の家族の物語でした。抜け出すことのできない貧困、嫁姑の確執、破滅型の実父、妻の不貞疑惑に家族を襲う病・・・・こう書くと暗い人生のようですが、ささい(でもないか)なことから蜂の巣をつついたような大騒ぎになる嫁に姑に舅に妹チームと、その騒動を見ないようにシカトを決め込む啄木、啄木を心から尊敬し、援助を惜しまない親友金田一京助の友情には、思わず笑ってしまう場面がたくさんありました。

・・・・・だって、井上ひさし作品ですからね。

稲垣吾朗さんをはじめ、6人のキャストはほぼ出ずっぱりで、段田さん、西尾さん、鈴木さん、渡辺さんは2役。段田さん、西尾さんはイギリス人役までこなします。段田さんはもちろんのことですが、渡辺えりさんと鈴木浩介さんがすごいです。渡辺さんと貫地谷さんの嫁姑の闘いに妹の西尾さんが絡み、更に段田さんが絡み、そこに金田一の鈴木浩介さんが焼き芋持って登場し・・・・の場面はなかなかすごいものがありました。稲垣さんの舞台は初めて見ましたが、声も良く出ていましたし、何よりどんな演技でも品が悪くならないのはお人柄でしょうか。泣き虫でもなく、なまいきでもなく、母に溺愛されたが故のマザコンに見えました。人たらしですが、少なくとも自分で人生を切り拓くタイプでないことは確かだったかも。ほぼ全員がマシンガン・トーク状態。台詞の量は半端ではありません。やっぱり井上先生の戯曲って、シェイクスピアに似てるかも・・・などと、ふと思いました。言葉の洪水なのに、印象的な言葉がたくさんありました。

啄木の母、啄木、嫁の節子、みな肺を患い、死に向かうことをそれとなく気づくあたりが胸にせまります。

「残された時間があと少しだとわかると、皆こんなに優しくしあえるのになぁ」という啄木の言葉が心に残りました。

 段田安則さんの演出作品は「夜の訪問者」に続き2作目。今回もとても丁寧さが感じられました。ひとつの作品で演出と出演、どうやって?と思ったら、ご自分の出演場面には最初のうち代役を立てて、全体像を把握してからご自分の演技プランを練るそうです。 さすが段田さん。日本演劇界の至宝と言われるだけあります。

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中野区民交響楽団第51回定期演奏会@なかのゼロ大ホール

2011-10-16 20:34:03 | 観劇/コンサート

J.ブラームス
大学祝典序曲 作品80
ハイドンの主題による変奏曲 作品56a
休憩
交響曲第2番 ニ長調 作品73

今日は暑いほどのよいお天気。区民祭をはじめ、あちこちでお祭りもひらかれていたようですね。
そんな秋の一日、友人と一緒にクラッシックに酔いしれてきました。

大学祝典序曲Gaudeamus igitur, juvenes dum sumusは、はるかな昔に「大学受験ラジオ講座」で
毎日聴いていた曲。ドイツ語の先生もよく歌ってたな~などと、かなり懐かしかったです。

 

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アントニーとクレオパトラ@さいたま芸術劇場1階D列下手

2011-10-13 21:42:39 | シェイクスピア

【演出】蜷川幸雄  【作】W.シェイクスピア 【翻訳】松岡和子
【出演】吉田鋼太郎、安蘭けい、池内博之、橋本じゅん、中川安奈、熊谷真実 他

【あらすじ】
紀元前40年のローマ帝国。ジュリアス・シーザーが暗殺され権力を握るローマ帝国の武将アントニーは、今ではエジプトの女王クレオパトラの色香の虜となり、周囲の者をあきれさせている。そこに、妻のファルヴィアが、同じくローマの武将であるオクテイヴィアス・シーザーとの戦いに負けたあと、病死したという知らせが入る。アントニーの心は揺れるが、ポンペイがローマに対して宣戦を布告したとあっては、座視することもならず、クレオパトラの嘆願も振り切って、ローマへ帰る。
亡き妻が起こした戦争で気まずくなったシーザーとの仲を修復しようと、アントニーはシーザーの姉オクテイヴィアとの結婚に踏み切る。こうして、アントニーはシーザーと和解して、ポンペイとの戦いに備える・・・。



いや~久しぶりのさいたま芸術劇場。久しぶりの蜷川シェイクスピアでした。幕が上がり、役者さんたちが稽古着でおじぎしてはじまるあたりはともかく白いマント姿の吉田剛太郎さんが朗々とした台詞を語り出すと、もうわくわくしてしまいました。舞台上には白い彫像が置かれ、ローマの場面にはタイタス・アンドロニカスでも使われていたオオカミ像を、エジプトにはスフィンクス像をというように、場面場面を表わすのに効果的に使われていました。横田さん演じるポンペイの場面のは太陽のまわりに足が配されていたなあ・・ポセイドン像かな?
クレオパトラ、安蘭けいさんは、みんなのイメージの中にあるクレオパトラがそのまま出てきたような美しさでした。エディット・ピアフもよかったけれど、エジプト女王の気高さも十分に表現されていました。ただな~・・・アントニーとのラブラブバカップルぷりがあまりにすごすぎて、ちょっと水商売で失敗しちゃったチョイ悪おやぢとトップのホステスさんみたいに見えちゃうところも。。。。すみません、暴言吐きました
橋本じゅんさんは、「最初誰だかわかりませんよ」というのをあちこちで聞いていたので、なるほどねって感じでしたが、もともと腹の底から声を出す役者さんだし、クレオパトラをたたえる超長台詞も朗々と語り、じゅんさん、新感線の「髑髏城」じゃなくてこっちに来たのはこういうことだったんだ~と思わされました。でもじゅんさん、いのうえ歌舞伎にまた出てくださいね。ビジュアルは・・・北斗の拳に出てきそうなまゆげと二の腕でした。そして池内博之さん!ギリシャ・ローマの彫像のよう。顔はあくまでも小さく彫りが深く、マントがめちゃくちゃ似合う!イリアスの時も思ったけど、あなたは本当に現代の日本の方なのですかっ池内さんと横田栄治さん、吉田剛太郎さん、廣田さんあたりが並ぶと、本当に古代ローマにいるような気分になります。

しかし・・・・クレオパトラに振り回され、良いも悪いもむっちゃくちゃになっていくアントニーにはドン引き。それを通り越してあわれを感じてしまいました。男ってバカかも。色香に迷うとはこのことですな。どう贔屓目にみても政略結婚で妻にしたオクテヴィアスの姉、オクテーヴィア(中川安奈さん)の方が聡明で美しいでしょうが。

それと、大変恥ずかしいのですが、オクテヴィアスのことをみんながシーザー、シーザーと呼んでいるのでなんで?ジュリアス・シーザーは死んでるよね???と、途中までかなり混乱してしまいました。受験は日本史選択だったので・・・(言いわけ)クレオパトラはジュリアス・シーザーの妻で、アントニーは恋人で、アントニー失脚の後、オクテヴィアスにも接近しようとしたけれど全然相手にされず・・・みたいな流れはなんとなく「まんが世界の歴史」などで読んだ覚えがありましたが、オクテヴィアスがシーザーの親戚でオクテヴィアス・シーザーを名乗っていたとはつゆ知りませんでした。・・・勉強になります。

最後の方でアントニーの血の付いた剣をオクテヴィアスに渡しに行ったぼろぼろの兵士、じゅんさんだとばかり思っていたら横田さんだったのですね。このふたり、ああいう格好すると似てませんか??

劇場を出て歩いていると、おばあさんの二人連れが、

「よかったわね~いいよね、こういうの。あの女の人、最初はお妾さんだったのにね。出世したんだね。」
「そうだよね、きれいだったわー

・・・・・・・って、あれはクレオパトラでしょう!エジプトの女王でしょう!お妾さんじゃないでしょう!と、無言のツッコミを入れた私でした。
また観劇中、これは悲劇なのに、前の席のおばちゃんが扇子であおぎながらどういうわけかしきりに「かかかかっ」と声をたてて笑いまくるのです。宦官がアントニーにクレオパトラの死を伝える場面も、まさかのクレオパトラの最期の場面も。「かかかかかかっ」っと。挙句の果ては水筒だしてぐびぐび飲むは、がさがさバッグをさぐってなんか食べてるわで、かなりびっくりな「こまったちゃん」でした。

客席には、いのうえひでのりさんがいらしていました。じゅんさんつながりか、はたまたシェイクスピア再びということか

 

 

 

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市馬・喬太郎ふたりのビッグ・ショー@練馬文化センター小ホールB列センター

2011-10-11 23:32:15 | 落語・講談

開口一番

高砂や…市也
黄金の大黒・深川(舞踊)…柳家さん彌
錦木検校…柳家喬太郎

仲入り

漫談…寒空はだか
大工調べ…柳亭市馬

いや、別に私はキョンキョン喬太郎師匠の追っかけではないのですが、心のままにチケットをとっていたら結果的に二日続けて喬太郎さんを追っかけることになってしまいました。 が、こういうのも面白いですね。喬太郎さん、予想どおり昨日の調布市グリーンホールの三人会のことをしっかりマクラのネタにしていました。

前座の市也くんの高砂やはまあまあ。「市」をもらっているので市馬さんのお弟子さんのようです。
さん彌さんは出てくるなり「あやしいものではありません。。。」なんか、あまり落語をやりそうもないタイプの噺家さんでしたが、落語のあと、「私は落語だけでは呼ばれません。」と、「深川」を踊りました。ふ~ん。。。と見終わった後、出てきた喬太郎さんが、

「おとうと弟子のリハビリにおつきあいいただきまして・・・」と笑いをとっていました。さん彌さん、喬太郎さんより年上にみえちゃったのですが、1975年うまれだって。。。みえないかも。

喬太郎さんは、人情噺の「錦木検校」でしたが、間にふざけるふざける。。。「大きな男であった」というところからは体重の話題(現在94Kg!)になるし、按摩の話題からホテルでマッサージ呼んだ噺になるし、浴場→欲情では倒れ込んで悶えるしで、はじけまくりでした。でも、しっかり大名と按摩の泣ける結末に持っていくところはさすがです。身分制度の話の中で「たとえばさ、喬太郎なのに小さんになっちゃうとかさ・・・」とつぶやき「今のは、自分の中の悪魔が言わせました・・・」と。聞いちゃった聞いちゃった

仲入り後は寒空はだかさんの漫談。なんというか、独特の「間」を持った方で力の抜けっぷりに好感もてました。はだかで出てきたらどうしようかと思いましたが、ちゃんと赤のタキシードでした。

はだかさんがひっぱっちゃったせいでしょうか、トリの市馬さんは、当初45分のはずでしたが「時間がありません!」と、マクラはちょこっとで「大工調べ」に入り、たっぷり聴かせたのにきっちり30分でサゲまでもっていきました。さすがです。いつも思うけれど、市馬さんがでてくると、なぜかものすごく安心できます。うっとりするような素敵なお声に落ち着いた立ち居振る舞い。しっかりした芸風。喧嘩っ早さにいなせな啖呵もばっちりで惚れ惚れする江戸っ子っぷりの棟梁に、まぬけな与太、本当は良い人ながらちょっと頑固な大家に南町奉行大岡越前守。その演じ分けも鮮やかでした。

貼りだしてあった演目の表も、いつもはマジックでさらっと書いたようなものが多いのに、今日はものすごく達筆でおどろきました

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立川志らく・柳家三三・柳家喬太郎 三人会@調布市グリーンホール1階11列下手

2011-10-10 18:25:51 | 落語・講談

開口一番
堀之内 立川らく兵

転宅  柳家喬太郎

仲入り15分

五目講釈  柳家三三

紺屋高尾  立川志らく

調布かあ・・・遠いな~と思いましたが、大好きな落語家さんが3人一度にご出演ということで、行ってまいりました。
調布って、ずっと昔に車でサンリオピューロランドに行った以外ほとんど未踏の地ですが、ホールは駅に隣接という感じだし、新宿から準特急などもあり、1時間かからずに着きました。案ずるより行くが易しです。

さて、開口一番は志らく一門の最終兵器(・・・と、いつか志ら乃さんが言ってた)らく兵さん。粗忽を治そうと神田から堀之内の妙法寺へ行くはずが逆方向の両国へ行ってしまい・・・という滑稽噺。環七沿いのあのお寺だ!私もこの粗忽を治してもらいに行こうかな。

喬太郎さんはマクラで「この3人が一緒にやることはほとんどないんですよ。」と。そうですよね~と、お得感を確認しました。
色っぽくて楽しい「転宅」でした。
三三さんは、秋葉原の小さいホールで、なかなか出演者と認識してもらえなかったというマクラから、講談をふんだんに取り入れた「五目講釈」。忠臣蔵を語りはじめた居候の若旦那の講談が、しゃべっているうちに大岡忠相や清水次郎長や寅さん、ドラえもんになって、最後に泉岳寺にたどりついて大爆笑。うまい!さすが三三師匠です。

トリの志らく師匠は、「持ち時間が30分なんで」と、マクラなしで紺屋高尾に突入。いつもながら可愛らしくてはんなりした高尾太夫にうっとりでした。でも、志らくさんのマクラ聴きたかったな。

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猿の惑星:創世記

2011-10-08 18:02:44 | 映画/DVD

衝撃のラストが今でも忘れられない第一作「猿の惑星」が1968年というから、この作品まで実に43年を経ているわけです。

今回は予告編でチンパンジーのシーザーの深い瞳に魅入られて前売り券を購入して封切りを待ちました。

その期待にこたえて余りある作品でした。たぶん、何作目だったかで未来のホワイトハウス前のリンカーンの彫像が猿になっていたのは、この偉大なチンパンジー、シーザーがモデルだったと思われます。

ストーリーはアルツハイマーになった父のために特効薬を開発する研究者の息子が、実験動物の遺児である子猿をひきとって育てるところから始まります。子猿と家族の蜜月。アルツの父はまだ未発表の新薬によって症状が劇的に改善し、息子には恋人もでき、幸せな日々が。しかし、やがて思いもよらない悲劇が起き、猿はとんでもない動物隔離施設へ収容されます。

そこで繰り広げられる虐待、群れからの制裁、深い孤独と絶望・・・・このあたりは、CGとも思えないようなすばらしい猿の演技に泣かされます。アンディー・サーキスという俳優がシーザーの演技を担当し、CGに加工しているらしいのですが、これが本当に素晴らしいです。

そんな様子が→こちらに。 すごいです。特に目の演技。いえ、淋しい肩や後ろ姿の演技さえもすばしい。

優しい主人に大事に育てられたシーザーが孤独の淵に立たされた絶望感。隔離施設で主人と別れる時の表情には思わずもらい泣きでした。そして、やがて自我に目覚め、自由を渇望するシーザーは、「自分の世界」を確立していきます。とびぬけた知能で猿たちをまとめあげ、リーダーに。施設の管理者を買収して彼を連れ戻しにきた主人を苦渋の思いで拒否します。自ら扉を閉ざし、溢れる感情を押し殺す姿にまた涙。あなたは本当に猿ですかこのシーザーがやがて人類と猿の立場を逆転させていく破壊的な力を発揮し猿にとっての新世界の創造主となるのですね。最初に草原で豊かに暮らしているチンパンジーを密猟して実験台にしたのは人間。悪いのは人間じゃん。コーネリアス博士の子猿時代もちょこっとありましたね。この辺、「猿惑」のコアなファンにはたまりません。

ゴールデン・ブリッジで展開される猿と人間たちとの死闘でも、馬を操る猿、槍を手にして集団で人間に襲いかかる姿など、今までのシリーズを彷彿とさせるシーン満載。さらにゴリラの決死の空中シーンには泣かされましたそして最後のシーンは恐ろしい予感に満ちて背筋が寒く。。。。

キーワードは”NOです。ぜひもう一度大きなスクリーンでみたい。多分、私にとっては今年度No.1の一作だと思います。

動物好きには切ないシーンがいっぱい。帰宅してすぐにチャメを抱きしめたことは言うまでもありません。

『猿の惑星:創世記(ジェネシス)』 予告編

 

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女子の努め・・・・@NHK朝ドラ「カーネーション」

2011-10-08 00:00:07 | テレビ番組

コシノ3姉妹のお母さんが主役の「カーネーション」が面白いです

このドラマのヒロインが、あの原田芳雄さんの名作ドラマ「火の魚」の尾野真千子さんだと知ったのはつい最近なので、ますます楽しみです。

子役ちゃんがまた可愛い。ただ可愛いだけじゃなくて、うまいですね。つまらない喧嘩を買って父に理由を聞かれた時、「女やからってなめられたくなかった。」と答えた時には、思わず「そうだ!その気持ちわかる!」と、激しく共感してしまいました。

そして今朝は修身の授業で教師に朗読させられた部分

「我らの父は、一家の長として、家族を率い、外でいろいろな仕事をして働いています。

 母は、主婦として内にいて、父を助け、家を整え、我らの世話をしています。

 男子と女子が、その務めを全うすれば、家も栄え、国も栄えます」

この時の糸ちゃんの全然納得してない表情にまた共感。

「何で女になんか生まれてしもたんやろ?

女は男より弱あて、だんじりも曳かれへん。

やりたい仕事もな~んもでけへん。

女が大人になったら、年がら年中、家におって、一日、男に叱られて。

それが済んだら、台所で、イワシばっかり炊くんや。

嫌や! しょうもなさすぎる。

嫌や嫌や! 女なんか、ほんまに嫌や!

何か面白いこと、考えよか。

面白くて、楽しなってくるようなこと」

・・・・にまた共感!

「女子の努め」という言葉、何故か一日中頭の中をぐるぐるまわっていました。

 

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髑髏城の七人@青山劇場1階I列センター

2011-10-04 20:51:29 | 観劇/コンサート

【作】中島かずき
【演出】いのうえひでのり
【出演】
小栗 旬/ 森山未來 / 早乙女太一 / 小池栄子/  勝地 涼/  仲 里依紗 / 高田聖子/  粟根まこと / 河野まさと / 千葉哲也ほか

【あらすじ】
戦国時代、豊臣秀吉が天下統一を成しとげようとした頃の関東が舞台。関東髑髏党の首領、天魔王(森山未来)は、秀吉を倒し関東制覇をもくろんでいた。再び乱世を起こそうと暴虐の限りを尽くす髑髏党に敵対するのは、飄々と乱世を泳ぐ男・捨之介(小栗旬)。ここに、関東一の色里「無界」を束ねる無界屋蘭兵衛(早乙女太一)や、女主人として「無界」を取り仕切る極楽太夫(小池栄子)、素性を隠して働く沙霧(仲里依紗)、荒武者たちを従えて隊を率いる兵庫(勝地涼)、調子よく戦場を渡り歩く三五(河野まさと)、孤高の刀鍛治、贋鉄斎(高田聖子)の6人の仲間が加わり、天魔王と対決する。


みてきました!「ワカドクロ」古田新太さん主演の「アカドクロ」、市川染五郎さん主演の「アオドクロ」はゲキシネで観ましたが、やっぱり生ですね~めちゃくちゃ面白かったです。いのうえ歌舞伎の魅力であるチャンバラ満載!ダンスの森山くんと大衆演劇の早乙女太一くんの殺陣はためいきが出るほど美しく、まるで舞を見ているよう。このふたりと比べると・・・と言われていた小栗くんも、なんのなんの、楽も近いせいかとってもかっこいい立ち回りでした。ただ、どうしても浮かんでくるのよ~堤真一さんの「天晴」@蜉蝣峠が・・・ビジュアル似すぎだと感じるのは私だけでしょうか・・・あの、刀をかついでぐぐっと腰を落とすスタイルが・・・

ともあれ、この3人の殺陣を見るだけでも、十分にチケット代は元とった感がありました。

そして、勝地くん。「犬神家の一族の陰謀」「蜉蝣峠」と頑張ってきて、今回はあの橋本じゅんさんのあたり役、荒武者隊の「兵庫」を勝地くんテイストに作りあげ、自分の役にしていることにおばさんはものすごく感動しました。板の上の役者さんの成長を目の当たりにできる幸せ・・・もう、こうなると親心です兵庫、実は本名「兵六」・・・「ひょうご」と「ひょうろく」って、受ける感じがぜんぜんちがうのもおかしい。(ひょうろくだまとか。。)そのお兄さんの磯平さんが、お笑い担当のドン百姓なのにカマを持って戦ったら誰よりもかっこよく、その立ち回りには客席から温かい拍手がわき上がっていました。バレエも踊ってたな・・・いのうえ歌舞伎のこういうお遊びタイムが大好き小池栄子さんも、花魁から雑賀衆のスナイパーまでかっこいいアクション。天魔王にあやつられていたとはいえ信じていた仲間を裏切り、殺戮した蘭兵衛に100%の怒りをぶつけるシーンでは、思わずうるっときてしまいました。小池姐さん、華があってかっこいい!狸穴二郎衛門(実は家康)の千葉哲也さんの大人の男の色気にもぐっときました。この方と高田聖子さんがいると舞台の雰囲気がぐっとしまるのはさすがです。必殺手の平返しの河野さんも、何気においしい役でしたね。劇団員の方々にはちゃんとそれぞれ見せ場もあって安定感があり、さすが新感線です。だからこそ、客演の若手ものびのびやれるんでしょうね。仲 里依紗ちゃんも重要な役で頑張ってましたが、喉が潰れガラガラ声で大変そうでした。もうちょっとだ!がんばれ~

かなり傾斜のあるいわゆる八百屋舞台であの激しい殺陣。本当に大変だと思います。メタルさんのお怪我も心配。新感線はこのところそういう事故が多いですが、楽までどうぞお怪我がありませんように。

ぎりぎりで劇場に入ると、朝のはなまるマーケットにご出演だった城田優さんが、たぶんはなまるの時そのままのスタイルに大きなマスクでロビーにいらっしゃいました。ロミオのままの金髪で、また半端なく大柄なので目立つ目立つ。カーテンコールでも、客席のみんなと一緒にちゃんとスタンディングしていました。

劇場を出ると4時。まだちょっと時間があるので、前々から行ってみたかった「京はやし」で抹茶あんみつ・ほうじ茶付きをいただきました。

上品なお味で、大変おいしゅうございました。

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横浜女子会そして花粉症&ドライアイ

2011-10-03 22:26:14 | 雑感

日曜日は大学時代の友人たちと横浜女子会。何時間もおしゃべりして食べて買い物してなんと楽しい!この教会は、そんな友人のお嬢さんが結婚式を挙げたという元町の教会です。素敵

・・・・な~んて楽しい一日を過ごして今朝は、何故か目がしばしば。くしゃみと鼻水も。。。ん?・・・・・ブタクサ飛んでるそういえば、昨日はハマ風が強かった。。。。

そうです。時は秋。ブタクサの素敵な季節。「キネマの天地」の豚草物語ではありませんが、私はこの花粉もだめだった・・・
出勤してPCに向かっても目が開きづらくなってしまい、眼科で見てもらうと「ドライアイと花粉症のダブルパンチですね。最近多いんだよね~うちの娘も昨日から花粉症の症状出ましたよ」と先生。

そっか~4月に異動してからVDT作業が倍増したからな~帰宅してからもブログ書いたり新聞読んだり携帯のぞいたり、目を酷使してるよな・・・・

眼科の先生おすすめのホット・アイマスクで目をあたため、目薬2種類をつけてようやく目のしばしばする感じが少なくなりました。無理は禁物ですね。明日は青山の髑髏城にいかないとなので、就寝前の読書はやめてさっさと寝ることにします。

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さん喬 喬太郎 親子会

2011-10-02 20:09:50 | 落語・講談

柳家喬之進「替り目」
柳家さん喬「そば清
柳家喬太郎「錦の袈裟」
~仲入り~
柳家喬太郎「夜の慣用句」
柳家さん喬「中村仲蔵」(お囃子:恩田えり)

夏の圓朝まつりで一目ぼれしたさん喬さんと、大好きな喬太郎さんの親子会。

会場で配られたパンフでは、一席目は喬太郎さんになっていましたが、前座の後に登場したのはさん喬師匠。
喬太郎さんは他の仕事の後にかけつけたので交代したとのことでしたが、本当に急遽だったらしく、階段を駆けあがってきたらしいさん喬さんの息があがっていました。

さん喬さん「そば清」は、かなりシュールなお話ながら、ソフトで品の良い語り口で、しかも「赤い草」を食べた大食いの清さんが何故「そばが着物を着た姿」になってしまったのかがくっきり分かる構成でした。いいですか、アルマイトの弁当箱に梅干しを入れると金属であるアルマイトは溶けてぼこっとへこむのに、ご飯は溶けないでしょう。いいですか、ここのところをよく覚えていてくださいよ。」この感じ。どこかで・・・そうだ、理科の授業。「いいですか、このポイント、ここが大事ですからよく覚えていてください!」そして、噺に入るとそのポイントがくっきりと浮かび上がって合点がいく。すっごくわかりやすいです。

続く喬太郎さんは、師匠と一緒のせいか、ちょっといたずらっぽい登場。今後は学校公演が多くなり、あまり下ネタ噺はできないから今日は思いっきりいっちゃうよ~ということで錦の袈裟。長屋の若い衆で吉原に繰り出すのになんとか目立とうと、こともあろうに錦のフンドシでみんなで踊っちゃおう!というハジけた噺。しかも一枚足りなくて自分で錦を調達してこいと言われた与太郎が、お坊さんの袈裟を借りてフンドシにしちゃうという滑稽噺。こりゃ、学校じゃできないかもね~

仲入りはさんだ喬太郎さんの2席目も、「いざ!キャバクラ!」がキーワードのキャバクラ噺はじけすぎでしょう!でも、いるいる。飲み会の席で説教はじめたり「座右の銘」とか聞いてくるおじさん。

そして、トリはさん喬師匠「中村仲蔵」。この噺は志の輔さんで何度か聴いていましたが、さん喬さんの「中村仲蔵」は、仲蔵が仮名手本忠臣蔵「五段目」の斧定九郎を新演出で演じるにあたって裏方の方々としっかり打ち合わせをするエピソードがあったり、鳴り物がはいったり。また、さん喬さんは日舞の名取でもあるそうで、歌舞伎の所作を美しく再現されて、うっとりとその世界に入り込むことがっできました。不思議ですね。志の輔さんの定九郎とさん喬さんの定九郎。まったく違う役者に見えました。もちろん、どちらも本当に素晴らしいです。

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