pippiのおもちゃ箱

舞台大好き、落語大好き、映画大好き、小説大好き、猫大好き!なpippiのつれづれ日記です。

薮原検校 千秋楽@シアターコクーン2階最前列センター

2007-05-31 23:15:24 | 観劇/コンサート

言葉の魔術師、井上ひさしさんと演出の魔術師、蜷川幸雄さんのコラボレーション。古田新太さん、田中裕子さん、段田安則さん、壤晴彦さん、梅沢昌代さん、六平直政さん・・、これだけの役者さんが揃ったら、面白くないわけがありません。

悪行の限りを尽くし、殺しを重ね、その度にのし上がっていく盲目の杉の市が、盲人の最高位、検校になる直前に囚われ、盲目の学者で検校の塙保己一と松平定信の思惑によって残忍な処刑に導かれるというのが大筋。

舞台となる地方には盲人の名前のついた池があり、盲人が足を滑らしたり身を投げたりしたという言い伝えがあるが、それは嘘で、実は施しを嫌った晴眼者が彼らを突き落とし、溺れさせたというエピソードも恐ろしかったです。舞台袖で語るのは盲太夫、壤晴彦さん。この方凄い!「ひばり」でも、異端審判官として重厚な語りを聞かせてくれましたが、今回は舞台袖に出ずっぱりで長い物語を語る語る語る。

主役の杉の市、古田さんも長い「早物語」を語り、大きな拍手をもらっていました。本当に力のある役者でないと、この作品はなりたたないでしょうね。女性陣も梅沢さん、田中さんが凄みのある演技。田中さんは、殺しても殺しても生き返り、最後は本当に殺されるのですが、犯人が杉の市だと誰もが気づくやり方で死んでゆく。これは、こわいです。怨念とでも言うべきか。それにしても田中さん、美しいこと!きわどいシーンも数々あれど、本当に妖艶でした。

杉の市は、松平定信と塙保己一が企てた「世の中を正常にするための『祭り』としての処刑」の対象に選ばれるわけです。「人は、祭りの時には全てを忘れて無礼講で楽しむ。それがあるからこそ、日常に戻った時、つつましやかで懸命な生活態度を保つことができる。」保己一は、その「祭り」としての処刑を演出するために、物凄いことを提案します。「三段切り。」そして、処刑直前に蕎麦を食べさせる。吊るした状態で腰を切り落とすと、バランスを崩した上半身は重い頭が下になる。次に首を落とすと、食道から逆流した蕎麦が血に染まり・・・うげーーーー

「保己一。お前というやつは、残忍じゃのう。」松平定信
(松田洋治君、大人になったね!子役の時から注目してましたよ!)

と、いうわけで、一番苦手なホラー系ラストでは目を覆うばかりでしたが、役者さんたちのうまさに脱帽でした。井上さんらしい韻を踏んだ言葉遊び歌もふんだんにあり、舞台両脇の電光掲示板には歌詞がでていました。同行した姉は、「かねはあね、いつもやさしい実の姉」というのに反応してました。私は、「金は羽、すぐにどこかに飛んでゆく」に激しく同意。やはり井上ひさしさんは、日本のシェイクスピアですね。蜷川さんが演出したがったわけだ。カーテンコールには、蜷川さんも登場。

客席には、コリオレイナス、唐沢寿明さんのお姿がありました。驚くほど小顔で素敵な方でした。

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はらぺこパンサー/MA千秋楽!コメントby chat noir様

2007-05-30 23:24:03 | 

朝のニュースで、(アフリカだと思いますが)、豹が人家に侵入、その家の猫を食べようとしたところを、家人に素手で取り押さえられた。という話題が取り上げられていました。

なんてヘタレな豹・・・・と思ったら、餌がとれずに餓死寸前でへろへろだったらしいとのこと。かわいそうにね~  で、最終的には動物園で保護され、回復したところで自然に還されたとのことです。よかったよかった。ちなみに猫も無事だったようです。

さて、今日はMA千秋楽でしたね。いらしたかた、レポートお願いします!そう、あなたです!

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風林火山 第21話  「消えた姫」

2007-05-29 00:40:42 | 風林火山

逃 亡 者

すまない気持ちで録画を観ました。テレビの観られる携帯にしとけばよかったかなー

さて、今回は姫の彷徨う女心の物語。この女心の機微は、殿方にはわからないだろうなあ・・「無礼なのは、この私を蔑みながら、飼いならそうとするお方様とお屋形様ではござりませぬか。」と正妻三条夫人に言い放つ女のプライド。バトルでオーバーヒートした姿を大好きな人に見られたことに気づき狼狽する姫。

お屋形様大好きなのに諏訪へ戻され、裸足で逃げる姫。甲斐へ戻って晴信様の首を取ろうと思ったのは、晴信様を自分だけのものにしたかったから。・・って、これはまるでサロメですね。そんなおそろしい自分を殺してくれと頼まれる勘助。でも、本当はすべてを捨てて自分と一緒に逃げてほしかったのですよね、勘助様。これ、すごいせつない図ですよねー・・・好きな女性に「しがらみを捨て、素直になって、お屋形様の寵愛を存分に受ければよいのです。」と言ってるんだから。

雪の中で「ひめーーーー!!!」と叫んでいる姿は、ただ自分の責任を全うするだけではなく、愛する人の安否を心から慮る姿でした。

洗面所の窓から網戸をチョイチョイっと開けて逃亡したチャメを探す夫も、あんな感じで叫んでいたな。「ちゃめーーーー!!!」って。

 

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マリー・アントワネット/マチネ@帝劇1階C列センター

2007-05-28 22:35:19 | 観劇/コンサート

もう終わりにしようしよう、と思いつつ、もうすぐ終わってしまうのが悲しくて、ついまた帝劇に行ってしまいました。昨日の疲れをとるために休暇をとってたところ、どうも名古屋ジキル博士の開発した「善と悪を分離する薬」の赤い飛沫がとんできたらしく、悪い心がむくむく湧き上がり・・・・

まあ、それはいいとして、本日のMA.すでに語りつくされた感はありますが、楽間近とあってさすがに力の入った公演になっていました。オルレアン公、鈴木綜馬さんは、4月に拝見したときよりも踊りモードが多かったように思います。「首飾り事件」のたくらみを思いつくところでは、まわる盆の上にはいつくばって楽しそ~おに遊んでました。客席あおりの指先チョイチョイ!も、面白すぎ!カリオストロはお手振りあおりばかろでなく、C列上手通路席のお嬢さんとハイタッチしてました。いいなーーーーーっそんなに回数を観ていないので細かい演出の違いまではよく把握していませんが、今回はオルレアン公がマルグリットを使って王妃を陥れようとした企みのひとつひとつが明確になっていました。あーそういうことだったのかー・・・と。

ロアン司教様は、今日は「妖怪ほおづきオヤジ」と紹介されていました。ロアン様、本当に楽しそうに演じて、昔、この方の「体操のお兄さん」姿を見ていたのかもなーと、感無量でした。

最後の場面はとても印象的な終わり方なのですが、この写真の今さんの色紙に「愛とは自由とは正義とは、果たして何なのでしょうか・・」と、ある言葉の意味を思いました。愛も自由も正義も、その人自身の境遇や、立場や心のあり方によって、ひとりひとり全く違う意味になるのだと。

原作者、遠藤周作さんの言いたかったのはおそらく「神の沈黙」の、その意味だったと思います。修道女アニエスがそのテーマを象徴して、この舞台の軌道を支えているように思います。アニエスの存在はかなり地味ですが、彼女がいなければ、たぶんもっと原作から遠いものになっていたでしょう。

なかなか深い物語でした。

帝劇売店で最近評判のロールケーキ、「オペラ純生ロール」1050円也を購入。評判どおりの美味。これはおすすめです。幕間に予約すると、終演後にちゃんと保冷剤つきで用意しておいていただけます。

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ジキル&ハイド大千秋楽@中日劇場下手サブセンンター

2007-05-27 23:22:23 | 鹿賀さんの舞台

泣いても笑っても鹿賀丈史さんの最後のジキハイ。

これだけの作品、最後を見届けなければという思いで名古屋まで出かけましたが・・・幕が開き、父上とご一緒の鹿賀さんの台詞が。。どうしたことでしょう、いつも気持ちが良いほど歯切れの良い台詞が、聞き取れないほど不明瞭、と、いうより呂律がまわっていないのです。

歌っている時やハイドになった時にはそう目立たないのですが、ジキル博士の台詞になると、もう、みんながハラハラするほどに回らない。ご本人も、これは相当お辛かったと思います。連日のお疲れもあるのでしょうか、これだけ出ずっぱりの舞台を東京、大阪、名古屋と続けてこられたわけですから。

でも、不調の鹿賀さんをカバーするように、アンサンブルが熱かったです。マルシアさんからバトンタッチした香寿さんも、好き好きはあるかもしれませんが、気持ちの良いほど力いっぱいの演技と歌でした。戸井さんも、宮川さんも、浜畑さんも、みなさんが渾身の演技で鹿賀さんを支えているのがわかりました。鹿賀さんの歌はもう、鬼気迫るといったほうがよいような血を吐くような迫力。声量もありました。歌で気になったのは一曲だけです。たぶん、細かい言い回しがしづらく、長く伸ばした音やゆっくりなテンポの台詞は大丈夫だったのでしょう。でも、鹿賀さんにとっては、思うように声の出てくれないつらい、つらい千秋楽になってしまったことは確かです。最後の「苦しかったでしょう。。ゆっくりおやすみなさい・・」の台詞は本当にそのまま鹿賀さん自身に向けられた言葉でした。

カーテンコールではキャストの皆さんほとんどの方が涙、涙・・・私のほうは、あまりの鹿賀さんの痛々しさに、ご挨拶はいいから一刻でも早く体を休めてください!という心境になってしまいました。それでも、回らぬ舌でしっかりと最後を締められた鹿賀さんの言葉を、なるべく聞き漏らさぬように書きとめてきました。あまり冷静に聞けなかったので、過不足があったらごめんなさい。

「ありがとうございます。2001年に幕を開けたこの舞台。本日、大千秋楽を迎えました。え~、なかなかこういうテーマの話は難しいのですが、熱い声援をいただき、175回を終えることができました。いつも暖かい声援を心からありがたいと思います。何本も演じていますが、これだけ別れの辛い芝居もないです。これは、ここにいる出演者たちの大変な努力と良いチームワークがないとできないことで、みんながひとつにまとまって良い舞台がつくれたかと思います。これからもまた、良い舞台を作っていきたいと思います。」

6月8日にはレ・ミゼ、その後にはストレートの錦繍、ペテン氏と詐欺師。シラノのお話もあるとかで、スケジュールはぎっちりな鹿賀さん。どうぞ無理をなさらず、お体の回復を第一に考えてくださいね。

いつまでもお待ちしていますから。

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ベガーズ・オペラ再演決定!

2007-05-26 20:56:50 | 観劇/コンサート

激しく考え中

忍ぶ愛の勘助殿とは大違いの女たらしのマクヒース。金田竜之介さんにかわり近藤洋介さんがご出演のほかは、大きなキャストの変更はなさそうですね。初演は何度か通いましたが・・・女たらし、嫌いなんだもん。

・・・・さて、どうするか。やっぱり行くか。しかし、女たらしは人類の敵。たとえアナタが内野様でも・・・明日の新幹線の中で、じっくり迷ってみます。

明日は大千秋楽。鹿賀さんの正真正銘最後のジキル&ハイド。見届けてきます。

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加山雄三コンサートKOKI@練馬文化センター

2007-05-25 23:33:53 | 観劇/コンサート

「帰りにフレンチおごるから、一緒に行こう」という夫の甘い言葉に誘われて雨の中、練馬ダッシュしました。

若大将もすでに70歳。古希。ご自分で「ジジ大将です。」とおっしゃっていました。ジジ大将、たくさん歌っておられましたが、「海・その愛」をお歌いになったとき、私は確信しました。この方の好きなのは、実は「海」だけだと。最後に歌ったお決まりのMY WAYよりずーーーーっと気持ちがはいっていました。舞台にはスクリーンが設置され、昔の映像がたくさん流されました。昔の若大将って、ありえないほど素敵だったんですね。

帰りにいただいたフレンチも、おいしかったです。

本日のメインは、オマール海老のスープ仕立てでございました。

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油断!

2007-05-23 23:12:00 | 

普段、チャメをおいかけまわしてはデジカメでパチパチ写真をとりまくり、写真集ができそうなくらいですが、きょうはすごい顔がとれました。(右

左のイケメン顔と同一猫とは思えぬ変顔チャメ。実は化け猫だったか・・

いや、人間様でも、すごい美人だと思ったのに油断して撮られたら絶対人には見せたくない顔にうつっていたりということがありますねー

油断大敵でございます。

 

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燃ゆるとき

2007-05-22 23:28:17 | 映画/DVD

映画館では見逃してしまった鹿賀さんご出演の映画DVDを観ました。

何故大好きな鹿賀さんなのにすぐ映画館ダッシュしなかったかというと、企業物で、カップ麺製造会社が舞台というところに、なんとなーく惹かれなかったからです。鹿賀さんが作業服でカップ麺か・・・・微妙・・・タキシードにカクテルでしょう。やはり。

しかし、映画は無情なもので、画面にはいきなりカップ麺をすする鹿賀さんが!

主役は中井貴一さんの熱血社員、鹿賀さんは海外支社の社長なので、のっけから英語のスピーチあり、見事に工場経営をさばく様にはウットリです。2006年というから「ペテン師と詐欺師」あたりの鹿賀さんなのですが、かなりお若い感じです。足の長いこと、細いこと!NHKの「星空ホスピタル」などではちょっとやつれた感じで映ってしまいましたが、こういう、溌剌とした鹿賀さんはうれしいです。マダム・キラーのあの笑顔も素敵なお声(歌いませんけど)も、堪能できますよ。

ストーリー自体は、ちょっと経営者に都合よすぎかなー・・・・中井貴一さんはまるでスーパーマンのようでした。未見の方は鹿賀さんの社長っぷり(本社の社長は津川雅彦さん)をぜひみてください!

ところで今夜のセクシーボイスアンドロボは、急遽内容が差し替えられましたね。やはり、たてこもり事件への配慮のようです。今日はあの事件で亡くなられた警察官の方の葬儀でしたね。ご冥福をお祈りします。

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風林火山 第20話 軍師誕生

2007-05-21 13:21:00 | 風林火山

今週も、盛りだくさんでしたねー。。ぼーっとしているとわからなくなりそう。

勘助の策略、すごいです!相木さまが手のひら返しした瞬間、私も長窪城の人になって???になってしまいましたよ。

そして、軍師就任まことにおめでとうございます。感激に打ち震える画面の勘助殿に、おもわず「おめでとうございます!!」と、声をかけてしまいました。陣羽織、立派な眼帯。(正式にはなんというのでしょう?)今までの苦労が報われた瞬間ですね。くしくもちょっと前に映画「神童」で、ミツやん、貫地谷さんの元気なお姿(声楽科の学生さん役でしたが)をみたばかりでしたので、それまでの苦難の日々を勘助殿とともに思い返したりしました。

内野さん目当てでなくても、今回の大河はツボがいっぱいでおいしすぎます。策略の数々、腹の探りあい・・・・頭がシンプルラインな私は素直に驚いてしまうことが多いでごいす。

でも、勘助が密かな想いを寄せているのに気づいていながら、晴信様の褥話はきついですよね。Baby誕生も近いのでしょうか?でも来週、姫は?

落ちぶれた山伏姿の真田殿、永島さんの村上殿、ますます楽しみです。

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神童@新宿武蔵野館

2007-05-20 23:51:01 | 映画/DVD

前から観たかったこの映画を、次女と一緒に行きました。この映画館に行くのはものすごく久しぶり。「ハメルンの笛吹き」だったか「ブラザーサン・シスター・ムーン」だったかを、はるかな昔に観にいきましたが、今はビルの3階に組み込まれていて、上映会場は小さい方だったのか、映画館というより大学の視聴覚室のようでした。ちなみに、もうひとつの方では「クィーン」をやっていました。これも観たい。

さて、神童。成海璃子、松山ケンイチによる天才ピアニストである少女うたと、そうでもない凡才な音大志望の受験生ワオ(和音?)のお話。

松山君は今までのどの役とも違う純粋でひたむきな受験生を演じています。入試でヴェートーヴェンの「熱情」を弾くシーンがあるのですが、音はピアニストの清塚信也さんが吹き替えているものの、その表情、汗、まさに一曲入魂!という鬼気迫る演技が素晴らしかったです。清塚さんも、入学後のワオ君が、教授(浅野和之さん)に愛想をつかされる場面で、ほーらみろ!と、脇で流麗に弾くピアノコンテスト上位入賞者というチョイ役で登場します。

成海璃子ちゃんは、瑠璃の島から注目していましたが、(あの時はランドセルしょってました)大人っぽい容姿と少女の純粋さのバランスが不思議な雰囲気を作り出しています。一昔前の高橋かほりさんを思い出しました。(三田村邦彦さんとの不倫で変に名前が出てしまってお気の毒でした。)なのに同級生がみんな小学生みたいな中学生なのはわざと?

脇は豪華です。串田和美さん、吉田日出子さん、西島秀俊さんに貫地谷しほりさん、柄本明さん、ひさしぶりの手塚里美さんも。串田さんは、ピアニストだったうたちゃんの父親の死の間際を知る音大教授でしたが、優しくて包容力のある素敵なキャラで、この物語のスパイスになっていました。

ヴェートーヴェンやショパンなど、全編を通してピアノの美しい旋律が堪能できます。ストーリーは原作がマンガだけあってありえない展開が目につきますが、最後にピアノの墓場(中古ピアノの倉庫)でうたとワオがひとすじの光の中で連弾する場面は本当に美しかったです。できればエンドロールはJ-popの主題歌じゃなくてショパンにしてほしかったなー

映画自体の評価はいまひとつなようですが、私は好きですこの作品。予告編は、メジャーな映画館ではあまり上映されないような作品がほとんどでした。次女は「天然コケッコー」を、ぜひ観たい。と言っていました。それってアナタの事よねー「天然コケコッコ」な女子大生。

 

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ミュージカルコメディLuv@ル・テアトル銀座15列センター

2007-05-19 23:17:57 | 観劇/コンサート

森山開次さん、貴水博之さん、安寿ミラさんの3人による、この劇場らしいおしゃれなミュージカルでした。

森山さんには「眠らない音」の時も素晴らしいダンスで魅了されましたが、今回は歌や台詞もしっかりありました。この方の手の動きは魔法のようです。手が長いのでしょうか。。ものすごくしなやかな動きでその場面場面を表現されていました。近々ダンス・ソロの舞台があるようなので、ぜひ観にいきたいです。

大まかに言えば不毛な夫婦の生活に疲れたカップルが、夫の学生時代の友人を巻き込み、紆余曲折したのち、やっぱり元の鞘に収まるという単純お話ですが、安寿さんと森山さんのダンスにはうっとり。貴水博之さんもいい味を出していました。

安寿さんの、「男は頭のいい女を嫌うのよ。夫の言うことになんでも『はい。はい。』と言えるようになりたい。この私のあふれる知性が邪魔なのよ」というような台詞にはちょっと笑いました。

以前はこの作品を市村正親さん、西条秀樹さん、鳳蘭さんがされたとの事。それもちょっと観たかったなー

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パッチギ!

2007-05-18 23:14:48 | 映画/DVD

井筒監督作品で、「イムジン河」をテーマ曲にしているというくらいしか予備知識もなく、ふとテレビをつけたらやっていた、という導入でしたが、面白くて悲しくて深い映画でした。

歌の力というのは凄いものですね。まだ幼く、在日朝鮮人問題などなんのことかわからなかった頃、フォーク・クルセダースが歌っていたこの曲を聴き、朝鮮半島というのは分断されているんだということを知りました。その意味を本当に知ったのはたぶん中学の歴史や地理の授業だったと思いますが、突然に祖国が二つに分けられ、家族がばらばらになるなんて、なんと恐ろしいことかと、子供心に思ったものです。タイトル「パッチギ」が、頭突きの意味だというのも、今夜初めて知りました。

近日公開のパッチギ!Love&Peaceも観にいこうかと思っています。
まんまと配給会社の戦略にはまったかな・・

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母の想い

2007-05-16 22:49:44 | 雑感

会津若松で17才による悲惨な事件がおきました。母の日を終えたばかりの、しかも自分の誕生日に自分の息子によって命を絶たれたお母さん。

この方は、長く保育士をされていたとのこと。共働きをしながら3人の男の子を育てるというのは大変なことだったと思います。共働きの47才。これから自分の時間を作って楽しい時をもてるところだったでしょうに。

でも、もしかしたらお母さんは天国で「殺すのが誰でも良かったというなら、牙を向けたのが他人ではなく自分で良かったかもしれない」と思っているのではないかな、と、ふと思いました。何が彼の心を駆り立てたのか、何がそこまでの怒りや悲しみにつながったのか、本人にしかわかりませんが、このお母様のご冥福をお祈りするのみです。

彼は、カーネーションを買ったのかな。

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セクシーボイス アンド ロボ「ZI」

2007-05-15 23:04:03 | テレビ番組

今週もヨン様もどき(カン様)あり、白石加代子さんのロボママありで面白かったです。メインはりょうさんの殺し屋家族のお話でしたが、白石さん、浅丘さんという大女優には圧倒されっぱなし。

ロボママの、「韓流が好きっていうことにしとけば、父さんはあきれてほっといてくれるから、何かと都合がいいのよ。現実だけじゃ生きていけないでしょ。あんただってロボットあつめてるのはそういう意味もあるんでしょ」と、いうようなお言葉が印象的でした。ふ・・・深い。

そのほかにも、「家族ってさ、全然知らない他人がくっついて作るものだし、時間がたてばほどけてバラバラになるのよ。」という浅丘ルリ子さんのお言葉にも、妙に反応。

お父さんの集めていた大量の牛乳ビンのふたを捨ててしまったお母さん。それが地蔵堂で売られているのを見つけ、浅丘さんから返してもらうときに「ねえ、あなたの捨てたのは、金のフタ?それとも紙のフタ?」と、純金と紙の両方のフタをみせられるのも大ウケでした。金の斧、銀の斧ですねー強欲な私なら、間違いなく「金のフタ!」と答えることでしょう。あ、でも、欲張りなきこりは嘘ついたばっかりに両方失うんでしたかね。生きよう、正直に。

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