pippiのおもちゃ箱

舞台大好き、落語大好き、映画大好き、小説大好き、猫大好き!なpippiのつれづれ日記です。

BLACK BIRD@世田谷パブリックシアター1階G列センター

2009-07-30 23:06:25 | 観劇/コンサート

chat noirさんとご一緒に内野聖陽さんと伊藤歩さんの2人芝居(正確にはふたり半?)

BLACK BIRDを観てきました。15年前の少女誘拐事件の被害者と加害者のふたりが再会するという、切なくもドキドキの舞台でした。

内野さんは美しい生え際がよく似合う渋い中年男。55歳の設定。伊藤さんは事件当時12歳なので27歳の設定でしょうか。

ストーリーは生生しい言葉と張り詰めた緊張感の中で展開。膨大な量の台詞で構成されているため、客席は白河夜船派か、ガン見のめりこみ派かに分かれていたように思います。当然私はガン見派。

内野さんはのっけから汗だくの熱演で、泳いできたんじゃないかと思うほどシャツがぬれていました。そこがセクシー。。。

事件の真相はなんだったのか。ネタバレはよしますが、ふたりの孤独の深さがイタかったです。「男はいつも最初の恋人になりたがり 女は誰も最後の愛人でいたいの~」というユーミンの歌が頭の中で鳴っていました。

暗いテーマですが、わずかなタイミングのズレの中で起きた悲劇について、男と女、両方の立場から真相が語られるという構成がおもしろかったです。伊藤歩さん、大きな瞳に整った鼻、きゅっとした小さな唇にすらりとした脚、とっても素敵な方で惹きつけられました。

役者としてこういう作品を選ぶ内野さんの姿勢に感服します。最後に第3の人物が登場した時には、ウーナと一緒に発狂しそうになりましたよ。いろんな解釈ができそうですね。作家もそこをねらっているような。

 余談ですが、劇中、内野さんが「ちがうな~」とおっしゃった時に、客席がざわっとなったのが面白かったです。臨場の続編を観たいなぁ。。。

ロビーで演出家の岩松了さんをお見かけしました。

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ビーズ織りにチャレンジ!

2009-07-26 22:03:40 | 私の好きなもの

以前に知り合いの方がエキゾチックなモノトーンのラリエットを見せてくださったことがあり、いつか私も作ってみたいとずーっと思っていました。

最近、視力が落ちてきているので、辛くなって来る前にやってみようかな・・と、手芸屋さんに行ったら運よく折り機があったので、さっそく購入してトライ。

ちょっとした織姫気分です。図案はエクセルで作ってみました。PC恐るべしです。手描きでは大変な作業もあっという間。し・・しかし、細かいビーズを一個ずつ拾って織っていくのはものすごーく大変。糸かけから始めて15cm織るのに一日がかりでした。

先日デパートで実演販売しているのを見たら、ラリエット一本が2万円以上でびっくりしましたが、この手間を考えたら納得。ちょっと老後の楽しみできちゃったかしら。

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内野さんが坂本龍馬に!

2009-07-22 22:42:17 | テレビ番組

TBSで10月にスタートする日曜劇場「JIN―仁―」(日曜午後9時)で、内野聖陽さんが坂本龍馬を演じるそうです。すごーい!似合いそう!村上もとかさんの漫画が原作で、大沢たかおさん演じる南方仁が江戸時代にタイムスリップして満足な医療器具も薬もない環境で幕末の人々の命を救い、 坂本龍馬(内野聖陽)、勝海舟(小日向文世)、緒方洪庵(武田鉄矢)らと交流を深め、 幕末の歴史に巻き込まれる壮大なスケールの物語なんだそうです。

阿部寛さんのタイムスリップ時代劇「天晴れ夜十郎」思い出します。なんだか面白そう!わくわくします。10月以降は日曜ソワレの舞台避けておかないとですね。

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ダンスオブヴァンパイア@帝劇1階D列上手

2009-07-21 23:48:14 | 観劇/コンサート

今期2度目の舞踏会に行ってまいりました。今回は侍女、いえ、長女と2人です。

長女はレ・ミゼ、モーツアルト!、シラノと東宝ミュージカルに何度か足を運んでいるし、N.Y.でライオンキングやオペラ座の怪人も観ていますが、ヴァンパイアのあまりの楽しさ、面白さに鳥肌が立ち、感きわまって涙ぐんでいました。

私は「ほ~らね~おかあさんがはまっちゃうのわかるでしょ~」と、ひそかにほくそえんでおりましたですよ。

「特に伯爵。すごい。出てきた時からただならぬ感じがした。」とも。そーでしょー、ほ~らほら、そーでしょーだってユーイチロー様ですから!アナタの父と同い年ざんすよ!と、表には出さず心の中でいろいろわめき散らしている私です。自分の大好きな舞台を娘も同じように感動してくれるのが、なんでこんなにうれしいんでしょ。バカですね~


祐一郎伯爵は、出だしほんの少しだけ音がはずれたり、苦しそうなところがあり、心配しましたが、滑り出すともういつものオーラ全開でした。今回は客席からの登場も、しっかり振り向いて見届けました。暗~い下手寄りセンター通路を気配を消して音もなく登場する伯爵の美しい事と言ったら。本当に人間離れしています。ヴァンパイアたちのダンスもすご過ぎで文句ありません。今日は東山竜彦さんから目が離せませんでした。最初のマントのコウモリも、墓場のご先祖様も、アルフレートの化身もキレのある美しい動きでみんな素敵。舞踏会はこれで最後の予定ですが、最後にできるかな~

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海の日ランチ@東京シーフォート グランカフェ

2009-07-20 23:06:02 | 私の好きなもの

     


    


今日は海の日。夫とふたりで「どっか、海が見えておいしいものが食べられるとこ行きたいねえ・・」と、いうことで、前々から気になっていた天王洲アイルの第一ホテル東京シーフォートのグランカフェへランチに行きました。ここは、言わずと知れた銀河劇場のあるところ。何気に迷うことなく目的地に突き進む私に、夫は「来たことあるの?・・・」と、疑いの眼。「しょっちゅうね」などとは口が裂けても言えない私は、「いや、ネットで調べたからね。」・・・・神様、お許し下さい。またひとつ嘘つきました・・・


ところでシャッター商店街のようにさびれてしまった天王洲アイルですが、グランカフェもかなり空き空き。でも、大きな吹き抜けのある空間で気持ちがよく、お味も満足できました。私はシャリアピンステーキのコース、夫はホタテとトビウオのソテーのコース。前菜の、トマトとじゅんさいのカッペリーニがさっぱりしてとてもおいしかったなーデザートはアプリコットのムースでした。


食事の後は、対岸のクリスタルヨットクラブまで散歩して レディー・クリスタル号を眺めながらお茶をしました。このクルーザーはバブルのころには豪華な貸切パーティーなどで有名だったようです。


ま、子どもたちと過ごした海の日も楽しかったけれど、たまには喧嘩相手と仲良く海の日デートっていうのもいいもんです。そういえば今日は喧嘩しなかったな。

 

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SHURABA@東京芸術劇場小劇場2

2009-07-19 23:33:59 | 観劇/コンサート

美人社長の由佳(中島史恵)が、莫大な遺産を残してこの世を去った・・・。

残された夫の雄一(IZAM)は、亡き妻から届いた謎の案内状を手に、 妻が残したという山荘に足を運んだ。
そこで待ちかまえていたのは由佳の顧問弁護士 ( 山崎直樹 ) と 山荘の管理人(山田スミ子)だった。

雄一は弁護士から由佳の遺言書の存在を明かされるが、それは開かずの金庫の中だという。
そして、期限までに金庫を開けなければ、遺産は全て慈善団体に寄付される事が決まっていた。
金庫を開けるキーワードは、案内状とそれを受け取った者達それぞれの思い出の中に隠されているらしい・・・。

仕組まれた会に次々と集まるかつての愛人?(大鶴義丹 / 早田剛 / 水谷あつし / 富田翔)や
社員(Takuya / 棚橋幸代)達の赤裸々な告白に、雄一の知らない由佳のもう一つの顔が浮かび上がる。
そこに謎の二人(加藤良輔 / 平山佳延)が現れ・・・。

遺産はいったい誰の手に渡るのか・・・いつしか山荘は修羅場の舞台と化していく。

そして由佳の少女時代(中村知世)に出逢った青年(齋藤遼)との秘密とは・・・。

誰かが仕掛けた修羅場の果てに・・・埋もれた愛が顔を出す。(公式HPより)


・・・という話でした。IZAMさんて、あの、いつか吉川ひなのさんと結婚してすぐ別れたビジュアル系アーティストだよねえ・・と思いましたが、普通の男の人になってました。その後、別の方と再婚されたようですね。まあ、このあらすじを読んでもわかるように、かなりたくさんのエピソードが盛り込まれてあり、ちょっとわかり辛いところもありましたが、若い役者さんたちのモチベーションが伝わってくる舞台でした。大鶴義丹さんも結構怖い役で迫力ありました。井田國彦さんの演出って、結構好きかも。

でも、開演前に舞台よりももーっとミステリアスな事件があったのです。「そ・・そんなことってあるんだー・・大きな劇場だったらどうするんだろう。。」というようなことが。


私と友人はE列に座っていたのですが、左の2人連れの方々が、別の2人連れとチケットを見比べながらもめています。どうしたのかと思ったら、同じ列にもかかわらず私の左の席からは席の表記が「D」になっているではありませんか。そして、本来はD列であるはずの4列目が「E」に!

よく見ると座席は3~4席のユニットがジョイントされていて、どうもその可動式の座席をセッティングする時にDとEが一部入れ替わってしまったらしいのです。でも、お金を出してE列を買った人は、実際D列であるべき場所にE列の席があるなんて知らないから、「あら、思ったより前だわ、ラッキー!」と思うだけですよね。自分のもってるチケットの番号に座ってるんだから何の問題もない。しかし、D列のチケットを買った人にしてみれば、冗談じゃないですよね。E列のチケットの人が自分の前に座っているわけですから。これが超人気役者のプラチナチケットだったら血を見る騒ぎじゃないですかね。。劇場スタッフは平謝りで、まあ、今回は穏便に済んだようですが、シアターコクーンのようにしょっちゅう座席の配置を変えているような劇場は要注意かもしれないなー。。などと思いました。

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第2回日の出寄席 立川志の輔独演会@東京国際フォーラム1階8列上手

2009-07-16 23:12:42 | 志の輔らくご

            



志の輔さんという人は、本当にすごいなあ・・とあらためて実感。かなりスケールの大きなタイタニックやキャンディードなどのミュージカルをやっても余裕のあるこの東京国際フォーラムCホールの大きな舞台にあっても、前進座やゼロホールなどの小さな劇場でも、同じように客席を巻き込んでしまうのですから、


前座は志の春さん。ちょっとこの方は苦手なんだけど、もう何回も前座で遭遇しています。3番弟子とのことなんですけど。。。

志の輔さん登場は創作落語「異議なし」

マクラはやっぱり選挙がテーマでした。マンションのエレベーターに防犯カメラをつける、つけない・・についての自治会ネタ。私も以前マンション住まいだった時、結構自治会であれやこれや話し合いましたが、なかなかまとまらないんですよね~ああ、こういうこという人、いるよね~・・と、ツボにはまって大爆笑でした。その、ツボのとりかたには、ほんとに上手すぎて脱帽です。

色物はジャグリングなどの大道芸。そして、いつも志の輔さんの出囃子を担当している三味線と長唄の松永鉄九郎さん。歌舞伎の名場面の三味線を弾いてくれました。「どこで拍手していいかわからないかと思いますので、僕が『ここです。』っていいますから。」これには会場大爆笑でした。志の輔さんが心から落語が好きなように、この方も三味線が大好きなんだなあ・・と思わされました。

続く志の輔さんも、鉄九郎さんの三味線を受けて、そのあいまいな音が日本人の琴線に触れるという話をされていました。二題目は「徂徠豆腐」。


「忠臣蔵」で四十七士の処分について、将軍に後世に残る判断を進言した荻生徂徠。彼の貧乏時代に、ふとしたことから豆腐やおからを提供し続けた豆腐屋さんとのエピソード。豆腐屋さんの何気ない一言から「物事を一面的に見ない」という大事なメッセージをもらった徂徠が、出世した後、大火で店や住まいを失った豆腐屋夫妻を救うという人情噺でした。またまた、笑いに行った落語で泣かされました。


落語って、本当に「力を抜いて生きる」という大事なことを教えてくれるよね~。。と、今日も大満足。志の輔さんは予定を30分もオーバーする熱演でした。


            

帰りは交通会館の「おかめ」で、蔵王あんみつをいただきました。イトシアの中の「おかめ」は超満員ですが、ここは空いていてゆっくりいただけました。あずきではなく、ふっくらした金時豆とたっぷりのソフトクリームがとってもよく合います。こちらも大満足。しばし酷暑を忘れる、至福のひとときでございました。

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迎え火

2009-07-14 22:12:17 | 雑感

昨夜、13日はお盆の入りということで、実家で母や夫、子どもたちと父の迎え火をしました。

もう亡くなって5年も経つのに、父の思い出は薄れるどころか、何かにつけて脳裏に浮かびます。

そして、その時の父はいつも優しく微笑んでいます。やっぱり、ファザコンだったのかなあ・・・私。

麻幹に点火して、静かに燃えるほのおを見ながら、

「日本のこういう風習って、本当にいいよね。心が静かになるよね。」と、娘がぽつんとつぶやきました。


おとうさん、送り火の15日まで、ゆっくりしていってね。

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劇団プロペラ「ヴェニスの商人」@東京芸術劇場中ホールU列下手

2009-07-12 16:17:20 | 観劇/コンサート

野田秀樹さんが新しく芸術監督に就任された東京芸術劇場で、英国の男性ばかりの劇団プロペラ「ヴェニスの商人」を観てきました。


「ヴェニスの商人」は、市村さんのシャイロック、藤原竜也くんのバッサーニオで観ていたので、あらすじは分かっていましたが、全編クイーンズ・イングリッシュ(あたりまえ)では理解不能なので、1000円の保証金、500円の使用料を払ってイヤホンガイドを借りました。海外公演は字幕が苦手で避けていましたが、これなら舞台に集中できるかと。

・・・・しかし、これが誤算でした。役者さんの張りのある声を同時通訳してくれるのは女性の声。たぶん、演技の邪魔にならないようになのですが、これが静かで単調で激しく眠りを誘うのですと、いうわけで舞台から遠い席だったことも手伝って1幕はほとんど夢の中。英語を理解しないということがこれほどつらいとは。。トホホでした。


でも、2幕はバッサーニオの妻、ポーシャと侍女が博士とその従者に変装して法廷でシャイロックに迫る有名な場面も含め、とても迫力がありました。利発で可愛いポーシャを演じた小柄な黒人の男性が、とても光ってこれぞシェイクスピア!という台詞回しで惹きつけられました。


舞台は監獄の中の劇中劇(?)という感じで、パイプを組み合わせただけの暗い作り、役者も公爵と、博士に変装したポーシャと侍女のスーツ姿以外は灰色っぽい囚人服でした。でも、ところどころ入るアカペラのコーラスがとても美しかったです。この過激な感じのポスターとは印象が違いました。でも、やっぱり私はスタンダードな衣装、舞台装置でシェイクスピアを見るほうが好きかな。


そして、やはりユダヤ人商人シャイロックがあわれで悲しく、なんて理不尽な物語なんだろうと心が詰まってしまいました。貸したお金を返してくれないから無理難題ふっかただけなのに、やっぱり元金返してくれればいいって言ったのに全財産を奪われ、ひとり娘に背かれ、改宗までさせられるなんてねえ・・・誰か「シャイロックの逆襲」とかいう舞台作らないかしら。大人計画とか、劇団☆新感線とかで・・・

 

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ダンスオブヴァンパイア@帝劇J列センター

2009-07-11 23:46:52 | 観劇/コンサート

久しぶりの帝劇。久しぶりのヴァンパイアです。この劇場に来ると、何故かほっとします。今日は午前中出勤のあと、シェイクスピアとミュージカルのマチソワというトリプル・ヘッダーでした。まだまだ大丈夫かしら。


マチネはUK発オトコたちのシェイクスピア劇団プロペラの「ヴェニスの商人」でしたが、ソワレのヴァンパイアがあまりに楽しかったので、先に感想を。


もうもう、あのオーヴァーチュアが流れてきたとたん、自分の顔がにやけてくるのがわかりました。おかえり!アルフレード!おかえり!プロフェッサーアプロンシウス!って感じです。


キャストの変更や演出の変更がいろいろありましたが、いろんな意味でパワーアップ、レベルアップしているのが感じられ、昨今のチケットの売れ行き不振にテコ入れを図っているようにも思えました。ファンにとってはありがたいことです。特に森山開次さんの参加は大きいと思います。ヴァンパイアダンサーズのモチベーションの高さがビシビシと伝わって、震えるほどでした。本当にずるいほど美しい!悪夢の場面のアルフレードに扮して踊る東山竜彦さんと、伯爵の化身(?)森山さんの対決ダンスは美しすぎて鳥肌がたちました。チケット代、一万越しても決して高くないと感じてしまいます。


それにしても、やっぱり山口祐一郎さんはすごい。こういう役の似合うこと、オーラのものすごいこと。今日はショー・ストップもありました。浦井君も可愛い、もちろん吉野ヘルベルトも快演。駒田さんのクコールもバージョンアップして楽しませてくれますが、あの広い劇場の2000からの客席を圧倒し魅了してしまう力はものすごいです。幕間に20代くらいの男性が、「凄いよな~考えられないような喉だな・・」と話している声が聞こえ、「だって祐様だもの。魔物だもの。」と言いたくなっちゃいました。


クコール劇場、今日はクコールのママ、ワコールさんからの手紙を読んでました。「クコちゃん、元気?伯爵様に迷惑かけないでしっかりはたらくんだよ・・」みたいなしみじみしたお手紙でした。クコール劇場、知らない方はさっさとトイレに立ってしまい、もったいないことです。最後は観客も一体となって新振り付けのヴァンパイアダンス。chat noirさんから聞いていたので吉野さんをガン見して真似しながら踊ってきました。祐様もちゃんとやってました。かわいい!祐様、カーテンコールではフツーのおじさんに戻ってるとこがまたプリティーです。

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忘却とは、忘れ去ることなり・・・

2009-07-10 22:42:59 | 

夫婦喧嘩しました。それも最近にはめずらしく派手派手に。まあ、きっかけなど結構どうでもいいことなのですけど、夫も私もここのところ仕事が忙しく、ふだんなら聞き流せるちょっとしたブラック・ジョークがズバーン!!と私の怒りのツボに突き刺さってしまったというわけです。疲れていると余裕がなくってだめですね。


まあ、仲直りしたともいえないのですが、今日はふたりとも多少落ち着いて会話できました。そういえば、この前に喧嘩した時、すごーく許せないと思ったことがあったんだけど、なんだったかなー・・・と、一生懸命考えましたが思い出せない。たぶん夫の自己中がらみだったと思うけど。


でも、まあいいか。つまんない意地張って日々の暮らしをガサガサしたものにしたくもないしね。「忘れる」というのも人間の叡智かもね。


ところで猫は親とはぐれてミャーミャー泣いても、基本的に単独行動するケモノなので、数週間たつと親兄弟に再会してもまったく覚えていないそうです。チャメが保護された狭山の丘にママを探しにいこうかと思ったこともありましたが、きっともう忘れちゃいましたね。

いやなことはさっさと忘れ、楽しいことは頭にしっかり焼き付けて、人生豊かにしなくちゃね。明日は英国シェイクスピア劇団プロペラの「ヴェニスの商人」と「ヴァンパイア」の久々のマチソワです!

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やまももの木

2009-07-05 16:54:41 | 私の好きなもの

週末、伊豆高原へ行ってきました。最近、義父の体調があまりよくなく、義母も物忘れがひどくなってきたということで、本心を言えば「そろそろ介護付マンションに引っ越せば?」なのですが、「ここは本当に静かでしょう。ここよりいいところなんて、あるかしら・・・」という義母のつぶやきを聞くと、嫁としてはもうそれ以上は言えないよなあ・・という気持ちになってしまいます。結局おいしい昼食をご馳走になり、父の昔話を聞き、おいしいデザートにおいしいお土産もらって帰ってくるだけになってしまいました。


この夏、NHKが戦中~戦後の外務省ラジオ局の日系2世について特集番組を組む予定だそうで、義父のところにも取材クルーが来ました。米国と日本の二つの祖国を持つ父の壮大な昔話を聞くたび、誰かまとめて記録すればいいのにと思っていたので、いい機会だな、と思いました。



この木は伊豆高原駅にある「やまももの木」です。この木は苦労して海を渡り、日本にしっかりと根を下ろして3人の子どもたちを育てあげた義父みたいだなあと、いつも思います。ちなみに私は一番たよりなさそうな枝にぶらさがっている小枝でしょうか。な~んて思いながら帰りのスーパービュー踊り子で帰京。Ipodでしっかり「ヴァンパイア」の復習しました。「屋根の上のヴァイオリン弾き」も行くことになりそうです。

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グスコーブドリの伝説/宮澤賢治

2009-07-03 23:08:04 | 私の本棚

<おはなし>

イーハトーブの森に木こりの子どもとして生まれたグスコーブドリが、冷害による一家の離散や火山の噴火などの苦難を経験し、やがてイーハトーブ火山局の技師となり、火山噴火被害の軽減や天空散布による施肥などを実現させながら、最後は身を挺して冷害の再発を止めるという物語。


***************


「銀河鉄道の夜」「注文の多い料理店」「セロ弾きのゴーシュ」など、宮澤賢治の作品は評価の高いものが多いのですが、私にはあまりしっくりこなくて「よたかの星」以外は繰り返して読んだ経験はあまりありませんでした。

子供向けに紙芝居を読む機会があり、前後編に分かれたこの作品を読んでみました。・・・・すごい。すごい作品でした。賢治自身の実生活での体験や願望が色濃く反映された内容から、「ありうべかりし自伝」と言われることもあるそうです。読んでいてものすごい鳥肌が立ちました。低学年には難しいかと思いましたが、みんなぐっと引き込まれて見ていました。

冷害によってブドリの家族は離散。父母は森に入って餓死を選び、ブドリは知識の裏付けに基づく農業を目指す。そして、再びの冷害の危機を科学的根拠によって予測し、命をもって防ぐ。

鉄腕アトムの最後と似ています。アトムはふたつの太陽の存在に脅かされる地球を救うために、そのひとつの太陽に向かうわけですから。手塚治虫さんも、きっとこの作品を読んでいたんだろうなあと思いました。「軍国主義に似た思想」と批判する向きもあるようですが、私のとはちがうなあ。。


最後に紙芝居をみていた一人の子が「逃げればいいのに・・・」とつぶやいていたのが印象的でした。

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