pippiのおもちゃ箱

舞台大好き、落語大好き、映画大好き、小説大好き、猫大好き!なpippiのつれづれ日記です。

大晦日

2006-12-31 23:02:39 | 雑感

今年一年の締めくくりの日。

思えば、今年は内野聖陽さんのベガーズ・オペラにはじまり、紅白審査員、内野さんの紋付袴姿で終わりました振り返れば月4回ペースでいろいろな舞台が観られた素敵な一年でもありました。これも、家族や実家の母が元気に心配なくすごしてくれたおかげ、自分も健康で順調に仕事ができたおかげ、たくさんの友人・知人の皆様のおかげに他なりません。感謝です

くる年も、素敵な一年にしようではありませんか楽しいコメント、たくさんお待ちしておりますね!どうぞよろしく

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年末だなー・・・

2006-12-30 23:07:52 | 雑感

暖かい晦日。遊びつかれた重い腰をあげてワックスかけと冷蔵庫内の掃除をすませ、年末の買出しにでかけました。夫の活躍で【おつかれ】大掃除はあらかた終わっています。

古いお米屋さんの前でつきたてのお餅にあんこやごまをからめて売っていたので、思わず自転車を止めてお財布をだしていたら、「あのーもしかして???」と、声をかけられました。お餅を売っていた若い男の子と女の子は、昔かかわったことのある2人でした。小学生の低学年だったころの面影はそのまま。背は私よりもずっと高くなり、すっかり大人になっていましたが、ひとなつこい微笑はちっとも変わりませんでした。
男の子は大学生、女の子は「就職しました!」と、近況を教えてくれました。二人とも、今年は成人式いいなあ・・未来は希望がいっぱいですね。
私も遊んでばっかりいないでがんばらなくっちゃと、からみ餅も追加して笑顔で帰途についたのでした。さて、明日はいよいよ紅白ですな!審査員席に注目ね

 

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朧の森に棲む鬼/プレビュー初日/新橋演舞場1階8列センター

2006-12-29 23:43:46 | 観劇/コンサート

市川染五郎さんと新感線の「いのうえ歌舞伎」・・とくれば、面白くないわけがない!

・・・と、大きく期待して演舞場へ。今日はプレビュー初日ですので、正真正銘の本邦初公開というわけです。「新感線の初日~3日目くらいって、ぐちゃぐちゃの時もあるからねー」という人もいて、ちょっとおっかなびっくりでしたが、なんのなんの。プレビューとは思えない完成度の高い舞台でした。凝ったプログラムはカレンダーとセットで特製紙袋に入って3000円。ロビーでは「決闘!高田馬場」のDVDやTシャツ、特製弁当1500円も。

出だしは、ちょっとマクベスを思わせるような感じ。三人の魔女(オボロ)との怪しい契約にはじまります。そして、阿部サダヲさんとふたりでつるんだチンピラみたいだった染様が、どんどんどんどん、悪だくみを重ねてはのし上がっていきます。(酒呑童子とリチャード3世のイメージだそうです。シェイクスピアっぽい。確かに。)染五郎さんはステイタスが上がるにしたがって、ザリガニが脱皮するように()どんどん身なりも立ち姿も立派にになっていきます。最後は壮絶なまでの美しさ。(私は将軍になっちゃったあたりがツボでした。)それをみるだけでも楽しい!

舞台装置も素晴らしいです。どうなってるの?と思うほど凄い仕掛けで、美しい。最後の凄惨なシーンでは、青い照明が効果的に使われ、客席まわりのちょうちんまでが、青いしゃれこうべに見えました。衣装も、無国籍っぽく、検非違使はまるでジャベールみたいです。ところどころ入る阿部さんや古田さんのアドリブも楽しい!そして、高田聖子さんが、大君の奥さん、式部の役で、色っぽく、また激しく、飛ばしてます。聖子さんのぶっとび方、大好き「ペテン師・・」でのオクラホマの石油王の令嬢どころじゃないほどぶっとんでました。出番も多いしね

お隣の席の方は、10回分くらいチケットとったという染様の大ファン。カウントダウンにもいらっしゃるとか。年越しそばも出るらしいですよ。私もちょっと心が動いちゃってます。それほど面白い!もう、染様のあの色っぽい声がたまりません。そして、花道を駆け抜けるお姿、舞のような殺陣このお芝居では、染様扮するライが、妖剣に操られるのですが、本当に「意志を持った剣」に人が振り回されている様子がうまいなあ。。と思いました。この舞台、絶対ブレイクします。最後は本当にお世辞抜きのスタンディング・オベイション!素晴らしかったもの。チケット持ってる方は、手放すと後悔しますよ~次回は1月下旬に2階センターからの予定ですが、増やすかも。

あ、血みどろのちょっと苦手な方は、8列目より後ろがお勧めです。なにしろ、血の大雨が降りますから。

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武士の一分

2006-12-28 22:22:51 | 映画/DVD

最後のほうのキムタクの「ひと言」、泣いちゃうわよ~という友人のお勧めで、遅ればせながらシネコンへ。

・・・・・・が!しかし!しか~し!遅れて席についた私の目に飛び込んできた映像は・・映像は・・・「豆腐こ・・これはもしや・・・・

そうです「あかね空」の予告編!中谷さんとともに豆腐を作る、うれしそうな内野さんがそこに!→ここ もう、老人の方々ばかりの劇場の中で、ひとりでキャオキャオ叫びそうになりましたよこの映画館は、開場時間を待つ間にリクライニングチェアで全ての予告編を鑑賞できる場所があるので、終演後にもう一度みちゃいました。続く予告編はウエンツ瑛士くんの「ゲゲゲの鬼太郎」なぜにウエンツくんが鬼太郎大泉洋さんがねずみ男、室井滋さんが砂かけ婆。そしてバルジャン橋本さとしさんのお名前も!公式HPには役名のってませんでしたが、やっぱり妖怪でしょうねえ。「ぬりかべ」か子泣きじじいは間寛平さんだし。。

なーんて、予告編だけですっかり盛り上がってしまいましたが、本編「武士の一分」
木村拓哉さんは本当にスリムで、貧乏侍の感じがよく出ていました。(かっこいいキムタクより、こういうほうが好きかも。そして、評判の妻、壇れいさん。きれい!

藤沢作品にでてくる主人公の奥さんや恋人は、いつも健気で一生懸命にご主人様の身の回りのお世話をしますねー・・なんの見返りも求めず、言い訳せず、言い返しもせず、ひたすら一途な愛をささげる。れいさんも、盲目になり自暴自棄になった夫を抱きしめ、「私は、だんな様のお嫁さまになるのが夢でがんした。これからもずっとおそばにいさせてくださいませ。」と。きっとこんなの観たら、毎日文句ばっか言い、さらには権利ばかり主張する私のようなハズレな妻に当たってしまった世の中の夫たちは、ぐっときちゃうだろう。そういう一途な気持ちをもたにゃあかん。と、私は(映画館にいる間だけですけど)海よりも深く反省したのでした。

キムタクのおばさん役、桃井かおりさん。この人もいい。いるいる、こういう興味本位なおっせっかいおばさん。いい味出してましたよ。

キムタクの身の回りのお世話をする笹野さんや剣の先生、緒形拳さんも、さすがの存在感でした。笹野さんの優しい気遣いに、心がほわっとしました。気になる最後のキムタクのひと言、これはもう、ネタバレになりますので書きませんが、今夜の肉じゃがは「すきやきのたれ」使わないで作ってみようっと。。思わされる一言でした。

 

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空にあこがれて♪空をかけてゆく♪

2006-12-27 23:41:26 | 

昨日の大雨とはうってかわって、今日は朝から日本晴れ

洗濯物を干していたら、チャメがベランダの手すりから一気に雨どいまでジャンプしてしまいました。考えてみれば、室内でも結構高いところまで跳び上がるようになってきています。もう、仔猫じゃないのよね。。。

帰宅すると嬉しそうに飛びついて来てくれるのは、かわらないけれど、そういえば最近は、床から私の肩までストレートに飛び乗ってほほずりするようになりましたた。帰宅してすぐにあわてて不在郵便の再配達の電話なんかかけていると、いきなり頭に飛び乗って「電話なんかいいからこっちむいてよ!」と言わんばかりに電話の邪魔するのでびっくりします。電話の相手も、まさか私が頭に猫を載せてしゃべっているとは思わないだろうだけど、7時過ぎちゃうと、当日再配達はしてくれないんですよね。(その9割はチケット) しかも、時々は受話器にむけて「にゃおーーー」と鳴くし

時々うざいが、やっぱり愛しいチャメ。自由を満喫させてあげたい、でも別れるのは死ぬよりつらい。わがままかなー

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マリー・アントワネット千秋楽/帝劇2階G列上手サブセンター

2006-12-25 23:09:37 | 観劇/コンサート

ついに千秋楽!2階席からは初めてでしたが、舞台のセットがシンプルな意味がよくわかりました。広い殺風景な背景に写る「影」が、演技しているんです!、回転する盆の色の変化。照明が場面の意味を語っていたんです!もう、目からウロコな観劇でした。やはり最低3回。一度はセンター前方で、次は2階から、3度目は通路脇でしょうか。欲を言えば上手通路1回、下手通路1回づつの、計4回!?

そしてアニエス、土居さんが、「何故神は、黙っておられるのです?」という叫びに、遠藤周作先生の祈りを感じました。やっぱり好きです~この作品。凱旋公演も楽しみ

千秋楽ということで、ボーマルシェ山路さんの総合司会()で、みなさんのご挨拶がありました。以下、つたない記憶をたどって書いておりますので、順番とか言葉の過不足ご容赦ください!

まずボーマルシェ山路さん。
実は、直前にぎっくり腰になってしまい、腰を曲げたお辞儀ができなくなってしまいました。、また、喉を傷めて声出なくなったら、みんなが入れ代わり立ち代わり 「喉に良いモノ」や「方法」を携えて楽屋に来てくれました。 この仲間なら長丁場も乗り越えられると。 涼風さんは、プーさんの蜂蜜をくださったそうです。

フェルゼン井上くん
栗山さんが、昔の話じゃなくて、この現代にも通じる物語にしようと言ったことに感動しました。ミーマイの時はミュージカルってなんて楽しいのだろうって思ったけど、今回は反対で、ミュージカルってこんなことも出来るんだと驚きの連続でした。

ここで、突然山口祐一郎さんが「すいません!すいません!」と、マントの両手を広げました。みんなが「ど・・どうした?!」と、固唾を呑んだところ、「 長くなりますから、みなさん座って座って。」オール・スタンディングでしたからね。

ルイ16世石川禅さん
「鍛冶屋になりたい」の転調部分に入るティンパニーの音が 、何故、自分などが王なのだ?という問いへの神様からの答えに聞こえます。「お前を王に選んだのは、私だ。それで良いのだ。だから私のもとへ帰っておいで。」と。音楽とは、なんと素敵なものなのでしょう。今日はクリスマス。敬虔なクリスチャンだったルイが (もしも生きていれば250歳くらいですけど)こう言ったと思います。 皆さんの幸せがいつまでも続きますように。メリークリスマス! そして良いお年を。」
禅さんらしい、綺麗なご挨拶でうっとり・・

マルグリット笹本さん
ノロウィルスが流行っていますが、幸いにも風邪の菌一つ体に入らずに無事に終えて一安心でした。 最後までこのMAを愛し続けたいと思います。

オルレアン公高嶋さん
ある日早朝から下痢がずっと止まらず病院に行ってノロウィルスかと思いきや、ただの食当たりでその日は介護オムツで舞台に出ました。 なんかズボンのあたりがぱんぱんだったなーと思ったら、その日がそうです。((笑))このメイクにはまってしまい、眉毛を剃って、金髪に染めてるから、友達に、お前、この頃病んでるって言われます。

アニエス土居裕子さん
初めて東宝ミュージカルに出させてもらい、いろんな方から10回見ました、20回見ました、という手紙をもらい驚きました。何故なのかと疑問に思ったていたら、日々キャストの中でも今日はこんな風だった、昨日はあんな感じだった・・という会話があり、舞台は進化してるというのを感じた。 このまま進化して4月に東京に戻ってきたら、きっと大変な事になってるだろうから、50回、60回でも見にきてください。

カリオストロ山口祐一郎さん
「・・・・38秒、僕にください。」そしてそして!なんと、アカペラで 「ホワイトクリスマス」を歌ってくれました!もう、最高のクリスマスプレゼント!

マリー・テレーズ高橋愛子ちゃんは、モーツアルト!のアマデ役でも大好きな子役さんでしたが、家庭の事情でイギリスにいくため、これが最後の舞台になるそうです。
「この作品に出られて嬉しかった。イギリスに行ってもいろいろがんばりたいです」と、涙ぐんでいました。私も貰い泣きイギリスでいろいろ吸収して、素敵な女優さんになって戻ってきてくれるといいです。

最後に涼風さんの深いお辞儀と、丁寧なご挨拶で、東京公演はしめくくられました。
残念なことに私の右隣は空席のまま。チケットの売れ行きは良くなかったようでしたが、私にとっても、今日帝劇にいらしたみなさんにとっても、忘れられない舞台になったと思います。「遠い、あの空に、流れ星ひとつ」というメロディーが、今も心に流れていますさて、4月、今フェルゼンと鈴木オルレアン公を迎えた凱旋公演が、どのように進化しているのか、本当に楽しみです!

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Merry Christmas!

2006-12-24 20:07:55 | 映画/DVD

みなさまにとって、幸せな夜でありますように

                     
                    
                                         
                                     
                                   
                               
                        miniさんのツリーを真似て、私も作ってみました

今夜はふたりでTV「北の零年」を観ます。NHKでは「功名が辻」スペシャルとか。私、思うんですけど、この番組チョイスって、若いもんがパーティーとかに行っちゃって、家に取り残された「年配クリスマス終わった組用」なんですかねーいいけどさ。クリスマスにちなんだ、すてーーーーっきなラブ・ストーリーの映画でもやればいいのに。

                

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クリスマス・イブイブ!

2006-12-23 22:30:35 | 私の好きなもの

イブは明日ですが娘たちはそれぞれ約束があるため、イブのイブでいいか、という事で実家の母にも来てもらってクリスマス・パーティーをしました。

我が家では、イブには朝から夫が七面鳥を焼きます。昔は冷凍の大きい物しか手に入りませんでしたが、最近は生七面鳥のヒナが売りだされていて助かります、大きいのはグラマーで胸肉が厚く、肉もバサバサしていますが、ヒナはチキンと見分けがつかないほど柔らかいですから。夫の実家では七面鳥を焼くのは父親の仕事と決まっていたらしく、グレイビー・ソーズなどもお上手なので、もう、すっかりおまかせです。

最近は、この七面鳥とチーズ・フォンデュが我が家のクリスマスの定番。そして、食事の最後には、鳥の首のあたりのたった一本のY字型の骨、(鎖骨かな?)をふたりで引っ張り合い、骨占いをするのがナラワシです。今年はおばあちゃんと次女がチャレンジしました。

このごろは子どもたちも忙しくてみんなで夕食に顔を合わせることも少なくなっていましたが、やっぱりクリスマスは賑やかなのがいいなあと思います。わくわくするイブの夜、サンタさんに自転車を頼んだ娘のために、夜中に音をたてないようにそーーっとセッティングしていた夫の姿・・なつかしいなあ

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子うさぎましろのお話/作:佐々木たづ 絵:三好碩也

2006-12-21 21:00:32 | 私の本棚

子どもたちがまだ小さかった頃、クリスマスによく読んでいたのが、この絵本です。とてもとても可愛いお話で、今でもこの時期になると本棚の奥から引っ張り出して読んだりします。

北国のクリスマス。サンタクロースから一番先にプレゼントをもらった子うさぎの「ましろ」は、なんとかもう一度もらえないかと考え、体に墨を塗って別のうさぎになりすまし、サンタを待ち伏せ。そして、「ぼくにもプレゼントちょうだい。」とたのみます。

サンタは、もちろんそれが「ましろ」だと見破っていますが、袋の中にたったひとつ残っていた一粒の種と、サンタさんの食べかけのサンドイッチをくれました。まんまとサンタさんをだましたと思ったましろは、体につけた墨をおとそうとしましたが、いくら払っても払っても、黒い色がおちません。ましろは泣きそうになり、これは天罰だ!と気がつきます。

そうして、泣きながらも「サンドイッチは食べちゃったけど、この種だけでも神様にかえそう。」と、小さい手で雪をほり、土をほり、その種を必死で埋めます。手も足も凍え、雪まみれになったましろ。はあはあ息を切らせて雪を払い落とすと、体中の黒は、すっかり消えて元の真っ白な姿に戻っていました。

そして春。ましろの植えた種は芽を出し、ぐんぐん伸びて、なんと「樅の木」になりました。そして。その枝のひとつひとつに、次から次へとプレゼントがなるのです。ましろは大喜びでサンタさんの家へ走り、去年のクリスマス、サンタさんと別れてからあったことを全部話します。サンタさんはちっとも叱らず、「そうか、そうか。」と微笑みます。

ましろはその日から毎年、世界中の子どもたちにプレゼントを贈るサンタさんのお手伝いをするようになった。という、お話。

悪だくみはだめですね。でも、大きな心で許してくれるサンタさんのような人になりたい、なれない、いや、なれるよう精進しよう、と、そのころの私はいつも反省していました。・・・が、やっぱり道は険しくなお遠く、今朝も娘をどやしつけ、近所のヒンシュクをかっている発展途上の母でした。

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黄昏/ル・テアトル銀座20列センター・マチネ

2006-12-20 22:14:01 | 観劇/コンサート

杉浦直樹さんと八千草薫さんのすごーく素敵なポスターに、なんとなく気になっていたこの舞台。今回、杉浦さんがご病気で降板され、長塚京三さんがノーマン役をされたことでも話題になっていましたね。

このポスター、素敵でしょ?

美しい水面をたたえる湖「ゴールデン・ポンド」を臨む、静かな森に囲まれた別荘に毎年訪れる、79歳のノーマンと10歳年下の妻エセル。そこに訪れる、娘と再婚相手、そして連れ子・・んん?これ、どこかで・・・ヘンリー・フォンダの映画はもちろん観たことがありますが、そうだ!何年か前にNHKでみた!杉浦さんと八千草さんのコンビで「輝く湖にて」というドラマだ!ドラマは日本が舞台になっていましたが、今回は映画と全く同じ設定になっていました。

ドラマもものすごく良かったので、ノーマンはやはり杉浦さんのイメージが強かったのですが、(ポスターでは、どう見ても長塚さんが八千草さんより10歳年上にはみえないもの・・)なんの。演技の力でしょうか。素晴らしい夫婦でした。湖畔の別荘での夫婦だけの生活。一見おだやかでのんびりした素敵な暮らしには見えるけれど、しのびよる老いをふたりで繕い合う毎日。それが際立つのは、夫婦以外の郵便配達人、疎遠だった娘がやってきたときです。ほかの人物がそこに加わることで、場面が急に生き生きとした空気に包まれるのです。どんなに二人の時間が濃密であっても、やはり淋しさは否定できないんだなあと。預かった娘の結婚相手の連れ子の現代っ子ぶりに驚きながらもに意気揚々と釣りを教え、文学を教えるおじいちゃんノーマン。夫の心臓発作に動揺し、その瞬間に「死」を現実ととらえるエセル。発作がおさまり、最後にふたりで肩を寄せ合ってながめる湖の美しいこと舞台装置は朝・昼・夜の変化する湖の輝きを巧みに見せてくれて本当に秀逸でした。

私の舅と姑は伊東の海を望む別荘地で余生を送っているのですが、その姿がこの老夫婦とはげしく被り、なんだか泣けてしまいました。静かな生活に時々侵入していくのは迷惑かなーという思いがありましたが、それもまた二人にとっては楽しみなのかも。と、ちょっと考えがかわりました。明日は電話をしてみようっと。

 劇場には、演出家の山田和也さん、松金よねこさん、岡江久美子さんなどがいらっしゃいました。

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マリー・アントワネット/帝劇1階C列センター

2006-12-19 23:38:36 | 観劇/コンサート

今回、何枚かとったMAチケットのうち、今日が一番の良席でした

前回はかなり後方端席だったので、よく見えなかったりわからなかったりした部分がありましたが、今日はきっちり見て来ました。

やはり前方センターはおいしい!後方からだとガラーーンとしてみえた舞台が、今日はすごい迫力で迫ってきました。貧しい街の様子から、華やかなパレ・ロワイヤルへの転換の鮮やかなこと2幕の長ーい棒にさした生首が目に入らないのも嬉しかったです。グロいのはだめなので。

また、マルグリットが、オルレアン公のたくらみで女たちを煽動して宮殿に行く場面。前に見た時にはまわりの男たちが女たちのほっぽりだした洗濯物を必死で拾っているのを、単に持って行って売り飛ばすのかと思っていましたが、なんの、目隠しのように下手に布が張られた後ろで俵くんをはじめ、池田さん、砂川さんまでがその女物の服に着替えて、胸にも衣類を詰めたりして行進に加わっているではありませんか!女装してたのはオルレアン公だけじゃなかったと、やっと気がつきました。

そして、「ダン・ダダダダーン」と、ベッドから悲しげに歌う息子、ルイ・ジョゼフ。今日は川綱治加来くんでした。目のしたのクマも痛々しく、一曲歌ってすぐ亡くなってしまう役ながら、アマデのときよりほんのちょっと大きくなって可愛かったです娘、マリー・テレーズはともよちゃん。ホント綺麗になって、愛子ちゃんの時同様、親の気持ちで見守ってしまいました。初めて見たルイ・シャルルの水谷君は、ハーフ?と思えるようなお顔立ち。中一には見えなかったなー・・次回、外人皇太子キャラのこの子はきっとルドルフをやることでしょう。(キッパリ

山口祐一郎さんはもう大サービスで、客席降りの場面では、G列あたりの通路脇の方のオペラグラス借りちゃうは、最前列の方と握手しちゃうは、おちゃめっぷりを発揮してました。大好き!

しかしやっぱり今日も私の目を引き付けて離してくれなかったのはフェルセン、井上君でした。彼が歌う時だけ、帝劇の舞台に、私以外には見えないだろう青いキラキラ星がいくつもきらめくんです。う・・美しか~玲奈ちゃん、綺麗になったなーこのメイク似合う。ミーマイのときよりずっとシャープで良かったです。井上君との相性もいいし(声の)次はコンスタンツェ希望。アントワネット涼風さん。2幕、状況がどんどん悪くなって行くあたりから、もう、アントワネットが乗り移ったかと思うような凄い演技で、圧倒されました。chat noirさんもおっしゃってましたが、涼風さん、何かの賞をとるだろうと、私も思いました。

どの曲も、本当にキラキラとした気品のある旋律で心に残りました。次に行くのは千秋楽。2階から、噂の照明をしっかり堪能してこようと思います。ところで、アントワネットの裁判の時、オルレアン公の声が後方から聞こえてきますが、2階の客席あたりにいるんですか?振り返るわけにもいかず・・・どなたか確認したかなー

パンフレットも舞台写真入りが出たので買いました。オルレアン公もロベス・ピエールもアントワネットが処刑された数年後には処刑されているんですね。そして、息子ルイ・シャルルもほどなく亡くなったんだ・・・なんだかせつなくなりました。諸行無常という」わけか。

スタ・オベもなく、静かな終わり方でしたが、後ろにいらした初見とみられるおばさまたちも、「素敵だったわーよかったー」と、概ね好評。1階A席下手には詰襟の男子中学生の団体がいました。わかったかなー。。。詰襟くんたちは、ジキルとハイドのポスター見ながら、「これみたかったな。二重人格の話だろ。」とか話してました。おせっかいな私は、「違うのよ、ただそれだけじゃないの。悲しくて危険な愛のお話でもあるの。君たちにはまだわかんないかも。。」と言いそうになる心をぐっと抑えるのが非常に大変でした。

帰り道、東京国際フォーラムのいつものお店でミルヒ・ショコラーデを食べようと行ってみたら、何かのキャンペーンで、保温カップ入りのコーヒーが無料でしたラッキー

 

 

 

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クリスマス・キャロル/ディケンズ

2006-12-18 00:04:53 | 私の本棚

この時期になるとなんとなく読み返したくなるのが、ディケンズの「クリスマス・キャロル」です。けちで、欲張りのスクルージが、クリスマスの晩、過去・現在・未来の精霊と友人の亡霊の教えによって自分の愚かしさを悟り、善意と良心を取り戻していく物語。

最初に読んだのは、少年少女世界名作全集の一冊、次に読んだのは確か英語のサイド・リーダーでした。どちらも、体中に巻きつけられた鎖をひきずりながら現れる、かつての相棒マーレイの亡霊が怖かった・・・

去年かおととしの暮れには、市村正親さんのひとり芝居をル・テアトル銀座で観ました。スクルージから幼い少女、ロウソクまでを演じ分ける市村さんに感動。そして、もう十年以上も前になりますが、英国版のミュージカル映画バージョンを、今は亡き池田裕子さんが解説しておられたのをなつかしく思い出します。年をとり、幸せで温かいクリスマスを忘れたスクルージが少しずつ優しい心を取り戻していく過程が、いかにも基督教世界のお話らしく、シックで美しいイギリスの風景への憧れとともにずっと心に残っていました。

ちなみに、「メリー・クリスマス」という言葉や、プレゼントのやりとりは、この小説をきっかけにして始められたんだそうです。

クリスマスって、いいよねー

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夫婦deランチ

2006-12-17 00:27:26 | 私の好きなもの

ひさしぶりにのんびりした日曜日。子どもたちはそれぞれバイトに塾にとお出かけ。「なんか美味しいランチ食べに行こうか~」という夫のお誘い。

・・・と、いうわけで前からちょっと気になっていた練馬駅北口、練馬文化センター裏のセルポワブルというフレンチレストランに行きました。小さいお店ながら、なかなか素敵そのうえ、ランチはコースなのに1500円と格安

私の前菜は鱸のカルパッチョ。メインは仔牛のクリームソース煮。盛り付けもお味も繊細で私好み。デザートは洋梨のコンポートとアップルパイ、シャーベットの盛り合わせで、これもいくつかのパターンを選べるようになっていて良心的これでこのお値段は格安だと思いました。ディナーも3000円からあるそうです。

ちょいリッチな気分になれた昼下がり。「芋たこなんきん」の夫婦みたいに、小さい頃のクリスマス、どんな感じにすごしたの?なんていう話題で盛り上がりました。たまにはいいですね。夫婦でランチも。

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ガールフレンズ/博品館劇場 最前列センター

2006-12-16 23:49:06 | 観劇/コンサート

セリフはひとつもなく、全てユーミンの曲によって構成されたミュージカル。今日は華原朋美さんの日でしたが、急病とのことで、Wキャストのもうひとり、堀内敬子さんが主演をつとめました。本当は堀内さんバージョンを聴きたかった私はラッキー(朋ちゃんごめんなさい)でした。

ユーミンの曲には、「あなたに今日めぐりあうために今まで私、あんまりもてなかったwow wow」と歌っちゃうような引っ込み思案、地味タイプの私のような女性と、「さめたふりをして、不意打ちをかけて、欲しいものは欲しいと言ったほうが勝ち」と駆け引きするようなしたたかな女性の両方が出てきます。前者を堀内敬子さん、後者を池田有紀子さんが演じ、歌います。バンドもキャストもみな女性。なんせ「ガールフレンズ」ですから。

・・・が、しかし、彼氏の役でいきなり白いタキシードで登場したのはひ・・東山竜彦さんかそっくり!ちがうよねーなんと、それは杵鞭麻衣さんなのでした。あの、ミス・サイゴンで「映画のように~」と歌いあげる、めちゃくちゃセクシーな、ソフィア・ローレンみたいな情熱の女、ジジを演じてた杵鞭さん。もう私、惚れました宝塚にはまる皆様の気持ちがちょっとわかった。どこからどう見ても東山竜彦さんばりのクールなハンサムなんですもうもう、ユーミンの歌もすっとび、ひたすら目で追う私でした。

男役の方はふたりで、もう一人の宮 菜穂子さんは、ちょっと井上芳雄君タイプで、こちらもタキシードが良く似合っていました。

ユーミンの曲、本当にドラマチックで、せりふなどなくても十分ストーリーになっているところが素晴らしかったです。どっぷりと感情移入してきました。なにしろ、お話のベースになってるのが私の中のユーミンBEST5に入ってる「グループ」と「ガールフレンズ」なんですから(ちなみにBEST1は、「よそゆき顔で」)今回入らなかった曲でも、聴いているうちにその場面ががーッと浮かんでくる曲、いっぱいあります。その曲を紡いで、脳内ミュージカルを作ってしまえそうです。なんでこんなに自分の心情とかぶってしまうんだろうと不思議なくらい、ぴったりな言葉と曲で女性の心をとらえるユーミン。やはり天才なんでしょうね。

華原さんは明日から復帰されるそうです。2列目と3列目のセンターがごっそり空席になり、しかたがないけれどキャストの方にはちょっとお気の毒。カテコでも、「今日は華原さんの日だ!と、ピンポイントでチケットお買いになったお客様、本当にごめんなさい!」と、池田さんからお詫びのご挨拶がありました。

 

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レ・ミゼラブル聴き比べ その①ジャベールの自殺

2006-12-15 00:48:40 | 観劇/コンサート

先月ロンドンに行った長女が、レ・ミゼラブルの専用劇場を写してきてくれました。

これだけのロング・ランになると、いろんな俳優さんが演じているんでしょうね。日本のレミも、滝田、鹿賀、山口、今井、別所、石井版の6種類のCDが発売されています。レミの師匠、三月うさぎさんのご協力で全部のCDが手に入ったので、編集し、同じ曲を別のバルジャン、別のジャベールが順番に歌うCDを作りました。

これを文明の利器、ituneで編集、ipodで聴きまくっています。レ・ミゼの曲は不思議なもので、飽きるどころか聴けば聴くほど心に沁みこんできます。

私が一番好きなのは、ジャン・バルジャンが革命の市街戦で死にかけたマリウスを担いで下水道をさまよい、待ち伏せしたジャベールに出会ってしまう場面です。「見ろ、ジャベール!死にかけてる!譲れ!ジャベール!救わねばならぬ!」と、必死でマリウスを助けようとするバルジャンに、つい、「よしバルジャン行くのだ!待つぞ!さあ、24653!(囚人番号)」と言って逃がしてしまうジャベール。

そして、執拗に追いかけた囚人にバリケードで命を助けられたこと、誰よりも職務に忠実だったはずの自分が、何十年も追い続けた相手を逃がしたという事実に混乱し、セーヌへと身を投げる。この必死・捨身のバルジャン、そして逃げた囚人を捕らえるのも警察官、人の命を守るのも警察官、そして追う身の自分が追われる囚人に逆に救われたことの矛盾・・・もう、何がなんだかわからなくなり、ともかくバルジャンのいるこの世から逃れたい・・・キリスト教徒が決してしてはならない自殺に走るジャベール。

この場面のバルジャンの必死・捨身っぷり、ジャベールの脳内大混乱っぷりが一番凄いのは、わたし的には何と言っても鹿賀丈史バルジャン・村井国夫ジャベールの赤版です。鹿賀さんは、泣き叫ばんばかりに「譲れ!」と迫る。村井パパは最初は水面鏡の如き静かな心境、それが次第に混乱の度合いが高まり、絶叫、しのび笑い、慟哭・・入水。。。ジョン・マルコビッチが映画で演じたこの自殺場面は、静かにセーヌに向かい、帽子だけが水面に漂うシーンが印象的だったけれど、ミュージカル版のあのとても人間的な描写が好きだなー・・・来年の石川禅さんの初ジャベールがどんな風に演じるのか、歌うのか、とても楽しみです。そして夢に見るのはやっぱり内野ジャベールふたたび!

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