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車には「内輪差」というものがあって、
ハンドルを回した状態で車を動かすと、
後輪が前輪よりも内側を通ります。
…という話をすると、まれに、
「それはバックする時でも同じですか?」と訊かれることがあります。
が、どちらでも同じですよ。
バックの時は、前輪が後輪よりも外側を通るため、
「外輪差」という用語で言い換えることもありますが、
「前進時の内輪差」と「バック時の外輪差」は、
同じ事象を説明したものです。
つまり、前進だろうと、バックだろうと、
前輪が外側を、後輪が内側を通るのです。
これは、手元にミニカーでもあれば、
(消しゴムか何かを車に見立てても良いです)
それを前後に動かしてみれば理解できると思います。
そして、その理屈が解れば、
カーブを曲がるのも、右左折するのも、クランクコースやS字コースを通るのも、
はたまた方向変換や縦列駐車でも、
とにかくハンドルを回して車を動かす場面すべてにおいて
車両感覚が把握しやすくなるはずです。
もっとも、こういうのは、
“理屈”ではなくて“体感”してもらうのが一番の近道なんですけどね。
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