Pilot-Kの「前見て加速!」

自動車運転に関するアドバイス・感想等を書いていきます。※偶数日更新(原則)

エンジンブレーキは「減速するため」ではない?

2014-04-30 23:43:01 | Weblog

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山道などの長い下り坂では、
フットブレーキばかりでなく、エンジンブレーキを併用してください。
必要に応じ、
AT(オートマ)車では「2」(車種によっては「S」・「3」・「B」なども)に入れ、
MT(マニュアル)車では低いギアに変速(シフトダウン)します。

しかし、ATであれMTであれ、
スピードを出している状態でいきなりシフトダウンしてはダメですよ。

エンジンが高回転のところへ低いギアをつなげると、
MT車ではクラッチやギアを傷めますし、
そもそもギアがつながらないことも多いでしょう。
AT車でも、変速機構に過剰な負担を掛けるので、望ましくありません。

エンジンブレーキは、基本的には、
クラッチをつなげたままアクセルを緩めるだけです。
シフトダウンが必要なら、
まずは、フットブレーキで減速していき、
適切なスピードまで落としてから変速操作をしてください。

講学的には正しくないかも知れませんが、実際の運転において、
エンジンブレーキ(特に、シフトダウンによるエンジンブレーキ)を用いるのは、
「減速するため」ではなくて、
「速度が上がらないようにするため」と覚えてしまった方が、
的を射ていると思います。


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「プリウス」のシフトポジション

2014-04-28 16:49:35 | Weblog

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府中試験場で導入されているトヨタの「プリウス」は、
従来のAT車のシフトレバーとは、
設置されている場所も動かし方も違います。

…って、既に運転されている方も多いので、
何せ今や日本で一番売れている(らしい)車ですから、
今さらの話になってしまいますが、
従来のAT車(CVT車を含む)で練習してきた人は、
やはり違和感を覚えるでしょうから、簡単に説明しておきます。

まず、シフトレバーは「床(ゆか)」から突き出してはいません。
MT車では、機械的にギアを切り換えていたので、
シフトレバーは床に設置しておく必要があり、
従来のAT車も、その名残で床にシフトレバーがありました。
(コラムシフトの話は、ここでは触れないことにします。)

で、プリウスのシフトレバーは、前面パネルの近くにあります。
「シフトレバー」というより「切換えスイッチ」という感覚ですね。

そして、その動かし方も、特徴的です。
慣れないと、ちょっと戸惑ってしまいますが、
でも、それもまた「切換えスイッチ」だと認識しておけば、
理解しやすいと思います。

本当はここに図示でもすれば親切なのでしょうが、
フリーに使える素材が見当たらず、
まして、自分で描くのは小生には無理なので、
他のサイト様をご覧いただくことでお許しください。
検索すれば、たくさんヒットしますので。

さて、プリウスのシフトで最も違和感があるのが、
「P(パーキング)」ポジションでしょうね。
「D(ドライブ)」に入っていても、「R(バック)」に入っていても、
そのまま「P」ボタンを押せば良いだけだからです。
逆に、「P」を解除するのは、
「D」なり「R」なりに入れれば良いだけです。

ところで、プリウスにもクリープ現象はあります。
技術的にはアクセルを踏まないと車は動かない理屈ですが、
ユーザーからの要望が多かったため、
わざわざクリープが起きるように作ったらしいです。

ですので、駐停車の際には、
必ず「P」に入れて(「P」ボタンを押して)ください。
そうしておかないと、ブレーキが甘かったりすると、
車が勝手に動き出してしまいますので。

ちなみに、サイドブレーキは「足踏み式」ですので、
これも、レバー式(ハンド式)のサイドブレーキに慣れている人は、
弱すぎず、強すぎないよう、慎重にペダルを踏んでください。


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定速走行は早い段階で

2014-04-26 23:59:22 | Weblog

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仮免技能試験には、
コース内のある区間を指定された速度(府中試験場では「時速50km」)で走る、
という課題があります。

この「定速走行」課題は、
第一段階(所内教習)の終わり間近に練習する教習所さまが多いですが、
パイロットアカデミーでは、
早いうち(2回目ぐらい)から、この練習を始めています。

と言うのは、
初めのうちは周回コースをずっと練習しているわけで、
どうせなら、直線部分で一定の速度まで加速することを意識してもらえば、
いずれ練習することですので教習効率が良いですし、
ただただ何周も回るのより単調にならずに済むメリットもあるからです。

本当は、速度を指定されていなくても、
直線ではしっかりスピードを出さなければいけないのですが、
「時速○○キロ」という目標数値を示した方が
どのくらいアクセルを踏めば良いのか、分かりやすくなるという意味もあります。

また、スピードメーターに目を配りながら走る習慣を付けてもらうにも、
良いきっかけになります。
これこそが「定速走行」課題の本来の目的ですので、
そんなことも意識しながら練習してみてください。


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信号待ちでヘッドライトを消すべきか否か

2014-04-24 12:58:31 | Weblog

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信号待ちでヘッドライトを消すべきか否かについては、
議論喧しいですが、
これだけは、間違いなく言えます。
「夜間はハイビーム(上向き)で点灯しておくのが原則」です。

街中では、ほとんどロービーム(下向き)で走ると思いますが、
それは、他者(他車)の妨げになるので減光措置を講じた、
すなわち“例外”であることを認識しておきましょう。

ところで、坂道で対向車と行き違う場合は、
ロービームでも相手を眩惑させてしまうことがありますから、
スモールランプ(車幅灯)だけにするべきですね。
また、その延長で、踏切で列車の通過を待っている間は、
多くの場合、そこが上り坂になっているので、
スモールランプにしておくケースが多いと思います。
法律上それが正しいかと問われると、合法ではないですが、
こういった臨機応変さは必要だと思います。

信号待ちで前照灯(ハイビームであれロービームであれ)を消すかどうかは、
こういったことを踏まえて、考えてはいかがでしょうか。

なお、ネット内の議論で、
「ライトを点け忘れるので消さないのが正解」と主張する人がいますが、
それを言い出したら、
「サイドブレーキを外し忘れるので(必要な場面でも)サイドブレーキを掛けない」
という話にもなりかねませんので、
それは消さないことを推奨する理由にはなりません。

ちなみに、小生は、信号待ちの際は、
原則としてロービームで点灯したままにしています。
ただ、前の車や歩行者を眩ませるようだったら、
消灯してスモールランプのみにします。
まさに、“臨機応変”ですね。

まあ、どうであれ、そのやり方を他人に押し付けるつもりはありませんが。


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試験官が「坂道発進」と言ってくれるとは思わない

2014-04-22 23:59:55 | Weblog

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前回の記事で「坂道発進」の例を挙げたので、
今回は、それに関連した話題を。

教習では、
「ここで坂道発進をしてください。」
と案内されることも多いと思いますが、
本番の試験では、
試験官が「坂道発進」と言ってくれるとは限りません。

むしろ、坂の途中で停まったら、
試験官から「では、発進してください。」とだけ
指示されるケースがほとんどのようです。
あるいは、停止する前のうちから、
「坂の途中で停まって、すぐに発進。」
と指示されることもあるようです。

でも、どうであれ、
勾配の急な上り坂で発進するなら、
「坂道発進」と言われようが、「発進」とだけ言われようが、
サイドブレーキを使った、
いわゆる「坂道発進」をするのですよ。

そういうのも、
課題の本旨を理解して練習しているかどうかが問われる場面ですね。


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「試験に合格して終わり」の練習ではない

2014-04-20 23:41:01 | Weblog

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もちろん試験に合格するために練習しているわけですが、
そればかりに拘泥してしまうと、
運転技能そのものが身に付かなくなる虞がありますよ。

分かりやすい例が、
クランクなどでのポールを使った目標。
「3本目のポールがここに見えたらハンドルを回す」
といった類のものです。

そのやり方で、試験には合格できるかも知れませんが、
免許(あるいは仮免許)取得後に狭い道を通ろうとしても、
一般道にポールが立っているわけでなし、
覚えても全く意味がない技です。

また別の視点からの例(実例)を挙げれば、
他校で仮免許を取得した教習生の路上教習中、
上り坂の途中で信号待ち後に発進する際に、
「ここで坂道発進をするのですか?」と
尋ねられて驚いたことがありました。

いや、指導員が指示するまでもなく、
上り坂で発進するなら「坂道発進」の手順を使うのです。
おそらく、前の教習所さまでは、
「ここで坂道発進。」とでも教えてくれていたのでしょうが、
それも、試験課題をクリアすることばかり考えて、
免許取得後の運転がイメージできていない証左と言えます。

このように、試験に合格するためだけに練習していると、
免許を取ってから苦労しますし、
その課題の本当の意味を理解していないと、
試験に合格するための練習すら、覚束なくなることもありますよ。
あなたが練習しているのは、
「自動車の運転」(「免許」の先にあるもの)であるはずですから。


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合格おめでとうございます!

2014-04-18 12:49:21 | Weblog

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14039K様

本免技能試験合格のご報告ありがとうございました。

今日の東京は久しぶりの雨でしたが、
お蔭(?)で、
路上練習では対処に苦労した“自転車”が
今日はほとんどいなかったそうで、助かりましたね。

免許を失効しなければ不要だったはずの、
余計な時間と労力と費用を掛けてしまいましたが、
この経験は決して無駄ではなかったと信じます。
でも、今度の免許は
更新手続きを忘れないようにしましょう。

おめでとうございました!


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今さらですが、黄色は「止まれ」ですよ。大丈夫ですか?

2014-04-16 16:28:58 | Weblog

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信号について、
「青=進め、黄=注意、赤=止まれ」
と覚えている人は多いですね。
しかし、このうち正しいのは「赤=止まれ」だけです。

青色の灯火は、
「進め」ではなく「進むことができる」ですし、
黄色の灯火は、
「止まれ。ただし、安全に止まれない場合は、そのまま進むことができる」ですよ。
「注意して進め」ではなく、
ましてや「加速して進め」でもありません。

意外にも(いや、意外じゃないかも?)、
二種免許取得希望者や、免許失効で仮免許を交付された人に、
こういう誤解が目立ちますので、注意してください。

「他の交通に注意して進むことができる」は、
「黄色の点滅信号」でしたね。
これと混同しないように気を付けましょう。

特に、場内試験(仮免だけでなく本免にも二種免にも場内課題があります)では、
そんなにスピードを出していないこともあって、
信号が黄色に変わった時に、
「安全に止まれない」というケースは滅多にありません。
黄色の信号は「止まれ」で覚えておいてください。


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「三角形」ではなく「台形」を描く

2014-04-14 13:09:48 | Weblog

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自分の進路上に障害物があったら、
それを回避して進むわけですが、
その際には、できるだけ“平行”に走ってください。

障害物をよけようと、右に進路を変えたら、
そこで車体をまっすぐ(進路に対して平行に)向けるのです。
その体勢を作った後に、
今度は左(元の車線)に進路を変えていくのが正解です。

もしかしたら「すぐに戻ろう」という意識が強いからでしょうか、
右へはみ出して、まっすぐ走らずに左に戻る車が多いですね。
試験でそれをやると、ほとんどの場合、
「左の安全確認が不充分」として減点されますよ。

車の動く軌跡としては、
「三角形」ではなく「台形」を描くように走る、
と覚えておきましょう。

ただ、冒頭に「できるだけ」と書きましたように、
道路状況や他車・歩行者等の動きによっては
臨機応変な対応が必要な場面もあります。
でも、所内教習・場内試験ではそういうケースは稀ですので、
基本通りに走るようにしてください。


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路上教習の方が説明事項が多い

2014-04-12 17:09:31 | Weblog

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「路上教習は所内教習よりも教えることが少ない」
と言う指導員がいます。

教習生がリラックスして運転できるよう、
路上教習中に雑談を交えながら、
その“方便”として使っているなら良いのですが、
指導員自身が本気でそう思っているとしたら、
それは“認識違い”と言わざるを得ません。

確かに、所内教習では、
例えば「今日は左折を練習しましょう」と言って、
左折における注意事項を説明しますが、
路上教習では、
特段のテーマは決めずに練習することが多くなります。

でも、説明するべき事が少なくなるわけではありません。

「左折」一つ取っても、
所内教習で練習した「左折」に加え、
「信号を見ること、守ること」や、
「他の交通に合わせること、妨害しないこと」や、
「曲がった先の道路状況を把握すること」 etc.etc...
たくさんの注意ポイントがあるはずです。

まっすぐ走っている時ですら、
「たまにメーターを見ること、スピードに気をつけること」や、
「自転車・歩行者の動きに気を配ること」や、
「次の信号を見ておくこと」や、
「ルームミラーで後続車の状況をみておくこと」や、
「左右のサイドミラーで自分の走行位置を確認しておくこと」や、
「路地からの歩行者飛び出しに注意すること」 etc.etc...
注意ポイントは書ききれません。

なので、本来、路上教習は説明事項が多く、
それこそ“雑談”など、挟んでいる時間すら惜しいはずです。

冒頭のような発言をする指導員は、
やっぱり信用できないですね。
(あ、また余計なことを…)


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