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パイロットアカデミーで練習に使っている車は「FF(前輪駆動)」です。
でも、試験場では「FR(後輪駆動)」の車に当たることもあります。
さて、このFFかFRかは、
駆動の仕組みが異なるだけでなく、ハンドルが回る量も異なります。
FF車のハンドルは概ね1回転半しか回らないのに、
FR車のハンドルは2回転近く回ります。
これは、
エンジンで得られた回転をタイヤに直結するFFは、
プロペラシャフトを介してタイヤに伝えるFRと
エンジンを置く向きが90°異なり、
それがタイヤの動く範囲を制限してしまうためです。
なので、
FFの車で練習していた人がFRの車で同じようにハンドルを回してしまうと、
思いのほかタイヤが曲がってしまい、
クランク等で縁石に載り上げることにもなりかねません。
特に「縁石がここまで来たらハンドルを回す」
というような目標を使って練習していた人は要注意です。
実を言うと、パイロットアカデミーでも、
教習の効率を考えて、また、教習生に自信を付けさせるために、
ハンドル回し始めの目標を教えることがあります。
でも、それは早い段階で卒業して、
車体の動きをイメージしながらハンドルを切る練習をしましょう。
その基本が身に付いていれば、
ハンドルが回ろうが回るまいが、失敗しないはずですから。
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