小幡憲仁 議会活動日記

よく考える政治!
20年後の高浜をイメージし、今の政治を考える。

原子力対策特別委員会視察研修:2日目

2004年10月27日 | 研修報告
視察2日目は、四国電力伊方原子力発電所を視察いたしました。伊方原発が立地する愛媛県伊方町の周辺地域はみかんの産地として有名です。
発電所へ行くバスの車窓から、山の頂上付近までみかんを栽培しているのをあちらこちらで見かけました。この辺の地形は非常に急峻で平地が少ないため、みかんはほとんどが山の斜面で(結構急斜面)栽培されています。私は山の頂上付近までみかん畑が作られている風景を初めてみたので少々驚きました。

伊方原発は、関西電力の原子力発電所と同じ加圧水型軽水炉(PWR)といわれる炉型です。1,2号機がそれぞれ56万6千KW、3号機が89万KWの出力です。出力としては余り大きな発電所ではありませんが、四国電力管内の電力需要がそう大きくないため、この原子力発電所だけで四国電力の年間発電電力量の約4割をまかないます。

伊方原発の構内見学と、見学後には伊方原発の副所長との懇談などを行いました。
ところで伊方原発でも高浜発電所と同様にプルサーマルを導入する計画があります。今年5月に原子炉設置変更許可を国に申請するための事前協議を愛媛県と伊方町に対して行っており、今月22日に伊方町議会の原子力対策特別委員会で全会一致で申請を了承しました。このためちょうど本日、伊方町長が町として申請を了承する考えを県知事に伝えております。
今後、県知事の申請了承判断が下されば、国に対して原子炉設置変更許可申請を行い、これが許可されれば燃料の発注、製造、輸送、装荷といったステップが出てまいりますが、当然、ステップ毎に様々な了解や確認等が発生いたします。
伊方原発のプルサーマル導入時期(MOX燃料の装荷時期)は、計画では2010年頃となっております。

プルサーマルに関しても伊方原発の副所長と意見交換することが出来て有意義な研修となりましたが、時間があれば伊方町の行政や議会とも意見交換したかったと思います。
しかし委員会の視察は1泊2日のバスを利用した研修予算しかありませんので、時間の関係で行政・議会関係との意見交換までは行程に組むことが出来ませんでした。