小幡憲仁 議会活動日記

よく考える政治!
20年後の高浜をイメージし、今の政治を考える。

3月議会日程・一般質問通告内容

2005年02月28日 | 活動日記
3月議会の日程が決まりました。(正式には3月4日の議会第1日目の本会議で決定されますが、これは意義なしと発言するだけなので事実上正式決定です。)
本会議は、事前の手続きなしで当日リストに住所・名前を書くだけで誰でも傍聴席から傍聴することができます。ぜひ傍聴に来てください。(全員協議会は傍聴出来ません。委員会は委員長の許可があれば傍聴出来ます。)

【3月議会日程】
4日(金):9時~全員協議会。9時半から本会議(議案上程、町長所信表明・議案提案理由説明など)。本会議終了後、全員協議会(補正予算等審議)。
7日(月):9時~全員協議会(補正予算等審議)。終了後、広報特別委員会。
8日(火):予備日
9日(水):9時~本会議(一般質問、補正予算等採決)。
10・11・14日(木・金・月):9時~予算特別委員会(平成17年度一般会計予算審議)
15日(火):9時~総務産業常任委員会(平成17年度所管の特別会計予算審議)
16日(水):9時~厚生文教常任委員会(平成17年度所管の特別会計予算審議・陳情の審議)
17日(木):9時~原子力対策特別委員会。13時半~市町村合併調査特別委員会
18日(金):全員協議会(委員長報告等)。本会議(当初予算等採決)

【一般質問事前通告】
下記の通り一般質問を通告しました。今回は5人の議員が一般質問し私は3番目です。8日の午前10時半頃になるのではと予測しています。時間があればぜひ傍聴に来て下さい。

《質問の件名及び要旨》
1.木造住宅の耐震改修助成制度について
平成17年度より県の事業として、「木造住宅耐震診断促進事業」が開始される。この事業は、昭和56年6月の建築基準法(耐震基準)改正前に建てられた木造住宅の簡易診断(定額3万円)について、県が6/10(18千円)、町が3/10(9千円)、本人負担が1/10(3千円)という割合で助成する制度である。

なお、一般的に簡易耐震診断から補強工事までの流れは以下の通りである。
①簡易現地診断:費用3万円(県の補助事業の対象診断)
②精密診断・改修計画書の作成:費用5万円程度
③耐震補強工事図面の作成:費用12万円程度
④簡易耐震補強工事:費用はケースによって異なる

県の事業による簡易診断で耐震補強が必要と診断された住宅に対して、補強工事が施工されることが大切であり、これを促進するため高浜町独自で以下の助成制度の創設を提案する。
(助成制度の内容)
●上記②の精密診断・改修計画書の作成費用及び、③の耐震補強工事図面の作成費用に対し5割を助成する。(合計で8万5千円程度の助成額となる。)
●上記④の簡易耐震補強工事に対して5割を補助する。(但し上限を20万円とする。)
●助成金は年度で総額の枠を設定し、財源としては既存の住宅改修費助成制度と環境配慮型住宅整備設置促進事業の予算(平成17年度予算額計800万円)の範囲内で流用する。助成は一定用件を満たす予め指定した高浜町内の業者に限定する。
以上の助成制度の創設により、高浜町内の耐震基準に満たない住宅の改修促進と町内建築業者への仕事の創出が図られると考えるが、理事者の見解を問う。

2.町長の選挙公約の実現について
(1)公約1:住民力の活用について
『3セク事業で培ったノウハウや、各種ボランティア活動の効果をさらに高める支援を行い、住民の声と力を町づくりに反映します』との公約について、この公約を実現するための施策にはどのようなものがあって、新年度予算にはどのように事業化されているのかを問う。

(2)公約2:地域力の向上について
『固有の歴史や文化を持つ各集落の「地域力」を高めることで、自立できる地域づくりの支援を行います』との公約について、この公約を実現するための施策にはどのようなものがあって、新年度予算にどのように事業化されているのかを問う。

(3)公約3:民間力の活用について
『公共施設の管理・運営などに積極的な外部委託を行い、民間活力を活用します』との公約について、積極的に外部委託化するにあたって基本となる方針と、新たに管理・運営を外部委託する公共施設としてはどの施設を考えているのかを問う。


古い住宅の耐震性

2005年02月27日 | 活動日記
今日の午後、休日でしたが3月議会の一般質問事前通告書を提出しました。質問の通告順位は3番でした。明日9時が提出締め切りとなっていますので、今回は質問者の人数は少ないかもしれません。

一般質問の原稿を書いていましたが、午後には某建築士の方を訪問して意見交換をしました。今回、木造住宅の耐震改修に関する提言を一般質問で予定しており、この件についての意見をお聞きした次第です。いろいろ課題もあるけれども、実現に向けて頑張ってほしいとおっしゃっていました。

実は昔の家には壁が少ない住宅が多いのです。例えば寺の本堂など、その最たるものです。これが古い住宅が耐震性が低いとされる大きな原因となっています。私の妻の実家も元は藁屋根の住宅を大改築したものであり、壁が少ない建物になっています。しかし、実はこういった家は鴨居に太い材木を用いているケースが多く、その鴨居が構造材となって意外に耐震性能が高いのだそうです。私の妻の実家もそういえば、鴨居に見事なケヤキの太い材木を使っています。何が言いたいのかといえば、木造住宅の耐震性を診断するのは簡単ではないということです。こんなことを教えてもらっていました。

メモ

2005年02月26日 | その他
最近なぜかこの活動日記のカウント数が増えています。喜ぶべきことなのですが、その理由が分からないので悩んでいます。悩むこともないのですが…。

午前中は、一般質問の原稿をひたすら書いていました。(正確にはキーボードで打ち込んでいた)今回は2項目の質問を予定しておりますが、その内の1項目目の原稿(ドラフト)が出来上がりました。質問の内容については2月28日に通告書を提出いたしますので、その時に報告させていただきます。

ところで、私は文書を書く場合、今では手書きよりも遥かにキーボードで入力したほうが速く正確に書くことができます。手書きでは漢字を思い出したりするのに脳を余計に使う必要があるのでいい文章が思い浮かびません。それで最近ではいつも手帳を持ち歩いて何かあると直ぐに手書きでメモを書くようにしています。しかし、この手帳のメモ内容が見事な文章で、他の誰も読めないのはもちろんのこと、自分でも何を書いたのか数日経ったメモでは分からない場合があります。
手早く、正確に、整った文字でメモをとる人が隣にいたりすると、ついメモをとるのを止めてしまいます。

原平協研修会・相田一人氏講演会

2005年02月25日 | 活動日記
早朝より原子力平和利用協議会の研修会に参加してまいりました。研修先は大阪府熊取町の原子燃料工業熊取事業所の見学です。ここでは、関西電力を始めとした加圧水型軽水炉(PWR)の原子力発電所で使用する原子燃料を製造しております。会員の方々と一緒に燃料の製造工程を詳しく見学いたしました。
実はこの事業所は以前にも見学したことがあります。しかし、原子力平和利用協議会々員の方々と、プルサーマル計画や原子力発電全般のことについてじっくりと話すことができる、またとない機会でありますので参加させていただいた次第です。
いうまでもないことですが、原子力発電所と地元との共生は私の重要な政策のひとつです。そのためにはこうした日常活動が非常に大切であり、欠かすことのできないものです。この意味において今日は有意義な一日を過ごすことができました。

研修会終了後、文化会館に直行して(夕食抜き…。)、公徳心の講演会の運営に参加しました。相田みつを氏の長男の相田一人さんによる「一生青春 一生勉強」と題した講演です。
相田みつを氏について、スライドやビデオを使って熱心に講演していただきました。とても良い講演でした。書きたいことは山ほどありますが、ひとつだけ書いておきます。

相田みつを氏は6人兄弟の三男で、長男と次男は戦死されています。講演の途中で相田みつを氏本人が講演しているビデオが紹介され、みつを氏が長男の思い出を語っているシーンがありました。
相田みつを氏は貧しい家庭で育ちました。当時は、空き地で子ども相手の紙芝居をやっていたそうです。この紙芝居を見るには1銭(今の貨幣価値では100円程度)を、支払う必要があります。しかし、みつを氏にはその料金を支払うことはできません。
みつを氏はいつもあんちゃん(長男のこと)と一緒に、離れたところに隠れて無料で紙芝居を見ていましたが、ある日、紙芝居の叔父さんにそのことをひどく咎められます。叔父さんの大きな手で、あんちゃんは往復ビンタを食らいました。それでもあんちゃんは、みつを氏をかばおうと必死になるのです。紙芝居が終わった空き地には曼珠紗華の花が一面に咲いており、あんちゃんは憎しみをぶつけるようにその花を全て棒切れで叩きつぶしてから、おもむろに家に帰るのです。みつを氏はそのあんちゃんの後をついて帰ります。私はその紙芝居のシーンが頭から離れませんでした。どう表現していいのか分かりませんが、怖かったといってもいいと思います。
今の感覚で考えれば紙芝居の叔父さんがひどいように思いますが、その叔父さんにとってみれば自分の家族を養うために、料金を支払って紙芝居を見るという秩序を崩すわけにはいかなかったのかもしれません。今の価値観では判断できないのです。
ただ、私はその叔父さんも含めて当時の日本の貧しさというものに怖さを感じました。

(写真は講演される相田一人氏)

3月議会の勉強会

2005年02月24日 | 活動日記
本日、3月議会の議事書類を受け取りましたので高志会で勉強会を行いました。平成17年度当初予算、条例案件などについて疑問点などを話し合うとともに、議会での質問の切り口などについて時間をかけて検討しました。

新年度予算案の内容は、3月4日の本会議で理事者から正式に提案され次第この日記でも紹介させていただきます。

議員とサラリーマン・昨日の続き

2005年02月23日 | 私の考え
先日、会社で人事異動がありました。私もちょっとした異動があり、元の職場で送別会を開いてくれました。議員とサラリーマンという相容れないことを同時にこなしていますので(それを許していただいている会社には感謝しています。)、はっきり言って職場には非常に迷惑をかけてきました。心から申し訳なく思っています。皮肉なことですが議員活動を頑張るほど職場には迷惑をかけるという結果になります。その辺のことを理解していただいて、今日まで支えてくれたことを本当に感謝します。

議員という仕事は、何もしなければある意味とても楽な職業です。議会で発言することは緊張もしますし軋轢を生じることもあります。事前の調査などの作業も必要となってきます。しかし、そうした事が嫌ならただ黙っていればいいのです。そして、当たり障りのないことを時々発言してさえいれば誰にも咎められることがないのが議員という職業です。でも、それでは議員の責務を果たしているとはいえません。従って、申し訳ないとは思いますが今後とも職場には迷惑をかけ続けることになりますが、どうかよろしくお願いいたします。

話しは変わりますが、昨日の坪川祥子先生の読み聞かせで印象に残ったことを報告しておきます。

先生は、1年生に対する絵本読み聞かせの前に、詩の朗読と物語を話されました。物語は完全に暗記されており、子どもたちと対面してすらすらと話されます。1年生が聞くにはかなりのボリュームでしたが、真剣に聞き入っていました。私は1年生がこれほど文章の理解力があることに驚きました。教頭先生もそのことに驚かれていました。絵本の読み聞かせも同様の感想を持ちました。子どもには私たち大人の想像以上の能力が備わっていることを感じました。

私たちボランティアの読み聞かせ(5名が診断を受けた。私もそのひとり。)については、先生から高い評価を得ました。高い評価の理由はかんたんです。私たちが子どもに集中し、真剣に取り組んでいたから高い評価だったのです。我々が真剣に子どもと向き合っていたかそうでないかは、子どもを見れば分かるのです。
子どもは、大人が自分たちに真剣に向きあっているか、そうでないかを必ず見抜くのです。真剣に接しなければ、子どもはまじめに聞かないのです。
先生の話を伺って改めて感じましたが、絵本の読み聞かせ(他のことでも全てそうだと思いますが)は奥が深いものです。今まで安易に取り組んでいましたが、根本的に考え方を改める必要があります。
私が読み聞かせのボランティアを始めたのは、ひとりでも多くの子どもに本好きになって欲しいというのがきっかけですが、本好きに育てるのは何のためかという視点で先生からは「人生の肯定感」という言葉を聞きました。人生を間違っていると感じる子どもがいるとすればこれほど哀しいことはありません。絵本の読み聞かせが、ひとりでも多くの子どもが否定的な感情を持たず人生を楽しく送れることに役立つのであれば、確かに、真剣に取り組む価値があると感じました。

(写真は坪川先生)


住宅火災

2005年02月22日 | その他
今朝早く(午前3時前頃)実家の近所で住宅火災が発生し、2棟が全焼3棟が部分焼となりました。実家からの電話でびっくりして起きて現場へ向かいましたが、その時点ではまだ本格的な消火作業が始まっておらず、火の勢いが強かったので一時は大惨事になりはしないかと焦りました。
火災現場は住宅密集地域で火災現場の1メートル隣は母親の実家でしたので、場合によっては家財道具の運び出しをしなければならないのかとも考えておりましたが、その後の消防隊、消防団の的確な消火作業により鎮火しました。
大きな被害が出ましたが、やけどなどの負傷者が出なかったことはなによりです。火災に遭われた方にはお見舞い申し上げます。(写真は火災現場)

今日は、和田小学校読書週間の行事で、坪川祥子先生の読み聞かせや読み聞かせ講習などの行事がありましたのでほぼ1日中和田小学校におりました。内容につきましては、後日報告させていただきます。

消火活動をした訳ではありませんが(なぜか着衣は濡れていた。)、緊張と睡眠不足で疲れたので今日は早く寝ることにします。


2月度議員会

2005年02月21日 | 活動日記
2月度議員会に出席。3月に高浜町を中心として開催される原子力総合防災訓練の概要の説明、3月議会に審議する補正予算と新年度予算のうち議会費に関する説明などを受けました。
議員会終了後は改修工事中の高浜小学校を見学しました。

ところで現在議会運営委員会で議会改革の一環として、一般質問における一問一答方式の採用と政務調査費の導入について検討されておりますが、その検討状況についての報告がありました。

現在、高浜町議会の一般質問は通常の全問全答方式(という表現で正しいのかな?)を採用しております。つまり全ての項目の質問を議員が一度に質問し、理事者が全ての質問に一度に答弁するというスタイルです。再質問が2回許されておりますが同じやり方を2回繰り返します。
これは予め全ての筋書きでもあれば可能ですが、そうでなければ、マルチタスクのコンピューターのような頭脳でも持っていない限り、深い議論など不可能です。(現に質問者と答弁者が噛み合っていないことが多い)
そこで最近注目されているのが一問一答方式です。ちょうど国会の委員会審議のようなスタイルです。この方式ではひとつの質問をしてその答弁を聞く。納得いかなければ再質問する。これを繰り返し納得できれば(又はこれ以上質問しても無駄と諦めたら)、次の質問項目に移るというやり方です。遥かに聞いていて理解しやすいと思います。早期に実現すべきと考えております。

次に政務調査費の導入についてです。全国的には議員の政務調査費を認めている自治体は数多くありますが、高浜町議会では認められておりません。(嶺南の町村はどこも認められていない。)
住民サイドからすれば厳しい意見もあるかもしれませんが、私はこの制度に全面的に賛成の立場です。
実際に議会活動をすれば分かっていただけますが、町議会レベルでも意外にお金がかかります。書籍や資料の購入代金、事務用品の費用、政策調査・研修のための様々な行事の参加費や交通費、交際費などです。真面目に議員活動をすればするほどこれらの費用は嵩んできます。
一方で私たち町議会議員が得ている報酬は月額235千円(手取り175千円程度、他に期末手当がある。)です。実際、相当の時間を議員活動に費やすこととなりますので、決して高い報酬だとは思いません。
政務調査費は当然ながら政務調査以外の目的には支出されませんので、その目的でお金を使っていない議員には交付されません。議員の視察研修を一部削ってでも導入すべきと、私は考えております。

夜は、公徳心を高める都市宣言推進委員会に出席。その後、某観光協会役員と和田海水浴場で行うイベントについて意見交換し帰宅しました。

インターネット

2005年02月20日 | 私の考え
今日は終日、家族と家で過ごしました。朝から、新聞・テレビ・インターネットを見ていましたが、ライブドアの話題で持ちきりでした。

私もこの件に少し興味があったので、注意深く報道を見ておりました。当初は、ニッポン放送株購入の経緯や資金調達などについて興味を持っていましたが、インターネットでジャーナリストの江川招子さんや堀江社長のブログなど様々な記事を読んでいくと、少し本質が分かってきたような気がします。
堀江社長は、インターネットはまだまだ新聞・テレビに比べてメディアとしての信頼が低い。そこで信頼が高いとされるメディアを買収してノウハウを吸収し、インターネットを既存メディアにとって変わらせるための買収という考え方のようです。

確かに、私自身も最近ではテレビよりインターネットを見ている時間の方が長いです。実際、テレビから有用な情報を得ることは少ないと思いますし、娯楽情報にしても今後更にインターネットが発展すると本当にテレビなど要らないかもしれません。
新聞にしても、詳しい内容を知りたいと思えば結局インターネットで調べることになりますし、情報も新聞よりタイムリーに得ることができます。
だからといって、新聞・テレビがそう簡単になくなるとは思えませんが、インターネットというメディアの価値がそれらの既存メディアよりも高まっていくことは間違いないと思います。
ここ数年は、社会全体が大きな変革期にあることを改めて強く感じております。

ひな人形

2005年02月19日 | 活動日記
文化会館で行われた「若狭地区ふるさとづくり大会」に出席。大会では表彰式や実践発表が行われました。
小さな親切運動の表彰式では、地元の小学校のクラブ活動で長年にわたり茶道の指導をし、人と接することの大切さやもてなしの心を子どもたちに教えてこられたご夫婦や、新聞配達後、10年以上にわたりゴミ袋片手に地元の道路を清掃活動しているご婦人などの表彰がありました。こうしたことを長年続けることは並大抵のことではありません。本当に頭が下がる思いがします。

【ひな人形】
2月17日付け福井新聞に、高浜町の本町通りをひな人形の道にする取り組みをされている記事が掲載されていたので、その方を訪問しお話を伺ってきました。
その方は、本町の本庄厚さんです。現在、本町通りの家々で窓越しにひな人形が飾られています。

(小幡):この取り組みを始められたきっかけは何ですか。
(本庄氏):2年ほど前、徳島県で廃雛を展示した催しをテレビで見て興味を持っていた。その後、愛知県足助町で家々に伝わるひな人形で町並みを彩る「中馬(ちゅうま)のおひなさん」が開催されていることを知り、昨年秋に足助町を訪問し先方の公社の方から取り組み内容について説明を受け、地元の本町でもできないかと考えたことがきっかけである。(秋だったため展示はその時はしていなかった)

(小幡):取り組みをされて何日か経過していますが、町の人の反応はどうですか。
(本庄氏):今まで近所に住んでいながら話す機会がない人もいたが、このひな人形の展示がきっかけで会話が生まれ喜んでいるといった反響を聞く。

(小幡):町のコミュニティーづくりがねらいですか。
(本庄氏):その通り。現在は昔のような隣近所の付き合いがなくなりつつあるが、このひな人形の展示を通じてコミュニティーづくりが出来ればと思っている。足助町の取り組みは商店街の活性化が目的だが、とりあえずはコミュニティーづくりと考えている。

(小幡):素晴らしい取り組みだと思います。ところで新潟県村上市では「人形さまの町おこし」が非常に有名で沢山の観光客が訪れており、私も興味を持っています。(村上市の取り組みを説明)村上市の取り組みはご存知でしたか。
(本庄氏):詳しくは知らなかった。私を含め数人で今年始めたばかりの取り組みであるが、できれば今後も育てていきたい。今はコミュニティーづくりだが、将来、例えば旅館の宿泊客が見物してくれるようなレベルになれば嬉しい。

(小幡):もう少し規模が広がれば、決して夢ではないと思います。
(本庄氏):ただ、規模を広げることに集中すると足元が見えなくなる。手作りで進めていきたい。一般の住宅にもお願いするため、無理して規模拡大すべきではないと考えている。強制することになると本意ではない。自然に広がっていけばと考えている。

(小幡):村上市の例でも、最初は一人が手作りで進めています。行政の支援もなくわずかな予算でやりながら、あれだけの成功を納めています。行政主導では地に足が着いてないので一過性となることが多いですが、この取り組みには大きな希望を持っています。今度、天気の良い日に娘を連れてゆっくりと見学させていただきます。本日はありがとうございました。

【ブックマーク】
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