小幡憲仁 議会活動日記

よく考える政治!
20年後の高浜をイメージし、今の政治を考える。

語り部運動

2006年06月30日 | 政策調査
6月3日付け福井新聞に「『考福学』推進へ始動」と題した記事がありました。
福井県が「考福学」推進協議会(会長は飯島副知事)を立ち上げて、今後、福井の魅力をPRしていこうというものです。

具体的には、県民から募った健康長寿や歴史、文化などさまざまな誇りを分野別にデータベース化するとともに、古里の魅力を上手に話せる人材リストを作って、「語り部運動」を大人から子どもまで広く展開していこうというものです。

実は、以前から高浜町内で「子ども語り部」の育成事業が出来ないか考えていましたので、この活動に興味を持ちました。
子どもたちに(大人も)、高浜町の歴史や魅力を勉強してもらい、「子ども語り部」となってその魅力を町外にアピール出来れば素晴らしいと思います。
高浜町の魅力の発信というだけではなく、古里の歴史や魅力を勉強することによって、故郷を愛する心を育むことが期待できます。

今まで、頭の中でぼんやりと考えていただけですが、少し現実感が出てきました。
先日から参加している「高浜まちづくりネットワーク会議」でも、現在、高浜の魅力を再発見する活動を実施しているようであり、今後、この活動を通して何らかの展開が出来ないかな、と考えてもおります。

救急医療体制の確保を求める決議書

2006年06月29日 | 議会活動報告
6月27日付け日記で、長くなるので書きませんでしたが、27日開催の本会議で、全会一致で「救急医療体制の確保を求める決議」を行っております。

社会保険高浜病院は、医師確保が厳しい状況から本年4月に「救急告示病院」の指定を辞退しています。
このため、平成17年の実績では救急搬送404人のうち高浜病院へ195人(48%)を搬送していましたが(これでも少ないですが)、平成18年(1月~5月)では、救急搬送173人の内、高浜病院への搬送は55人(32%)に減少しています。この結果、舞鶴市内の病院への搬送が、H17年(44%)からH18年(57%)と急増しました。

舞鶴市内の病院への搬送には最低でも往復1時間が必要です。患者の治療が遅くなるだけではなく、高浜町内には救急車が1台しかありませんので、救急車の町内不在時間が増加いたします。

こうした現状に議会でも強い危機感を抱き、住民の安全・安心確保のため強い意思を示そうということで今回の決議を行ったものです。

もちろん、決議したからどうなるというものでもないことは、百も承知の上ですが、とても黙って居られないとの気持ちからの行動です。今後、各方面への要請活動など出来ることなら何でもやっていく所存です。

以下に、「決議文」を掲載しておきます。

【救急医療体制の確保を求める決議書】

高浜町には、社会保険高浜病院が設置されているが、地方の医師不足のあおりを受けて、充分な医師確保ができないことから、本年4月には高浜町内唯一の救急病院の指定を取り下げることとなった。
このため、現在、高浜町内で発生した救急患者の搬送先は、高浜病院の医師が受け入れ可能と判断した場合を除き、その多くは京都府舞鶴市内の病院に搬送する形で対応している。

一刻を争う救急医療体制の重要性は、高浜町の高齢化の進行に伴いますます高まっている。また、町内に立地する関西電力高浜発電所における万一の原子力災害への迅速な対応という観点からも、絶対に必要なものである。

高浜町は、これから年間を通して最も救急出動の需要が高まる海水浴シーズンを迎えるが、救急患者の受け入れの大部分を舞鶴市内の病院に依存しなければならない状況は、到底看過できるものではない。
また、舞鶴市内の病院も、他府県患者の受け入れが厳しい状況にあり、救急隊も苦慮している。

こうした現状は、福井県を始め、関係当局の支援なしには解決できるものではない。
ここに高浜町議会として、住民の生命を守る為に、救急医療体制の確保を強く求めることを決議する。

 平成18年6月27日  福井県高浜町議会


町議会議員研修会

2006年06月28日 | 研修報告
福井自治会館で開催された町議会議員研修会に参加しました。
「地方議会運営の実際」と題した研修で、本会議や委員会での様々なケース毎の運営方法について詳しく講義していただきました。
非常に実務的な内容で、今後の議会活動に直接役立つ内容でした。

6月定例会:最終日

2006年06月27日 | 議会活動報告
早いもので今日で6月定例会も終わりです。
午後から本会議が開かれて、今議会に提案された議案は全て原案通り可決成立いたしました。
私は全ての議案に妥当と判断して賛成いたしました。

以下に、今議会の議案一覧と、重要議案である「坂田グリーンタウン」の宅地分譲地の買戻しに関する議案の本会議での私の討論を紹介します。

■6月定例会議案一覧
報告第1号:平成17年度高浜町一般会計予算継続費繰越計算書の報告
報告第2号:平成17年度高浜町公有水面埋立事業特別会計予算継続費繰越計算書の報告
報告第3号:平成17年度高浜町一般会計予算繰越明許費繰越計算書の報告
報告第4号:株式会社「活性タウン高浜」の経営状況報告
議案第38号:平成18年度一般会計補正予算(第1号)
議案第39号:平成18年度高浜町老人保健特別会計補正予算(第1号)
議案第40号:平成18年度高浜町介護保険特別会計補正予算(第1号)
議案第41号:平成18年度高浜町簡易水道事業特別会計補正予算(第1号)
議案第42号:平成18年度高浜町宅地分譲事業特別会計補正予算(第1号)
議案第43号:平成18年度高浜町水道事業特別会計補正予算(第1号)
議案第44号:高浜町宅地分譲事業特別会計条例の制定
議案第45号:高浜町個人情報保護条例の全部改正条例
議案第46号:高浜町土地造成事業特別会計条例を廃止する条例
(以下は6月21日に採決)
議案第47号:若狭高浜駅周辺整備工事請負契約
議案第48号:青郷小学校改修工事請負契約
議案第49号:高浜中学校情報教育システム備品購入契約
議案第50号:学校給食センター厨房機器購入契約
議案第51号:農業集落排水事業管路施設工事請負契約
議案第52号:公有水面埋立工事請負契約

■議案第42号、44号についての討論
全議案に対して賛成といたしますが、特に、先ほどからその是非について議論が集中しております、議案第42号「平成18年度高浜町宅地分譲事業特別会計補正予算(第1号)」及び、議案第44号「高浜町宅地分譲事業特別会計条例の制定」に関して意見を申しあげます。

これら2議案は、高浜町が福井県土地開発公社に依頼して実施した、高浜町坂田地区の「坂田グリーンタウン」における60区画の宅地分譲事業において、当初予測に反して売れ残りが生じた60区画のうちの37区画を高浜町が、3億3,042万5千円で買い取りすることに伴う、議案であります。

この坂田グリーンタウンにつきましては、優良な住宅地を開発し、これを提供することによって、高浜町の定住人口の増加など地域振興に資する目的で実施されたものであります。

この目的そのものは素晴らしいもので異存はありませんし、また、福井県土地開発公社に委託して、プロの手により、良質な住宅地を開発するというその手法にも間違いはなかったといえます。

しかし、その良質な住宅地は、目標の期間内にはその販売区画の半分も販売できずに売れ残り、今回、高浜町で、3年分割とはいえ、約3億3千万円もの巨額の費用で購入することになったわけです。

当初から、売れ残った場合は、高浜町が買い取るとの協定が結ばれていたとのことですから、これをその協定に基づいて買い取ることについては、やむを得ません。

しかし、この売れ残ったという結果責任は、免れませんし、今後、完売に向けて最大限の努力を傾注していかなければなりません。

さて、そこで肝心なことは、今回の反省をどう今後に活かしていくかという点です。

今回の件で、説明を受けておりますと、常にお聞きするのが「状勢の変化」ということです。
これ程、売れないとは想定外だった。これ程、民間のアパートが増えるとは予想していなかった。状勢の変化があった、というものです。

いうまでもありませんが、状勢とは常に変化するものです。従って、こうした大規模な開発というものには常にリスクが伴うものであり、そういう状勢の変換というリスクを回避するため、徹底的にマーケットの調査を行い、売れると判断したならば状勢が変化する前に短期間で開発して販売するものだと思います。

確かに、坂田グリーンタウンは、良質な住宅地であります。しかしその良質な住宅地の需要は、高浜町の理事者が考えるほどはありませんでした。供給サイドの論理のみで、需要というものを余り考えずに進めた結果だと思います。

今回のことを教訓として、今後、大規模な開発を実施されるのであれば、余程慎重に、マーケットの調査を行い、供給サイドの都合ではなく、顧客が欲するものを提供することを考えていただきたいと思いますし、さらに言えば、住民の福祉など行政にしか供給できない、欠かすことのできないもの以外については、極力、行政の関与を減らしていくべきであることを申し上げて、私の討論といたします。

【高浜まちづくりネットワーク会議】
夜は、高浜まちづくりネットワーク会議に出席しました。
今後実施する「まち歩き」の候補地選考など議論しました。本件に関しては、今後機会を見て紹介していきます。

6月定例会:第6日目

2006年06月26日 | 議会活動報告
本日の議会日程は、午前中が原子力対策特別委員会、午後が高浜病院対策特別委員会です。

午前中に開催された原子力対策特別委員会を傍聴しました。
高浜発電所から平成18年度の保守運営計画と耐震指針見直しに関する説明を受けました。

午後は、高浜病院対策特別委員会に出席し、病院長、病院の庶務課長、助役、担当課長と意見交換しました。私も思うところを意見しましたし、有意義な意見交換が出来たと思いますが、相当つっこんだ内容も含んでおり、この場での紹介は今はやめておきます。

なお、今議会で高浜町議会として「救急医療体制の確保」に関する決議を行うこととなり、委員会終了後、決議案の作成に取り組みました。

消防団操法訓練

2006年06月25日 | 活動日記
【消防団操法訓練】
和田港の駐車場で開催された、高浜消防団の小型ポンプ操法大会に来賓として参加しました。
この小型ポンプ操法大会は2年に1回の頻度で開催されています。
高浜町内の消防団の各分団(第1分団から第5分団まで5分団に分かれている)間で、その操作の迅速性、正確性などを競うものです。
この大会に向けて1ヶ月前から練習に励むそうですから出場する選手も真剣です。
どの分団もいずれ劣らぬ操作技術であり、操作が終了するたびに会場から拍手が沸いていました。

【羽田健太郎コンサート】
題名のない音楽界で知られる、羽田健太郎のコンサートが高浜町文化会館で開催されたので妻と出かけました。氏のコンサートは初めてですが、ダジャレが面白く楽しめるコンサートでした。

地方自治の危機突破大会

2006年06月24日 | 活動日記
福井国際交流会館で開催された「地方自治危機突破総決起福井県大会」に参加しました。
福井県知事を始め県議会議員、県内各市町の首長、議員、そして県選出国会議員が一同に会して、地方自治の危機を訴えようというものです。

小泉政権が推し進めた「三位一体改革」と証する地方分権改革は、実際には地方に痛みだけを押し付けました。
そしてその総仕上げともいえる、現在、政府が策定を進めている「骨太方針2006」は、歳出削減だけが骨太で、地方6団体が求める地方分権の骨はどこにあるのか見当たらない(知事挨拶の一節)という内容だということです。

本日の危機突破大会では、小泉内閣が策定を進める「骨太方針2006」をこのまま認めてしまえば地方は間違いなく崩壊の危機に直面する。従って打倒「骨太方針2006」ということで与党の国会議員も含めて福井県の全地方自治体をあげて政府に対して真の地方分権改革を強く求めるため「ガンバロウ」ということでありました。




6月定例会:第5日目

2006年06月23日 | 議会活動報告
本日は厚生文教常任委員会です。
午前中は「高浜町社会福祉協議会」から会長、事務局長に出席いただき、社会福祉協議会の現状と課題等について説明を受け、意見交換を行いました。

これは私見ですが、今後、社会福祉協議会は本来の仕事である「地域福祉事業」と、収益事業である「介護保険事業」とは、別組織として分離すべきであると考えています。
現に、社会福祉協議会でも最近は内部の組織を各事業局ごとに分離してはいますが、それでも全体としてはひとつの組織体です。

介護保険事業にこれだけ民間事業者が参入してきており、できるだけ早期に、町有財産である事業所建物をどう取り扱いするのかということと、組織の完全分離について方向性を示していかないと他事業者との公平性という点で疑義を感じます。

今日の昼食は、委員会のメンバーで学校給食を試食しました。栄養教諭から学校給食の現状等について説明を受け、実際に今日の学校で出されている給食と同じ給食を試食しました。
メニューは、むぎごはん、マーボーなす、ナムル、プルーン、牛乳です。
おいしく頂きましたが、少し物足りないような印象も受けました。食べ盛りの中学生では少し不足気味かもしれません。(我家の子どもに聞いたら量は十分と言っていましたが。)
1食あたりの単価(中学校)が、233円と低く抑えられており、給食代を値上げしもう少し豪華にしてもいいのではないかと感じました。
また、食事後の意見交換の中で気付いたのですが、給食を食べる時間が短いという点です。実質的に15分位しかないということなので、これでは短すぎます。
よく噛んで味わって食べるようにとの指導と逆行しており改善が必要です。(我家の子どもも同様の意見でした。)

午後は高浜町リサイクルセンターを視察しました。視察の模様は写真日記をご覧下さい。

6月定例会:第4日目

2006年06月22日 | 議会活動報告
午後から、「坂田グリーンタウン」の分譲地に関する説明を、開発者の「福井県土地開発公社」から受けました。
この「坂田グリーンタウン」については、分譲60区画のうち37区画が売れておらず、この37区画を当初協定に基づき高浜町が買い取りをするというものです。
非常に多額(約3億3千万円)の費用が必要であり、慎重な審議が必要なことから土地開発公社の説明を受けたものです。内容については非公式扱いの説明でもありますので、この場の紹介は控えます。

昨日、福井県議会の一般質問と国会審議をインターネットで見ました。どちらも、私が以前から注目している議員の質疑ですが、本当に質疑が上手く非常に参考になります。
議員は質問力が命ですから、少しでもこのレベルに近づけるよう努力しなければと思います。


6月定例会:第3日目(一般質問)

2006年06月21日 | 一般質問
本日の日程は一般質問です。高志会の議員が5名、新政クラブの議員が2名、日本共産党の議員が1名の合計8名が登壇し一般質問しました。
私は2番目の登壇です。
今回の議会から一般質問に一問一答方式が導入されました。
この質問方式の導入にあたっては、私が議会運営委員会委員に就任してから終始一貫して導入について提案し、一部議員の根強い反対論で実現に1年を要しましたが、今回の議会から採用される運びとなりました。

以下に今回の一般質問の質疑の概要を紹介します。
また、一般質問の原稿(フルテキスト版)を別途掲載します。

■質問1:児童福祉部門の組織の再編強化について
(質問要旨)現行の住民課と保健福祉課に分散している児童福祉の組織を再編強化すべきとの提案。
(答弁要旨)議員指摘の通り現行組織では児童福祉サービスの低下が懸念される。出来るだけ早期に(H19.4~)議員提案のプランを参考に組織の再編強化に取り組む。

■質問2:「ふくい三人っ子応援プロジェクト」に基づく支援策の実施について
(質問要旨)第3子以降(3歳未満児)の子どもの保育料について無料化すべきである。
(答弁要旨)議員指摘の通り、早急に4月の保育料に遡って無料化を適用する。

■質問3:住宅火災警報機設置義務化に伴う助成制度の提案について
(質問要旨)法制化された既設住宅の火災報知機設置に助成してはどうか。
(答弁要旨)助成までは考えていない。

■質問4:町内小学校(和田、高浜、青郷)校庭への屋根付きベンチの設置について
(質問要旨)軟式野球のスポーツ少年団が利用している小学校校庭に屋根付きベンチを設置すべきである。
(答弁要旨)必要性は認めるが予算の制約から直ぐには難しい。今後検討する。