小幡憲仁 議会活動日記

よく考える政治!
20年後の高浜をイメージし、今の政治を考える。

えひめ町並博2004視察:1日目

2004年10月16日 | 研修報告
えひめ町並博に知人と視察(自費)に行ってまいりました。
えひめ町並博とは、愛媛県の南予地域には懐かしい町並みが残っておりますが、そうした地域(大洲・内子・宇和)を舞台にパビリオンのない旅の博覧会をコンセプトとして開催されています。開催期間は4月29日から10月31日の約6ヶ月間となっています。1日目の今日は、内子会場にやってきました。

愛媛県内子町は、明治の初めに和ロウソクの生産で非常に栄えた町です。和ろうそくは鬢付油などにも使われる木蝋というものを原料として、1本1本手作りで生産されます。今でも少数ですが生産され現地で販売されていました。洋ロウソク(普通、各家庭で使っているロウソクは洋ロウソク)と違って、芯が太くロウソクの液はこの芯に吸収されながら燃えるため、全くロウソクの液が周りにたれてきません。非常に安定した炎に見とれてしまいます。

内子町には白壁造りの伝統的な建築物が多く残っており、文化庁の重要伝統的建造物郡の指定を受けて、この古い町並みの再生をはかっています。そしてこの白壁の町並みを観光資源として、町づくりに活かし、今では四国有数の観光地として活況を呈しております。

えひめ町並博における内子の中心的なイベントが「内子座芸能撰集」と「内子倶楽部」です。
このうち、内子倶楽部のイベントに参加しました。これは、国の重要文化財に指定されている木蝋商・本芳我(ほんはが)家の分家の一つである上芳我邸を舞台に、内子座芸能撰集に参加するアーティストのミニコンサートや懐石弁当を楽しみ、ライトアップされた中庭でカクテルパーティーを楽しむというものです。費用は1名当たり1万円に設定されていました。
今日は、邸宅の2階でバイオリニスト寺井尚子さんのトークセッションを楽しみ、食事の後はライトアップされた中庭で地元のゴスペラチームの唄を聞きながら(写真)地酒を楽しみました。

特別な夜を楽しんだという印象が強く残りました。また、例えばアーティストについてもわざわざこのイベントのために呼んでいるのではなく、翌日に「内子座芸能撰集」のイベントに出演するアーティストを使っていますし、重要文化財である邸宅の内部や庭などを非常に上手く使っており、プロデュースが素晴らしいなと感じました。

アーティストの使い方も合理的でスタッフも必要最小限度で運営されており、あまり経費もかかっていないと思います。(きっと採算もとれているのでは・・・)それでいて、観光振興や内子ブランドのイメージアップにも十分貢献しており、企画ひとつでこうしたイベントができるのだということが理解できました。