小幡憲仁 議会活動日記

よく考える政治!
20年後の高浜をイメージし、今の政治を考える。

高校生の通学定期代助成金の未受給問題について

2014年03月15日 | 政策調査
みなさんもご承知の通り、高浜町では高校に通う生徒の通学定期代の半額を助成しています。
ところが、この通学定期代の助成を受給している生徒は高校生全体の8割くらいです。2割の生徒は受給していません。
以前から、この助成金の未受給問題を解消できないかと思案していました。

助成金を請求しない理由として、申請忘れとか、申請が面倒という理由、あるいは他県の高校へ住所を変更して入学したため制度の対象外となったなどのケースがあります。
しかし、他に深刻なケースとして、住民税の滞納世帯のため助成金を請求できないというケースがあるのです。

納税は国民の義務であります。しかも課税額は世帯の所得に応じて支払可能な金額であるはずです。この支払いを怠っている世帯に対し、まじめに税金を納めた方々の税金を財源として支出される助成金の支払いを停止することは、合理的な判断だと思います。

しかしそれでも、これでは負のスパイラルといいますか、最もこの助成金を活用して欲しいところに助成金が届かないということでもあります。

難しい問題ですが、私なりに考えて提案したのが次のケースです。

絶対数は圧倒的に少ないと思いますが、定時制高校に通学している生徒、又は奨学金を受給して通学している生徒の場合は、無条件に(申請があれば)助成金を支給するというものです。

定時制に通う生徒、あるいは奨学金(将来、本人が返済)を受給して通う生徒は、本人の努力で高校に通っている訳であります。従って、本人の責任ではない保護者の税の滞納によって通学定期代の助成が受給できない(つまり本人の負担が増える)のは気の毒です。

教育委員会としては検討するとの答弁をしていただきました。しっかりと検討をお願いするところです。