小幡憲仁 議会活動日記

よく考える政治!
20年後の高浜をイメージし、今の政治を考える。

新嘗祭

2004年11月30日 | その他
今日、大阪からの帰り、強風で飛散したビニールシートが列車のパンタグラフに引っかかるというハプニングのため、私の乗った列車が30分程度駅で立ち往生しました。湖西線でしたが、冬の琵琶湖西岸特有の北西の強風が吹いていました。琵琶湖の湖面は強風のため一面が白波でした。昔この時期、よく琵琶湖の白髭でウインドサーフィンに熱中していたことを思い出しました。こう見えて、当時はハワイのマウイ島で買ってきたスラロームボードに乗って、琵琶湖をかっ飛んでいました。

夜は和田の新宮神社で新嘗祭の神事を見学しました。通常、新嘗祭は11月23日(今は勤労感謝の日ですが戦前は新嘗祭)で、この日皇居では天皇が新穀を天神地祇(てんじんちぎ)に勧め、また、自らもこれを食して、その年の収獲を感謝します。
新宮神社では毎年11月30日に新嘗祭が実施されます。(時期の由来は不明)
この神事の稚児役に、二女が抜擢されたので見学させていただいたという訳です。

神事終了後、社務所で少しお酒を頂戴しておりましたら、氏子総代のある方から「お前、政治家だろう。政教分離か何か知らんが、政治家ならこうした伝統行事(神事)を残していくことにも努力しろ」と言われました。もちろんです。
私は当時の森総理が日本は神の国だと発言して散々マスコミからバッシングされたことがありましたが、私はそのバッシングに憤慨しておりました。日本は森羅万象に神が宿る八百万の神々の国であり、その国の総理が日本は神の国だと発言するのは至極当然のことであります。

(写真右の巫女役が二女です。食べものに息がかからないようにマスクをしています。)

地方議員懇談会

2004年11月29日 | 活動日記
関西の地方議員約25名が集まる地方議員懇談会が、大阪市内で開催されたので参加しました。各地方議員の議会活動での苦労話しなど生の意見を多数聞くことができました。

高浜町にも多きな被害をもたらした台風23号ですが、京都府、兵庫県などではもっとひどい状況であることを聞きました。一例として、台風23号による災害復旧関連費用は、高浜町で約7千5百万円、福井県の予算が12月補正で約54.5億円ですが、例えば京都府では府の予算が約300億円、福知山市で30億円近くなど、桁違いの額が計上されていることを聞き、被害の大きさに驚きました。
1期の新人から4期以上のベテラン議員まで幅広く参加されており、様々な意見が聞け有意義な1日でした。
懇談会終了後、懇親会がありましたので本日は大阪市内に宿泊します。

若泉せいぞう政経懇談会

2004年11月28日 | 活動日記
サンドーム福井で開催された、民主党の若泉せいぞう衆議院議員の政経懇談会に出席しました。
若泉せいぞう議員は、ご存知の方もおられると思いますが、37歳で今立町長に当選し、町長を4期勤めて昨年の総選挙で衆議院議員に初当選されています。

本日行われたパーティーには、小沢一郎衆議院議員も来所されて講演がありました。
ご承知の通り、民主党では小沢氏に近い政策グループである「一新会」という勉強会が、今年6月に出来ています。この一新会には民主党の1.2期の衆議院議員53名が参加しており、パンフレットにも小沢一郎先生と政権交代を目指すと書かれております。
若泉せいぞう議員はその一新会のメンバーで、今日のパーティーには一新会所属の若手国会議員9名も応援に駆けつけており、政権交代にかける強烈な意気込みを感じました。

若泉せいぞう議員の政策を一言で表現すると次の3つです。①憲法改正 ②地方分権の推進 ③社会福祉制度の確立 あまり時間がなく詳しい話しはしておられませんでしたが、非常にエネルギッシュな方で、怒涛の話し振りに圧倒されました。スタッフの赤いジャンパーには「猛牛」の文字が躍っていましたが、ピッタリな表現です。

小沢一郎氏を生で見たのは初めてでした。実は自民党時代からのファンで、今日のパーティーも、小沢氏の講演を楽しみにしていました。次期総選挙では小沢氏の全身全霊をかけて政権交代に取り組む決意を示されていました。
講演後の懇親会では、小沢氏と何人かで写真撮影をしていただき握手もしました。凄い人気で写真撮影には列が出来ていました。(写真は後日送付していただけるので、今日の日記には私が撮影した写真を掲載しておきます。) 

和田地区委員会懇談会

2004年11月27日 | 活動日記
恒例の年末の和田地区委員会との懇談会に出席しました。
町長、県議、助役、町議(和田地区選出)等と、和田地区の区長、副区長との懇談会です。
1時間程度、懇談を行いその後懇親会となりました。

私も短時間でしたが、挨拶させていただきました。(挨拶概要は以下の通り)
和田地区委員会には、和田地区内の様々な事業の実施や課題解決に尽力頂いておられること感謝します。
昨年4月に町議になって早いもので来春で任期半分の2年が経過します。この間、子育て支援の環境整備や行財政改革に関して自分なりに勉強しながら、一般質問などで行政に積極的に提言してまいりました。自分としては一生懸命取り組んできたつもりですが、冷静に振り返ってみると空回りしていた面もあります。今後はこれまでの経験を活かして、足が地に着いた活動を実施し、半歩でも一歩でも自分の政策が実現できるよう頑張ってまいりますので、今後とも変わらぬご支援をお願いいたします。

懇親会では、お酒を酌み交わしながら各区長、副区長から区長としての苦労話しや様々な意見を聞かせて頂きました。

なお、昨夜も高浜町の消防団・防犯隊の幹部の方々との懇親会に参加させていただきました。

ヨン様

2004年11月26日 | その他
世間はヨン様フィーバーです。バカ騒ぎといってもいいかもしれません。私は、政府税制調査会の税制改正答申と混迷する三位一体改革の行方が気になるのですが・・・。
我家の娘は「ペ・ヨンジュン(ヨン様とは言いません。呼び捨てです。)て、なんでいつも笑っとん。きも・・・。」と一言で切り捨てていました。少なくとも女子中学生には人気はないようです。

さて、税制改正と三位一体改革について少し考えてみたいと思います。

国と地方その他政府関連の借金は今では800兆円を超え、日本政府の財政は破錠しているといっても過言ではありません。もちろん先進国ではずば抜けて最悪ですし、今や日本の国債のムーディーズの格付けはアフリカのボツワナ以下です。トヨタ自動車や東京電力などの民間企業よりも信用がありません。

では、なぜこんなことになってしまったのでしょうか。答はバブル経済の崩壊と補助金行政にありそうです。

90年代以降のバブル崩壊により、日本経済は深刻な不況に陥りました。各企業はバブル期に野放図な設備投資をした結果バブル崩壊後、そのツケを払うためにひたすら設備投資を抑制し負債の軽減に努めてきました。要するに儲けを全て借金の支払いにあてていた訳です。これでは経済が立ち行かなくなります。本来、個人金融資産の投資先である企業の設備投資が低調ですからたまりません。そこで政府がとった政策が、定率減税で民間の消費を喚起することと、積極的な公共投資を実施することです。歳入を減らし歳出を増やしたのです。本来は企業の設備投資に使われるはずであった資金を、国債という形で国が吸収して、ひたすら公共投資に使ってきた訳です。しかも国だけでは足らないということで、地方にも借金を奨励して(借金の返済金を地方交付税の算定対象とするというエサによって・・・)ひたすらいわゆる箱物建設に代表される無駄な公共施設に奔走してきた訳です。必要か必要でないかというよりも、せっかく借金返済を国が面倒見てくれるのだから作ってしまえという発想です。
(バカなことだと思いますが、このバカな政策を実施しなければ、今よりはるかに多くの企業が倒産して想像を絶する大不況となっていたかもしれないという一面もあります。)

さて、90年代以降10年以上にわたって実施されてきたこの営みによって膨大な政府(地方政府も含む)の借金が残りました。ある意味、個人の金融資産の貸し出し先を国債が引き受けた形となった面もあって、国の借金が増えた分、個人の金融資産が増えたという現象となっています。
つまり、日本政府は未曾有の借金を抱えていますが、日本国民は未曾有の金融資産を保有しているのです。要するに、国に国民が金を貸しており、その額が最近非常に多額になってきたというわけです。

従って、最近は景気が良くなってきたようなので、少し国民の金融資産を減らしてその分で国の借金を減らしたいというのが、税制改正だと思って間違いないと思います。

次に三位一体改革ですが、国は地方にも借金を奨励してきましたが、気が付いてみると地方の借金を地方交付税で面倒を見るどころか、国の借金も到底返済不可能なことに気付きました。そこで出てきたのが三位一体改革という訳です。
その大きな取り組みのひとつに補助金の削減がありますが、長くなるのでまた次の機会に書くことにして、今日のところはこれで終わります。

めざすはニセコ町

2004年11月25日 | 私の考え
ニセコ町についてはこの日記でも何度か触れていますが、今日の日経新聞に、内閣府が人口20万人未満の市町村を対象に実施したアンケートで「目標とする自治体」の第一位に、ニセコ町が選ばれた記事がありました。
ちなみに、2位:長野県小布施町、3位:群馬県太田市、4位:埼玉県志木市、5位:東京都三鷹市となっています。野瀬豊氏のホームページでいくつかの自治体の取り組みが紹介されています。

ニセコ町をここまで有名にしたのは、若き改革派町長の逢坂誠二氏(私と同年)です。まちづくり基本条例を始めとした自治体改革の様々な取り組みが知られていますが、ほぼ毎日続けられている「町長室日記」も有名です。

逢坂町長は四季の別なく毎朝5時50分頃には町長室入りし、新聞8紙に目を通してから、日記を書いて役場の全職員にメールで発信し自分のホームページに公開しています。1997年以来、今年の7月現在でこれが1400回を数えています。町職員により一歩でも、たとえ1センチでも成長してもらいたいという強い思いでこの営みを続けているそうです。(逢坂誠二著:町長室日記-逢坂誠二の眼-より)

前にも何かで書きましたが、逢坂町長が考える自治を進める上で最も大切だとしていることが「情報」です。町の情報を住民の皆さまに分かりやすい形で提供して、行政と住民が情報を共有化してこそ、住民自らが責任を持って考え行動することができます。

ところで、高浜町もいよいよ財政状況が厳しくなってきたということを、最近ではよく町民の方から耳にします。こうした声が出てきたこと自体は、これもひとつの進歩だと思いますが、では具体的にどのように厳しくなってきたかを承知されている方がどれだけおられるでしょうか。ここ数年のトレンドなど詳しいデータはほとんど誰も知らないと思います。これは無理もないのです。試しに、町が発行する各種のパンフレットや広報誌、ホームページ等をつぶさに調査してみて、財政状況を調べてみてください。全く情報を入手できないことがよく理解できると思います。

逢坂町長に言わせれば「情報は自治の原動力」であり、情報のないところに自治は生まれないのです。私がひたすら議会で情報の共有化を提言しているのも(実現していませんが)、この考えに共感しているからなのです。



同期議員

2004年11月24日 | その他
横田議員が会社まで来てくれたので、12月定例会や様々な話題で話しをしました。
二人の共通の想いは、あっという間の2年間(まだ2年経っていませんが・・・)だったなということです。とにかくがむしゃらに過去6回の定例会や視察研修、様々な行事をこなしてきたなという感じです。
お互い一生懸命やってきたという自負はありますが、そのことが町民のためになったかどうかは分かりませんし、それは町民に判断していただくことです。とにかく今後とも頑張っていきたいと思います。

横田議員は私と同じく昨年の選挙で町議会議員になった、いわば同期の桜です。互いに年も近く(私が2歳年長)、同じ高志会議員として親しくさせていただいてきました。
どちらも父親が元町議会議員で、その父親も互いに同士として連携しながら議会活動をしてきた間柄だったこともあり、当初から最も親近感を持っていました。今後とも互いに力を合わせて高浜町のために頑張ってまいります。

日中首脳会談

2004年11月23日 | 私の考え
「日中間の障害は指導者の靖国神社参拝だ。来年は反ファシスト勝利60周年で敏感な年だ」

APEC開催中、22日にサンティアゴで開かれた日中首脳会談での胡主席の言葉です。
ファシストとはどこの国のことなのか。まさか日本のことをいうのか。小泉首相には胡主席に「ファシストとはどこの国のことだ」と確認して欲しかったと思います。
それにしても無礼な言葉です。他に言うことはないのか。原子力潜水艦が領海侵犯した謝罪、巨額のODAに対する感謝、東シナ海でのガス田開発についての釈明等、いくらでもあるのではないか。
胡主席としても、中国の反日感情(中国政府が煽ってきたが・・・)もあるので、靖国神社公式参拝は止めて欲しいと言わないと国内事情が許さないのも分かりますが、あれではただ日本人に反中意識を植えつけただけです。しかし、なめられたものです。席を蹴って中断して欲しかったとさえ思います。

今の日本と中国の立場で、あそこまで屈辱的な首脳会談をやらなければならない理由が私には分かりません。

来年の8月15日には、小泉内閣の閣僚全員で堂々と靖国神社に参拝していただきたいと思います。

11月度議員会

2004年11月22日 | 活動日記
11月度の議員会に出席しました。議員会は、定例会(定例会は3、6、9、12月の年4回開会)が開催されない月に開催されます。
今日の主な話題は、台風23号の被害に対する高浜町の災害復旧予算関係です。この予算は既に11月5日に先決処分(注)されています。

さて、台風23号は高浜町に大きな被害をもたらしたましたが、これらの災害対策費として、当面74,829千円の補正予算が計上されました。
内訳は、災害見舞金として3,290千円、災害復旧費として71,539千円です。

災害見舞金は、家屋全壊:10万円(1件)、半壊:7万円(2件)、一部損壊:3万円(100件)、床上浸水:1万円(5件)という内訳です。予算ですので、損壊した家屋の実数という訳ではありません。(多少多めに見積もりしてある。)なお、一部損壊とは家屋等の被害額20万円以上が対象となりますので、まだ手続きをされていない方は役場に問い合わすることをお勧めします。

次に、災害復旧費ですが、主なもの(1千万円以上)として、農地災害復旧費が12,457千円、社会教育施設災害復旧費(文化会館、青少年旅行村研修棟)が12,864千円、商工観光施設災害復旧費(城山公園、海岸漂着物撤去等)が11,202千円などです。
これらの予算には設計費も含まれておりますので、設計後は工事費として更に災害復旧費は膨らむことになります。

なお、今日の議員会では、台風23号による高浜町全体の被害状況の報告がありませんでしたので、12月定例会では報告していただくよう要望しておきました。

【先決処分とは】
本来、予算は議会の議決がないと執行出来ませんが、今回の災害復旧費のように緊急に執行する必要があって議会を開催している時間的余裕がない場合は、町長が議会の議決を経ずに執行することができます。その手続きのことを先決処分といいます。(地方自治法第179条第1項)
もちろん、議会の議決権は非常に重要な権限であり、やたらと先決処分することは許されません。今回の災害復旧のようにやむを得ない場合にのみ適用されるべきものです。

オープンカレッジ

2004年11月21日 | プライベート
福井県立大学では、地域住民の生涯学習の機会を提供するため、オープンカレッジを開講しています。
小浜キャンパスでもいくつかの講座を用意して受講生を募集しておりましたので、おもしろそうなので平成16度後期の講座を先月から受講していました。今日で全ての講座が修了しました。

受講講座は、経済学関連の「経済学で考える-日本経済が抱えるさまざまな問題を経済学によって考えよう-」という講座と、生物資源学関連の「環境と調和した漁場づくり-藻場や干潟を守り育てるために-」という講座の2つです。どちらの講座も全部で4回の講義があり、それぞれ県立大学の教授又は助教授が講義をします。何れの講座も平日の夜間か休日に開講されるため、仕事をしながらでも受講することができます。
私の場合、どうしても受講できない日もありましたが、それでも前回に出席していなくても理解できる講義内容になっており問題ありませんでした。

特に、経済学の講座は、バブル崩壊以降に日本政府が実施してきた財政政策や、その結果悪化してきた国家財政と地方財政、財政面から見た中央政府と地方自治体の関係などを、経済学的な見地から詳細に講義を受けることができました。講義内容は今まで知らなかったことも多くありましたが、非常に良く理解できましたし、役立つ知識もありました。これだけの内容を自分ひとりでいろいろな資料を調べながら理解するには大変な労力が必要ですし、全4回の講義終了後には修了証書も頂き、得した気分です。(受講無料です。)今度も機会があれば受講しようと思います。