小幡憲仁 議会活動日記

よく考える政治!
20年後の高浜をイメージし、今の政治を考える。

東日本大震災視察研修:復路

2011年08月24日 | 研修報告
(写真は昨日訪問した女川町仮設役場庁舎の玄関で撮影)

今朝はホテルでゆっくりと過ごし、昼過ぎの仙台空港発の便で帰りました。

仙台駅から仙台空港までは通常は電車が直接乗り入れしていますが、現在でも途中の駅で下車して臨時バスに乗車する必要があります。
このため、バスの車窓から津波被害を受けた仙台空港周辺の様子を見学することができました。

復旧は進んでおりますが、海岸線に並ぶ樹木がほとんんど赤茶けて枯れていたり、建物が押し流されているなど被害の凄まじさが想像できます。
空港のターミナルビルはきれいに復旧していましたが、まだ3階のレストラン街は営業していませんでした。

東日本大震災被災地視察研修:女川

2011年08月23日 | 研修報告
昨日(8月22日)は、郡山市から仙台市まで新幹線で移動し、仙台市内に宿泊しました。このホテルは明日も連泊します。夜はお約束の牛タンを食しました。

朝、レンタカーを借りて女川町を視察しました。レンタカーの機動性を使って周辺の被災地も視察しました。
以下、女川町についてレポートします。

◆宮城県女川町仮設役場庁舎
宮城県女川町の仮設役場を訪れて、役場担当者から地震発生後の津波被害の状況や、町民の避難の状況、今後の復興計画について説明を受けました。
女川町役場は津波被害にあっており、高台に整備された運動公園の敷地内に仮設のプレハブ事務所にあります。


女川町は、東北電力女川原子力発電所の立地町です。平成15年に視察で一度訪れたことのある町です。
当時の町の様子を知っているだけに、津波で大きな被害があった町に立つと、言葉がありません。




私は阪神淡路大震災の直後に電力の電話対応の応援で神戸市に入ったことがあります。当時、新神戸駅から関西電力神戸支店まで徒歩で移動した際、表現は不適切かもしれませんがまるで映画のセットの中を歩いているような感覚になりました。
今回、女川の町の悲惨さは、神戸で体験した感覚とも違ってまさに筆舌に尽くしがたく、海岸線の町が消滅しているのです。地震で壊れているのではなく無くなっているのです。
地盤は約1.2メートル陥没してほぼ海面と同じ高さとなってしまった海岸ぶちの道路らしき場所をレンタカーで、おっかなびっくりの体で通行しました。


平成15年にも訪れた女川町立病院。海抜15メートルの高台に建ち周辺に福祉施設を整備した町のランドマーク的存在ですが、この病院も1階面まで海水が押し寄せたと言うのですから、その下に広がる女川の町がどんな様子だったかを考えると戦慄を覚えます。
高浜町で言うと中央体育館にまで海水が迫ったというイメージです。

女川原子力発電所は、福島第一原子力発電所と違って安全に停止したこともあって、(発電所構内は一時は避難所として使用されていたほど)原子力発電に対する受け止めは、富岡町とは大きな違いがありました。

説明を受けた女川町の復興計画は非常に前向きで力強い計画となっています。
復興計画書には原子力発電のことはあえて触れていませんでしたが、町の雇用や復興財源の面からも原子力発電所の存在抜きでは語れるものではなく、安全に停止した発電所と放射能漏洩事故を起こした発電所の立地町の受け止めの違いを大いに感じました。

東日本大震災被災地視察

2011年08月22日 | 研修報告
8月22日から24日までの行程で、同僚議員と東日本大震災の被災地視察に来ています。
被災地でボランティア活動する訳でもなく、単なる視察で被災地入りすることに抵抗感もありましたが、視察先から構わないとの返事をいただいたことと、被災地の生の声をどうしても聞きたかったこともあり、視察に踏み切りました。

朝早く高浜を出発し、新幹線で福島県郡山市を訪問しました。実は東北新幹線に乗車したのは今回が初めてです。

◆電力会社の福島支援本部
郡山市内にある電力会社の福島支援本部を訪問しました。現在は関西電力が幹事会社を務めており、関西電力の案内で現地本部の概要について説明を受けました。
ここでの主な業務は県から依頼を受けた環境モニタリング(放射線量の測定)と、福島第一原子力発電所から半径20キロ以内に一時立入される住民のスクリーニング検査(放射能汚染が無いかどうかの確認検査)、環境試料の分析などの実施です。
非常に地道な作業ですが大切な作業であり、こうした作業を秩序正しく正確に実施されている様がよく理解できました。


◆福島県富岡町の仮設役場(災害対策本部)
郡山市内にある福島県の施設である「ビックパレットふくしま」を訪問しました。

ここは、事故を起こした福島第一原子力発電所の隣に立地する福島第ニ原子力発電所の立地町である福島県富岡町が町民の避難所と役場の災害対策本部として使っている施設です。
ここでは、富岡町長と議長に応対していただき、事故発生から今日までの経過や、国や東電の原子力災害の対応、今後のエネルギー政策に対する考えや町としての判断など率直な胸の内を聞かせていただきました。
それぞれ町を代表する方の発言であり、しかも非公開の場での発言ですから、その内容をここでつまびらかにすることは控えますが、貴重なお話を数多くお聞きすることができました。

原子力災害発生後、第一避難場所として、富岡町に隣接する川内村に避難された訳ですが、何しろ人口約2千7百人の小さな村に、人口1万5千人の富岡町民が避難するのですから、それこそ村中の施設という施設を避難所として提供を受けたそうです。
とにかく屋根さえあれば土間のコンクリートの上でも使ったそうで、まだ3月の寒い時期でもあり、どれだけ難儀なことであったろうかと思います。

ビックパレット内の避難所の様子も視察いたしました。
ここの避難所は近く閉鎖する予定になっており、避難されている町民の数は少なくなっていました。
避難スペースのプライバシーの確保や、診療施設や図書コーナー、情報盤など良く考えられたレイアウトだと感じました。


原子力事故の避難に関しては、自治体単独で考えるのではなく、広域で避難計画を策定することが重要です。
また、今回、通常では30分で移動できる川内村への避難が、道路の大渋滞により5時間も要した話しを聞くと、これまで国や県から音沙汰の無かった避難道整備について、このことをおざなりにしておくことがどれ程罪深いことかを改めて知ることが出来ました。
発電所周辺の内浦地域の県道整備はもとより、舞鶴市やおおい町へのアクセス道路についても同様に整備が必要です。

これら道路整備は今後、強力に関係機関に働きかけていきます。

コクリコ坂から

2011年08月14日 | プライベート
娘の運転手役で大阪に来ています。
次女と三女を車から降ろして、ひとりで大阪市内で時間つぶしをしました。

映画館に入って、スタジオジブリの「コクリコ坂から」を鑑賞しました。
映画そのものは非常に楽しめましたが、宮崎駿の映画とはやはり違う印象でした。

関原協総会

2011年08月12日 | 活動日記
おおい町役場で開催された関原協(関西電力原子力発電所立地議会連絡協議会)の総会に出席しました。

平成22年度の事業報告、決算、平成23年度の事業計画、予算などが審議されて承認されました。

午後、おおい町にある関西電力の運転サポートセンターの施設見学と、遊覧船に乗船して大飯発電所の津波対策の状況等について視察を行ないました。
運転サポートセンターでは、訓練用の中央制御室制御盤を前にして、地震による交流電源の喪失などを実体験しました。

議会運営委員会

2011年08月11日 | 活動日記
議会運営委員会を開催しました。
議題は9月定例会の日程と10月開催予定の「町議会出前報告会」の実施要領についての審議です。

9月定例会日程は以下の通り決定しました。

6日:本会議(議案上程、質疑)
7日:休会
8日~9日:本会議(一般質問)
9日:本会議(一般質問)
12日~14日:予算・決算常任委員会
15日:総務産業常任委員会
16日:厚生文教常任委員会
20日:地域医療対策特別委員会、鳥獣害対策特別委員会
21日:原子力対策特別委員会
22日:休会
26日:本会議(委員長報告、議案採決)

出前報告会の実施要領については、概ね私の提案通り承認されました。後日、概要についてお知らせいたします。

臨時議会

2011年08月09日 | 議会活動報告
今日は臨時議会が開催されました。

臨時議会に上程された議案は、「清掃センター大規模設備更新工事請負契約」と「雨天用屋外体育施設新築工事請負契約」の2件の契約案件と、農業委員会委員の議会推薦についてです。
契約案件は2件とも全員賛成で原案可決、農業委員についても4名の委員を推進しました。

本会議終了後、高浜町が進めるコンパクトシティー計画について、副町長と各計画のプロジェクトチームのメンバーが出席し、議会との意見交換会が行なわれました。

私は、コンパクトシティー計画の予定事業が大規模で多額の財源が必要な事業が多いことから、しっかりと財源の見通しを立てて、事業の優先順位付けする時期に来ていることについて意見しました。
また、コンパクトシティー計画は高浜の中心部に限定したものであり、当然、高浜町が抱える行政課題はこのコンパクトシティ以外にも数多くあることから、マンパワー投入について他の行政需要に支障が出ないように留意が必要との意見提起もしました。

最近読んだ本

2011年08月08日 | 活動日記
少し前のことになりますが、副島隆彦氏の以下の本を読みました。

「アホな文学好きたちは真実を知らない。世の中は差別と排除とカネの論理で動く。善人とはアホの別名である。この世は本当に、穢(きたな)らしいのだ!」という刺激的な本の帯の紹介文に惹かれました。

日本のタブー
クリエーター情報なし
ベストセラーズ

櫻井よしこ氏講演会

2011年08月07日 | 活動日記
福井市のフェニックスプラザで、櫻井よしこさんの講演会を聴講しました。

福井県モラロジー協会主催の講演会で、会場には2千人を超える参加者がありました。

日本のあるべき姿について、現在の管内閣と日本国憲法について問題点を示しながらお話しされていました。
講演の内容は共感する点も多々ありましたが、私がイメージしていた櫻井よしこさん像と今日の講演を聴いた印象とは少し違ったものでした。