小幡憲仁 議会活動日記

よく考える政治!
20年後の高浜をイメージし、今の政治を考える。

市町村議会議員合同研修会

2005年10月31日 | 研修報告
福井県自治会館で開催された「市町村議会議員合同研修会」に参加し、2つの講演を聴きました。

講演1:「ごみ問題とリサイクル社会」(環境省・環境カウンセラー 石澤清史氏)

資源が極端に少ない我国は「循環型社会」を目指し、世界のモデルとなることが私たちの役割・責任です。本日の講演では、ゴミ問題をめぐる最近の動きや、海外のリサイクル事情、目指すべき循環型社会についての話を聴きました。
日本ではゴミは基本的に焼却処理しますが、世界的には埋立処分が主流です。全世界で約2700の焼却炉がありますが、そのうち約1900の焼却炉が日本にあるそうです。例えばドイツ国内にはゴミ焼却炉は全部で53施設しかなく、日本の多さが分かります。
最近、日本でもゴミ処理を有料化する自治体が増えていますが(全自治体の42%が有料化)、世界の先進国ではゴミ処理は有料が常識で、無料で処理している国は日本だけだそうです。
ゴミ処理の有料化には、伊達方式(北海道伊達市)と出雲方式(島根県出雲市)があります。伊達方式は袋が有料、出雲方式は無料で年間50枚の袋を配布し、それ以上の袋は有料で、もし50枚の袋が余ったらその分は市が買い取ります。
私もゴミ処理は今後有料化していくべきと考えており、一般質問で取り上げたこともありました。
非常に分かり易く役立つ講演内容でした。

講演2:「地方自治をめぐる状況と市町村議会のあり方」(中央大学法学部教授 今村都南雄氏)

三位一体改革の実像、平成の大合併の状況、地方制度調査会の議論の行方、道州制の検討状況など、当面の地方自治をめぐる状況と、分権改革の中で問われる市町村議会のあり方についての話を聴きました。
講師の今村氏は現在議論が行われている第28次地方制度調査会のメンバーです。ご承知の通り、この調査会では道州制と地方議会のあり方が議論されており、メンバーならではの講演を聴くことができました。
道州制では、福井県は近畿に入るパターンと北陸に入るパターンがあります。我々嶺南の住民感覚では近畿圏に入るのが自然な感じがしますが、嶺北の住民には近畿といわれても違和感を憶えると思います。道州制では、このような問題が各地にあるそうです。
市町村議会のあり方では、「議会改革なくして分権改革なし」との信念で調査会で発言されている内容などを聴かせていただきました。非常に力強く感動的な講演内容でした。

若手議員の会合など

2005年10月30日 | 活動日記
【地区内清掃奉仕活動】
朝一番から、地区内側溝の清掃奉仕作業がありましたので参加しました。約2時間の作業で水路や側溝がきれいに蘇りました。
側溝清掃とは関係しませんが、最近は水田の農薬使用量が減少したためか、用水路などで「めだか」が増えてきているそうです。嬉しいニュースです。

【産業まつり】
文化会館で開催されている「産業まつり」を、家族で見に行きました。会場には町内保育所の児童が描いた「夢の家」というテーマの絵が展示されており、我家の四女の絵を含めて、子どもたちの描いた絵を鑑賞してまいりました。(写真)

【若手議員の会】
小浜市内で若狭地域の若手市町村議員が集まる会合に出席しました。
今日の会合に出席したのは、小浜市議会が3名、名田庄村議会が1名、高浜町議会(私を含め)が3名の合計7名です。年齢構成は、昭和33年生まれ1名、34年生まれ(私を含め)3名、36年生まれ1名、38年生まれ1名、39年生まれ1名です。別に若くありませんし、みなさん既におじさんですが、地方議会では若手に分類される年代です。
私自身以前より、若狭地域の若手議員が集まって情報交換や議会活動面での相互研鑽、また提言活動などを行う枠組みが作れないものかと考えておりましたが、小浜市議会議員の西本議員から、ブログなどを通じて、同じような考え方のお誘いを受け、野瀬豊氏に調整役をお願いして本日の会合が成立しました。
本日の会合では、各議会での情報交換や今後の会合の進め方などを話し合いました。

趣味は車(昔の話)

2005年10月29日 | プライベート
【休日の一日】
今日は、県立大学オープンカレッジに出席するつもりでしたが、妻から「また出かけるの」の一言で、家族と過ごすことにしました。ここ最近、家を空けることが続いておりましたし、これから暫く出かける用事が多いので妻の進言に従うことにしました。
家族全員で敦賀のユニクロに出かけて当面の秋冬の服を買い込み、上中のプラント2で食材を買い込み、夕食は家でおでんをつつきました。ほのぼのとした1日となりました。

【趣味は車(その昔)】
我家のファーストカー(主に妻が使用)「ホンダステップワゴン」の車検を先日受検しました。既に購入から9年が経過し、走行距離は13万キロを超えておりますが、すこぶる快調な走りをしています。最近の車は本当に耐久性が向上したと思います。10年以上は全く問題なく乗れると思います。
セカンドカー(私が使用)は「スズキジムニー」です。購入後5年半で7万3千キロ走行しています。一番の廉価版を購入したのでマニュアル車ですが、それでも軽自動車の割には燃費が悪いのが気になります。車を使う機会が多く走行距離が伸びるので、もっと燃費の良い車を買うべきでしたが、車そのものは気に入っています。

もともと大の車好きで、若い頃は鈴鹿サーキットの年間チケットを購入してレース観戦もしましたし、高校生で既にF1グランプリの熱狂的なファンでした。当時のF1の世界は、ティレルに乗るジャッキースチュワートや、ロータスに乗るエマーソン・フィティバルディの時代です。その後、ニキ・ラウダやジェームス・ハントが台頭してきました。国内では星野一義が注目されつつあり、中嶋悟はまだ無名の新人の時代です。
そういえば、中嶋悟が始めて当時のヨーロッパF2シリーズに挑戦し、初戦で2位に入賞したことがありましたが、当時(私が20歳の頃)はヨーロッパのレース結果を確認する術が無かったため、思い余って、当時愛読していた「オート・スポーツ」誌の編集部に電話をかけて確認したことがありました。「中嶋2位!」と、興奮気味に編集部員が電話口で教えてくれたことを今でも憶えています。
また、その当時レーシングカートに熱中し、実際にカートの中古を購入して三国町にあるサーキットに通ったこともありました。

…ということで、本来は小振りなスポーツタイプの車が好きですが、今は叶わぬ夢です。将来、子どもたちが成長したら、渋い小振りなスポーツカーを購入して、峠の山道で妻とドライブを楽しみたいと思っています。

部落解放・人権政策確立要求高浜町総決起集会

2005年10月28日 | 活動日記
文化会館で開催された「2005年 解放・人権政策確立要求高浜町総決起集会」に参加しました。
大会では、「なぜ人権救済法(仮称)が必要なのか」と題した、解放・人権研究所所長の友永健三氏の講演を聴きました。
国連やアジア諸国を始めとした世界的な情勢、国内の事例から考察できること、今までの活動の経緯など、非常に論理的な講演内容で参考となりました。

人権擁護法案は、今年10月の衆議院解散により自然廃案となりましたが、これまで高浜町議会を始め、多くの自治体議会から早期制定を望む意見書の採択がなされております。また、鳥取県ではこの10月に全国初となる県独自の「人権救済条例」が国に先行して制定されるなど、人権擁護法案制定に向けた機運が盛り上がりつつあります。小泉首相も来年の通常国会提出に向けて意欲を示しております。
本日の講演では、この法案制定の必要性について、世界的な情勢や国内の実態などの実例をもとに分かりやすく講演をいただきました。
人権擁護法案をめぐる状勢については、高浜町議会における意見書の採択に臨む際に、推進の立場、慎重の立場、双方の主張をネットなどで確認し、ある程度は承知していたつもりでしたが、それでも今日の講演でさらに詳しい話を聞かせていただき、非常に参考となりました。

私たち議員は、意見書の採択ひとつをとっても、高浜町民の代表たる議会の公式な意見の表明となるわけですから、いいかげんな判断を下すことは出来ません。慎重な審議が必要であり、そのためには十分な知識も必要です。今日の講演を聴き、そんな事を感じました。

介護保険策定委員会など

2005年10月27日 | 活動日記
保健福祉センターで開催された「介護保険事業計画及び高齢者保健福祉計画策定委員会」に出席。第3回目の開催となる本日の議題は、高齢者福祉と高齢者保健サービスの方向性を中心に議論がありました。
厳しい財政状況の中、高齢者に対する福祉予算の増額は出来ませんし、すべきではありませんが、実施している事業内容を十分吟味して、必要なものには重点配分していくことも必要ですし、そのためには効果の低い事業や必要性が薄れてきた事業は思い切ってカットすることも考えていかなければなりません。
介護用品支給(紙おむつ支給)事業や在宅介護支援金の支給事業、敬老事業などのサービスのあり方など、様々なことが議論されました。
私は、老人憩いの家「瑞祥苑」について、老人福祉に限定せず用途拡大すべきと意見提起しておきました。

厚生労働大臣表彰!

2005年10月26日 | その他
関西電力労働組合高浜支部が、共同募金運動奉仕功労団体として厚生労働大臣表彰を受けることになりました。表彰式は11月4日、東京で開催される全国社会福祉大会の席上で行われるとのことです。
永年にわたる地道な募金活動が認められた結果と思います。本当におめでとうございます。


厚生文教常任委員会視察研修:第2日目

2005年10月25日 | 研修報告
視察研修2日目は、香川県三木町役場を訪問しての研修です。
研修テーマは、①幼小中一貫教育 ②学童保育 ③町独自の育英資金、幼稚園の授業料減免 ④保育所運営を中心にした子育て支援 ⑤子育てサークル の5項目です。若干、研修項目を欲張り過ぎたため時間不足の感がありました。

三木町の研修で最も興味を持った取組みが、「こみの株式会社」の活動です。
「こみの株式会社」とは、小蓑小中学校の全校生徒8名で組織した会社のことで、この会社での事業活動を通じて、生徒たちは様々な人とのふれあい、働くことの意味を学びます。

こみの株式会社の取組み内容を若干紹介します。
こみの株式会社は、実際に額面500円の株券を発行して、地域の住民に株主になってもらいます。資本金は7万2千円が集まりました。そして、株式の発行で集めた資金で地元農家を回り、野菜の仕入れを行います。仕入れた野菜はきちんと袋詰めし、値付けも行い、バーコードの入った値段シールを貼り付けします。そして、JA産直市の場で販売と、全てを児童生徒主体で行うわけです。
当然、利益が出ますので社員(児童生徒)に給料を支払いし、残った利益は株主に配当する仕組みです。今年は2500円の給料を支給し、1株当たり11円を配当しました。

こみの株式会社は、社長1名、営業部2名、経理部3名、宣伝部2名の構成で、株主から監査役を1名選出しています。当然、株主総会も開催され、収支決算や各部の事業報告が行われるのです。

地元テレビ局で紹介された番組のビデオを見せていただきましたが、農産物を供給する農家の方、産直市で実際に商品を買い求める常連客、仕入れ、袋詰め、販売にいそしむ児童生徒、いずれも素晴らしい表情でしきりに感心し感動しました。

厚生文教常任委員会視察研修:第1日目

2005年10月24日 | 研修報告
本日から1泊2日の行程で、厚生文教常任委員会の行政視察です。
第1日目の今日は、香川県綾上(あやかみ)町で学校の統廃合について研修しました。
朝7時に高浜を出発し、香川県綾上(あやかみ)町の研修場所である綾上小学校には午後1時過ぎに到着しました。
たかだか一委員会の研修に、町長、正副議長、教育長、教育次長、学校長、教頭他に対応していただき恐縮いたしました。

綾上町内には5つの小学校がありましたが、過疎化、少子化の影響で学校児童数が減少し、一部の学校では複式学級を余儀なくされるなど、小学校教育の使命が十分に果たせないことが危惧されていました。
そこで、町内5小学校を1つの小学校に統合することとしたのです。統合までの、検討経過や地元説明経緯などについて詳しく説明を受けました。
綾上町における学校統合の方法は、既存の5つの小学校を全て廃校にし、新しく小学校を設置するというものです。新しく建設する学校は既設の小学校で一番、生徒数の多かった学校の敷地に新たに建て替えするというものですが、旧小学校の敷地にあったものは樹木1本残さなかったという徹底振りです。

廃校になる学校は小規模校といえども百年を超える伝統があり、地域住民にとっては根強い「おらが学校」の意識があります。
従って、廃校を惜しむ強い住民の声もあったようですが、町長と教育長が、子どもに最適な教育環境を提供するんだという強い信念で、この事業に取り組まれたことと、議会の強力なバックアップがあって実現できたことがよく理解できました。
今後、高浜町内浦地域の学校の統廃合問題を考えるにあたっての、非常に参考となる研修でした。

*写真は研修会場に使われた、新設された綾上小学校です。非常に素晴らしい学校施設です。

若狭高浜童謡の祭典

2005年10月23日 | 活動日記
【オープンカレッジ】
午前中、昨日に引き続いて県立大学のオープンカレッジに参加し、経済学の講座を受講しました。参加者は高齢者の方が多いのですが、皆さん熱心に講義を聴いておられます。

ところで、私は学校の勉強は大嫌いでした。授業もよくさぼりましたし、ましてや家で勉強など殆どしたこともありません。好きな分野の雑誌や本はよく読みましたが、教科書に載っていたことなど全く興味がなかったので何も憶えていません。
ところがこの年になって、知らないことを勉強することが意外に楽しくなってきました。不思議なものです。

【若狭高浜童謡の祭典】
午後は、若狭高浜童謡の祭典に参加しました。この童謡の祭典は、韓国の保寧(ぼりょう)市から副市長とコーラスグループが参加されたのを始め、童謡「サッちゃん」を作曲した大中恩氏(特別ゲスト)、全国から数多くのコーラスグループが参加して盛大に開催されたものです。
非常に素晴らしい内容で、時間を忘れて童謡に聞き入りました。会場も満員の観客で素晴らしい祭典でした。
フィナーレでは、特別ゲストの大中恩氏の父親である大中寅二氏作曲の「椰子の実(島崎藤村作詞)」を参加コーラスグループと会場の参加者全員で歌いました。終了後に会場の皆さんから口々に感動の言葉がありました。
来年の開催地である山口県下松(くだまつ)市の市長の挨拶で、市長はまちづくりの3本柱として、笑いと花と童謡のまちを目指していますが、童謡をまちづくりの柱にした理由は、童謡の歌詞には、親子の絆、家族の絆、友人との絆、世間の絆など現代の私たちが失いつつあるものがあるからだそうです。
本当にその通りだと思いました。だから、童謡の歌詞は心に沁みるのだと思いました。

*写真はフィナーレの様子です。

【議会視察】
明日から2日間、香川県へ議会の厚生文教常任委員会の視察研修に行きます。暫く日記の更新が出来ません。帰ってから研修結果は報告させていただきます。

真珠湾攻撃隊長の半生

2005年10月22日 | その他
急に寒くなりました。風邪を引かないよう注意が必要です。
朝から雨が降っており、予定していた「議会REPORT」のポスティングを止めました。

【真珠湾攻撃隊長の半生】
午前中、NHK衛星第1放送で「真珠湾攻撃隊隊長の半生」を観ました。
昭和16年12月8日、日本海軍は米国太平洋艦隊の母港であるハワイのパールハーバー(真珠湾)を、空母艦載機で奇襲攻撃を行い、日本は米英との戦争を開始しました。
この攻撃で飛行部隊の隊長を務めたのが、淵田美津雄海軍中佐(当時)です。淵田中佐は、赤城(航空母艦)の飛行隊長から一旦は航空参謀に転出しますが、ハワイ攻撃に備えて再び赤城飛行隊長に戻ります。中佐で飛行隊長というのは異例ですが(通常は少佐)、ハワイ攻撃の重要性を考慮した人事であったようです。淵田中佐の総指揮で、ハワイ攻撃は大戦果を収めたことは周知の通りです。
(ちなみに、日本海軍が大敗北を喫したミッドウェー海戦には盲腸炎で攻撃に参加していない。)
映画「トラ・トラ・トラ」で、田村高広氏が演じていたのが淵田中佐で、97式艦上攻撃機(魚雷攻撃などを行う飛行機)の真中の座席に搭乗していたはずです。
淵田中佐は終戦後、キリスト教の伝道師になったことは知っていましたが、今日の番組でその辺の事情を詳しく知ることが出来ました。

【オープンカレッジ】
夜は県立大学のオープンカレッジに参加し、経済学の講座を受講しました。今日は構造改革の経済学的基礎がテーマで、前回より少し講義内容が難しくなってきました。