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雷の発生増 27日周期…武蔵美大や極地研チーム

2018-07-06 19:53:25 | 気になる記事
雷の発生増 27日周期…武蔵美大や極地研チーム
「太陽の自転と同調」…古文書などで分析

武蔵野美術大(小平市)などの研究チームが、八王子市に残る江戸時代の文献などを使って雷の発生日を調べた結果、発生頻度が太陽の自転周期と同調して高まっていたことが明らかになったと発表した。研究チームは、「太陽活動が気象に様々な影響を与えていることを示す成果」としている。欧州地球物理学会が発行する学術誌の電子版に論文が掲載された。(後略。読売新聞7月5日付朝刊)

 江戸時代の古典籍を調べたところ、太陽の自転と、雷が頻発する周期に一致が見られるという研究成果です。
 ちなみに「太陽が27日で1回転しても、その間に地球が公転して元の位置から動いてるじゃん」と疑問に思う方がおられるかも知れませんが、以前書いたように、「地球の自転の時間(23時間56分強)+地球の公転の時間(4分弱)=1日(24時間)」なので、この場合は27日周期で良いのです。
 
 太陽の自転が地球の気象、この場合は雷に影響を与えるメカニズムは明確ではないそうですが、一説には海洋の生物の活動への影響が示唆されているそうです。これがまた実に迂遠な話で、

  太陽活動の活発化は地上に届く宇宙線を減らす
→ 宇宙線が減ると、低緯度海域のプランクトンなどの生物活動が活発化する
→ 生物活動が活発化すると、大気中に拡散される微小な有機物が増える
→ 拡散した有機物は雨の核となり、雲の成長が促進される
→ 発達した雲が北上して、やがて日本にも到達する

 という、風が吹けば桶屋が儲かるみたいな現象の可能性があるとか。あくまで仮説の一つですが。何にしても、古典籍からこうした傾向を読み解いて科学に貢献するというのは素晴らしいことで、こうした学問領域を横断した取り組みは、今後も続けてほしいものです。



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