治具とラップフィルムを貼り付けた試料ステージ
一昨日にUpした記事 「塩ビ板 試料ステージ ラップフィルム 張り付け」では文末に以下の様に記した
張り付け作業は完全な手作業で結構な手間が掛かる。 その作業工程を簡易にする工夫をこれから進める予定です。 それが纏まったら、 もう少し詳しく書くつもりでいます。
早速、 作業の出来栄えと作業時間の短縮に役立つ治具の製作が完了したので紹介します。
治具製作に使用した材料と工具 :
1. 治具ベース・プラスチック板
ラップフィルム横幅よりも50 mm 以上の横幅。
試料ステージの長手方向のサイズよりも 50 mm ほど大きな平板
2. 試料ステージのサイズより縦・横とも 20 mm ほど大きさの
厚み 0.5 mm ほどの薄板
3. 薄い緩衝材
台所に在った 食器棚シートを採用。
4. 両面 接着テープ
5. セロテープ
6. カッターナイフ
治具の製作 :
1. 治具ベース上面へラップフィルム幅を示す線と
試料ステージの外形を線描し、 緩衝材貼り付け
2. ラップフィルム先端を治具ベースに仮止め
3. ラップフィルムを全面に渡ってシワ無くピーンと張る。
この写真ではラップフィルムを8ヶ所でセロテープ止めした。
一番時間が掛かかり、 神経を集中する作業です。
4. 試料ステージ ベースに両面接着テープを貼り付け
写真で斜めに置いた試料ステージのところどころに見える白色部分が両面接着テープの貼り付け位置。
5. 試料ステージの両面テープ取付面をラップフィルムに押し付ける。
6. 試料ステージの外周のラップフィルムを切断。
フィルムの切断にはカッターナイフを使用。
7. 完成!
この治具に組み込んだ緩衝材はラップフィルムを試料ステージに貼り付ける際に試料ステージとフィルムが隙間無く圧着するために重要な役目を果たしています。
Top写真の背後にラップフィルムを煙突の様に立てて置いたのは、 その影によって、 ラップフィルムがシワ無くピーンと貼られている様子を表現したかったからです。