試料ステージ ラップフィルム 貼り付け治具

2021-09-10 21:36:45 | 雪の結晶撮影

 6つの角穴をあけた ポリプロピレンシート( L=295 W=110 0.5t) の表面にラップフィルムをシワ無くピーンと張るのは意外と難しい。 その作業を幾分でも容易にするための治具を作ったので紹介する。

 今回制作した治具だが、既に使用中のガラス板の試料ステージを保護・格納する目的で作ってあった浅いコの字型をした木製品を流用した。 PPシートはまさにこのガラス板の試料ステージ上にのせて使う物なのです。

 台所で使用するラップフィルムは円筒状の紙製の筒にフィルムが巻きつけられているのはご存知だろう。 その薄いフィルムを長さ300mmほどに引き出し、 それをシワ無くピーンと伸ばしておく事は人間の手だけでは難しい。 今回作った治具は、 そんなサイズのラップフィルムをピーンと引き伸ばした状態で保持する事が出来ます。

 それを実現する手法をTop写真で説明します。

1. 浅い皿型をした木製品(治具本体)の側面の必要箇所に
  両面テープ(赤色)を事前に貼り付けておきます。

2. ラップフィルムを治具のの長手方向を覆える程度の長さに
  ラップフィルムケースから引き出します。

3. 治具の左側端の貼り付けた両面テープ部分に対して、
  引き出したラップフィルムの端を両手で引張りながら、
 タルミが生じない様に注意しつつ、 両面テープに押し付け
 接着します。

4. 順次右側に貼り付けてある両面テープにラップフィルムに
 シワが生じない様に確認しながら貼り付けていきます。

5. 4項の作業を右端まで繰り返す。

 ここ迄で治具上面にシワが無く、 ピーンと張ったラップフィルムの平面が出来ます。

6. 角穴付きのPPシートの表面の必要部分に
  両面接着テープを貼り付けます。

7. 両面接着テープが取り付いたPPシート(水色)を
  ラップフィルムが張られた治具の内部空間に挿入します。

8. 治具の底部にあけた丸穴(25Φ)を利用して指でPPシートの
  接着テープ部分をラップフィルムに押し付けて接着する。

  本項の作業もラップフィルムにシワが生ずる可能性の高い
  工程なので、 ある程度の習熟が必要です。

 いずれにせよ、 治具が無い状態に較べたら、 随分と簡単にシワの少ないラップフィルムを搭載した試料ステージが完成します

  
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