ガラス板試料ステージ改造 基礎実験

2021-09-03 21:58:27 | 雪の結晶撮影
ガラス板試料ステージの上に乗せたポリエチレンシート
ガラス板の四隅に両面接着テープを貼り付け、 
その上にポリエチレンシートを接着固定した。


 昨日に引き続く試料ステージの話題です。 昨日はガラス板の上面に張り渡すラップフィルムとガラス板とのギャップは1.5mm程度の間隔にする予定でした、 しかし実際にラップフィルムをピーンと張り渡す作業は結構手間取ること作業であると感じました。 また降雪を受けた場合、 ラップフィルムが雪の重みで撓みが生ずるであろうことが推定され、 それはカメラと被写体間の距離が変化する事を意味し、 今まで以上にフォーカス合わせ作業に時間が掛かる予感がしました。

 そこで今日はガラス板の表面にフィルム状の素材を取る付ける方法を試しました。 ガラスとプラスチックの熱伝導率の値を比較したらプラスチックの方がガラスにくらべてると小さいのだから雪の融解スピードを遅くしようとしても、 満足出来るレベルに改善は出来ないものの、 少なくとも良い方向に働いてくれるだろうとの思惑です。

   熱伝導率к[W/m・K]

   ガラスは    0.55~0.75、

   ポリエチレン(高密度) PE-HD 0.46から0.52

   ポリプロピレン PP 0.12

   ポリスチレン PS 0.10~0.14

 そこで今日は百均のダイソーに出かけて何種類かの異なるプラスチック素材を購入し、 水に対する濡れ性(撥水性)を確認してみました。




 それぞれの素材を平面上に並べ、 木製の箸の先を水に漬けて濡らしたものを素材の上に押し付けて水滴を作ってみたのです。 その水滴の形状の違いは微妙な差しか感じられませんでしたが、 撥水性の高さの順番は ポリエチレン > ポリプロピレン > 他のフィルム の様に感じました。


 各々の素材上に水滴が2つ置いてありますが、 右側の水滴を載せた付近は素材表面をベンジンで油脂分を拭き取った場所です。 左側の部分は購入品そのままで表面処理は無しです。 一番下のラップフィルム(ポリメチルペンテン)の右側ははベンジンで溶けて穴が開いてしまっています。 そこに載せた水は玉にならず下地の表面ん広がってしまいました。

 Top写真はガラス板の上に薄いポリ袋を貼り付け、 背景の透過状態を撮影したものです。
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