6号機で本番撮影

2016-12-30 12:18:28 | 雪の結晶撮影
 雪の無い期間にせっせと作り込んで来た雪の結晶撮影装置6号機、 いよいよ本番撮影となりました。 12月29日、 昼には大町に到着したが、 北アルプスの山並みは常念から白馬まで全部ピークが見渡せる晴天で、 天気予報通りに雪が降ってくれるのを待つのが一苦労。

 四季山荘のオヤジの所で碁を打ったり、 上原の湯に入りにいったりして時間潰しの一日だった。 午後7時を廻った頃には既に雪は降ってはいたものの、 気温は0~+1℃程度で撮影には適さない上に、 雪の形状も六華の結晶が見当たらなかった。 それで四季山荘のオヤジに頼まれた買い物をBig大町店で済ませてから、 再び四季山荘に届けがてら立ち寄り、 時間待ち休憩をさせて貰ったのだ。 そして午後の8時半頃に外に出て降雪の様子を確認すると、 羽毛服に降りかかる雪の中に鏡面的にライトの光を全反射してくれる六角形が混じっているのがやっと見つかった。


 急ぎおいとまして、 車を青木湖の先、 佐野坂上部交差点を左に曲がってすぐの道路脇へ駐車した。  撮影準備に取り掛かったのが夜の9時、 外気温まで冷却する必要のある試料ステージ等をまずは車外に出して冷却開始。 ついで撮影装置のセットアップだが、 今回は従前通り、 車の後部ドアを跳ね上げて、 車内に撮影装置を設置した(三脚とフライシートを組み合わせた物は使用しませんでした)。 撮影準備が整い、一枚目のシャッターを切った時刻は9時51分だった。 それから2時間、 降雪の中の六華を探してはシャッターを切ったのだが、 自慢出来る写真は撮れませんでした。Top写真が今回の撮影行でのベストの物です。

 想うような写真が撮れなかった理由は大きく二つあります。

1. 一片の完全な結晶が得られない

   大概雪の粒等が付着して舞い落ちて来ます。

2. コントラスト良く撮影するための照明条件への理解不足と

  まだ背景画像や表面照射光源の組み合わせについて
  これから沢山撮影して実体験を積む必要が有ります。



夾雑物だらけの結晶


 ロシアの写真家さんの色合いを真似た背景光使用例
 結晶の形が際立たない画像となってしまっている 


上と同じ被写体に対して星雲画像を背景光として使用例


TG-3付属LEDを表面照射光源とした
背景画像と雪の輝度のバランスが悪い

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