老いても子を従え

2015-02-20 10:18:31 | タナカ君的偏見
 いろはカルタに 「老いては子に従い」 そんな年老いた時の心得を示した諺が含まれているけれど、 実家近くに住む僕の叔母さんの心中は ”老いても子を従えたい” であるようだ。 

 昨日も草津からの帰り道、 車を運転中に電話が掛かって来た。 道端に車を駐めて電話に出ると妻からで、 「オバサンから電話があってね、◯◯◯の様子を見てもらいたいみたい」との話。 その◯◯◯の具体的な内容が僕にはハッキリとは思い出せなかったのだけれども、 以前に点検してあげたことのある電気器具らしい。

 関越道を藤岡ICで降りて、叔母さんの家に立ち寄ると、 早速いつもの途切れ目の無い自己中の言葉が口から溢れだす。 電話で聞いた◯◯◯の話題は瑣末な事で、本題は実家を継いだ弟の住居の敷地が道路整備工事に伴って接収対象になっている件だった。 その「敷地のほとんど全部を接収される計画となっている」との話は去年の内に弟から聞いていたけれど、 叔母さんの心中は 「2軒隣の無住になっているお宅の広い敷地の一部を分けてもらい、そこに弟達が移転するのが良い」との想いがあるようだ。 しかし、 弟夫婦は別の考えがあるようで、 「私の言う事を聞いてくれない」 それに不満があるらしく、 「嫁さんに財布までも管理されてしまっているみたいだからね」 そんな訳のわからん話がポンポンと飛び出してくるのだった。

 まあ、いつもの隣接した家に住む息子夫婦・特に嫁さんに対する愚痴話を聞かされるより心静かに耳を傾ける事が出来たのはありがたいけれど、 「自宅での行動もままならないのに、他所の家の事まで首を突っ込むのは止めたら・・・」 ともおもい、
 オバチャンさー 「老いても子を従えたい」 のかね・・・ と想い、かつ話のどこに区切りを挿入して立ち去るか? タイミングを見計らいながら話に相槌を打っていましたよ。 だって、 午後からの公民館囲碁に参加する気持ちで、朝食を済ませて早々に草津温泉を出発して東京に向かう途中だったのですから。
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