ある時期には旋盤工

2015-02-09 12:39:23 | サラリーマン人生
 丸い金属棒を回転させて、それに「バイト」と呼ぶ刃物を押し当てると金属棒を必要なサイズの円形を組み合わせた形の製品を作り出せる。 そんな工作機械を旋盤(せんばん)と呼ぶのだが、 昭和30年台の後半の一時期には自動旋盤のアタッチメント的な仕事を与えられ、それに従事した事がある。

 なんで「アタッチメント」なんて機械の付属物を連想させるネーミングをしたかと言えば・・・

 僕が加工図面を見て、 旋盤の刃物を操作するハンドルを回して、必要な寸法に旋削加工する訳じゃなく、 刃物はカム機構を使って自動的に駆動され、 勝手に部品加工が出来てしまう、 そんな工作機械の「自動旋盤」だったから、 僕の役目と言えば、

1. 自動旋盤への被加工素材の補給。

   加工が進で素材の長さが不足してきたら、
   旋盤を停止させて素材を供給するのです。

2. 加工部品の仕上がり寸法の監視

  部品の寸法精度は許容範囲に収める必要があります。
  旋削加工に使用する刃物は、徐々に摩耗してきます。
  すると加工品の仕上がり寸法が変化して来ます。
  それで、 時折寸法の確認を行う必要があったのです。

  その時に多用した計測器は限界ゲージと呼ばれる物で
  穴径の確認、 外形の確認などの目的に応じた
  形状の物がありました。

 そして、 問題が生じた時には機械加工の専門技術者に報告して対処してもらう、 そんな役目でしたから、 「アタッチメント」と自分を卑下するしかなかったのです。

 ところで、電気系の学校を出た僕がどうして機械加工作業に割り当てられたか? その頃に「EPR2T」そんな機種名のペンレコーダーがバカ売れしていて、生産人員が不足していたからでしょうかね。


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