使わないと減るチョキン

2010-07-09 11:18:06 | タナカ君的偏見
 去年の春先から下肢の痛みや痺れを訴えて、背骨の関節の骨を削る手術や、痺れ感を改善すべく脊髄に麻酔注射する治療などを受けていた80歳を過ぎた叔母がいるのだが、今度は去年手術した背骨の一本上の関節が大きくズレてしまったそうで、その「背骨のズレを矯正して金属板を当ててネジ止めする手術を受ける」と電話して来た。

 去年の6月に三鷹の病院に入院する途上に我が家へ立ち寄った際、 階段を登る後ろ姿を見て「筋肉の衰えを阻止するための運動が絶対必要!!」と感じて忠告したものだが、僕の直截な物言いでは叔母の共感を得ることも難しく、説得は功をそうしませんでした。 しかしなあ、 この叔母の母親(つまり僕の おばあちゃん )が80台の時に2階に登る階段から落ちて腰骨を骨折した時に看病し、又歩けるようにリハビリをさせたのは、この叔母さんなんですよ。 寝たきりにならないためには身体を動かす必要性を充分知っていて、祖母にはそれをさせたのに、 自分の身体に対しては「脚が痛い」「脚に痺れが有る」と言って、身体を動かす事を放棄してしまった。 気の毒とは思うのだが、 使うことが無くなった筋肉はやせ細り、ちょっとしたことで転び易くもなってしまった。 そんな状態では背骨の並びを維持する筋肉だって弱くなってしまっただろうから、これからも背骨は簡単にズレるでしょうね。 先行きに望みは無しと判断します。 

 僕の知人には介護ヘルパーの仕事をしている人や自身の親の介護をしている人が何人か居るのだが、 いずれも「身体を動かさなくなると、筋肉がどんどん痩せて、ますます身体を動かせなくなる」悪循環に陥って行く老人達の姿を話してくれる。 「貯金」は使わなければ額面は減らないけれど、 若い時から「貯筋」して有ったとしても、 こっちのチョキンは使わないとドンドンと目減りするって事です。
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