90mmマクロレンズ マニュアルフォーカス動作確認

2023-12-17 21:13:48 | 雪の結晶撮影

 雪の結晶撮影装置9号機用に購入したオリンパス社のマクロレンズ、 8号機で使用していた60mm マクロレンズに存在する機能が、 90mmマクロレンズには含まれていない機能がある。 それはフォーカス距離の概略値を示すメーターの存在です。 AutoFocasの場合には気にする必要も無いが、 Manual Focusモードの時にはフォーカスリングを回した場合、 フォーカス点が近距離側に動いているのか? 遠距離側に移動しているのか、 操作に慣れない現時点ではそれが判らず不便さを感じています。

 また、 60mmレンズではフォーカス点をレンズを最短フォーカス側に一発で移動させる機能が有ったけれど、 90mmマクロレンズにはそのスイッチが無い。

 

 そんなアレコレの相違が有って、上手いこと使いこなせるか? 取りあえず9号機をセットアップして、 プラスチック片で作った微細構造を持つ試料を被写体にしてマニュアルフォーカス動作で撮影してみました。

 

 Top写真はトリミング無しの画像です。

 

背面照射光源のみの照明で撮影

 

背面照射光源 + 表面照射光源を組み合わせて撮影

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9号機 視野サイズ確認 マニュアル・フォーカス動作確認

2023-12-16 09:55:58 | 雪の結晶撮影

 Top写真はこれから9号機に組み込むマクロレンズをクイックシューを介して三脚に取り付けた様子です。 カメラ本体に組み付ける時のクイックシューとレンズ鏡筒のギャップはクイックシューの座面が大き居場合、 レンズとクイックシューが干渉すると判ります。

 

 そして昨日の記事では軽く「カメラユニット内部の組み込みに必要な修正作業を済ませ、組み込みも完了しました。」と表現したが、 その実態はディスクグラインダを用いてクイックシュー座面に追加してあったアルミ板の一部切断と凹み面加工であったのです。

 

 

 

 

 撮影装置内に組み込み後、まず最初にAuto Focus で視野サイズの確認を行いました。 9号機では レンズの設定を S Macro モードにした場合での全視野のサイズは

  およそ 15 x 11 mm  となりました。

 

 撮影装置8号機では60 mm マクロ の前面にフィルムカメラ時代の50mmレンズを置き、拡大率を上げた光学系を自作して使っていました。 その時の全視野サイズを確認した写真でもほぼ同サイズの視野となっています。

 

 そんな訳で結構高額だった90mm マクロレンズ、購入の価値が有ったか? これから本番の場で本物の雪を撮影した結果がどうなるか? 主要な撮影対象は雪の結晶、 それを引き立てる背面照射光源と背景画像を含めた使い勝手の悪さの原因は「光学系の軸ズレが原因では無いか?」と想定した記事もUpしていますが、 そこら辺の問題が90mmレンズの採用でスッキリと解消するか? 興味深々です。

 

 

S Macro モードでの全視野 およそ 15 x 11 mm  9号機にて

 

 

視野の白丸を付した中心部には微細なゴミが乗っていましたので

そのゴミの周辺を切り出した写真です。 ピントが甘く感じます。

 

ゴミにフォーカスする様にピントを合わせた時の全視野の様子です。

 

ゴミがくっきり写りました。

 

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90mm マクロレンズを入手し、 撮影装置に組み込み

2023-12-15 17:32:57 | 雪の結晶撮影

 昨夜7時過ぎ、 1ヶ月前に発注してあったマクロレンズが配達されて来た。 クロネコヤマトの配達員さん「結構大きな金額の代引きですが・・・」と言いながら 「大丈夫かい爺さん?」そんな雰囲気でダンボール箱を差し出した。

 

 一昨日には購入先からのメールで「発送しました」の情報を得ていて、 玄関ドアの内側にキッチリした金額を入れた封筒を貼り付けて置いた僕にとって「支払うお金は準備済み」。 何事もなく受け渡しは完了しました。

 

 早速開封し、 カメラに取り付けて単体での動作チェックは昨夜の内に済ませました。 また雪の結晶撮影装置への組み込みに何か障害があるか? その確認も昨夜の内に済ませ、 今日はほぼ午前中一杯掛けて、 カメラユニット内部の組み込みに必要な修正作業を済ませ、組み込みも完了しました。 今日はここまでの様子を書いておきます。

 

EM-5Ⅱに取り付けた90mm マクロレンズ  : 装置内に組み込み

 

 

 「撮影装置に組み込んだレンズの軸が撮影対象面に対し、

正しく直交しているか?」 確認作業中

 

 レンズ性能面での動作確認はおいおい作業を進め、 今後Upする予定です。

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L型アルミ 30 x 30 2tを入手 大人と赤ちゃんの差を感じた

2023-11-28 22:14:38 | 雪の結晶撮影

 雪の結晶撮影システムの構造材として従来使用していた

L型アルミ 15 x 15 1.5t に替えて、30 x 30 2 t を使用する事を考え、 それを入手すべく発注していた物が今日配送されて来た。 

 撮影装置8号機を9号機に変身させる工事、 暫定的には今日の午前中には完成し、 90mmマクロレンズの到着を待つ状態になっています。

 また 構造の一部をなす、L型アルミ材の入れ替えを考えて発注した品物も今日届きました。 それを注文したのは8号機での重量物の搭載や外部からひねる力が加えられた場合のL型アルミ材部分での剛性不足を懸念しての事だった。

 

 品物が手に入ったので早速それを手に持ってヒネリ、 曲げなどの力を加えて見ました。 板厚は1.5t が 2.0tと0.5mm増しただけなのに曲げやヒネリに対する反応は格段の差が感じられました。 何より見かけのサイズの大きさを比較したら赤ちゃんと成人男性の差の様な強さの違いを感じてしまいました。

 

 早速組み込みと行きたい所だけれども・・・

 

90mm マクロレンズが到着したら、 まずレンズを組み込んで、 接近モードでの試写を行い、 問題点を洗出してからL型材の入れ替えに必要な加工を施し、 最終的な組み直し作業を実施する事にします。

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9号機の完成は未だ先の話

2023-11-27 10:00:17 | 雪の結晶撮影

 昨日のブログタイトルは

撮影システム9号機 90mmレンズ対応 下駄ユニット完成

 だったけれど、 「下駄ユニットの組み立て完了」に留めて置けば良かった、 などと頭の中で思い悩んでいる今朝のタナカ君です。

 

 さて、それはどういう事か? 今日の話題はそれです。

 

 組み立ての完了した撮影システムの筐体上部を指先で軽く奥側に押す様な力を加えるとカメラユニットがいとも簡単に後方にのけぞってしまうのです。 これでは撮影現場でシャッターボタンを押したり、フォーカスリングの調整などの操作を行う時に不安定で困ります。

 「どうしてそんな事になるのか?」考えてみました。理由は簡単でした。  「組み立て完了」と言っても、

 

 従来在った重さが639グラム の拡大レンズユニットは9号機では不要となるために、 取り外しました。 カメラ本体もまだ取り付けていません。 つまり、 カメラユニット全体で1.5 kg ほど軽くなってしまっていた事が原因の一つです。

 その事を確認するために、 3 kg のダンベルをカメラユニット上部に乗せてみました(Top写真)。 それだけで「筐体の上部を軽く指先で押すと後方にのけ反ってしまう」問題はいとも簡単に解消すると確認 出来ました。

 しかし、 そんな重量物をカメラユニット上部に装着したらカメラのモニタ画面が見えなくなったり、種々の操作にも支障を生じます。

 

 

 今後カメラ本体をユニットに組み込むだけで片付かなかった場合、 カメラユニット側面になんらかの重量物を付加出来る様に工夫します。

 

 その他にも問題がある事がわかりました。 ベースユニットの上に載せたカメラユニットに対して前後と左右に力を加えた場合、 明らかに左右に揺らす力に対する剛性が弱いのです。 これも理由は簡単です。 カメラユニットを搭載する部分に組み込んであるL型アルミ材の形状(15x15、1.5t ,  L= 270 )および、 長さ 270 mm もの その両端を 小さな皿ネジ 1本でネジ止めしている構造ならびに、

 

 下駄ユニットの追加組み込みによって背高ノッポな形状になった撮影システムの構造が左右の揺れに弱くなったと考えられます。

 これに対してはL型アルミ材の形状(35x35、2t ,  L= 300 )の物を今朝注文しました。 それが届きしだい組み替えてみます。 

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表面照射ランプ 取り付け完了 撮影システム9号機

2023-11-25 09:30:17 | 雪の結晶撮影

 今熱中している8号機に加える下駄ユニット追加した撮影システムは今後 9号機と呼ぶことにした。

 撮影システム8号機では表面照射ランプをカメラユニットの底部近くに設けた蝶板に磁石で取り付けていた。 9号機では下駄ユニットを追加する結果、 表面照射ランプの取り付け位置を従来とほぼ同じ位置まで下げて取り付ける必要があった。 それを実行するために、大きめサイズの蝶板をベースユニットの側方に取り付けて有るアルミのL型レール部分にネジ止めで固定した。 (Top写真を参照)

 

 いま光が当たっている位置に在る画像は背景画像です

 

 ランプから出る光を撮影対象の雪に対して照射角度などを変化させて照射させる目的で、 鉄素材の蝶板に磁石で取り付けて有ります。 そのため、左右の首振りは蝶板開き角度で、 斜め上方からの照射角度は磁石での半固定状態を変化させる事で調整が可能です。

 

 写真の中央下部に見える丸形の水準器、 車の内部にセットしたベースユニットの水平を出す目的で取り付けてあります。 ユニットの水平を出さないと、降雪を受け止める試料ステージの素材がガラスだった時代、 ガラス表面などに付着した水滴の凍結などが原因で結晶が乗ったガラス全体が撮影中に滑って動いてしまう不具合が生じる、 そんな事がありました。

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90mmレンズ対応 下駄ユニットの検討開始

2023-11-24 10:26:28 | 雪の結晶撮影

 一昨日にUpした記事の中の今後作業開始予定項目

の中の主要項目90mmマクロレンズ組み込みに必須なカメラユニットをベースユニットから上に持ち上げるための追加ユニット ”下駄” の構造を検討する目的で段ボール紙で仮設の下駄を作ってみた。

 

 Top写真は従来の60mmマクロレンズに対応するカメラユニットの装着状態と、 90mmレンズに対応させる仮設下駄をカメラユニットの下に組み込んだ状態をGIF動画としたものです。

 

 その段ボール紙製の仮設下駄を眺めながら、 表面照射ランプの取り付け位置や取り付け方法の検討、 下駄ユニットをベースユニットにどの様に固定するか? などを具体的にイメージしやすくなりました。 本格的な雪シーズン到来となる来月中旬までにはしっかりした下駄ユニットを完成させる予定です。

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大容量バッテリー  電源SWの機能が想定外

2023-10-27 09:54:17 | 雪の結晶撮影

実験風景

 3日前に 

7.4V 大容量バッテリー購入

なる記事をUpした。 書いた本人はヒーターを組み込んだ作業服の加熱用電力源として売り出されている大容量のバッテリーはカメラ用 DC7.4V 電源として、 「何の問題も無く使える」そんな意識を持って記事をUpした。 当然の如く、 読者も異なる2社のバッテリーが同等に何の問題も無く使用可能と想った事でしょう。

 ところがドッコイ!! 雪の結晶撮影装置を実負荷として動作確認をした所、 新規に購入したDC07 では右側面に置かれた電源スイッチの機能が一般的にイメージする電源スイッチの動きをしてくれませんでした。

 

 具体的には電源スイッチのOn操作をしないでも負荷ケーブルをDC出力CNに挿入するだけで電圧供給が始まってしまうのです。

 またそうやって始まった電源供給を停止させようとして電源スイッチを押した場合、 4個並んだ電源残量表示LEDランプとDC表示と称する緑色のLEDランプは消灯するにも関わらず、撮影装置側に組み込んだLEDランプは光量を落としながらも光り続けていました、 調べてみるとバッテリーからの電源供給は完全に遮断されることは無く、 中途半端なDC4.3Vの電圧が供給されつづけていたのです。

 つまり DC07の場合、 バッテリーの使用を完全に終了するには負荷ケーブルをバッテリーのDC出力ポートから抜き去る必要があるとわかりました。

 

 「そんな癖が有るよ!」と判ったうえで使えば便利に使えそうなので、 このまま返品することなどせずに使用する予定ですが、 「なんだかなあ」の気分です。

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7.4V 大容量バッテリー購入

2023-10-24 21:55:43 | 雪の結晶撮影

 昨年2022年の12月に寒冷な屋外作業用のヒーター組み込み作業着の電力源として市販されているバッテリー(公称出力電圧7.4V)を雪の結晶撮影装置のカメラ電源として使用する目的で購入した。 種々の動作確認と草津スキー場で撮影現場においての実用テストも行った。

 

 あれから一年経過した今年2023年、 何気なくAmazonをチェックしている時に同様な使用目的のバッテリーが昨年よりも安値で販売されているのを目にして購入してみました。 

どちらもC国製の物で、 外観寸法も良く似た物ですが、 価格は以下の様に大きく違っています。

 JSX-D11 2022年12月 8日 購入価格¥4,980
 
 DC07   2023年10月19日  購入価格¥2,884
 
 満充電後の出力電圧はどちらも8.2V程度で同じでした。
両方ともリチュウムポリマバッテリと書かれて居ますから同等品と考えられます。 だから、 負荷を掛けての電圧低下カーブを確認することは行っていません。
 
 購入後にもう一つ確認したことが有ります。 DC7.4V出力CNが同一形状であるかどうかです。 撮影システム側から伸ばしたケーブル先端のコネクタが両方の電池に合うかどうか? それだけを確認しました。 同一でした。
 
 
 2つの製品の相違点。
 
1.7.4V 出力CNの取り付け位置
 
2.外形寸法 ほぼ同じ、DC07 がやや小さい。
 
3.DC07にはLED照明ランプが無い
 

2023 10 27 追記:

 本文で取り上げた新規購入の DC07 ではDC出力7.4Vは電源スイッチの操作ではOn/Offが出来ませんでした。

 詳細は 

大容量バッテリー 電源SWの機能が想定外

          を参照して下さい 

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雪の結晶 立体視 撮影

2023-02-12 09:45:42 | 雪の結晶撮影

[ 中空六角柱 ]

 

 雪の結晶の写真撮影を始めたのは何時の事だったか? 撮影装置2号機の完成記事の日付が2014年3月だったから、およそ10年前になるのだろう。

 撮影は60mm マクロレンズの直下に降雪の中から平面ガラス上に採取した雪を置き、 六本の樹枝の雪の結晶が見せる複雑な模様を撮影することに熱中して来た。 しかし真上から見下ろす平面的な撮影方法では降雪の中に時折混じる鼓型と呼ばれる物を見つけ撮影しても、

 

 「エ」の字に見え、「鼓の形」をイメージするのは難しく感じる写真にしかなりませんでした。

 

 そこで今シーズンからは撮影対象の斜め上方位置から撮影することを試みました。 そして得られたTop写真を含めた幾つかの写真を見ていただきます。

 

 上図の左側に在る様な(Top写真と同一では無い)雪の結晶に対して斜め上方から撮影した時に得られた [ 中空六角柱 ] とも見える画像がTop写真でした。

 

中途半端な鼓型

 

極小サイズの鼓型 雲粒付着

 

鼓型の推定サイズは 1mm

 

角板形の結晶の厚みに注目

 

 今迄の撮影行で感じていた-1℃~-2℃程度の温度域における、角板形の結晶の融解による型くずれしにくさの原因、 それはガッシリとした「個体の氷を思わせる構造に依るものだ!」と納得しました。

 

 今回の草津での撮影中に採取出来た鼓型の結晶は大きさや形が満足出来るものでは有りませんでした。 しかし色々な知見が得られて面白い撮影行となってくれました。

 

 今現在の撮影では撮影装置8号機の筐体からカメラを取り外し、 斜め撮影可能な治具にカメラを移し替え、 フォーカス合わせ等の調整(マクロレンズのフォーカス領域の設定ダイヤル切り替え)を含めた作業に1分を超える時間が必要でした。 これは寒い中では意外と大変、 次回からは手持ちしている旧モデルのデジカメ本体がありますので、 それを斜め撮影専用に持参しようと考えています。 マクロレンズが不足する難点はどこかで資金調達しなくちゃなりませんがね。

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