家庭内映画館

ホームシアターやAV機器、映画の感想・映画にまつわる話をだらだらと書き綴っていきます。

「BUG/バグ」・・・(472)

2009-06-20 00:36:19 | Weblog
「BUG/バグ」BUG
監督:ウィリアム・フリードキン
脚本:トレイシー・レッツ
出演:アシュレイ・ジャッド、マイケル・シャノン、リン・コリンズ、ハリー・コニック・Jr、他
2007年・アメリカ・102分<レンタル>

<STORY>
息子を失い心に傷を負ったアグネスは、最近仮釈放された元夫の暴力から逃れるため、一人モーテルに身を潜めていた。そんなある日、同じく辛い過去を背負う男性、ピーターと出会い心を通わせ始めるが、部屋の中に小さな“バグ(虫)”が存在することに気づく。閉ざされた空間の中で、次第に彼らの精神は壊れ始めていく...

言わずと知れた「エクソシスト」「フレンチ・コネクション」の名匠ウィリアム・フリードキン監督作品。
元々舞台劇だったものを映画化したそうで、確かに登場人物も少なく、話もほとんどモーテルの1室で進んで行きます。

正直言いまして、個人的には難解な作品としか言いようがないですね~
「面白くない」っていうのとはちょっと違うのですが、面白いか?と聞かれれば
面白いとも言えない感じなんですよね。

軍隊で何らかの原因があって精神が破綻してしまった男と子供を失くし刑務所帰りの(元?)夫に付きまとわれる女が徐々に狂っていく姿を描いてて、観ていて疲れてくるような狂気と閉塞感です。
「うつ病が伝染する」ということがあると聞きますが、確かにそれもうなづけるな~って感じがします。
特に後半は凄まじいです...そういう意味で見応えはあるのですが「面白い」という感想へは結びついていかない感じです。

本質的なテーマがどこにあるのかは私の頭では理解できませんが、やはりラブストーリーなのかな~っていう感じは強く感じましたね。
もしかしたら原作者(確か脚本を書いた人が原作者だったはず)は、究極の愛の形として共に狂気の世界へハマッていく男女を描いたのかもしれません。
そういう意味ではホラーやサスペンスというよりは「恋愛ドラマ」として観るべき作品なのかも知れませんね。