家庭内映画館

ホームシアターやAV機器、映画の感想・映画にまつわる話をだらだらと書き綴っていきます。

「レストストップ デッドアヘッド」・・・(288)

2007-11-06 21:07:11 | Weblog
「レストストップ デッドアヘッド」REST STOP
監督:ジョン・シャイバン
出演:ジェイミー・アレクサンダー、ジョーイ・メンディシーノ 、ジョーイ・ローレンス、ニック・オレフィス、他
2007年・アメリカ・85分<レンタル>

<STORY>
テキサスからボーイフレンドのジェスとハリウッドを目指し、一緒に旅に出た二コールだったが、楽しい旅は一転、恐怖に変わる。休憩所でジェスが突然消え、不気味な男が二コールの前に現れる...

「激突!」にスラッシャー色を加味したような感じのホラーです。
今作はワーナーの新世代ホラーレーベル「Raw Feed(ローフィード)」第一弾の3作品の内の1本です。

キャストも舞台も全然お金が掛かっていない(笑)B級ホラーですが
作り自体は決して悪いとは思いません。
ツッコミどころも満載ですが、脚本をもうちょっと練り直せばまぁありがちとは言え観れる作品になったのではと思います。

ただ、途中に出てくるキ○ガイ一家の存在がイマイチ納得いきません。
最後まで観れば実は大きく関わってるというのがわかりますが、それにしてもこの一家をあえて関わらせる必要があったのか?と首をひねりたくなりますね~
それともキ○ガイ一家というのが「悪魔のいけにえ」に対するオマージュになっているのでしょうか?

正直言いまして普通の映画ファンの方は観る必要なしです(笑)
B級ホラー好きな方はカルトな1本として観ておいて損は無いかもしれません。

「タクシードライバー [SUPERBIT]」・・・(287)

2007-11-05 18:44:50 | Weblog
「タクシードライバー [SUPERBIT]」TAXI DRIVER
監督:マーティン・スコセッシ
出演:ロバート・デ・ニーロ、シビル・シェパード、ピーター・ボイル、ジョディ・フォスター、ハーヴェイ・カイテル、他
1976年・アメリカ・114分<セルDVD>

<STORY>
ベトナム帰りの青年トラヴィス・ビックルは夜の街をタクシーで流しながら、世界の不浄さに苛立ちを感じていた。大統領候補の選挙事務所に勤めるベッツィと親しくなるトラヴィスだったが、彼女をポルノ映画館に誘ったことで絶交されてしまう。やがて、闇ルートから銃を手に入れたトラヴィスは自己鍛錬を始めるが、そんな彼の胸中にひとつの計画が沸き上がる...

いわずと知れた名作「タクシードライバー」です。
ちなみに「SUPERBIT」とは...すでに発売されているタイトルから特典や日本語吹き替え音声などを省き、その分容量を本編に割り振ったというDVDです。
旧盤と見比べた訳ではないですが、30年前の作品にしては画質・音質ともさすがに良かったですね~高いだけのことはあります(笑)

初めて今作を観たのはかれこれ四半世紀も前ですね(笑)...まだ中学生でした。
その頃はベトナム帰還兵ものが大ブームだったので名画座で観たのですが、当時はイマイチ理解できませんでした。その後ビデオ化された時と初DVD化の時と合わせて今回で観るのは4回目です...観るのにパワーがいる作品なんで好きな作品ではあるのですが滅多に観ないですね~(ちなみに2回目のDVDのCOLLECTOR'S EDITIONは買ったけど一度も観てません...笑)

今回数年ぶりに観て感じたのは、もう冒頭からラストまでず~っと狂気が漂ってることです。よくこんな作品が撮れたなぁ~と感心しますね...スコセッシもデ・ニーロも精神的な重圧はかなりのものだったのではないでしょうか?

誰にでもお薦めできる内容の作品ではないですけど、せっかくスコセッシ監督やデ・ニーロと同時代を生きてるのですから観たこと無い方は是非観て欲しいですね。

ちなみに...現在2枚組の「タクシードライバー スペシャル・エディション」というDVDが発売されております。
「何回商売すんねん!」と思いつつも、そのうち買う予定です(笑)

「今宵、フィッツジェラルド劇場で」・・・(286)

2007-11-03 16:13:32 | Weblog
「今宵、フィッツジェラルド劇場で」A PRAIRIE HOME COMPANION
監督:ロバート・アルトマン
出演:メリル・ストリープ、ウディ・ハレルソン、トミー・リー・ジョーンズ、ギャリソン・キーラー、ケヴィン・クライン、リンジー・ローハン、ヴァージニア・マドセン、ジョン・C・ライリー、マヤ・ルドルフ、リリー・トムリン、他
2006年・アメリカ・105分<レンタル>

<STORY>
ミネソタ州セントポールのフィッツジェラルド劇場で、長年親しまれてきたラジオショウ「プレイリー・ホーム・コンパニオン」の、最後の公開生放送が始まろうとしていた。私立探偵を気取った用心棒ノワール、名司会者キーラー、カントリーシンガーのヨランダとロンダのジョンソン姉妹、カウボーイソングデュオのダスティとレフティらが、次々と楽屋入りする。やがてショウが始まり、白いトレンチコートの美女が現れる...

名匠ロバート・アルトマン監督の遺作。
全体に漂う”終焉”の匂い、そして映画のテーマは”死”でしょうね...
ただ映画全体を貫いているのは決して哀しみではなく、人生の素晴らしさだと思います。

ラジオショーの最終回、舞台上と楽屋を交互に映し出しながら人生の悲喜こもごもを描いていきます。極端に言ってしまうと「何も起こらない」といっても過言ではないくらい淡々と、楽しくそして切なくショーが進んでいきます。
監督の病状やその他詳しいことは私は知りませんが、コメンタリーに監督が参加してるので今作が遺作になるとは本人も思ってなかったかもしれません。それなのに遺作としてこれ以上ないくらいのテーマの作品を撮ったのには何か運命的なものを感じますね。

ちなみに舞台となっている「プレイリー・ホーム・コンパニオン」っていうのは実際にあるラジオショーだということですので、きっと知ってるのと知らないのとでは映画の見方も違ってくるでしょうね~。

凄い面白いとか傑作だとか名作だとかは言いません。
ただアルトマン監督の遺作は是非観ておきたいと思う方にとってはとても大切な1本になると思います。
終焉を描いてるのとは裏腹に決してセンチメンタルにならず監督の代表作「マッシュ」にも似た淡々とした感じが逆に涙を誘います。
アルトマンファンの方は是非ご覧になってください。

どうでもいいことですが...ヴァージニア・マドセンと「レザボア・ドッグス」のマイケル・マドセンが実の兄妹だと恥ずかしながら今回始めて知りました...世の中広いです(笑)

「口裂け女」・・・(285)

2007-11-01 18:29:37 | Weblog
「口裂け女」口裂け女
監督:白石晃士
出演:佐藤江梨子、加藤晴彦、川合千春、柳ユーレイ、入江紗綾、水野美紀、他
2006年・日本・90分<レンタル>

<STORY>
27年前、子供たちを震え上がらせた口裂け女の噂。現在、かつて口裂け女の噂が発生した静川町で再び噂が広まりつつあった。ある日噂を確かめようと公園で口裂け女の出現を待ち構えていた少年が、何者かに連れ去られてしまった。「口裂け女が現れた!」と町の人々は怯え、小学校は集団下校をし、保護者が迎えに来るという措置をとった。京子は、担任の生徒・美佳を自宅近くまで送るが、母親の姿を見ると、美佳は逃げ出した...

口裂け女...私の世代は小学生の頃に本気で震え上がりましたよ(笑)
で、今作はフェイク・ドキュメンタリー・ホラー「ノロイ」の監督が撮ったということで楽しみに観ました。
一応言っておきますが「ノロイ」はそれほど大した作品ではないですよ(笑)ただJ-ホラーの流れの中である意味新しい色を出したという点で評価しております。

”怖い”という点で語れば結構怖い作品だと思います。
口裂け女役の水野美紀がいい味出してるってのも大きな要因ですね。

ただ...ちょっとネタバレになりますが子供が結構残酷に殺されます。その死体が遺棄されてるシーンなんかもちょっと悪趣味ですね。人によっては不快に思うでしょうし、いわゆる「ホラー」としての怖さとは違いますよね。
それとストーリーは一般的に知られてるいわゆる口裂け女の話ではなく、口裂け女を題材にしたオリジナルの話です。
サスペンス的なホラーかと思ってたんですけど、もっとスーパーナチュラルな話ですね~...「13金」のジェイソンや「エルム街」のフレディみたいなキャラにしたかったんですかねぇ?

口裂け女というわかりやすい題材を使った割にはストーリー的には不条理ホラーっぽいので、観終わった後にちょっとモヤモヤします。
口裂け女をリアルタイムで体験した世代の方なら観てみてもいいかと思いますが、口裂け女を知らない世代の方にはイマイチピンとこない作品かも知れませんね。