家庭内映画館

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「ハンニバル・ライジング」・・・(289)

2007-11-09 20:02:29 | Weblog
「ハンニバル・ライジング」HANNIBAL RISING
監督:ピーター・ウェーバー
原作:トマス・ハリス
出演:ギャスパー・ウリエル、コン・リー、リス・エヴァンス、ケヴィン・マクキッド、スティーヴン・ウォーターズ、他
2006年・イギリス=チェコ=フランス=イタリア・121分<レンタル>

<STORY>
1952年リトアニア。戦争で家族と死に別れ、記憶の一部と言葉を失ってしまったハンニバル・レクターはソ連の孤児院に収容される。ある晩、彼は脱獄を謀り、唯一血の繋がりがある叔父のいるパリへと逃亡する。そこでレクターは、ひとりの美しい日本人女性との運命的な出会いを果たす...

「羊たちの沈黙」シリーズ3作目といいますか「トマス・ハリス」シリーズ4作目といいますか、とにかく”人喰いハンニバル”誕生秘話を描いたいわゆる”ビギニングもの”です。

まず率直な感想としましては「ハンニバル」よりは面白いけど「羊たちの沈黙」の足元にも及ばないって感じです。
個人的には”いかにしてハンニバル・レクターは人喰いになったのか?”ってのはどうでもいいので(笑)この作品の存在意義に関してはいささか疑問なんですけど(それ以前にビギニングものはそんなに好きじゃないです)今作は単純に1作品として楽しめました。

ギャスパー・ウリエルのシャープでちょっとしゃくれ(笑)なルックスが非常に冷酷的で良かったですね~そういう意味ではキャスティングに救われた部分も大きいかと思います。

私はあんまり悪人に感情移入する方ではないので悪人しか出てこない「ハンニバル」は気持ちの持って行きようが無かったのですが、今作のレクターにはまだ感情移入しやすいところもあったので、その辺が「ハンニバル」より面白いと感じた部分かもしれません。

「羊たちの沈黙」は正直言って出来すぎた作品だったので比べるのは酷だと思います。
今作もあくまで一サスペンススリラーとして観ればそれなりに楽しめる作品だと思いますよ。