家庭内映画館

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「コリン LOVE OF THE DEAD」・・・(720)

2012-04-14 00:36:59 | Weblog
「コリン LOVE OF THE DEAD」COLIN
監督・製作・脚本・撮影・編集:マーク・プライス
出演:アラスター・カートン、デイジー・エイトケンス、リアンヌ・ペイメン、他
2008年・イギリス・97分<レンタル>

<STORY>
世界中で死者がよみがえり生きた人間を襲い始め、ロンドンの街もパニックに陥る中、青年コリンも地獄絵図に巻き込まれ、自らもゾンビになってしまう。やがてコリンの意識は遠のいていくが、ある場所へ行かなければならないという衝動に駆られ始める。思うように動かない体を引きずりながらコリンがたどり着いた場所は...

正直言ってあまり興味はありませんでしたが、ゲオが50円セールだったので何となく借りてみました。
一応ゾンビ映画好きとしてはゾンビを扱った作品は出来るだけ観たいとは思っていますが
ゾンビものが好きだからこそゾンビものに求めるものがあるので、そういう意味でこの作品は「違う」と思ってました。
その一番大きな理由はタイトルにある「LOVE」です。そんなものゾンビ映画に求めてません。
あと恐かったのはやはり「低予算」を売りにしているところです。
45ポンド、日本円で約6千円で撮られたとのことですが、大体低予算を売りにしてる作品はロクなものが無いです。
もちろん制作費を考えればよく出来ていると思います。でも6千円より60億円掛けてる作品の方がより色んなことが出来るわけですよ。
制作費=面白さではないことは重々承知しておりますが、それでもあまりに極端な低予算ものはあくまでそれなりの作品にしかなりません。
それに今作は「ボランティア」で集まった人が多くいるだけで、実際掛かった金額は6千円どころでは無いと思います。
そういう意味ではちょっと誇大広告ではないんですかね~?
まぁ監督として一番大事なのは何より「センス」だと思いますので、この監督もそれなりの予算を与えられれば良い作品を撮ることだと思います。
次作でどんなものを撮るか、に注目したいと思います。

ちなみに、私は知らなかったのですが「LOVE OF THE DEAD」というのは日本で勝手に付けた副題のようです。
さらに公式サイトに書かれているストーリーにもコリンが最後にたどり着く場所のことが書かれています。
私は全然気にしていなかったのですが、「ゾンビになったコリンがどこに向かうのか?」っていうのがこの作品の肝だったみたいですね。
やっぱりホラーといえどもラブストーリーっていう部分を前面に押し出して集客を計ろうとしたのでしょうか?
時々ここに書いてますが映画会社の人間って何故映画に対する愛情がないのでしょうか?

これはこれで超低予算で作られたゾンビ映画として観た甲斐はありました。
ただ、観なくても全然良かった作品であることも確かです。