脱あしたのジョー

MTオリーブフィットネスボクシングクラブのブログ

Lets dietって??

2012-03-30 | Weblog
雑誌の広告にこういうのがあった「Lets diet」まあ文法的には間違ってはいないが、しかしニュアンスが少しおかしい。
なぜならLetsは複数で使う言葉で「Lets go hikeing」 と言えば、さあみんなで一緒にハイキングに行こうというようなニュアンスで使われるからだ。
「diet」なんていうのは、個人の問題であって、本来集団でみんなで「さあダイエットしよう」というような問題ではない。
たとえば太った人間ばかりが集まって集会を開いて、このままではいけないからみんなでダイエットでもしょうじゃないかというならまだしも、しかし雑誌で個人に呼びかける程度では、そういう使い方はしないと思うが「diet」という言葉にしても、もともとは食事制限に使われる言葉で、日本語でいうところのダイエットは「workout」とか「exercise」である。

外国人がこっちに来て驚くのは有名だが「カルピス」これは直訳すると牛の小便と言う意味で、彼はここに来てはじめてそれを見た時、たまげたらしい。最初これはなんだと思って買ったらしいが、しかし飲んでみるとかなりおいしのでさらに驚いたそうだ。

よく言うリピーターと言うのも、実はえげつない言葉だ。
日本語でリピーターとは、その店が気に入って何度も店に足を運んでくれる「good customer」のことをリピーターと言うが、ところが英語では再犯者のことで、犯罪を何回もおかして刑務所に行くような人間のことをリピーターと言うので、うちの店はリピータが多いなんて言うと間違いなくひかれる。
実際そういう格闘系のとある場所は、リピーターが多いようなところもあるけれども、しかし基本的には一般ではそういう客は危険でお断りである。

好きな子ができて、あの子にアタックしろなんていうのも危険、もうわかると思うが、アタックと言うのは攻撃すること、アメリカがイラクを攻撃したというような時に使われる言葉で、好きな人に攻撃しろなんていったら間違いなくあぶないやつと思われる。
日本語では男友達や女友達のことをボーイフレンドとかガールフレンドと言うが、英語ではボーイフレンドとかガールフレンドと言うのは特定の相手のことを指して言う。韓国語でもそれぞれナムジャチング(男友達)、ヨジャチング(女友達)と言うがこれらは英語でいうガールフレンド、ボーイフレンドと同じである。

よくカンバンや雑誌を見ると、間違った英語がよくつかわれているので面白い。
世界各国ここまで外国語を発音だけではなく、意味までかえて理解しているのは日本ぐらいで、皮肉であるがある意味すごい。
しかし5年ぐらい前に横浜に行った時に思ったのだが、メリケンパークと言う公園がある。
何がメリケンパークかと言うと、現代の言葉ではアメリカンパークのことらしいのだが、しかし昔の人がアメリカンパークをメリケンパークと聞き取ってメリケンパークになっているのだそうだが、しかし正直アメリカンよりも発音的にはメリケンのほうが正しいように思えるが、そう思うと日本人の本来持っているヒアリングの能力は高いとも言えるのかもしれない。
まあそうは言っても、実際今はにここに外国人が増え、外国語がつかわれだしたのだから、もう少しその言葉の意味を理解して使う必要がある。

言葉と言うのは面白い、使えると考え方をほかの言葉に置き換えて考えることができるので、一つしか使えない人間とは正直差があると思っている。
言葉を知るとその民族の限界や素晴らしいところが見えてくる。日本語も日本語だけで考える限界やその素晴らしさがわかるのは、他の国の言葉を理解できるから見えてくるのであって、例えば前にも言った韓国語には「困る」という言葉がない、困らないから北朝鮮の常識を越えた行動がわかると言ったが、韓国語しかわからなかったらこの困るという概念がわからない、いわゆる自分たちの感覚でしか物事を見れないのだ。

少し卑近な例でたとえるとボクシングの「Step」と言うのがそうだ。
もともと日本人は農耕民族だからそういうリズムがもともと備わってはおらず、盆踊りなどを見てもわかるように、4拍子のリズムが日本人の動きで、盆踊りは英語ではBon danceと言えるが、しかし外国のダンスのようなステップはない。
でこのステップと言う言葉は、日本語でどういう言葉に置き換えられているかというと「すりあし」である。
まあ今のボクシングの参考書にはたぶんそのままステップと言う言葉で説明されていると思うが、このように日本語にはもともとない言葉なので、訳しようがないので感覚がついていかないわからない。
アメリカ人に言わせたら日本人はリズム感がない、足の運びがへたくそだといわれているが「step」というものがどういうものかがわかるには「郷に入っては郷にしたがえ(When in Rome do as Romans do)」言葉をおぼえてまず言葉の確かさや感覚を知ることが大事である。
これだけではなく、他国から伝わったものは、もともとの言葉の意味がわからなければ、理解できないこともしばしばあって、ボクシングと言うのももともとは欧米のスポーツなので、英語を理解していないとその本来の意味と言うものが理解できず。日本式で終わってしまうことが多い。
米国でスポーツをを経験した人間から見て、明らかに日本スポーツ、特にマイナースポーツの雰囲気はおかしい。日本の練習を見ていてもボクシングではない変な雰囲気があるのだが、練習や精神論などは未だに武道のようで、声だしとか言って「ファイト」なんて言う奴がいるが、こんなこと中東で言ったらえらい目に合う。たぶん言葉がついていないから十分に理解できず、それがうまく調和しないから、武道のけいこのような練習の仕方が染みついていると思っている。
今やスポーツはいろいろな国の言葉が入って来ているので、しっかりとそれをとらえるためには、日本語だけでは通用しない。
前にも言ったように今は何とかチャンピオンとか何とか何位の時代ではない。
多少言葉がつかえれば別だが、それだけしかやったことがないというのは、日本語さえもあやういもので、これからは英語が話せるとかドイツ語、韓国語、フランス語が話せると言ったことがアドヴァンテージになる時代である。

日本、韓国、中国と言うのは言葉において共通点が多い。
例えばことわざや熟語も中国からの言葉が多く、「八方美人」「三寒四温」(八方美人に関しては意味が違うが)などと言う言葉は、三国ともに共通しているのだが、しかしさっき言った「郷に入っては郷に従えは」中国語では「入郷随俗」英語では「When in Rome do as Romans do」英語でもあるような言葉が、なぜか韓国語にはなかったように思えるのだが、この点からもお隣の国の性格がうかがえるかも。


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