脱あしたのジョー

MTオリーブフィットネスボクシングクラブのブログ

クレ クロッケ ウッソ

2016-01-03 | Weblog

前回あげたフィマンTVが日本と違うと思ったのはロケに行くのが駆け出し中の俳優ではなく、イビョンホンやチャンドンゴンと言った韓国を代表する人たちだ。そういう人たちがその生々しい現場に行ってボランティア活動をするのだが、それはもはや売名行為などではない、むしろそういう余裕などないと思うのだが、そこには手と手を取り合って向き合う人間の姿がある。その俳優や女優が黒人の子供を強く抱きしめたり、悲惨な現実を見て泣き崩れる姿に私は以前は彼ら彼女らが黒人やアジア人を蔑視する差別主義者だと思っていたし、いまだ混血と言う言葉が平気で使われているので非常に驚いたことは確かである。じゃあお前が一番韓国人に対して偏見と悪感情を持っているじゃないかと言えば事実そうではあるが、しかし確実に時代は変わってきたと言うことが言えると思う。韓国ではインガソンと言う言葉があって、インガソンとは日本語で言うところの人間性である。人間は偉く成ればなるほどこのインガソンが求められる。偉くなったらそれなりの行動が問われるのが韓国社会で、それなりのことをしなければ人から認められないと言う考え方が強いことは確かである。たぶんこういうテレビ番組があると言うことはほとんどの人がわからないであろう。半日で黒人やアジア人を蔑視する韓国人、ファビョンと言う都市伝説のような病気があるそうだが、その言葉があるように韓国人は短気だと言う人もいる。しかしそれはあくまで外から見た場合で、事実うちに入って彼ら彼女らを見たら我々が思っている以上にそうではないことがわかるであろう。最近はインターネットと言う情報があるのでかなり便利になってきたが、しかし言葉がわからない人間がインターネットをいじくって情報をつかんでも限界がある。インターネットの情報などうすっぺらい。ましてや日本語しか読めないのならなおさらである。その中に入って行って人と接するからこそ見えてくる現実もある。たぶん私の子供はネットなどのおかげで韓国人に対してあまりいいイメージを持っていないであろう。しかしそのことに対して偏見を持つなとか、人間は平等だと言うようなことは言わない。それよりも英語をおぼえて他の国の人間と話す機会を持て、大学生になったら留学したり、いろいろなシンポジウムに出ていけと言っているがそういうことは自分で実際に知ることが大事だと思っているからだ。私などは何度韓国人をこの世から消えろとか思ったであろうか、世界で一番嫌いな民族であった。しかしそれでも実際にかかわって行くことで日本人にはない素晴らしい面を実感できたし本当に友達と言える人間にも出会えたのだが、それは私がいろいろなことをアドバンテージに深く関わっていけたからだと思う。単一民族で言葉が理解できない外の世界にでていかないのは心が鎖国状態である。人間は成長するためには一歩踏み出して外の世界に出て行かなくてはダメだ。世界は広い。出て行ったら時にはハンマーで頭をたたかれるようなそんな衝撃をうけることもある。どうしょうもない現実をまのあたりにして叫んでもとどかないこともある。若い時はたとえそれが差別されるようなネガティヴなことであってもそれは成長につながるであろう。だから一歩前に出て行って外の世界を見ることはこれからの日本人には必要なことだ。

実は私の兄弟はすべて日本語の名前は3文字である。なぜ3文字かと言うのは韓国人はたいてい2文字で親が無理にでもそうしたのは、二重国籍のディスアドヴァンテージと日本人として生きるほうが正しい選択だと思ったから、だからあえて日本語で3文字で名前をつけたのだと思う。ただ私にしてみればここまで遠慮しなくてはならないのかと言う思いがある。だから私はこの名前が好きではなかった。しかし今は親の気持ちを考えて自分はこの名前であることに誇りを持っている。日本人は単一民族で日本語しか話せないと言う皮肉をよく言うが、しかしその背景には閉鎖的で自分たち以外の世界を本当にわかろうとはしないと言う気持ちがある。話はフィマンTVの話に戻るがフィマンTVでは女優や俳優のロケであっても生々しい現実を映像で映し出しているのだが、日本だったらそういうアイドルや人気絶頂の女優や俳優のロケにそういう現場をうつしだすなんてまずないだろう。たぶんこういう映像のとらえ方にも日本人が他の民族を理解しようとする限界が垣間見れる。スポーツは国境の壁を越えると言うが、スポーツをやっているのだったら言葉をおぼえなくてはダメだ。言葉をおぼえていろいろなことを吸収して自分の世界を広げることがこれからは必要だと思う。

 

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