脱あしたのジョー

MTオリーブフィットネスボクシングクラブのブログ

Tシャツ売れてます

2018-04-26 | Weblog

「うちのTシャツ売れてます」

うちのTシャツが思った以上に売れている。背中にはUnsung Heroesのロゴ、カタカナで書くとアンサンヒーローズとなるが、アンサンはおにいさんと言う意味ではなくて歴史では活躍したけど蔭に隠れてしまったヒーローたちのこと。私が何か話題になった時にその話をしたら、秋月トレーナーがそれいいですねと、自分が率いるチームの名前にしてデザインを考えてTシャツにした。デザインは格闘技によくある仰々しさはない。胸のロゴは以前は拳闘とガチのロゴが入っていたが、私の提案でフランス語でBOXEも選択できるようにした途端に女性からの注文もかなりふえた。胸のフランス語のロゴは、自分たちはボクシングだけで勝負してないんじゃとSnobishな雰囲気を持つ自分たちだからマッチするロゴだ。チームで何かをつくるということは、そのチーム愛が出てくるので、そのコミュニティをみんなが大事にしていこうという気持ちが生まれて、お互いが気づかいできる。その気づかいによってジムの雰囲気もかわってくるからいい傾向だと思う。私もチームのTシャツとトレーナーをつくった。私のはUSA Hawaii Rainbow Boxing Team.トレーナーの右の腕のところに私にはCaptainの文字が、もうどこにやったかはわからないがすごくなつかしい。

「I'm gonna give you cool nickname」

本人には迷惑だが、今うちのクラブでは悪代官ブームである。名前は知らないがほぼみんなが悪代官さんと呼んでいる。うちのクラブはニックネームのある人が存在する。そのほとんどは試合に出場する男性たちで、貧乏神とかさすらいのホームレスとか中には結構えげつないのもある。しかしすべて一応公認と言うことにしている。ハワイアンでかなりむかつく奴がいた。小太りで腕が短くてなぜかボクシングをやっている。たいした実績もないのに偉そうにしてくるのでむかついていた。ある日テレビを見ていた時のはなし。そこには子供のカバが映っていたのだが、その時そのカバを見た瞬間にああこれだと思い、そいつにコビトカバと言うあだ名をつけた。ハワイには結構日本語がわかる人間がいる。マリファナの売人だった奴はお母さんが横浜だと言っていたが、バイリンガルやトライリンガルの存在はそうめずらしくなく、私がそのあだ名を日本語のわかる人間たちに言ったら爆笑していた。しかし私が彼のことをコビトカバと言っていたことが彼にばれてしまい。大激怒していたらしい。

「ボクシングは素晴らしい」

はっきり言って私が競技したところは人種も違うし、宗教や考え方も違う人間が集まっている。ゆえに日本人のような仲良くしましょうと言う言葉は絵にかいたもち、そこには必ず軋轢が生じてくるし、嫌いな奴だって存在する。私自身もあいつだけは絶対にぶちのめしてやろうという奴がたくさんいたし、向こうも私のことをあいつだけは絶対にぶちのめしてやるというのもいて、それは人種の違いや考え方の違いからくる当然の軋轢だと思っている。スポーツは何が素晴らしいかというのは相手を認めることができるということだ。競技したものにはわかると思うが、最初はこいつだけは絶対にぶちのめしてやると言う気持ちをもって競技しても、おわったらなぜかわからないが、彼、彼女のことを心から尊敬できありがとうと言う気持ちになる。事実私はかたまる人間が大嫌いで、そういう人間には敵意むき出しでファイトしたと思う。でもおわったら不思議だがなぜか今までの敵意もなくなって、相手を受け入れるようになって、感謝の気持ちが出てくるのだ。私は試合をするたびにひとりの友ができると思っている。しかしその友はいわゆる仲良しでお話しするような友ではないが、お互いを認め合うことができる、自分の価値を高めてくれたそういう友である。

 

 

 

 


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