そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

神宮外苑の再開発に反対する

2023-04-09 | 政治と金

都会の再開発は、いつも多くの人が癒される空間を壊すことで弾みをつける。東京神宮外苑の老朽化した(?)神宮球場と秩父宮ラグビー場の建て替え とする再開発も同じであるが、ここの最大の地権者明治神宮と太いパイプを持つ森喜朗が絡んでいる。森喜朗に近い三井不動産会長(現・相談役)の岩沙弘道 が、明治神宮の総代に就任しているのである。
先ごろ亡くなった坂本龍一が、昨年暮れに小池知事にまるで遺言のような、開発中止の文書を訴えている。1000本もの木を伐採することへの、坂本らしい訴えである。特定の人達が潤う開発より、都民など幅広い人たちや小鳥たちの潤う神宮外苑を残してくれというんである。小池百合子は、みどりの党を立ち上げてみたり、自らのシンボル色を緑にしていながら、芸術家の空言と聞き流す。
東京都は昨年2月の都市計画審議会で、秩父宮ラグビー場周辺の約3.4ヘクタールの公園指定を解除し、三井不動産など事業者が公園でなくなった土地に185メートル、80メートルの2棟のビル建設が可能になったのである。都心の風致地区として守られてきた神宮外苑の景観が一変する。
更には、青山公園と芝公園も再開発の対象にしていることである。  
もうすでに神宮外苑地区では、三井不動産、明治神宮、日本スポーツ振興センター、伊藤忠商事による再開発が進行している。神宮球場と秩父宮ラグビー場の建て替えに加えて、商業施設やオフィスが入る複合ビルなど超高層ビルを建設する計画である。この再開発によって伐採・移植される樹木は約3000本にもなることが分かっている。
ユネスコも開発によって失われる文化遺産は、修復されることはないと述べている。都会にわずかに残されている都民の癒しの緑の空間さえも、金のために、特定企業のために開発する。それを自治体が容認する。いつまでこんな下らない私腹を肥やし、利権を求めることばかりを繰り返すのだろう。

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