― 大黒柱事業部長からの原稿が届かないので、今場所も玉椿理事による「春場所の展望」をお届けしたいと思います。よろしくお願いします。
(玉椿) 「あーどうも」
― まずは、玉椿関ご自身のお話から伺いたいと思いますが、さいきん大相撲では鶴竜・稀勢の里が連続優勝なしで横綱に昇進したということもあり、玉椿関も高い数字をあげて優勝すれば横綱昇進という声があります。
(玉椿) 「二場所連続優勝ってのはあくまで目安で、数字よりも実力で判断すべきだとおもうけど、さて、わしに横綱としてふさわしい実力があると思うかい? わしにはそうは思えんのだが」
― では、場所直前の調子はいかがでしょう?
(玉椿) 「このまえジムでラットプルダウンってマシンやってたら、フォームが悪かったのか肩痛めちまってさ。痛みはだいぶ軽くなったんだけど、寝返り打つときとか、ちょっと気になっちゃって熟睡できないんだよねえ。あと、初日・三日目・五日目と朝4時半くらいに起きる予定があるから、立合いのタイミングも合わないだろうしねえ。序盤から黒星先行しそうな雰囲気なんだよねえ」
― 序盤さえ乗り切れば可能性はある、と。
(玉椿) 「かりに序盤に星を落とさなくても結局毛呂乃がいるからね。優勝は厳しいと思うよ」
― 他の力士についてはいかがでしょう? まずは毛呂乃関は。
(玉椿) 「あいつが調子悪いところなんて見たことあるかい? あいつが負けるとすれば変なプレイに走って勝ち負けなんてどうでもよくなったときだけだろ。ふつうにやったら全勝優勝だよ」
― もうひとりの幕内・蒼狼関に期待するということでしょうか?
(玉椿) 「蒼狼は、三月はぜいきんで忙しくてダメだね。3月15日すぎたら、ぜいきんのほうもすこし落ち着くかもしれんから、最初の4日間をどう乗り切るかがポイントだけど、あんまり期待しないほうがいいんじゃないかねえ」
ー 毛呂乃独走、玉椿も蒼狼もダメ、まらずもうファンはなにに注目すればいいんでしょう?
(玉椿) 「入門すればいいと思うよ。ひとの相撲にけちつけるより、実際に土俵に上がったほうが、楽しいとおもうんだよ。興味のあるひとは、まらずもう協会にメール(marazumou@gmail.com)くれよ。いまならあっというまにスターだぜ」
― 幕内以外では注目の力士はいらっしゃいますか?
(玉椿) 「いま、やる気があるのが金精山だけなんだよね。金精山は引っ越しも終わって体調も悪くなさそうだから、そこそこ期待できるんじゃないかね」
ー ほかは?
(玉椿) 「ほかって言っても、萬海はスリランカ行ったまま連絡とれんし、播潟は『ねむい』しか言わんし。そうそう、逆の意味で注目してるのが明烏」
― と、いいますと?
(玉椿) 「明烏、さいきんSNSに頻繁に缶チューハイの写真アップしては『吐いた』だの『腰痛い』だの『腹痛い』だのって言ってるんだよ。ちょっと心配だね。まだ缶チューハイだからいいけど、4リットルペットボトルの甲類焼酎とかのみだしたら、ぼちぼち真剣に酒やめさせないと」
― みなさん、なんだかひどいありさまですね。
(玉椿) 「だからさ、新弟子に入ってもらって、まらずもうを盛り上げてもらわんと、ほんとにまらずもう消滅の危機なんだよ。ぜひ入門してくれよ」