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名古屋場所のみどころ

2020-07-18 10:00:00 | まらずもう新聞編集部のまらずもう分析

まらずもう名古屋場所が、予定より2週間遅れでいよいよ始まる。
大相撲では開催地が名古屋ではなくなるため「名古屋場所」とは呼べないようだが、まらずもうは開催地はもともと各自宅、例年と変更なく今年も名古屋場所と呼んでいきたい。

先場所は単独開催となったが、今場所は大相撲が再開となり、大相撲との並走が楽しめる。先場所の優勝争いは11勝を越えさえすれば、あとはまらずもう力士間のみで争えば優勝が手にできたが、今場所は大相撲力士とも戦わねばならない。対戦相手が増える分、白熱した優勝争うが楽しめるはず。大相撲と戦ってこそのまらずもう。まらずもうは相変わらず無観客だが、大相撲は客を入れるという。大相撲の1階には「マス席」と呼ばれる、力士を眺めながらマスに耽るための席があるのだが、相撲協会は今場所、「1人1マス」と広報している。いままで「4人1マス」だったのだから、マスの頻度は実に4倍。観客から従来の4倍のまら力を集め、相撲に注ぎ込もうとしているのだ。これは明らかにまらずもうへの挑戦。負けるわけにはいかない。

今場所の幕内3力士にはそれぞれに注目ポイントが。
最大の目玉は金精山。今場所2度目の綱獲りとなる。例年7月には強く、昨年は全勝優勝。今年は先場所全勝の勢いそのままに場所に乗り込む形となる。現在15連勝中、自身の最高記録は18連勝で、初日から4連勝すれば記録更新となる。一方で不安要因もなくはない。大関昇進して今場所で丸2年となるが、1年目、2年目ともに優勝1回、カド番2回と浮き沈みの激しい成績。前回も全勝優勝の翌場所負け越しと安定感に欠ける。傾向はわかりやすく、3,5,7月に強く、9,11,1月に弱い。7月場所は得意のはずだが、横綱には安定した成績を残すことも求められるため、「来場所以降も大丈夫」と横審を納得させるだけの安定感を見せつける必要があろう。本人は「横綱よりもいい相撲を目指す」と平常心を強調。横綱昇進を特に望んでいない様子だが、地位は自然とついてくるもの。横綱にふさわしい相撲が取れれば、相撲の神様に選ばれるはずだ。いずれにしても名古屋に強い夏男、優勝候補の筆頭に推したい。

毎場所本命と目される理事長・毛呂乃だが、区切りの20回目の優勝を境に、実力の陰りを指摘する声も上がっている。5連覇で20回目の優勝をしたのが9場所前、以降連続優勝はなく、優勝3回、優勝を逃すこと5回。この2場所連続で優勝を逃しており、ともに12勝止まり。いずれも終盤に負けが込み、優勝を逃す形に終わっている。先場所は6月にまたがり、神事と重なって液状化してしまったことが敗因だが、今場所も8月にまたがる異例のスケジュール。これがどう影響するかもわからない。復帰後、2場所優勝できなかったのは2回目、3場所連続で優勝できなかったことは皆無。今場所優勝できないようであれば本格的に限界説がささやかれかねない。いままでも限界説が持ち上がるたび、予想の斜め上を行く相撲を見せてきた理事長。金精山の綱獲りに注目が集まる場所で主役奪回なるか。今場所はいつも以上に負けられない。

そして残る大関玉椿については、やはり負けっぷりに注目。7月の弱さは折り紙付きで、初土俵で14連敗を記録したのも、不滅と言われたこの連敗記録を全敗で更新したのも、この名古屋場所。昨年は金精山全勝、玉椿全敗と、これ以上ない奇麗な対照を見せた。先場所勝ち越しており、大関陥落の心配もなし。節目の1000回出場がかかる場所だが、出場記録は負けても問題なし。全てに中途半端な力士だけに、負けっぷりも中途半端になりそうだが、負けるなら負けるで、見ごたえのある負け方に期待したい。同一場所連敗記録としては、この名古屋場所目下22連敗中で名古屋に乗り込む玉椿。今場所負け越すといよいよカド番14回目、敬愛する大相撲の名大関・千代大海の歴代最多記録にも並ぶ。1000回出場の節目の場所に、カド番記録、同一場所連敗記録がかかる今場所、優勝争いからは早々に脱落するにせよ、玉椿からも目が離せない。

金精山と毛呂乃の勝ちっぷり、玉椿の負けっぷり、それぞれが見せ場を作りつつ、大相撲と競い合う。これこそ本来のまらずもうの姿。明日からどうぞお楽しみに。

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