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春場所のみどころ

2016-03-12 10:00:00 | まらずもう新聞編集部のまらずもう分析


 世間にも股間にも春を呼び込む春場所が、もうすぐそこに。
 今場所も優勝候補の筆頭は理事長・毛呂乃で動くまい。このところ6連覇中、丸1年まらを立て続け、丸1年優勝し続け、ここまで土俵を務めてきた理事長。大相撲をふくめても7連覇は最高記録となる(白鵬・朝青龍)。理事長昇進以来、その地位にふさわしい相撲を心掛けてかいまだ無敗で31連勝中。意外に思われるかもしれないがこれは自己最高記録。競技を無視して快楽に走る傾向にあるこの男、これだけ強いにもかかわらず、家満、汚痔らが名を連ねる歴代連勝記録十傑には皮に包まれた己のまら同様、顔を出していない。あと2勝で節目の300勝となり、初日から順当に勝ち進めば300勝と同時に連勝記録でも歴代8位に躍り出る。昨年も全勝優勝を果たしており、再びめぐってきた春に場所前からまらの角度も高まる一方。この理事長を崩すのは容易ではない。

 一方の大関・玉椿も今場所は節目の場所となる。3日目に前人未到の通算600回出場、4勝すればこれまた前人未到の通算400勝が達成される。さらに大きな節目となるのが「大関在32場所」。大相撲ではこの在位32場所というのが横綱へのタイムリミットとされている。大関昇進後、横綱にまで上がった力士でもっとも大関在位が長かったのが32場所(琴櫻、武蔵丸)。これを超えた大関は横綱に昇進することなく大関をだらだら続けることになる。前場所は8勝7敗、今場所どんな好成績であろうと横綱昇進はなく、これからも横綱になることはあるまいが、横綱を目指しつつ大関止まりだった力士たちが焦りと絶望のもと迎える32場所目、それが今場所であり、玉椿も、今場所がそういう節目であることを味わいながら土俵に上がってほしいところ。ただし昨年に入ってから好調を維持しているのも事実で、6連覇中の毛呂乃の直前優勝者が玉椿。また、毛呂乃の6連覇中、玉椿は1度決定戦にもちこみ、あと一歩のところまで毛呂乃を追いこんでいる。やる気が全く感じられない大関ではあるが、その自然体ゆえにまらの神様が降り、狂い咲きすることも今まで1度や2度ではない。大相撲の綱獲りに比して見どころの少ない今場所のまらずもうだけに、奮闘を期待したい。

 幕下の十両昇進圏内にも2名の力士が顔を出し、ひさびさの新十両をうかがう。
 7枚目金精山は毛呂乃との猛稽古で唯一生き残ったツワモノ。入門から5年、いよいよ十両が視界に入ってきた。大相撲でも「5年で十両」は多くの新弟子が掲げる目標であり、ここまで着実な成長曲線を描いている。14枚目の萬海も入門から5年、幕下上位に次代を担う力士がそろってきた。15枚目以内で全勝、というのが十両昇進基準だが、近年は全勝以外の成績の場合、6枚目以下の地位からの十両昇進は難しくなっているため、2人とも今場所で十両を決めるなら全勝しかない。しかし、逆に5枚目以内に入れば十両昇進はしやすくなっており、特に金精山は今場所着実に勝ち越し、来場所勝負をかければ、焦らずとも向こうから十両の座がやってくるはずだ。

 力士数7名と縮小の一途をたどっているまらずもうだが、ここまで続けている力士たちは本物ぞろい。ここ2場所在籍力士が皆勤しており、今場所も皆勤となればまらずもう草創期の平成21年以来の3場所連続全力士皆勤となる。平成21年に入り、この全力士皆勤の記録を止めたのが学生横綱から幕下付け出しで入門した玉太田(学生横綱時代の本名・太田貴と言った方が、ファンには思い出していただきやすいか)だった。玉太田が脱走し休場して以来、番付人員は多くとも誰かしら休む、ということが常態化していたまらずもうであったが、現在の「7人のまら侍」に絞られてからは、休場者が出ることなく、場所を終えられている。今場所も全員皆勤を期待したい。なお、太田貴の幕下付け出しで思い出したが、大相撲が「三段目付け出し」を新たに発表し、今場所から適用するのに合わせ、まらずもうでも三段目付け出しを導入。入門をご検討の方は、開始地位の選択肢の幅が広がり、今なら「まらずもう史上初の三段目付け出し」になれるチャンスでもあるので、我こそはと思う方々はぜひ協会にご一報いただきたい。

 理事長の驚天動地の相撲から、幕下若手の出世争いまで、それぞれの力士がそれぞれに魅せるまらずもう春場所は、3月13日初日。

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