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夏場所の見どころ

2020-05-23 10:00:00 | まらずもう新聞編集部のまらずもう分析

大相撲に合わせて同時開催されてきたまらずもうだが、大相撲中止を受け、史上2度目となる単独開催となった。お茶の間に娯楽を届けたいと思いつつも果たせなかった大相撲のぶんまで、夏場所を開催する責任は大きい。
先場所は毛呂乃・金精山が壮絶な優勝争いを繰り広げたうえに千秋楽に共倒れ。優勝なしという結果に終わったが、今場所は大相撲開催がないため、優勝ラインは場所前から「過去大相撲の最低成績」に固定。11勝を越えた者のうち、最高成績者が優勝、とかなり優勝ラインは下がる。優勝者が出るのはほぼ間違いなく、大相撲の流れに惑わされず、毛呂乃と金精山の一騎打ちが見られるに違いない。両者ともに濃厚接触を持ち味とするだけに厳しい場所になるだろうが、さまざまなおあずけも、それを力にしてまらを奮い立たせられることは織り込み済み。各種イベントが中止となる中、観る側もやる側も、感染リスクなしで実施可能なまらずもう、その頂点に立つものとして、とにかくいい相撲を見せてくれることを期待したい。
優勝ラインが下がるため、4敗までは許される今場所。各力士、様々な制限もかかり、いつものような力は出せないかもしれないが、場所前から4つ負けられるのがわかっている、というのは大きい。多少星を落としても大相撲の趨勢を伺う必要はなく、自分の相撲に集中できるのだ。時には勝敗そっちのけで、思い切った相撲を取る冒険もしやすい。むしろ華やかな相撲が、この情勢下で見られるのではないかと期待したい。
今場所は開催されること自体に意義があると言えよう。日程変更、オープン戦などで本場所へのピーク調整がくるっている様子も見られるが、狂った男たちがピークに達する競技だけに心配はあるまい。大相撲を心待ちにしていた方々も、今場所はまらずもうで相撲の風情に浸っていただきたい。

さて、前述のとおり、まらずもうは過去にも1度だけ、単独開催を実行した場所がある。大相撲が八百長問題で中止となった、平成23年春場所である。今をさかのぼること9年、震災の直後。この、単独開催となった場所は、まらずもうにとって大きな転機となった。今回は趣を変え、予想は上記でほどほどにして、かつての単独開催場所を振り返ってみたい。
平成23年3月。この場所では幕内で前頭4枚目の摩羅の川、十両では汚痔の山(のち汚痔)がともに全勝で初優勝、強い横綱が東西に並び立つ、汚痔摩羅時代の幕開けへ、大きな転機となった場所だ。
現在の力士たちの、当時の状況を見て見よう。播潟はまだ入門前。毛呂乃はこの場所を新大関で迎え、第1期最強大関時代のスタートを切った。蒼狼はこの場所に新十両。金精山はなんとこの場所が初土俵、力士生活そのものの始まりの場所。明烏はこの場所十両下位で負け越し、はじめて関取からの陥落を決めた。その後関取復帰の時期もわずかにあったが、今まで続く、長い長い取的生活はここから始まったのだ。それぞれの力士にとって、大きな転機となった前回の単独開催場所。日ごろなら大相撲、まらずもう両方を行ったり来たりする相撲の神様が、こういう場所はまらずもうだけに集中するのではないかと思えてくる。単独開催となるこの夏場所も、まらずもうにとって大きな転機となるような気がしてならない。

忘れていたが、玉椿はこの時も今と変わらず大関、大関らしく9勝6敗と平凡な成績で取り終えている。他の力士にとって転機となった場所も、玉椿にとっては何でもない、というのも玉椿らしいと言えば玉椿らしい。

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