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九州場所をふりかえる

2021-11-29 10:00:00 | まらずもう新聞編集部のまらずもう分析

― 九州場所、おつかれさまでした。

(玉椿) 「うん、疲れた」

― それにしても千秋楽の協会挨拶はなんですか? 休場者が多いだとか、早々に優勝可能性が消えて見どころが少なかっただとか、力士たちは老体に鞭打ってがんばってるだとか、ちょっとネガティブすぎますよ。もう少し景気のいいことは言えなかったんですか?

(玉椿) 「んでもさ、今場所をまとると、その3点につきるぜ」

 

― それでは、1点ずつ見ていきましょうかね。まずは休場者が多い、と。

(玉椿) 「巨砲さんは年末で大変なのかね? 彼がなんの仕事してるか知らんけど、ふつうの会社って年度末も忙しいよねえ。そうなると三月場所も心配だねえ」

― 会社によるんでしょうけど、そうかもしれませんね。

(玉椿) 「毛呂乃については、いまは大変そうだから正月に年始のあいさつがてら連絡とってみるよ。さすがに一月は出場できると思うんだが」

― そうしてください。

(玉椿) 「ただ、明烏さんがひさびさに出場してくれたのはよかったね。序ノ口で全休すると番付から名前が消えて、実質的には引退といっしょの扱いになる。それが回避できてよかった」

 

― 2点目、早々に優勝可能性が消えた、についてはどうでしょう?

(玉椿) 「じつは正直なところ、べつに毎場所優勝者が出なくても問題ないと思ってるんだよ」

― は?

(玉椿) 「白鵬が4場所連続全勝優勝してたころはさ、雲虎が14勝-14勝-12勝-14勝でいちども優勝できなかったんだ。それでも場所は盛り上がってたし、大事なのは記録よりも土俵内容だと思うんだよね」

― 雲虎関、2~3回は優勝回数を損してますね。

(玉椿) 「優勝回数は少ないけど、それでも雲虎が名横綱でまらずもう界の功労者なのは、協会関係者全員が認めてるよ。優勝するかどうかはおまけみたいなもので、まらずもうの本質はべつのところにあるんだよ」

― べつのところってどこですか?

(玉椿) 「それは知らん」

 

― 3点目、老体に鞭打って……の部分はどうでしょう?

(玉椿) 「わしも金精山も播潟も明烏も、それぞれのやり方で老化と向き合ってるよね。ファンのみなさまには、そのへんを味わってほしいね」

― 金精山関、老化なんて言われたら怒るんじゃないですか?

(玉椿) 「まあ気を悪くするかもしらんけどさ、実際に稽古量はだいぶ減ってるよ。睡魔に負けて稽古をとりやめたり、猛稽古のあと疲れて負けたりしてるんだよ。ちょっとづつ無理がきかなくなってるんだよ」

― 本人はあくまで老化を認めなさそうですけどね。

(玉椿) 「そうやって気持ちは若いまま、老化にたいして正面から抵抗していくのが金精山の生きざまなんだろうね」

 

― 老化と関係なさそうなのは、琴金舟さんです。

(玉椿) 「20代のまらずもうは異次元の強さになるよな。フライ級バンタム級のなかにひとりだけヘビー級がいるみたいなもんだ」

― 昔の力士でいえば摩羅の川関とかも圧倒的な強さでしたもんね。

(玉椿) 「まあ、茸の山みたいな異次元に弱いのもいたけどな」

― え、茸の山さんって当時20代だったんですか!

(玉椿) 「あの弱さはある意味才能だったな。もう連絡もつかないけど、元気でやってるかねえ」

― 琴金舟さんになにか注文などはありませんか?

(玉椿) 「相撲内容も立派なものだし、とくに注文はないよ。たださ、いまは一日おきだから問題ないだろうけど、十両にあがって十五日連続で報告するとなったときに、報告時の文章量をいまのままキープするのは大変だろうな、とは思うね。あと半年くらいで十両に上がってくるだろうし、それまでに長続きしやすい報告の文体をつくっておいたほうがいいと思うんだがな」

― 文章がまずいということではなく?

(玉椿) 「文章はぜんぜん悪くないよ。内輪の話をすると、基本的に報告をもらって記事にするとき、ほかの力士については『どう言葉の足りない部分を補うか』ってのを考えるんだが、琴金舟さんについては『どこを削ろうか』って考えてるんだ。せっかく書いてくれたものを削るのは忍びないのであんまり削ってないけどさ。ま、わしにとっては付け足すより削るほうが楽だからべつに構わないんだが、琴金舟さんはそのへんを省力化したほうが力士として長続きすると思うんだよね」

― 無駄を気にしないでエネルギーを浪費できるのが、琴金舟さんの若さなのかもしれませんよ。そんなに気にすることもないのでは。

(玉椿) 「なるほどな。労力の無駄づかいを気にするのも、わしの老化のあらわれか」

― そもそも、まらずもう自体がエネルギーの浪費ですからね。無駄づかいがいやなら、まらずもうなんてやるべきじゃない。

(玉椿) 「たしかにな」

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