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九州場所の見どころ

2015-11-07 10:00:00 | 協会からのおしらせ


 1年収めの九州場所、注目は久々の新昇進力士、それも協会の最高位に上り詰めた新理事長・毛呂乃。今年に入り3月から優勝を重ね、4連覇で九州に乗り込んでくる。大相撲でも双葉山や貴乃花、白鵬といった歴代強豪8名のみが達成している4連覇。この九州では昨年も優勝しており、相性も抜群。毛呂乃以前、まらずもうでは2連覇止まりだった連覇をさらに伸ばし、5連覇を達成する見込みは高い。理事長に就任し、今まで以上に好き放題できるようになった毛呂乃。場所前から一本糞親方を感電させるなど、はやくも暴れ始めているが、今年一年の暴れ収め、締めくくりにどのような相撲を見せるのか、理事長に昇進し、一回り大きくなって初めての相撲に注目が集まっている。

 対する大関は節目の在位30場所を迎える玉椿。大関在位30場所というのは大相撲の名大関・若嶋津を越え、栃東に並ぶ記録。先場所14勝を挙げ決定戦で涙をのんだ。近年の大相撲では、鶴竜が14勝の決定戦負け後、翌場所優勝で横綱に昇進しており、成績しだいでは横綱の声もかかりうる。今年に入って調子を上げてきており、成績も安定。相手が新理事長・毛呂乃となると不利予想も否めないが、毛呂乃は自らの快楽を追求しすぎるきらいがあり、以外にも全勝することは少ない。全勝回数を比較すると毛呂乃は実は3回、以外にも玉椿は5回を記録している。堅実に星を重ねていけば、新理事長の暴れ収めによる暴走・自滅を待って自力優勝も不可能ではない。ただこの大関には不安材料もつきまとう。まずは自身の無気力、それに加え生活サイクルの不安定さだ。冬は仕事の都合上夜勤が多く、玉椿にとっては鬼門の場所。昨年も5勝10敗と大きく負け越している。今場所も初日から仕事が入っており、予断を許さない状況だが、初っ端から躓けば場所の盛り上がりが玉椿のまらのように一気にしぼむことは明らか。ここは奮起し、毛呂乃の4尺まらのように、場所を盛り上げて欲しいところ。なお、大関から横綱に抜けていった力士の大関最長在位は32場所(武蔵丸・琴櫻)。大相撲では横綱昇進へのタイムリミットが「32場所」といわれており、玉椿に残された時間はあと3場所。先場所の14勝を生かし、ひとつ上の地位に上るには今しかない。

 上位陣は相変わらずの形での優勝争いとなるが、今場所は幕下も面白そう。平成26年名古屋以来、1年以上ぶりに幕下15枚目・つまり十両昇進圏内の力士が出た。入門30場所の節目を迎える苦労人がついに自己最高位の幕下上位に進出。ここ4場所連続で勝ち越し、急速に番付を上げてきており、今場所全勝優勝すれば平成23年秋以来、実に4年ぶりの新十両誕生となる。また、今場所7戦全勝すれば同時に節目の通算100勝目。震災時には場所を欠場し炊き出しにも行った心優しい男が、いよいよ自分のために勝負する時だ。幕下ではもう一人、金精山にも注目。三段目落ちした先場所、毛呂乃に精を注入されてから覚醒、6勝1敗の好成績で幕下中堅に復帰、九州出身のご当所力士、「冬は得意」と意欲も十分。ことによると毛呂乃・玉椿の幕内以上に、萬海・金精山の幕下対決の方が白熱しかねない。

 今場所は在籍力士が更に減り、毛呂乃・玉椿・蒼狼・萬海・金精山・明烏・播潟の7名のみに。平成22年初場所に次ぐ少なさではあるが、彼らは休場も少なく、まらずもうがここまで縮退しても残るべくして残った7人の侍。番付上の人数が多くとも、いまやオールドファンの間で語り草となっている脱走力士・玉太田のように、休場を繰り返すだけの力士も多かった。番付掲載人員が全員皆勤というのは平成22年九州以来、4年間出ていない。人数こそ減ったものの、彼らは全員本物。7人の侍による、4年ぶりの皆勤が見られるか。こうなってくると一人ひとりから目が離せない。
 まらずもう九州場所・日曜8日 開幕。

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